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DQ ダイの大冒険 30巻

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』 原作:三条陸 漫画:稲田浩司 監修:堀井雄二
ダイジェスト 第30巻 『さらば!闘いの日々よの巻』

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★戦士(ポーン)の昇格(プロモーション)の巻
銀の髪をなびかせるヒムの猛攻に吹っ飛ぶヒュンケル。大魔宮外周でのヒュンケルの孤独な戦いは、最大の強敵との対決を迎えていた。
反撃して来いと吼えるヒムに、プロモーション(昇格)したお前に通じる技はほとんど無いと言うヒュンケルだが、その目は戦意を失っていなかった。 左拳をくり出した直後の硬直に最大最強の技を全力でブチかますっ。
大技の気配を察知したヒムも左拳を固めヒュンケルを迎え撃とうと地を蹴った。 二人が交錯する瞬間、ヒュンケルが盾を投げた。「今さら こんなオモチャが効くかっ!!! くたばれーッ!!!」ヒムが右拳で盾を粉砕し左拳を突き出す。 しかし、ヒュンケルは魔槍を支えに宙へ舞い、隙をついてヒムを背後から捕らえた。その右手と左手にはヒムの胸の上で交差する暗器と小刀。 自らをも巻き込む内側へのグランドクルス。しかし発動寸前、ヒムは胸筋に力を込め身をひねると、ヒュンケルの側頭を肘で撃って逃れアゴに左拳を叩き込んだ。
「やぶったぜ!! オレの勝ちだヒュンケル!!!」天を仰ぎハドラーに思いを馳せるヒムの目が驚きに見開かれた。 魂の力“闘う志”だけを武器にヒュンケルが再度立ち上がったのだ。
「最後まで 戦って死にたいというわけか……いいだろう」応えて槍を投げ渡すヒム。
「…せっかくだが…この槍はもう使わん!」それどころか鎧を魔槍の形に戻しヒュンケルは投げ捨てる。 「…闘気には闘気!! ヒムよ!! お前と互角に戦うために オレはあえて すべてを投げうった!!」
上半身裸となったヒュンケルが右拳に力を込めた。
「この拳でっ…!! 最後の勝負だっ!!!!」

『キャラクターパラメーター』
ダイ[その6]
だい ゆうしゅ せいべつ:おとこ レベル:55
つよさ ちから:158 すばやさ:188 たいりょく:223 かしこさ:95 うんのよさ:142  さいだいHP:462 さいだいMP:166 こうげき力:308 しゅび力:126
EX:2085770
そうび E ダイのつるぎ  E まほうのとうい  パプニカのナイフ
じゅもん メラ メラミ ヒャド バギ バギマ ギラ イオラ ライデイン トベルーラ
○新生・ダイの剣
ロン・ベルクが蘇らせたダイの剣! その強さの秘密は、魔法剣のエネルギーを極限まで増幅する“鞘”にあるのだ……!!!


★激突!!男の拳の巻
「しょ…正気かっ!!? ヒュンケル!!!」遙か遠くで突き立つ魔槍を振り返りヒムが叫んだ。 超金属(オリハルコン)を素手の人間が砕けるはずは無い。
「…砕けねば…死が待つだけだっ…!!」 強力な闘気をおびれば人間の体も限りなく強固になる。鎧を捨て決死の覚悟で挑む事により 「残り少ないオレの命火だが…それを すべて闘気へと変えて この拳一点にこめれば おまえの身体をも貫けるパワーを生むかもしれん!!!」 おまえと五分の条件で…この拳にすべてをこめるっ!!!
ヒムが闘気を全開にした超熱拳(ヒートナックル)、いや闘気拳(オーラナックル)を見せた。当たればグシャグシャにひしゃげ人間は原型も残らない。…やめとけよヒュンケル…同じ事がオレにもできる、 (オリハルコンの)剣を持ったダイやハドラー様に素手で勝てるかと問うヒム。
「オレはおまえさんに そんな みじめな死に方をして欲しくねぇんだよ…!!」 『オレは最強なんだよ』って顔に書いて歩いているようなおまえを倒す事が生きがいだ、カッコよく散って欲しいと言うヒム。しかし、 真の戦士は泥をすすってでも使命を果たすもの、不様でも醜くてもわずかにでも勝算があるならそれに賭ける、とヒュンケルは決意を語る。
「あんたの何に勝ちたかったのか……今 やっとわかったぜ…」ヒムがヒュンケルを大した男と認めると同時に、ここまでの覚悟をさせた二人目の男だとヒュンケルもヒムを認めた。
…友よ! 見ていてくれ!! オレの最後の大博打を……!! 
静かに佇むヒュンケルに対し、ヒムが距離を取り助走とともに全体重を乗せた渾身の闘気拳(オーラナックル)を放つ
「すべて吹き飛ばァすッ!!! このオレの燃える拳でっ!!! あんたの“闘志”もっ 何もかもっ…!!」 破壊音とともに拳がヒュンケルの顔面を捉える「かっ…勝った…!!!」しかし血を吐いたのはヒムだった。
「……残念だが…ヒムよ お前の拳は オレの身体にふれてはおらん…! その前に…オレの渾身の一撃がお前に突き刺さっていたのだ…!!!」 ヒムの左胸に無数の亀裂「!!!」
「…勝ったのは… …オレの拳だ!!!」

