一言半日記 2003 1/11〜1/20


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お年玉と新ドラマ個人ランキング  忍風戦隊ハリケンジャー仮面ライダー龍騎  ゲームファンドはお得なの?  “王女の愛”の値段は月額315円  春はアトムと古時計  「FFXI-TV」とMEGA HITS!  海水の温度差発電所に『地上の星』が響く日  深作欣ニ監督  忍風戦隊ハリケンジャー仮面ライダー龍騎  スクウェア・エニックスの合併比率
上記キーワード以外で当ページをヒットさせちゃった方、残念ですがハズレです。


1月20日
昨日、お年玉付き年賀状の当選番号の発表がございました。

1等 123149、515711

2等 51950

3等 9863、5580

4等 18、51、74

ええ、今年も切手シートすら当たらない全滅でしたとも……うふ、うふふ、うふふふふ…
ふぅ〜

それはともかく、昨日で新ドラマもほぼ出揃いましたね。
最初期待していた「熱烈的中華飯店」私の中で5位に転落です。卵の白身でカニもどきに仕上げた料理、ソイポンハイは面白かったけど、なんだかドタバタしすぎで……

「最後の弁護人」はランクアップで3位、4位に刑事★イチローがそのリアルな小道具使いで食い込んできた感じです。
映えある二位は「僕の生きる道」に決定!!

他はまだちゃんと見てないので、これから興味を引かれるドラマもあるかと思いますが、 実は毎週一番楽しみにしているドラマは……「トリック2」と「六番目の小夜子」

……って、どっちも再放送なのはどういう事?!
昔のドラマばかり楽しんでいる、私自身が少々心配です。


1月19日
金曜日買いそこねたゲーム雑誌を本屋に買いに行ってビックリ。 ライダー(変身前)の写真集の現物を見ちゃったよ。……今日がついに(売れる)リミットかな。
と言うわけで、今日も行ってみよう日曜恒例特撮コーナー……えへっ

忍風戦隊ハリケンジャー 巻之四十八『永遠の命
宇宙忍群ジャカンジャ本部センティピードの備え付け首領、タウ・ザント様の御言葉から日曜の朝が始まっちゃいました。 怒りの矢のメダルがあっても嘆きの弓のメダルが無ければ、アレは生まれぬ……。
進み出たのはサンダールです。また失敗するんじゃないかという他の暗黒7本槍(幹部)には、ダテにデザーギを犠牲にしてはいない、御前の弱点は見つけたと超強気。
やはり出世頭間違い無しと“カノジョ”に立候補するフラビージョ(また腐兄さん受けする事を。でも発音、若々しくないぞ)、サタラクラも“カノジョ”に立候補して、あんた男でしょなんて呆れられてます。(「男と男の間にも愛は成立するのではないか〜」ふ……腐女子受け…か?)
ともかく、将来のおヨメさんとおムコさんには困らないサンダールは、タウ・ザント様から怒りの矢のメダルを預かり出撃です。

ビルの屋上でネコな呪扇獣マドーギを扇子から出したサンダールは、前回倒されたデザーギの遺髪ならぬ遺羽根を6本取り出し術をかけて放ちました。なんだかカラフルな人型になって街へ消える黒い羽根。(デザーギの羽根ならサーフボードくらいありそうなのに……あり、カラスの羽根サイズ?)

ハリケンジャーの地下基地では御前様が闇石=嘆きの弓のメダルの起源について語っていました。
昔々おびただしい隕石が地球に降り注いだ時、その一つに闇石が秘められていたのです。きっと宇宙にも平和を願う者達がいて、邪悪なる石を二つのメダルに分け離れた星にバラバラに送ったのだろうと推理します。 その邪悪を封じる器として生きてきた御前様は、闇石が生んだ忍術こそ「この星が邪悪な意思に抵抗しようと生み出した力」と位置づけます。

その言葉に自信を深め「俺たちは無敵だ」なんて嬉しそうな一行ですが、鷹介だけは
「もしジャカンジャをやっつけたら御前様は?」なに、500歳年上の人のおムコさん候補に名乗り上げか?
「気にするな、地上に平和が戻ればまた何処かに身を隠し、世の中を見守り続けるだけ」と言う御前様を、 よほよぼのじいさんになってもばあちゃんになってもミイラになっても守ると言い出す信号トリオ(ハリケンジャー)と虫兄弟(ゴウライジャー)。館長もシュリケンジャーもそれがシノビの宿命とうなづきますが、
「ならぬ、私はそのような事を望まぬ。お前たちは自分の道を進むのだ……私に干渉するな」
と御前様は背を向けます。

基地がある忍び谷の一角と思われる枯野で、御前様のかたくなな態度に「わからずや〜」と叫ぶ鷹介ですが、虫兄弟に「別れの悲しみに触れぬため」だろうといわれ、 永遠の命を持つ御前様とはいつか別れのときが来ると悟ってしんみり。俺たちは御前様を悲しませちゃいけない、絶対に負けられないと決意を固めます。
そこへおぼろさんから緊急通信がはいります。
「あんたら一体、何してくれたんや!」

忍風館(忍術学校)の元館長、無限斎(今はハムスター姿)が、ワシの教育が悪かったのか〜  と、見つめるテレビ画面では混乱したニュースキャスターが赤青黄の“派手”な忍者怪獣(?)が街を破壊している様子を伝えていました。

あわてて現場に駆けつけた鷹介たちが倒れている人を助けおこして事情を聞けば「ハリケンジャーっていうのがいきなり襲ってきて……」という証言にガクゼンです。
気配を感じてひと気の無い競技場前にきた五人の耳に、不信な鈴の音が響きます。
そして現れる派手な影「人も知らず 世も知らず 影となりて “善”を討つ」どっかで聞いたような微妙に違うセリフと共に、ニセハリケンジャーとニセゴウライジャー、シュリケンジャーが出現です。
対抗して本物もシノビチェンジ。天空神からシュリケンジャーも駆けつけ、ニセモノVS本物の同色対決が始まりました。

「わしゃ、わしゃ……信じとったぞ」の館長に、顔がニセモノぽいだの色が微妙に違う(鈴付き首輪以外は同じです)最初からわかっとったというおぼろさん、さっきと言うことが違うというのもベタでよろしい。

