ポポロクロイス
 はじまりの冒険アルバム
水の話

ピノン
ポポロクロイス はじまりのへろへろ冒険記
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 プレ へろへろ冒険記

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水の聖域、最上部 海中を行く ポポロクロイス海岸  ピノンの部屋 真夜中のルナの告白
水の聖域、最上部
精霊の鐘の間へやってくる一同

ピノン
(あぁ…)

(水の精霊が前転くるくる 精霊の鐘へ突進する
光を放ち、鳴り響く精霊の鐘 光の中に大きくなった水の精霊)

水の精霊
ありがとうございます

 あなた方のおかげで
力を取り戻す事ができました

ピノン
おねーさん、よかったね(ぇ)

水の精霊
ピノン・・・
 そしてルナ

  どうして世界に
水が沸いているのかわかる?

ルナ 目を伏せる
(ん)

ピノン
 え・・・

 うーんと、おいしいから
水が無いと喉がカラカラだもん

水の精霊
  そうね
そう感じるのは(、)とても大切な事よ

水の仕事は潤す事

体も・・・心もすべて・・・
 そして水は真実を映す鏡

ほら、覗いてごらんなさい

(ピノンが水鏡を覗くが、マルコが割って入る)

マルコ
おーっとっとっとぉ!

  まてまて(ぇ)
こーゆー面白そうな事はオレが先だぜ(ぇ へへっ)

どれどれぇ?
(黄金の山)
(あ…)
お・・・(おー)何だこりゃ(ぁ)?

すっげー宝石だ!(すっげ、宝石だぁ ん、ははっ)
(頂上の白い鎧と剣に滴り落ちるしずく)
  オレ様の心は
宝石のように輝いているって事だな(はっ)

(鎧は朽ちている 入るヒビ)

あ、あれ?(い、あっ、あ、あれ?)

(ホワイトアウト)

マルコ
な、なんだか最後は景気の悪い感じだったな(ぁ)
 ・・・は・・・はははは(あっ、あ、あはは ははははは・・・は)

ピノン
じゃあ・・・
今度はボクね(ぇ)

(木漏れ日が照らす紫色の森?)

どこだろ(う)・・・ココ

マルコ
なんか見た事があるようなトコだな

ルナ
 綺麗な所だねー
かけあしの泉みたい

(竜に抱かれ、精霊と戯れるピノン)

マルコ
 うわっ、竜だよ竜!
すっげーオレ初めて見た(ぁ)

ピノン
あ、ボクだ

ルナ
 うふふ(んふふ)
なんだかピノン楽しそう

(くるくる回る三つの精霊は、白い月の絵に変わる)

ピノン 月へ手を伸ばす
(んあ、あー あ)

ピノン
 うーん

ルナ
 ピノン?
どうしたの?(どしたのぉ)

ピノン
なんかよくわかんないや

マルコ ルナともにずっこける
 あらら

ピノン
じゃ、次はルナだね

ルナ
わ、私?(あ、あたしぃ)

ピノン
どうしたの(ぉ)?
 見ないの(ぉ)?

マルコ
 あ、オレ達のばっかり見て(お、おれたちのばっかみて)
自分のは見せないなんて、ズルいぞ(ぉ)

ルナ
そ、そんな事ないけど・・・

ピノン
 イヤだったら
見なくてもいいんだよ?

マルコ
(ん、なに?)

ルナ
・・・ううん、見る

ルナ 水鏡をのぞき
(ん・・・は・・・)

ピノン
(うん)

マルコ
(あー・・・)

ピノン
なにも見えてこないね(ぇ)

ルナ
う、うん

(輝きを放つ黄金の鍵)

ルナ
(あぁっ)

ピノン 金の光の中で
あ、何か映ってる(ぅ)

ルナ
え・・・(ああっ)

(魚のひれを持ち水中で輝くルナの本当の姿)

ピノン
どうしたの?ルナ(ぁ)

ルナ
これ・・・は・・・

これは私・・・
本当の私の姿よ

ピノン
え?(えぇ?)

ルナ
  私は・・・
私の名前はルナテュレースワントリンク

 海の世界で暮らす者
あなたたち陸人(りくびと)とは違う世界の住人よ・・・

ピノン
ルナ・・・キミは一体・・・

ルナ
 気味・・・悪いでしょ?
あなた達にはこんな姿の人なんていないもの

ピノン
 え?
そんな事ないよ

綺麗だよ、とっても(ぉ)

ルナ

水の精霊
 え?