『キャラクターパラメーター』
ポツプ[その5]
ぽっぷ だいまどうし せいべつ:おとこ レベル:51
つよさ ちから:46 すばやさ:163 たいりょく:136 かしこさ:135 うんのよさ:256  さいだいHP:266 さいだいMP:325 こうげき力:106 しゅび力:88
EX:1971148
そうび E ブラックロッド かがやきのつえ E へんなベルト E たびびとのふく
じゅもん メラ メラミ メラゾーマ ヒャド ヒャダルコ ヒャダイン ギラ べギラマ イオ イオラ  べホイミ ベホマ べタン ラナリオン メドローア ルーラ トベルーラ
○ブラックロッド
ロン・ベルクが作ったポップの新兵器。魔法力を打撃力へと変える伸縮自在の武器だ!!


★死闘の果てに!の巻
どうしてオレの超金属(オリハルコン)の身体が貫かれたのか……倒れたヒムの疑問に、お前の一撃の威力をも乗せたカウンター攻撃だったと明かすヒュンケル。 バラン戦を思い出すヒム。だが今回は攻撃を受ければ死。寸前で闘気の拳を当てる奇跡のタイミングをなんとかモノにする必要があった。
正々堂々勝負を受けてくれたお陰だ、じわじわなぶっていれば確実に勝てたのにとのヒュンケルの言葉に、そんな勝利に意味はない「…死んでも勝ちたかったが……そんな勝ち方をするなら死んだ方がマシさ……!」ヒムは微笑んだ。
生物ゆえの痛みに呻き、トドメを望むヒムにヒュンケルは手を差し伸べた。 「…立てヒム おまえはこんなところで死ぬべき男じゃない…!」情けをかけるのかと激昂するヒムに、これは命令だと告げ傍らに膝まづくヒュンケル。 勝者に敗者の命を奪う権利などがあるなら、オレは生命ではなく死を奪う。プロモーションはハドラーと親衛騎団の命が宿ったゆえ……その命はもうお前一人のものではない。 仲間になれとは言わないが、この戦いの後まだオレの命があったら再び勝負を受けてやる、 どうも上手くない言い方だと照れるヒュンケルに、身体が動くならその面ブンなぐってやると涙を溢れさせるヒム。
二人が手を取り合った瞬間、天からポーンの駒が飛んで来た。次々と降るオリハルコンのチェスの駒!?

駒が降る衝撃音は白い宮庭(ホワイトガーデン)でダイたちと対峙するミストバーンにも届いていた。あいつか…大魔宮の掃除屋…最大最悪の番人。

閃光とともに駒が7体のポーンとシグマやブロックの姿に変化した。そして城壁から哄笑が降ってくる。 ヒムをクズ駒と呼ぶのは本来16個あるチェスの駒の中で唯一意思を持つ、王(キング)マキシマム。 ハドラーに与えた5つを除く11体の超金属兵士を率いる“大魔宮最大最強の守護神”だと自信たっぷりにヒムとヒュンケルの前に降り立った。
逃げるよう促すヒムの口を塞ぎ、じっとしていろと押さえつけたヒュンケルはすっと立ち上がった。 「……許してくれ さっきの約束…もう守れなくなりそうだ……だが…それでもお前は生きろ…!!」
そして…ヒムは見た!! 彼が追い求めた男の戦慄すべき戦いを…!! それは戦士ヒュンケルの最後の勇姿だった…!!!