よろしくないのはサンダールが「怒りの矢のメダルよ、我に力を」と、戦闘フィールドを怒りの矢の結界で包んでしまったこと。
「結界の中では、そやつらにはどんな攻撃も効かぬ」
赤い結界空間で、ニセモノの雷撃破 水流破、869号、キバイナズマ、千本ノック返し、ドライガンと、攻撃を食らいまくる信号トリオと虫兄弟にシュリケンジャー。6人とも大ピンチです。
この結界を破れるのは対となる嘆きの弓のメダルのみ。おぼろさんが振り返ると御前様の姿が基地から消えていました。

ニセモノのビクトリーガジェットを食らい、6人がトドメを刺されようとした時、不意に赤い空間がひび割れて粉々となり、ハリケンレッドのハヤテ丸がニセレッドに通じました。
「みな、無事か、結界は消えたぞ」青空まぶしい廃工場の一角にたたずむ御前様が涼やかに言います。 (結界破り〜 とか跳ね回るのを期待した私をお許しください……てネタ元が分かる人は少数ですね)

御前様の登場に士気が上がった信号トリオは、ハーリーケーンとニセモノをハヤテ丸で倒し、 カブトライジャーは『甲雷撃破』クワガライジャーは『雷牙一閃』、ハリケンジャーは『翼流剣技・天空斬』でそれぞれニセモノを倒します。
あっという間に元の羽根の戻る偽者たち。 「ニセモノは所詮ニセモノじゃ」と館長も大喜びのハリケンジャー基地ではおぼろさんはホッとしてソファーに寝そべり、センティピードではフラビージョがダーリンの不甲斐なさに×をつけようとします。

「まだだ、ヤツの作戦は終わっていない」
そう、タウ・ザントさまの御言葉どおり「やっと出てきたか」とサンダールは御前様の登場を待っていたのです。 なんと6枚の黒い羽根は光の糸となってハリケンジャーたちの首に巻きつき、金色の鈴がついた赤い首輪に変化しました。
デザーギの遺羽根には二重の術がかけてあったのです。

ハムスター館長はあわてておぼろさんを起こしますが、どうにもなりません。
マドーギにの首の鈴に体を支配されたハリケンジャーたち6人は武器を手に御前様を取り囲みます。
「逃げてくださいっ」悲痛な声を上げながら、言葉とは逆に御前様に斬りかかる六人。懐剣と嘆きの弓のメダルの力で攻撃をかわす御前様も、6人が相手では余裕なんてありません。
「自分の身を守って下さい」と攻撃している当の相手に言われ、やむなく反撃する御前様。しかし変身が解け血を流す虫兄弟に苦悩は深まります。
給水塔に逃げた御前様は信号トリオのガンモードが撃ち落され、仕方なく三人に反撃。信号トリオの変身も解けてしまいます。

「何を悩む必要がある?」お前の力を巡って今まで多くの命が散っていったハズ、今更とせせら笑うサンダールに、父と家臣団の死に様が御前様の頭に蘇ります。
生身になっても攻撃をやめられない6人は、御前様の反撃にボロボロになりながらも「これでいいんです……我らがどうなろうとも……御前様さえご無事ならば……」 と泣かせるセリフ……
そして、最初の出会いからおせち料理に宇宙統一忍者流を宣言時と、短くも濃い皆との思い出の数々を思い浮かべる御前様の目に涙がにじみます。

「力が消えた……『悲しみ』『嘆き』人間とは脆いものよ」
怒りの矢のメダルを見ていたサンダールは光の消滅から御前様の力が消えたことを察知し、マドーギに攻撃を命じました。 襲い掛かるマドーギに、御前様は嘆きの弓のメダルの力で対抗しようとしますが、光線は出ません。
しかし、こいつが皆を操っていると気付いた御前様は諦めず懐剣を構えました。
御前様とマドーギか真正面から交錯します。
古風な白い片袖が青空高く舞い、地に膝をつく御前様。
しかし、マドーギの足元にも首の鈴がチリリと落ちました。同時に6人の首からも……チリリン

「体の自由が戻ったっ」
汚い真似しやがって許せないとシノビチェンジした5人と、ファイアーモードにフェイスチェンジするシュリケンジャー。 影の舞を繰り出した後、五重連ビクトリーガジェットとニンジャミセンガンモードをマドーギに向けます。
「宇宙統一忍者流の名の下に、最強奥義、身に染みろ、天風雷撃破、バーニングッ どうでいっ」

赤いネコなマドーギは爆発し、御前様が微笑み頷いたその瞬間、地面を巨大なサメの頭が走り、御前様を一飲みにしてしまいました。 巨大なサメの幻術が消えると、御前様の襟元をガッチリ掴んだサンダールの姿が。

駆け寄ろうとする6人を電撃で牽制したサンダールが御前様の額に向かって怒りの矢のメダルをかざすと、苦しむ御前様の額の光がまし、ついに嘆きの弓のメダルが吸い寄せられるように出現。怒りの矢のメダルに貼りつくようにサンダールの手に収まりました。
「揃った揃ったぞ」勝ちどきを上げ消えるサンダールに、その光景をセンティピードから見て「アレがついに生まれる」と嬉しそうなタウ・ザント様

元結が切れ、豊かな黒髪が散り広がる中倒れてゆく御前様。 シュリケンジャーは突っ伏して嗚咽し、残る五人は急いで御前様に駆け寄ります。
「不覚だった。……私が滅びる時がきた」そう言葉を紡ぐ御前様に、敬称ではなく「覚羅(かぐら)さん、そんな」と本名で呼びかける鷹介も辛そうです。
「鷹介、皆……頼む、ジャカンジャからこの星を守るのだ。お前たちに会えて、本当に良かった」
覚羅に500年の歳月が一気に訪れ、その美しい笑顔は光となって風に舞って逝きました。
「覚羅さん……俺が、ヨボヨボのじいさんになっても、守るって約束したのにっ」
鷹介の無念の叫びが青空に吸い込まれ、地面に落ちた元結い(巫女さんとかの髪留め)の眩しい白で、つづく。

巻之四十九『使命と天空忍者』
「忍者は命令に従ってこそ忍者」……次はシュリケンジャーピンチの予感です。

他人を一切信じないので配下はみんな忍獣なサンダールは、あのままメダル二つを持ち逃げしたりして…… それより、元結だけ残ったのは、シンデレラの法則? ……で、新シリーズのアバレンジャーは四人?(どうせスタート時は、でしようが)