ピノン
(うふふ)

マルコ
オ、オレだって全然平気だぞ
魚はちゃんと骨まで喰えるぞ

ルナ
さ、魚じゃないモン!

マルコ
(えへ、へへへ)

ピノン
(うふ、ふ、あふふは)

ピノン・マルコ
(あははは、ふふ、ふふふ・・・)

ルナ
(うふ、うふふ あは、うふ あはは あははは)

ピノン
ねえ、ルナ・・・

  姿とかさ
そういうのって関係ないと思うよ(ぉ)

ルナ
ピノン・・・

ピノン
だって、友達だもん
 そうでしょ?

ルナ
う、うん
(そ)そうだけど・・・でも(ぉ)

ピノン
 ボクとパプーはさ
こんなに姿も違うけど

 とっても大切な友達なんだ
だからずっと一緒にいるんだよ

ね、パプー

パプー
 う、うん(っうん、もちろんだよ)
もちろんだよ

ルナ
・・・ピノン

ピノン
 だからさ、ボクはルナとも
ずっとずっと友達でいたいな(ぁ)

マルコはどう?(どお?)

マルコ
   おう!
オレはニンジン以外ならなんでもOKだぞ!

ピノン
ね、ルナ?

ルナ なみだぐみ
ありがとう・・・

みんな・・・ありがとう(あ゛りがとお゛)

水の精霊
 よかったですねルナ
水は命だけではなく、心も潤すものです

海に暮し、もっとも水に近いあなたの心が
一番乾いていたので心配したのですが・・・

もうその心配はいりませんね?

ルナ(しゃくりあげながら)
(う゛うんっ う、えっえっ、う)

ピノン・マルコ 一瞬辺りが暗くなり見回す
(え、はは、あ、ああ?)

ルナ 泣きやんで
(う、ああ?)

水の精霊
闇の力が強くなってきているようです

ピノン
え、じゃあ闇の精霊が?

水の精霊
(ん)

ピノン
 ねぇ、どうして
闇の力が強くなっちゃったの?

水の精霊
 あなたの暮らす世界は
今とても平和ねピノン?

ピノン
うん

水の精霊
  世界は光り輝いているわ
強い光に照らされている影はどうなるかしら?

ピノン
あ・・・濃くなるんだ・・・だから(ぁ)

水の精霊

 陸と海とが別れたように
光と闇は混じり合う事はありません

とても近く、さして最も遠い存在

ピノン
どうにかならないのかな・・・

  闇の力が強くなると
またみんな出てこれなくなっちゃうんでしょ?

 そんなのイヤだよ
みんなと一緒にいたいよ(ぉ)

水の精霊
ピノン・・・ありがとうピノン
 大丈夫よ、あなたなら──
(ピノンたちの足もとに渦巻く、青い光)

ピノン
(あ・・・)

水の精霊
もう、戻る時が来たようです

水はいつもあなた達と共にあります

   そして
それは私と一緒にいるという事

  あなたが困った時
水が力を貸してくれる事でしょう

  忘れないで
私はいつもあなた達と一緒にいる事を

ピノン
(うん)

水の精霊
闇の時が迫っています

  その入り口は・・・ピノン
あなたの良く知る場所のすぐ近くにあるでしょう

  あなたになら
いえ、あなたにしか出来ません

月との契約を果たした
 あなたにしか・・・

ピノン(消える)
 え?


海のど真ん中に光の輪が出来る

三人と一匹 海へおっこちる
(わぁー う、うわーあ、あっ)
う、うわぁっ!

ピノン 海中で水の精霊のフィールドにつつまれる
(う、あ ぼぼ)

(姿勢を保つルナ あたりを見回すピノン)

ピノン
(んー、わー)

マルコ 息は出来るのに苦しそう
(おぼぼぼ)

ルナ
(あ、あ…)

(ルナ 一度目を閉じてからぱっと開く 手につつんだ黄金の鍵が光を放つ

ピノン
(あ?)

マルコ
(うー、うっぐ)

(ルナ、本来の姿に)

ピノン
(あー)

ルナ
(はあ、ふんっ)

マルコ ルナに手を掴まれる
(お、ぼぼ、ぼ おわ、あっ)

(ルナ ピノンを左手、マルコを右手に掴み、猛スピードで海中を泳ぐ)

ピノン 嬉しそう
(あ、あはー)


ポポロクロイス海岸

マルコ つっぷしてる
(うぐわっはっ ぐっは、げふ、へっはぁ)
た、助かったぜ

どうも水の中で息するってのは
  慣れないよな(けっほ、ゲほ)

ピノン 目を細めて岸から海面を見ている
(は)ルナ・・・

ルナ 海面で静に立ち泳ぎ
 これが私・・・
本当の私の(、)姿よ・・・

ピノン
 (ぁ)すごいやルナ
あんなに速く泳げるなんて(ぇ)!