『キャラクターパラメーター』
マァム[その4]
まぁむ ぶとうか せいべつ:おんな レベル:39
つよさ ちから:145 すばやさ:183 たいりょく:147 かしこさ:8 うんのよさ:142  さいだいHP:288 さいだいMP:90 こうげき力:207 しゅび力:169
EX:649882
そうび E まこうけん E ぶとうぎ
じゅもん ホイミ べホイミ キアリー キアリク ザメハ マヌーサ
○魔甲拳
ヒュンケルの鎧の魔槍と同じように「鎧化」(アムド)の声で鎧へと変形する鉄甲だ!! 武闘家としてのスピードを下げないために左半身に防御能力が集中している。 また、左肩に内蔵された鋼の拳・メタルフィストを装着すると攻撃力が飛躍的にUPするぞ!!


★最後の闘志燃ゆ!!の巻
ヒムに背を向け、マキシマムの前に決然と立つヒュンケル。戦い抜いてきた日々は今日この戦いで終わる、間違いなく…これが オレの最後の戦いだッ!!!
マキシマムは頭脳と眼力を誇り、キングスキャンでHP:21 MP:0というヒュンケルの状態をチェック、ポーンが小突いただけであの世行きと余裕。そしてなぜ大魔王を勇者たちから守らないのかと問うヒュンケルを鼻で笑う。 戦えば勝つというポリシーの為に、瀕死のお前たちをまず倒し、ミストバーンが手こずる勇者どもを倒す。そうすれば侵入者はすべて我輩が一掃した事になる。 そんなマキシマムを、ヒムはハイエナか盗賊と評し、ヒュンケルは生かしておく価値も無いクズと断言する。 これだから死にぞこないのとどめは愉快だ! いつもいつも笑える 捨てゼリフを吐く! 笑いながらマキシマムが指を鳴らす「ゆけいっ!!!!我が駒!!!!!」
7体のポーンがヒュンケルに集中攻撃を仕掛けた。 勝利を確信しポーンに戻る指示を与えるマキシマム。だがポーン一体だけは戻らず、ヒュンケルの拳によって砕け散った。その光景にマキシマムは驚愕するが、ヒムは決死のカウンターをモノにしたヒュンケルに感嘆を覚えていた。
こいつはヒムとは違う……呟くヒュンケルにマキシマムは騎士(ナイト)を差し向けるが一撃で粉砕される「……おまえも! シグマじゃない!!!」親衛騎団は意思を持ち忠誠心篤い手強い戦士だが、おまえの手下はただの駒、言いなりの人形だっ!!!
スキャンでHP:1なのを確認し、ヒュンケルの強さを悪運と判断したマキシマムは僧正(ビショップ)に攻撃を命じた。 鋭い右手がヒュンケルの肩に刺さったものの致命傷には至らず、僧正が砕けるのを見てマキシマムは再度驚愕の声を上けた。 スキャン画像の向こうからヒュンケルの揺らぎない目がマキシマムを射る。
「…今にも燃えつきそうなオレの生命だが……人形ごときにとらせてやるほど 安くはないっ…!!!」
★王手(チェックメイト)ッ!!!の巻
─奇跡が! 展開されていた!!
ヒュンケルは砕けた“僧正”の鋭利な腕で“城”を断ち割った直後に“兵士”の胸へ投げつけ、残り5体の“兵士”の攻撃を紙一重でかわした。 “城”と“僧正”の爆発に巻き込まれ倒れても、なお立ち上がる彼のHPはわずか1ポイント。スーパースキャンでヒュンケルの全身の骨にヒビか入り再起不能と確認したマキシマムは、理解不能の超常的な彼の力(生命力を超えた闘気)に危険を感じ、残る五体の“兵士”を呼び戻した。
だが、ヒュンケルはあっさりマキシマムの背後に回り、闇雲な超金属の拳を軽く避け、闘気を込めた拳でマキシマムを殴り倒した。“兵士”は命令無しでは立っているだけの人形にすぎず、マキシマムも戦略以外は無能の駒と看破したヒュンケルは宣告する。 「王手(チェックメイト)だ! マキシマム…!!」