仮面ライダー龍騎 最終話『新しい命』
元々ミラーワールドの住人であったヒロイン神崎優衣が、自ら生を拒否し光の粒となって消滅し、傷つきながらも人々を救う為に闘った主人公城戸真司(仮面ライダー龍騎)が斃れた。
秋山蓮(仮面ライダーナイト)は共に戦ってきた戦友の骸(むくろ)を振り返り、彼の最期の言葉を心の中で繰り返した。 「お前が最期に信じるものを見つけたように、俺にも信じるものはある、ライダーの一人として」
そして蓮は最後のライダーとして神崎邸(決戦の地)へと向かう。
もう二度と、お節介もバカもやる事のない静かな真司に『仮面ライダー龍騎』のタイトルが被る……(今回OPテーマは無し)

北岡弁護士事務所の主、北岡秀一(仮面ライダーゾルダ)は桃井令子とのデートより、かつての依頼人・脱獄犯の浅倉威(仮面ライダー王蛇)との決着を最期に選んだ。 北岡をぶん殴る為に、脱獄の手段としてライダーになってしまった浅倉……真司の電話で浅倉がライダーになると知らされていたにも関わらず、ワザと見過ごした責任を「このままじゃ俺、染みを残していく感じで嫌なんだよね」と表現し、 勝ち負けの問題じゃないと、助手の由良吾郎(ちゃん)にデッキを出してくれるように頼む。 そして北岡はデスクの背後にある大きな窓を振り返ってから立ち上がった。
「それにしても、今日の天気は悪いね。吾郎ちゃんの顔が見えないよ」
眩しいまでに光が差し込んでいる窓を見上げた吾郎は、不治の病に命を削られ続けた北岡に最後の時間が来た事を悟る。

廃工場に潜む浅倉威は、ガランとした空間に満ちる殺気を感じながら佇んでいた。
朝の訪れと共に突入する筈の警察だったが、今朝方のレイドラグーンの大量発生騒ぎで出遅れたのか、今も静かに狙撃用のライフル銃だけが遠くから浅倉を狙うのみ。
その時、ミラーワールドから気配が近づく。
「はははっ、会いたかったぜ、北岡」割れた鏡に緑色の戦士ゾルダの姿を見つけた浅倉は王蛇に変身しミラーワールドでの闘いに臨む。

ゾルダの無言の銃撃に王蛇は曲刀で応戦する。戦いはゾルダのギガランチャーをかわした王蛇が懐へ飛び込み、接近戦となった。 なんとかギガキャノン(肩に二門の砲門)を放ったゾルダは慣れない反動のせいか壁に叩きつけられ、王蛇は階段を転げ落ちる。その結果、距離を取った所でファイナルベントのカードを引き、 パートナーモンスター・マグナギカを呼び出すゾルダ。同時に王蛇もユナイトベントで三体のパートナーモンスターを合体させ、ゾルダのファイナルベント・エンドオブワールドが発動する前に背後からブレス攻撃させて態勢を崩させた。予想外の方向からの攻撃を受け、思わず取り落とした銃をゾルダが拾いマグナギガに向かおうとした時、王蛇のファイナルベント・ドゥームズデイが発動。 王蛇のキックがマグナギカを蹴り飛ばし、ゾルダは吹っ飛んできたマグナギガに弾かれて壁に叩きつけられた。結果マグナギガはミニブラックホールに吸い込まれて消滅、ゾルダも一度は立ち上がろうとするが壁際に崩おれた。

「北岡、北岡ァーッ」呼びかけに答えないゾルダ……今までは戦闘しながらも弁護士らしく舌戦も繰り広げていたゾルダの不可解な沈黙に王蛇は振り返った。
「おまえ?」
ゾルダの変身が解ける。そこに倒れていたのは助手の由良吾郎だった。「先生……後は、旨いもん買って帰ります……」北岡が残した染み抜きの後……そうつぶやく吾郎を黒煙が覆う。

「なぜだ……なぜだ、なぜだっ、なぜだーっ」
現実世界に戻った浅倉は、落ちていた鉄の棒を拾い上げて、無数の銃口が狙う中庭を走り出した。
白煙が立ち込める中、無数の銃口の前に浅倉は斃れゆき、静かになった廃墟の中に鉄の棒が転がる音だけが残った。

『ホワット・ア・ワンダフル・ワールド』(この素晴しき世界)が流れる中、黒にピンストライプのスーツで決めた桃井令子は約束のレストランで北岡を待っていた。待ち人の代わりにナプキンの位置を直した後、窓の外に降りしきる雪を眺める令子の前には、 白い薔薇が一輪生けられていた。

奇しくも、北岡弁護士事務所にも白い薔薇が一輪……
黒にピンストライプのスーツを着せソファに寝かせた北岡の手を吾郎が胸で組ませた時に、持たせたであろう弔いの花も一輪の白いバラだった。

バイクで神崎邸についた蓮は窓に映った三体目の仮面ライダーオーディンに苦笑する。 「オーディンってのは大量生産らしいな……ただの操り人形というわけか」 ガラスの中から、実体の無い俺の代わりだと答えた神崎士郎は、それでもお前はオーディンを倒すのは不可能だろうな、と余裕を見せる。構わず蓮はナイトに変身してミラーワールドでの決戦に挑んだ。

疾風のカードでナイト・サバイブとなった蓮は、パートナーモンスター・ダークレイダーの攻撃を繰り出す。だがオーディンは瞬間移動で避けナイト・サバイブの背後から二本の剣で斬りつけてきた。 一方的に攻撃を受けるナイト・サバイブ。ついにオーディンはファイナルベントを引き当てる。金色に輝く巨鳥の羽ばたきの中、浮き上がるオーディン。それでもナイト・サバイブは黄金の光へと立ち向かう。

神崎邸では戦いの様子を見守る士郎に無数の黒い羽根が舞い降りていた。その一つを掴み「もうすぐ、もうすぐお前に新しい命を与える事が出来る……」そう呟く士郎の脳裏に「あたしは要らない」と自殺しようとした時の優衣の姿が浮かんだ。 「お前はきっと拒む、拒み続ける。またダメなのか、また」
士郎の口から絶望の叫びが上がり、神崎邸にあった無数の鏡が砕け散った。