マルコ 身を起こし
  おう、そうだな(ぁ)
くやしいけどチョット格好いいぜ

ルナ
 え(っ)・・・みんな
私の姿イヤじゃないの?

ピノン
 そんな事ないよ
すっごく、すっごぉーく綺麗だよ(ぉ)

ルナ
な、なんか恥ずかしいから
 いつもの姿に戻るね

ピノン
 えー、なんでー
もったいないよー

(海から射すまぶしい光目をそらすピノンたち。
 そして光りだすパプー)

ルナ 水から上がる
(うー、え、うん)

ピノン
 ねぇねぇ
なんで光ってるの?

ルナ 鍵が光を放っている
  わからないの
この鍵を手に入れてからずっとこうだから

マルコ パプーを指差し
そういうお前の頭もピカピカだぞ

ピノン
  え・・・ほんとだ
今までこんな事なかったのに(ぃ)・・・

パプー ピノンの頭から飛び降りる
(パッ)

ピノン
パプー、どうしちゃったの(ぉ)?

パプー?(ぱぷう?)

パプー 回りを見回し、月を見上げる
(パプ)

(灰色の雲に閉ざされる月)

ピノン
(あー)

マルコ
(あ・・・)

(あたりに鳴り響く精霊の鐘)

ピノン
うわっ!(ああーあっ)

マルコ
(わ)

パプー 闇に覆われていく城下町を見て
  なんて事だ
闇の力がこんなに強くなってきているなんて

ピノン
 パプー!(ぱふぅ)
キミ、言葉が(あ)・・・

パプー ふりかえり
 精霊の力が増してきているからだよ
もうほとんど聖域と変わらない位にね

そんな事より見て!
 あれを!

三人、闇に包まれて行く城下町を見る
(ああー あっ)

ピノン
ど、どうなっちゃうの?

パプー
あれは影だよ

 闇の精霊の力が強くなって
世界を闇で包もうとしているんだ

ピノン
闇の世界?

パプー
そうだよ

そこは何も見えないし、何も聞こえない
  暗闇の世界なんだ

ピノン
や、やだよ・・・そんなの

パプー
  どうしたら・・・
月の力さえあれば何とかなるのに

ピノン
月の・・・力?

(ルナの胸元で光る鍵)

パプー
  そうだっ!
月ならここにもある!

  ルナ!
黄金の鍵をボクにかざして!

ルナ
  え?
月って・・・

パプー
  黄金の鍵は
月の石で出来ているんだ!

ルナ
つ、月の石?
 これが?

パプー
ルナ!早く!

ルナ
う、うん!

(パプーに駆け寄り、鍵をかざすルナ
広がった光がパプーに吸い込まれる
足もとから光が渦巻くパプー)

パプー 叫ぶ
(ぱぁーぷーーーー)

(パプーの体から黄金の光の柱が立ち、上空の雲を散らす
城下町に光の雨が降り注ぎ、街と城が闇から現れる)

ピノン
す、すご(お)い・・・

マルコ しりもち
ふ、ふぃー(ふっ、ふうーへあ)
あぶなかったなぁ

パプー 遠吠え
(パプーゥ)

ピノン 駆け寄る
(あ、あははははっ)
 すごいやパプー!
キミにこんな力があったなんて!(うふふは)

パプー
(パプー パプーゥッ パップッ パプ)

ピノン
  あれれ?
また喋れなくなっちゃったの(ぉ)?

パプー ピノンを舐める
(パっプ パプ パップッ)

ピノン
  あははは
くすぐったいってばー (うふ)

マルコ はなを擦り
(へへっへ)

パプー
(パプ パップッ)

ピノン
 (うふふは)

ルナ ほのかに輝く黄金の鍵を握り
(うふふ、ふ)


ピノンの部屋 一つのベッドの上の三人と一匹

マルコ
しっかしスゴかったな(しっかしすごかったよなぁ)

ピノン
うん、パプーにあんな力があったなんて
  全然知らなかった(ぁ)

パプー ピノンになでられまるくなって
(ぱぁぷーぅ)

ルナ
でも、あんなに闇の力が強いなんて・・・

マルコ
(んん、ん・・・)

ピノン
  そうだね
お城が真っ黒に覆われて(ぇ)・・・

ルナ
ピノン?