その瞬間ヒュンケルに関する戦闘データを全て検索し終えたマキシマムは嘲笑とともに指を鳴らした。 五人の“兵士”が突然ヒムを抱え上げ城壁の外へと放り投げた。とっさに飛び出して、ヒムの腕を掴むヒュンケル。
遙かに遠い地上を眼下に、つかまれた腕一本が命綱のヒムはオレにかまっている場合じゃないと怒鳴るが、今の状態では落ちれば即死だとヒュンケルは手を離さない。 マキシマムが動けないヒュンケルを大きな足で踏みつけた。手を離してそいつをブチのめせと叫ぶヒムにマキシマムは笑う「……無理だな」この男はどんな理由があろうとも自分のために仲間を犠牲にすることは出来ない、両者とも死ぬとわかっていても自分だけ生き延びる道を選べぬ頭の悪い男だ。 戦士としての致命的な弱点、不死身の戦士の唯一のスキ
オレは マァムと同じ事をしたのか。このオレに、そんな事が……マキシマムの言葉によってあの時のマァムの姿を脳裏に浮かべたヒュンケルは、力及ばず助けられない事をヒムに謝る。 「……だが…! …情けや愛の心で敵に敗れるのならば……オレにはむしろ誇らしい…!!」バカ野郎とヒムが涙ながらに叫び、バカだよとマキシマムが哂う。
マキシマムは最後の1ポイントを奪うべく両手を組み振り上げた。 「ひしゃげてつぶれろっ軟弱者オオツ!!!」
★超戦士推参!!!の巻
“ドスッ”その音に動きを止めたマキシマムは頭を魔槍に貫かれているのに気づき吼えた。「ウギョワアアア〜〜〜ッ!!!」 誰が大それた真似をと振り向けば「“大それた真似”…? オレにとってはいつもの事だ…! 卑劣な戦い方をする外道には 例外なくその魔槍をブチ込んでやるのが流儀でな…!!」
青空を背景に魔族の若者が名乗る「陸戦騎! ラーハルト推参!!」
奇跡というやつは二度三度と起きるらしい。ヒュンケルはヒムを引き上げながらマキシマムたちと対峙するラーハルトを最大の宿敵にして遺志をたくされた友と呼んだ。 「…よく見ていろヒム 奴のケタ外れの動きを…!! おまえも相当 速かったが………上には上がいるのがわかる!!!」
LARHALTのデータに検索(アクセス)したマキシマムが死にぞこないと笑い、かなり素早い動きをし必殺技はハーケンディストール、だが素手の今は逃げ回るだけ、その対応策はと能書きを述べている間に、ラーハルトの姿が一瞬掻き消え魔槍を手に同じ位置に現れた。 「…どうだ見えたか? オレの“かなり素早い動き”とやらが…?!!」知っているだけで勝てるなら世話はない、他のデータも実戦では役に立たないのが多そうだと笑うラーハルトにマキシマムは“兵士”をけしかけた。
そう来たか「ならば! 後学のためにお見せしておこう!! ……これが本物のっ…!!! ハーケンディストール!!!!」 深く断ち割られた床石の左右に両断された五体の超金属の“兵士”が散らばる。
呆然と立つマキシマムを無視してヒュンケルたちの方へ歩み寄るラーハルト。「次こそは必ず おまえたちをっ…!!!」捨てゼリフを吐くマキシマムを振り返りもせず、 次はない、その場を一歩でも動けばおまえは終わりだとラーハルトは宣告した。 くだらん脅しと笑うマキシマムに、槍を引き抜くとき物凄い速さで全身を斬り刻まれた事に気づいてないのかとヒムは驚く。 ラーハルトとヒムを信じず、ショアッ!!! と両手を挙げて飛び立ったマキシマムは爆散した。
自業自得、似合いの末路とラーハルトは断じ、“正真正銘のバカ”王(キング)の破片を浴びるヒムは8分の1の確率でハドラーの部下に生まれた幸運に安堵の息をついた。