同時にミラーワールドも軋み暗くなり、その終末の時が訪れる。剣にすがりついて立っていたナイトの目の前でオーディンが分解を始めていた。 「最後の、ライダーはお前だ……」ナイトにそう宣告してオーディンが消え去った後、眩しい白い光が現れる。
「これが、新しい命」ナイトは震える手を伸ばした。

カフェ花鶏のオーナー神崎沙奈子は、手作りのバースデーケーキを前に姪の優衣を待ち続けていた。用意したプレゼントの箱を見つめ沙奈子は心の中で姪に話しかける。
こうなる事、ちょっとは分かってたって言うかさ。士郎がアメリカへ連れて行かれる時、そりゃあ暴れてね 『俺は優衣の側にいなきゃいけないんだっ、……俺がいないと優衣は20回目の誕生日で消えちゃうんだ』 ……なぜか信じられたんだよ
「優衣……」

意識不明の恋人恵里が待つ、病室への階段を手すりにすがって登る蓮はペアリングをペンダントにしていた鎖を引きちぎった。

白い光に包まれ目覚めた恵里の指には蓮から贈られたペアリングが輝いていた。
「蓮、そんなところで寝ていると風邪引いちゃうよ」 恵里に声をかけられても目を開く事の無い蓮。
穏やかな笑みを浮かべたまま壁にもたれかかる満足そうなその姿は、真司の最期に酷似していた。

以上が原因不明の失踪事件の真相であり、仮面ライダーと名乗る人間達の戦いの真実である。この戦いに、正義は……無い。そこにあるのは純粋な願いだけである。その是非を問える者は…… OREジャーナル編集長大久保の記事より

暗闇の中の士郎に、また繰り返すの? 最初からやり直すのかと鏡の中から優衣が問いかける。 お前に命を与える為……お前を失いたくない、俺を一人にしないで、と訴える士郎に「もう終わりにしよう」、新しい命がなくても私はお兄ちゃんの側にいる……絵を描いていたときの様に、ただ願いは……夢見るように話す優衣。 耳を傾ける士郎もいつしか穏やかな笑みを浮かべていた。

暗い部屋に閉じ込められた幼い兄と妹が、外で大勢の友達と遊ぶ絵を描いていた。
そこへ優しい笑みを浮かべた大人に成長した姿の兄と妹が加わり、まわりの壁を明るい絵で満たしてゆく……絵は教会のステンドグラスのように四人を明るく照らしていた。



OERジャーナルでは今日もバカ新人の書いた記事への苦情の電話に苦慮していた。ハンバーガーをぱくつく写真を、斜め45度のバッチリメイクの写真に入れ替えてもらおうとするめぐみと、ダンコ阻止の島田のじゃれ合いのようなケンカも日常と、桃井令子はサカウラ商事不正事件の取材へとあわただしく席を立つ。
駆け込んできた遅刻常習犯城戸真司(バカ新人)にヘッドロックを食らわせた大久保編集長は「お前は頭使うな足動かせ」と金色のカニの取材を命じる。

斜め45度写真が載った特集記事を助手に見せて満足そうに笑った後、車から下り記者たちの群れを突っ切る弁護士に令子は質問を投げかける。 「北岡さん裁判における自信は?」
「スーパー弁護士ですから」

編集部を飛び出した真司はスクーターのガス欠で歩いている時に自転車の大学生(東條悟)にぶつかられるが「あ、ゴメンね。大丈夫だよね」と文句を言う前に去られ、横合いからは変な占い師(手塚海之)に「あんた、今日の運勢は最悪だな」と言われ、 言い返そうとした瞬間危なそうな兄ちゃん(浅倉威)に「邪魔だ、イライラさせるな」とスクーターを蹴り倒された挙句「俺の占いは当たる」と赤い服の占い師にダメおしされる。
ミラーがもげたスクーターを引きずり、ゲン直しに寄った喫茶店前の玄関では黒衣のバイク野郎とぶつかり(首のペアリングはなし)「どけ」と言われ「どけって……あんたこそ」とムキになった真司だが、襟をつかまれ力づくで進路をゆずらされる始末。 たが真司が奇妙な縁を感じた気がして振り返ると、黒衣の男も不思議そうに真司を見つめ返していた。

気を取り直して店に入るなり「コーヒー下さい」と頼んだ真司は「コーヒーは無い、紅茶だけ」という無愛想な女主人にたじろぐ。店内に他に客はおらず気まずいまま真司はカウンターに座るはめになる。
「あー、じゃあそれを下さい……いい店ですね……お、おねえさん……紅茶を……お紅茶を」
だが、無愛想な女主人は無言で紅茶を啜るだけ。

店の一角には女主人の甥と姪の写真が飾られていた。親に軟禁された末に幼くして亡くなった二人は、写真の中で仲良く幸せそうに笑っていた……

……時は神崎邸の爆発事故の時点からやり直された、と考えていいんでしょうか?
 これはこれで“有り”な結末かも知れません。


1月18日
「ゲームファンド ときめきメモリアル」なんて商品、そういえばありましたね。
「ときめきメモリアル3」と「ときめきメモリアル Girl's Side」の開発資金を集めるのにつくられたものですが、このたび召還金額決定だそうです。

一口1万円に対して1万88円。申し込み単位は10口なので880円……
2000年暮れに募集を締め切ってから、当初の予定から半年遅れて約二年経ちますが、この低金利時代になかなか優秀な金融商品といえます。 だって20口で「ときメモ3」限定版がもらえる上にエンディングにも名前が出ちゃうんですから、ファンとしてはたまりません。

ただし、ファン以外の人は……
手数料3%(20口なら6300円消費税含む)で結局儲け(20口なら1760円)がふっとぶ金融商品は、遊びもしないゲームソフトもらったところで嬉しくは無いでしょう。 償還額はゲームの出荷本数で決定だそうですが……
ゲームソフトの売れ行きが悪いのも不景気のせいですかねぇ。

ところで、予約の段階でベストセラー入りするハリーポッターってすごいですねぇ。 同じくらいに、売れ行き確実なゲームでファンドがあるとしたら買うんだけどなぁ。


1月17日
“王女の愛”があなたの手に!?
エニックスが「クチコミナビシティ」という携帯電話のサービスを16日から始めたそうです。

『auが誇る最新機能GPS(全地球測位システム)を初めて使用!!』
等々の詳しい説明はエニックスの公式サイトで見ていただくとして、phase2以上の携帯電話なら、自分の居場所をメールで友達や恋人に教えられるサービスがキモ(多分)。 あと、行きたい場所の方向や最短ルートを示したり、その場所の情報を得たりもできます。