(マルコ 居眠り始める)

ピノン
なんでお城なんだろ?

ピノン あごに手を当て、考え出す
  黒い・・・闇・・・
影が出来る所は・・・光が(、)ある・・・

ルナ
  ねぇ、ピノン
私たち色々な精霊さんに会ったよね

ピノン
うん

ルナ
精霊さん達はみんなファントネシアっていう
 世界のそれぞれの聖域に居たじゃない?

じゃあ、やっぱり闇の聖域っていうのも
  あるんじゃないかな(ぁ)

ピノン
(ぁ)そうか!

そういえば、水の精霊さんが闇の入り口は
 ボクのよく知っている場所にって・・・

闇がある所かぁ・・・影が出来る所・・・
 そんな眩しい所なんかあったかなぁ

ルナ
 違うよピノン
目に見える影じゃないよ

 平和だからこそ光り輝く
この世界に出来る影の事でしょ

  じゃあ
この世界を守っているのは何?

ピノン
 んとんと・・・
お父さん・・・かな?

ピノン 今度は額に手
お父さん・・・ポポロクロイス・・・
   平和・・・竜?

  あっ!

パプー
(ぱぷ?)

ルナ
(あっ)

ピノン
わかった、わかったよルナ!

  ボクがよく知っていて
この世界を平和に輝やかせている象徴が

ピノン カタつく窓をみる
(あ)それは・・・

(ピノンとルナうなづく)

マルコ 仰向けにベッドから転落、でも爆睡
(う、うん、ガー)

ピノン
(ああっ)

マルコ
(ガガグー カハー グワー グヒーロヒー かはー)

パプー
(パープー?)

ピノン・ルナ
(うふ、ふふっ)


真夜中のピノンの部屋

マルコ 床の上
(カハー グヒー フヒー クヒー)

(まるくなって寝ているパプー 壁際で背を向けるルナ 天蓋見つめるピノン)

ルナ
ねむれないの(ぉ)?

ピノン
うん・・・
ねぇ、ルナ(ぁ)

ルナ
なあに?

ピノン
はじめて会った時のこと覚えてる(ぅ)?

ルナ
・・・うん

ピノン
どうしてボクの事知ってたの?

 誰かに聞いたの?
ボクがポポロクロイスの王子だって

ルナ
私ね・・・あなたに会ったのは
 あれが初めてじゃないの

ピノン
 え?

ルナ
   ピノン
昔、海で溺れそうになった事あるでしょ

ピノン
うん・・・もうずいぶん前だけど・・・
 まだ、泳げなくてさ・・・でも(ぉ)・・・

ルナ
 でも、精霊さんが
助けてくれたのよね

ピノン
何で知ってるの?

ルナ
  私・・・見てたの・・・
ピノンが苦しそうにしてるのずっと見てたの

ピノン
え?

ルナ
私どうしたらいいのかわからなくて
 恐くて、何も出来なかった・・・

 それからよ

 私、あなたの事が気になって
海の中からずっとあなたを見て過ごしたわ

ピノン
 な、なんだか恥ずかしいな(ぁ)
でも、どうして声をかけてくれなかったの(ぉ)?

ルナ 口元のアップ
 恐かったの・・・
今はこうして黄金の鍵がある

でも、これがないと、きっとあなたには
 姿も見えないし声も届かないわ

(パプー目覚めて聞き耳)

ルナ
  それを知るのが恐かった
私には、ほんの少しだけの勇気もなかったの

ピノン
  そんな事ないと思うな・・・
だって、こうして友達になれたもん
(ふあーぁ・・・)

ルナ
その勇気はこの鍵が与えてくれたわ
  だから、これは私の宝物

私ずっとあなたに謝りたかったんだ
 ゴメンねピノン

ピノン
そんな事気にしなくていいのに(ぃ)

ルナ
うふふふ(んふふっ、んふ)

ピノン
どうしたの(ぉ)?

ルナ
  なんか
夢がひとつ叶って嬉しくって

ピノン
ボクに謝るのが夢だったの(ぉ)?

変なの・・・

ルナ
(んふっ)そうだね、変な夢だね(ぇ)

ピノン
もう、寝ようよ(ぉ)
 明日は・・・(ん・・・くー)

ルナ
そうね・・・明日は・・・

(パプーもねむる)


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