『キャラクターパラメーター』
ヒュンケル[その2]
ひゅんける せんし せいべつ:おとこ レベル:47
つよさ ちから:170 すばやさ:182 たいりょく:205 かしこさ:90 うんのよさ:39  さいだいHP:408 さいだいMP:0 こうげき力:260 しゅび力:176
EX:1336853
そうび E よろいのまそう
○新生・鎧の魔槍
バーンとの戦いで傷ついた魔槍をロン・ベルクが強化復活させたもの。機能は全く変わらないが攻撃力と防御力が格段に上がっているぞ!!


★さらば!闘いの日々よの巻
生きていたとは……感慨深いヒュンケルに、その表現は違う、オレは一度確かに死んだとラーハルトは語る。 バラン様の竜(ドラゴン)の血で蘇る事が出来た……奇跡の泉近くの森に安置された竜騎衆の三つの棺から強靭な精神力によりたった一人生き返れたが、それはほんの数日前。 「あぶなく最後の戦いを寝すごすところだった」ポップの蘇りを思い出し、助けてもらった礼を言うヒュンケルに「負け犬を助ける趣味はない」敵がいたから蹴散らしただけと答えるラーハルトは、 敵兵をかばって傷つくなど戦士にあるまじき行い、敗れて当然と断じた。冷徹にマシンのように敵をたおすのが戦士なら、ヒムを見捨てられなかったオレにはその資格は無い、ヒュンケルは膝をついた。 おまえにバラン様やディーノ様の運命を託したのは間違いだったと、ラーハルトはヒュンケルに穂先を向ける。
生かしておくのも哀れな男…「この手で介錯してやるッ…!!!」
座り込んだヒュンケルの背後に魔槍は突き立った「ラ…ラーハルト…!!!」 「…戦士ヒュンケルは死んだ!!! オレが今! この手で殺したのだ!! …したがってオレが この鎧の魔槍を持っていても だれも文句はあるまい…?」 「……ああ…かまわん 死体は もう鎧を使わんからな……」鎧化した魔槍をまとうラーハルト「……さらば強敵(とも)よ…! 安らかに眠れ…!!」戦い続けるには心が優しすぎたといい捨ててラーハルトは大魔宮の門へと走り去った。 アッタマくる野郎だとヒムは怒るがヤツなりの思いやりだとヒュンケルは微笑む。 オレの代わりにダイを守るためにバランが天から使わした救世主……引導を渡す事で使命と遺志を受け継いでくれた…互いの死に目を見とった仲とは奇妙な縁だ。 ヒュンケルはそっと目を閉じた。……やるだけの事はやった…ヒムも救う事ができた…これなら…これなら 叱られはしないですよね… ………先…生……
ラーハルトの“特別な間柄なんだぜ”って顔が気にいらないヤキ入れてやる、その前に傷が癒えたらおまえと決着だと騒がしいヒムは、ヒュンケルに同意を求めたとたん沈黙した。
安らかに横たわるヒュンケルに駆け寄ったチウ、クロコダイン、ビーストくん(ブロキーナ老師)を、傍らに座り込んだヒムが制する。 …静かにしろよ 今 こいつは生まれてはじめて安らかに眠っている…戦いも宿命も忘れて…傷ついた心と身体を癒している「………なあ…ヒュンケル……!」

よくぞ五体を盾としてディーノ様のために戦い抜いてくれた、後は安心してまかせるがいい、このオレこそおまえの言う戦闘マシンそのものなのだから!!  ラーハルトが謝辞を心に抱いて走るその先……
白い宮庭(ホワイトガーデン)で王の超金属軍団(キングのオリハルコンぐんだん)の全滅を悟ったミストバーンは、ネズミ狩りと手負いの獣の始末の区別もつかない掃除屋では仕方ないと笑い、倒したのはヒュンケルかアバンか? とダイたちを見る。 しかし答えは遙か階段の上から聞こえた「…私ならここですっ!!!」立っていたのはレオナ姫と勇者(の家庭教師)アバン「…そいつらを倒したのは…きっと私の自慢の一番弟子でしょう!!!」 手にしたハンマーにメガネごしのウィンクが一気に場の空気を変えた。