最短コースと地図ってあたりが“王女の愛”を上回ってますね。それが分かっていたらDQIであんなに苦労は……

そう、ドラゴンクエスト1でローラ姫の愛がこもったお守り“王女の愛”
使うとラダトーム城までの正確な距離と方位とレベルアップまでの経験値を「勇者様をローラはお慕い申しております」との愛の言葉と共に伝えてくれる通信アイテムです。 どんな原理なんだか謎でしたがGPSがアレフガルドにもあったんですね。(え、愛の力だろうって? そんな ひどい ひかがくてき です)
いくらなんでもドラクエが「クチコミナビシティ」の遠大なCM兼バーチャルテストだったなんて事は……。いや、まさか。

月額315円で得られる“王女の愛”
万が一、大地震で町の様子がすっかり変わっても、中継局が少しでも生きていれば愛する家族の待つ自宅への距離と最短ルートを示してくれたら……その掲示板で通じている橋や、水や食料の配給場所が分かったら、 災害時これほど心強いシステムはありません。
1月17日……阪神淡路大震災から8年経ちました。


1月16日
今年はアトム誕生の年
作者の手塚治虫氏の故郷、宝塚では色々盛り上がっているようです。
手塚治虫記念館サイトのTop画像200KB なんでかなぁ?
そしてアニメ『鉄腕アトム』またもリメイクだそうで。
作中での誕生日4月7日の一日前の4/6日曜朝9時半から放映、と言うことは『走れ!ガリバーくん』の旅は春には終わっちゃうんですねぇ。 貧乏旅行と豪華旅行、クジで決まる天国と地獄が楽しかったんですけど。 と書きつつ日曜朝は忙しくて、私自身この一年近く見てません。

それはともかく、人と寄り添う21世紀の申し子がいれば、ネジで動く18世紀の優しい機械もあります。

春休みの一大イベント春の選抜高校野球。その行進曲はその年流行した曲が使われるわけですが、第74階となる今年の 行進曲は『大きな古時計』だそうです。 アトムが始まる頃、優勝校が決まっている事と思います。

これは無理だろう、なんて曲でも強引に行進曲にしてしまう編曲の妙を楽しめる春の選抜ですが、今回は二拍子。 どんな行進曲になるか大体想像はつくのですが、ここは意表をついてあのスローテンポのまま行進してくれたら、 いい感じに力が抜けて第一回戦から緊張しない試合が……あ、ダメだ。緊張感0でもエラーはしちゃいますね。


1月15日
今日から、ある新番組が始まります。
「FFXI-TV(エフエフイレブン・ティービー)」、もちろんスクウェア提供。
放送局は「Channel BB」の30分番組、放映時間はAM 10時30分 と PM 7時30分、 内容は……さぁ?

だって『スカイパーフェクTV!』加入してないし、スクウェアの公式サイトは重いばかりでどこに何があるのかサッパリわからないし、 「Channel BB」の公式サイトは画像一枚っ切りだし、果たして月額500円の価値があるのがちょっと判断つきかねます。

「Channel BB」はネットゲームに特化した放送局なので、他の番組もネットゲームに関する番組だらけ。 ゲームショウの画像に、体の線がバッチリ出る衣装の若いおねえさんの笑顔がいっぱい。
見目良い男性の画像は見当たらなかったので、ネットゲームをコミュニケーションアイテムとして嗜まれるお嬢さま方には、少々物足りない番組ばかりのような……いや、見てもいないのに判断を下すのは早計ですね。

そういえば約二ヵ月後、ファイナルファンタジーX-2が発売になりますが、表に出てくるのはヘソだし3人娘ばかりで、今のところ見目良い男性の画像はなかなか出てきませんなぁ。

そのFFX-2に弾みをつけるべく、明日『ファイナルファンタジーX MEGA HITS!』が発売されます。 『MEGA HITS!』って生産出荷本数50万本以上の人気タイトル(販売枚数でないあたりが少々……あ、何でもないっス)の、ぶっちゃけた話が廉価版。 普通は3980円くらいですがFFXは4800円と強気です。まぁ値引きされてネット店によっては4000円ちょいだったりしますが……

通常版の方にあった『OTHER SIDE OF THE FINAL FANTASY』も『メガヒット!』版についてるのかなぁ。
FFXIのCMらしきプレイオンラインミニドラマ……30歳以上のFF11プレイヤーは出てこないあたり、ちらっと寂しい思いをした私ですが、 「FFXI-TV(エフエフイレブン・ティービー)」の製作方針があのままなら、Lv30ならぬAge30以上の大人ゲーマーも少々物足らないかも……。
いや、見てないのに判断を下すのはいけないんですけどね。(懲りてない……)


1月14日
ガスによる家庭用発電機(設備代50万円)て話がありましたが、海水の温度差発電なんてのもあるんですね。

熱帯の海の温い水でアンモニアを蒸気にしてタービン回して、海底から汲み上げた冷たい水でアンモニア蒸気を冷やしてまた液体にもどす…… 安くて汚染物質やガスも出ないエネルギーシステム、2月に実験開始とのことですが成功して欲しいものです。

ただ洋上のプラットフォームで発電所の管理に当たる人は、大変そうですねぇ。
扉を開ければ海のド真ん中。茫々たる景色が360度広がっているわけで、それがいくら南の海でも、白い砂浜もヤシの木も水着のねえちゃんも見当たらないんじゃ、心細くて寂しくてホームシックが職業病になりそうです。 しかも鉄板一枚隔てた下は、暗くて深ぁい海溝……

ここで今流行の歌だからといって、発売四年後にオリコン一位となった『地上の星』なんか持って行ったら、「俺、皆に忘れられているのかも知れない。ツバメもここまでは来ないし」と、元気付けられるよりドツボ気分…… やはりこういう時はアニソンの自己流ベストアルバムを持っていくのが一番(え゛?)
……いや、一見勇ましい宇宙戦艦ヤマトなんかも、自分自身が悲壮な状況の時に聞いたら……ヤバイかも


1月13日
本日は成人の日。
三連休最終日のせいか、成人式が昨日や11日だった所もありますが、今のところ大騒ぎになった会場はなさそうです。(那覇の繁華街では、成人記念暴走して成人記念逮捕された人が21人ばかりいるみたい)

高松市の、今ではオッサンとなった旧成人たちは「今時の若い者は情けないわい。ワシらみたいに逮捕されるくらいの非常識さで式に挑まんとなぁ」なんて年寄り臭〜く二年前を懐かしんでいたりして。

さて、成人式は戦前の徴兵制度の……なんて使い古された事を言って、新ドラマ『僕の生きる道』(余命一年の28歳の教師の話、一話目の印象はなかなか良い)のレビューでも、と思ってましたが、 深作欣二監督死去なんてニュースの前には霞んでしまいますね。 バトルロワイヤルIIを撮影中の去年暮れ、体調不良で息子さんに監督代理を頼み、そして1/12の未明1時に逝かれたそうです。
「運命だな」という菅原文太氏の送る言葉が胸に染みます。

深作欣二監督の作品が追悼の意味で放映されるかと思いますが、ジャンルがバラエティ豊かで何週間と続いても飽きそうにありません。 どんなタイプの映画でも手を抜かず深夜まで撮影を続けさせた強迫観念的とも思える情熱は、中学生時代爆撃で一夜にして30人のクラスメイトが死んだ忘れえぬ記憶のせいでしょうか。

誰にでも、明日が来ない日がいつかくる。 ……どうやら昨日の仮面ライダー龍騎と日曜洋画劇場の『U−571』が今日も尾を引いているようです。暗くてすみません。


1月12日
今日は三連休の中日ですね。
寒くって出かける気になれないこんな日は、コタツに入って朝からテレビ。
正義の味方がアクションしている様を眺めて運動した気になりましょう(て、アカンやーん)

忍風戦隊ハリケンジャー 巻之四十七『封印宇宙統一
このまま最終回までオープニング前も気が抜けない構成が続くんでしょうかねぇ。
旋風神・轟雷神・天空神の三体VS『災扇獣デザーギ』(あやつるサンダールは御前の身柄要求中)の対決シーンから始まりました。いきなりなのでどんな展開からこうなったのかさっぱり分かりません。
先週のほのぼのおせちムードとの落差が凄い凄い。
そしてカラス天狗みたいなデザーギも強い強い。物凄いスピードで空を舞い、速さがとり得の旋風神ハリアーすら翻弄し(胸からビームなんてものがハリアーにあったとは…効果なしだが)、体を覆う羽毛は地球のどの物質よりも硬いそうで、さっぱり攻撃が通じません。

オープニング後、三神合体して天雷旋風神の『絶対究極奥義・アルティマストーム』を放ちましたが、デザーギの羽ばたきで返されてしまいました。 それを見たおぼろさんは一旦退却を命じます。
地下基地に戻った信号トリオ(ハリケンジャー)や虫兄弟(ゴウライジャー)は、まだ負けと決まったわけでもないのに撤退なんてとおぼろさんに食って掛かりますが、 天雷旋風神の技が通じない相手にどうやって? 対抗する手段なんてないと言われて、頭をかきむしります。

その時、ハムスター館長が新たなステップの時と言い出し、御前様は一行に 「皆の者、今こそ宇宙統一忍者流を極める時じゃ」と厳かに告げました。そのためには疾風流と雷迅流の極意が必要「述べて見せよ」と信号トリオと虫兄弟にご下問です。
「乱舞三重衝」「イェーイ」byハリケンジャー
「我々も奥義51巻を全て習得しております」byゴウライジャー
「何をくだらない事を言っておるっ!」呆れた御前様は、なら教えてくれともみ手の七海を、自分で見つけなければ意味が無いと弾き飛ばし、 「こんな者たちを信じて私は500年の封印を解いたのか」としょんぼり。鷹介の500年経ったら極意も変わっている、変わらないものなんてある訳ない……て言葉に「変わらぬものもある」と出て行ってしまいました。

宇宙忍群ジャカンジャ本部センティピードの一角では、素顔が映らない幹部サタラクラの仮面に映る映像で戦いを見ていたウェンディーヌとフラビージョが渋い顔でため息をついてました。
「勝っちゃったよ…」「わたし達の立場が無いよねぇ」
しかしサンダールが来た途端、フラビージョとサタラクラは手のひら返して褒めちぎります。 「絶対、出世するタイプだよ〜」「ぼく達、ワタシたち、虎の威を借るキツネだもんね〜」とキツネのお面をつけコーンコーンなんて踊る二人に、呆れるウェンディーヌ。

サメだけど虎扱いのサンダールは、目的はハリケンジャーを倒す事ではなく御前の持つ嘆きの弓のメダルを奪う事だと、勝利に浮かれずクールです。 そしてメダル同士が呼び合う性質を利用する為、首領タウ・ザント様にメダルの貸し出しを願い出ました。
「良かろう、お前に怒りの矢のメダルを預ける」……タウ・ザント様って胸の中にメダルを隠してたんですねぇ。
デザーギの肩に乗って上空から御前様を探すサンダールと、地上で散会してさがすハリケンジャーたち……

その頃、御前様はビルが林立し車がひっきりなしに行き交う大都会の交差点で時の流れを噛み締めていました。その後、ある史跡へと向かいます。

鷹介も都庁ビルを見上げて御前様が行きそうな、ある場所の事を思い出しました。

500年杉が見下ろす古寺『満天寺』……1350年頃に築城された『朱泉城』が1503年に焼け落ちた後、建てられたお寺のようです。 その一角にある立派な墓の前に手を合わせる御前様の姿がありました。
「父上、お久しぶりでした」そして杉の大樹にもたれ「お前は大きくなったな」と懐かしそうにつぶやいた時、気配を感じて御前様は木に同化するように姿を消します。

現れたのは信号トリオと虫兄弟。500歳の木の事を知っていた鷹介って意外と物知りですねぇ。 姿が見当たらないからと「御前様、友達もいないし、きっとさびしいんじゃねーの」なんて失礼な事を鷹介が言うもんだから、隠れ身の術が解けちゃう御前様。
誰だっと鷹介が投げた手裏剣を懐剣で弾き、姿を現した御前様はここに昔住んでいたとを明かします。 「私を守る為に、多くの者が犠牲になって逝った。それはこの木だけが知っているのだ」
幹に手を当てて目を閉じる御前様にならって五人も手を当てると、城があった頃の記憶が流れ込んできました。