『キャラクターパラメーター』
レオナ[その2]
れおな けんじゃ せいべつ:おんな レベル:30
つよさ ちから:63 すばやさ:74 たいりょく:90 かしこさ:177 うんのよさ:72  さいだいHP:175 さいだいMP:132 こうげき力:63 しゅび力:67
EX:256272
そうび E おうけのふく ゴールド・フェザー シルバー・フェザー
じゅもん メラ メラミ ヒャド ヒャダルコ ギラ バギ ラリホー  ホイミ べホイミ ベホマ キアリー キアリク ザメハ ザオラル インパス トラマナ ミナカトール
○王家の服
レオナが愛用しているパプニカ王家の服の一着。並みの防具よりもはるかに高い魔法防御力を有する。
○ゴールド・フェザー シルバー・フェザー
アバンから譲りうけた特殊なアイテム。呪文の破邪力を高める黄金の羽と、呪文を蓄えておける白銀の羽だ。


★白い宮庭(ホワイトガーデン)の決闘!!の巻
「アバン先生ッ!!!」喜色を浮かべ師を見上げるポップ、マァム、ダイ。先生ばっかりとレオナ姫が怒り、先に天魔の塔へ入っていたのかとミストバーンがいまいましげに呟く。 ここから先のマップを見せ、死神の仕掛けた罠は全て潰したと宣言するレオナの横でアバンが懐から「でゅわっ!!!」と出したのは破邪の迷宮で見つけた罠を看破する必殺アイテム“ミエールの眼鏡”。
渦巻きレンズにツノいっぱいの面白パーティグッズとしか見えない装着姿と、ブイサインと共に展開するアイテム解説に、ミストバーンは沈黙しダイたちはずっこけ、黙っていればいいのにとレオナは顔を赤らめる。
ノッている先生を見上げ、ウケを取らずにはいられない性格の健在を知り心配は取り越し苦労かと見上げる弟子たち。そんな彼らを振り返らせたのはミストバーンの大爆笑だった。 ミストバーンにもウケてんぞ…んなバカな…勇者と魔法使いのヒソヒソ話は無視して、ミストバーンはアバンを、面白い男、今までにないタイプの人間と評する。魔王ハドラーを倒した頃から知っているが顔を合わせてみると違う。 秀ですぎる能力を押さえ込む立ち振る舞いと奥から感じる重厚な完成度、使徒から尊敬され続けるわけだな。
普段の眼鏡にかけかえ真顔となったアバンも、現在の魔軍指令ミストバーンこそ最大の難関というのは本当のようだと返す。
ザボエラも『自称最強の王(キング)』もいない今大魔宮から邪魔者を一掃できるのはミストバーン一人…… 元六大団長もおまえ以外全滅と腕組みするポップをミストバーンは嘲笑する。六大団長はバーン様のお遊びに過ぎず地上殲滅など私一人で済む……あえてハドラーを迎え個性ある団長を競わせたのは後の世に通じる最強の軍団を作るためだったと。 その目論見は潰えたが所詮は数十年の泡沫の夢、地上殲滅には支障はない。 私は…幾千年も前から一人だった「一人でバーン様を守り抜いてきたのだ!!!」ミストバーンの気概が溢れる。
やはり格が違うと全力勝負を挑もうとするダイたちをアバンが止めた「…その男とは…私が戦います!!」一人で挑むなんて無茶だと叫ぶ少年少女の中でレオナだけはアバンの真意を悟り無言だった。 「…受けますか? ミストバーン! この私の挑戦をっ…!!」「……断る!!」「何!?」…忘れていたわあの男の存在を…執念深い奴だから獲物を横取りしたら何をされるか…
アバンの背後の“空間”がひび割れ巨大なカマが襲い掛かった。
★アバン抹殺完了の巻
……フッ…やはり おまえだったか!キル…死神の面目躍如と 呟くミストバーンが何かに気づいて驚いた。あれは!!? 「……ミスト 悪いが後は よろしく頼むよ……面目躍如は……これからだ……!!」異空間に引き込まれるアバンに駆け寄るダイたちだが、レオナはアバンの目を見てグッと立ち止まった。
二度も眼前で師を失う気分はどうだと揶揄するミストバーンにダイが怒る、死神と示し合わせて先生の暗殺をっ  「……フッ…暗殺などでない もっともっと面白いものだ………あれは…“決闘”だ…!!」アバンを襲ったのはキルバーン愛用の“死神の笛”ではなく決闘の地へ誘う死の案内人…アバンは殺されたのではない!!これから死ぬのだ!! どちらが生きて帰ってくるか賭けて見ないかと、ミストバーンはダイにもちかけた「私はもちろん…死神(キル)に賭けるがね」