幾層もの屋根が重なった天守閣がそびえ、白い壁に守られた中庭で、幼い日の覚羅がニ人の侍と蹴遊びをしています。家臣と愛娘の楽しそうな姿を廊下で見ているのは殿と呼ばれていたお父さん。
「覚羅、これからはこの木がお前の友だ」と父親と二人で杉の苗木を植えた後「どんな事があっても泣いてはならん、悲しみに触れればお前の封印は解けてしまうのだ」と、人の心に触れれば必ず悲しみは生まれるがゆえの、哀しい言いつけです。
その夜、杉の苗木の側を忍び装束の一群が通り過ぎ、家臣をはじめ父親が襲われた時も、 「泣くな泣いてはならん。覚羅、あの木のようにこの世の見守り続けるのだ、さあ行け」と父の遺言と渡された懐剣を胸に、覚羅は一粒の涙もこぼせないまま、焼け落ちる城から落ち延びたのです。

鷹介たちは500年の孤独と重みを実感します。

そして、モニターしていたおぼろさんもティッシュで目を押さえ鼻をかみ、ハムスター館長にいたっては「御前様は泣くこともかなわないのか」と涙を噴水みたいに吹いて号泣です。小さな体でそんなに泣いたら干からびませんか?

その時、怒りの矢のメダルの反応で御前様の居場所を察知したデザーギとサンダールが襲ってきました。
「敵わないかもしれないけど、御前様は俺たちが守らなきゃいけないんだ」 その決意におぼろさんも「もういっとけ〜」……え゛、敵わないのに出撃っスか?

旋風神とガトリングレオと轟雷神のゴーライキャノンはやっぱりデザーギに効きません。
そして御前様には「今だ、メダル頂戴っ」とサンダールが襲い掛かります。
「御前様はミーが守る」と立ちはだかったシュリケンジャーはサンダールの指ビームで倒れました。
しかーし「メダルよ、我に力を」御前様は金色の光の盾で攻撃をはじき、左手の光で攻撃してサンダールを寄せ付けません。

でも、ハリケンジャーは倒せるかも byウェンディーヌ

デザーギの羽根手裏剣に攻撃された旋風神と轟雷神が火に包まれ、それが杉の大樹に飛び火しました。
「あの木が……」 友として500年の時を共に生きてきた杉の最後に御前様は動揺します。
同時に怒りの矢のメダルの光が消え、サンダールは「御前とやらの心に悲しみが生まれたとき、やつの力は失われるのか」と御前様に攻撃をしかけました。光の盾も光線による攻撃も不発の御前様。 サンダールが御前様の弱点を確信したとき、シュリケンジャーの火炎術がサンダールを襲います。サンダールはデザーギに御前様攻撃を命令。今度は旋風神が身を挺して御前様の盾となります。

「どんな時だって御前様を守って見せるぜ」「それがこの星のためなら命がけで」 五人の決意に、お前たちのその強い気持ちはどこから来るのだと覚羅は聞きます。

「そんな事はいつものことよ」「俺たちは風のように絶対にくじけない」「そうすれば俺たちの可能性は無限だぜ」

 無限、それこそ未来、疾風の心

「我らはどんな時にだって、仲間との絆を」「雷のように貫き通す」

 絆 それは過去 それこそイカズチの心

五人ともすでに極意を知っていたんですねぇ。旋風神と轟雷神は協力してデザーギをぶん投げ、御前様は天空神に乗り込み、デザーギを斬りつけた後、 天雷旋風神に合体します。

「過去と未来、二つの心合わさる今、時空を越えてこの星を守る力が動きだす。宇宙統一忍者流ここに極まる」
なんと地球を包むエネルギーのイメージ映像と共に天雷旋風神のポテンシャルが上昇、宇宙統一忍者流奥義・アルテイマストームマキシマムで、デザーギ撃破です。

燃え尽きた杉の木の前で、お互いの心を見誤っていた事を謝った御前様と五人。木は守れなかったけど御前様は絶対守りぬくと決意を固めます。
「宇宙統一忍者流確かに受け継ぎました……よーし、これでジャカンジャなんてちょろいもんだぜ」 いきなり調子に乗る鷹介ともめる一行を微笑んで眺めた後、御前様は再び父の墓の前で手を合わせました。

「御前とやらの弱点、しかと見届けた ふふふふふ」最後は青空に響くサンダールの笑い声で……つづく

忍者ファイル……宇宙センター街でター様にスカウトされた一の槍フラビージョって、ター様って外を歩けるんでしょうか? かなり長大なムカデのはずですが。

次回 巻之四十八『永遠の命
街を破壊するハリケンジャーたちに御前様を襲う鷹介? 操られているのか偽者なのか ハリケンジャー対ハリケンジャーのようです。

それにしても、嘆きの弓のメダルよ我が手に、なんてサンダールより新ライダーの変身シーンが強烈で……さて、残り二話の龍騎は?

仮面ライダー龍騎第49話『叶えたい願い』
桃井令子は現実世界の旧神崎邸前で、同僚の見習い記者城戸真司が仮面ライダーと呼ばれるミラーワールドと現実世界を行き来できる特定の人間である事に衝撃を受けていた。

その頃、ミラーワールドの神崎邸の庭(広いなぁ)では、ラスボス(?)仮面ライダーオーディンに向かって、仮面ライダー龍騎サバイブ(真司)と仮面ライダーナイトサバイブ(秋山蓮)がバイクに変形したパートナーモンスター・ドラグランザーとダークレイダーで突っ込んでいた。 しかし、オーディンは腕を組んだまま宙返りして避け、ファイナルベント・ドラゴンファイヤーストームと疾風断は発動しないまま、降り注ぐ金色の羽根でナイトと龍騎はダメージを受けサバイブ化が解けてしまう。

神崎邸内部の一室に閉じ込められていた神崎優衣は、鏡の前でついに幼い時の記憶を完全に蘇らせていた。
「あの日、苦しくて寒くてそして……そうだ、私あの時、イヤーっ!」