アバンは星空に雲の浮く異空間で目覚めた。静かに浮かんでいるカマを持つ上半身だけの機械人形が、奇怪な空間へ引きずり込んだ張本人?  アバンの疑問に答えたのは、新しい仮面選びに時間を食ったと言い訳するキルバーンだった。今の気分にピッタリと怒りの仮面をつけたキルバーンは自尊心を傷つけてくれたムカつくキミをこの手でいたぶり殺すと宣言し、トランプのジョーカーを投げつけた。 それは右手の手袋の代わり 「今度は罠も何もない!正々堂々!!決闘を申し込む!!」 キルバーンのコレクション、決闘用の機械人形“ジャッジ”のカマは空間を切り裂き相手を異空間に引き込み、審判として両者の戦いを見守る。そして敗者の首をはねる……
この場に立ち入れば決闘を否応なく受けねばならない、正々堂々とは笑わせる「それを“罠”というのだっ!キルバーン!!」 アバンが剣を抜き、キルバーンも細身の剣を構えた。
アバンVSキルバーン!戦闘開始(バトルスタート)!!
無機質なジャッジの声と共にキルバーンが無数の突きを放つ
キルバーンの先制攻撃! アバン65のダメージ!!


★正義の後継者!!の巻
マントに無数の穴を穿たれたアバンが膝をつく。キルバーンが軽く剣を振る。なめてもらっちゃ困る、呪法や暗殺だけが特技じゃないと、アバンにトドメを刺そうとした瞬間、閃光を放つ一撃がキルバーンの胸に放たれた。
宙返りし深手は避けたものの78ポイントのダメージを受けたキルバーンは、本家本元のアバンストラッシュの威力に驚き以前対決した時のアバンが本気ではなかった事を悟る。 先の戦いであえて仮面を割るだけにした理由を、あそこで力尽きるわけにはいかなかったのと、あなたの怒りをダイやポップではなく、私一人に向けたかったからと、アバンは明かした。 二人きりの決闘の場は望む所、ここで未来永劫戦い続けてもかまわない、その間にダイたちがバーンを倒してくれさえすれば。 「彼らを導く私の後継者にもすでに その意志は伝えてあるのですから……!!」

ジャッジを使った決闘は誰にも邪魔できない。敗者の首を刎ねた時点で空間ごとジャッジは自爆し勝者のみが現実の空間へ戻れる……ミストバーンの説明に、ダイはどうすれば先生を助けられるか問う。 知りたければ私を倒せと笑うミストバーン。それなら話は早いと戦意溢れるダイたちを止めたのはレオナ姫だった。
ミストバーンは知らない、いや話を総合すれば外の世界から先生を救う方法は無い。バーンを有利にするためダイを足止めしようとしているだけ。先生の力を信じて私達はダイを大魔王の元へ…… 必死で述べるレオナをマァムは冷たいと言い、三人は先生を見捨てられないとミストバーンと戦う事を選んだ。
ダイの剣を手に、飛び出したダイの眼前に輝く羽根が突き刺さった。「アバン先生の…羽(フェザー)!!!」投げたのは階段の上のレオナ姫。 先生はこうなる事を予期して、アバンの使途を勝利に導く為この羽(フェザー)を託して下さった。
「地上の正義と…!偉大なる勇者アバンの名の下に…!!今こそ みんなにこの王女レオナが命じます!! “すべての戦いを勇者のためにせよ……!!!”」
羽を掲げるレオナに、ダイたちは偉大な師の面影をみた。


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