優衣の悲鳴に三人のライダーの動きが止まる。 いち早く我に返った龍騎がオーディンの腰にとりついて動きを止め、ナイトがファイナルベント・飛翔斬でオーディンを貫いて戦いを終わらせた。
真司と蓮が急いで優衣の元へ駆けつける。優衣は椅子で鏡を叩き割り床に倒れこんでいた。
「私、死んじゃってたんだ、本当の私は……」

両親に監禁されていた部屋で幼い優衣が死んだ時、俺を置いて行くなと泣き叫ぶ兄士郎に鏡の中から、鏡像の優衣が話しかけてきた。
「私がそっちへ行っていい? お兄ちゃんと一緒にいていい? でも大人になったら消えちゃうよ、20回目の誕生日に消えちゃうよ。それでもいい?」
「いい……俺を一人にしないで」
士郎が応じると共に、建物内で爆発が起き、鏡の中から出てきた優衣が床に伏した本物と同化……そして起き上がり泣き始める優衣に 「俺が絶対、守る」と士郎が誓った……それは12年前の過去。

「ミラーワールドの人間だって言うのか」その蓮の言葉に答えたのは扉に立つ士郎だった。 「そうだ、俺と優衣が作り出した鏡像だ。だが、それが何だ、お前はお前だ、こうして生きている」
違うと叫び、自分自身を否定した優衣の体が分解を始める。存在していい、意識を保て、この戦いの最後に得られる新しい命をお前にやると言う士郎の言葉も断り、 「これでいいんだよ。そうでしょ? ……ねぇ、お兄ちゃん、もし、もう一度絵を描けたら……モンスターなんかがいる世界じゃなくて、二人だけの世界じゃなくて、みんなが幸せに笑っている絵を、お兄ちゃんと一緒に」
士郎に向かって伸ばした手が、そして優衣が消えた。

士郎はよろめきつつ叫ぶ。
「まだ、まだ2日ある。優衣は助かる。決着をつけよう。最後の一人になるまで闘えっ」
真司はそんな士郎に兄貴のくせに優衣ちゃんの気持ちが分かんないのかと怒る。優衣ちゃんはお前の為に戦いを止めたいって言ってたんだ、お前が幸せそうじゃないからって……「こんな戦い望んでないんだよ」
だが士郎は闘えと叫んで走り去り、蓮も「まだ戦いは有効ってわけだ」と、夕闇の中へバイクを飛ばした。

真司がふらふらと神崎邸から出ると、令子が待っていた。
「ねぇ、あなたが、仮面ライダーなの?」

あと2日……OREジャーナルの事務所で、デッキと香川の残した燃え残りの資料をデスクの上に出した真司は、大久保編集長に今までの事を打ち明けていた。
「俺、全然答え出せませんでした」
「いいんだよ答え出せなくて」できの悪い頭で必死に考えてきた。それだけで充分なんじゃないか?  「ただしだ、何が正しいのか選べないのはいいが、その選択肢ン中に自分の事もちゃんと入れとけよ……お前の信じるモンだよ、 お前だってここンところにしっかり芯がねぇと、話し合いにもなんねえし、誰もお前の言う事なんか聞いてくれないだろ」
大久保の言葉に真司は呟く
「俺の信じるもの……」

北岡弁護士事務所では、ライダーのカードデッキを落として謝る助手の吾郎に、北岡秀一(仮面ライダーゾルダ)が戦いを本気で辞めようと思っていると語っていた。
「永遠の命がなくても結構面白おかしく暮らしてるじゃない俺、だからさ。どう思う吾郎ちゃん?」
「俺は先生が満足して毎日を送れるなら、それが一番いいと思ってます」
「満足してるよ吾郎ちゃんのお陰で」
ライダー引退記念に令子さんを食事にでも誘うかと軽く言う北岡だが、病状は進行しており、受話器を取り落とすほどに指先の感覚はマヒしていた。
見ないふりをして吾郎が紅茶を淹れに行った後、北岡は呟く。
「けっこう、保ったよな」

食事に出ていたOREジャーナルの女子社員たちが(ごちそう様って事は、めぐみと島田を令子がおごった?)戻ってきた時、令子の携帯に北岡からデイナーかランチを誘う電話がかかってくる。 明日の約束になかなか色よい返事をしない令子に、島田とめぐみは、たまにはデートしてあげてもと促す。 二人の熱心さを不信に思い声をかける真司を島田は廊下へ連れ出し、北岡が不治の病で余命いくばくもない事を教えた上で、令子にさんには教えないでと口止めした。

自分の命の為に闘う北岡……「それも間違いとは言えない」と肯定する真司は「お前はそうやって、何でも飲み込もうとするから迷うんだ」との蓮の言葉を思い出していた。

最後の一日……二日前、夕闇の水面に半身を浸すという行動を取っていたレイドラグーンたちが数を増やして一斉に飛び立った。(トンボだから水で産卵するんだねぇ……) 街中の反射面から現実世界に侵入し、次々と人々を襲い始めるレイドラグーン。蓮と真司がかけつけ人々を助けようとするがキリが無い。
蓮がナイトに変身しミラーワールド内で戦い始めたとき、真司は車に取り残された女の子を抱き上げていた。女の子をかばって真司はレイドラグーンに背中を刺されてしまう。 レイドラグーンを殴り倒し、なんとか女の子を逃がした真司は血を吐き一度はカードデッキを取り落とす。だが大久保が言っていた“信じるもののため”に立ち上がり真司は龍騎に変身してミラーワールド内の戦いへと向かった。

剣を振るい多くのレイドラグーンと闘うライダー二人だが、負傷している龍騎の息は上がり動きはにぶい。剣と拳をふるった後、ファイナルベント・ドラゴンライダーキックを放った龍騎は倒れ伏す。案じて駆け寄るナイトを「別に……ちょっと張り切りすぎた」と龍騎はごまかし、 両者は背を預けあって同時にサバイブ化し雄たけびを上げ闘う。ナイトサバイブが疾風断を放つのと呼応するように、最後の力でファイナルベントを発動し、辺りに溢れていたレイドラグーンをドラゴンファイヤーストームで一掃する龍騎。

現実世界に戻った真司は、女の子が母親と抱きあう姿を見て微笑み、立ち上がった。
「やっとちょっとは、答えらしいものが見つかったかも知んない……でも、なんか俺、ダメかもしんない……」 真司はよろめいて車にもたれかかり、そのまま仰向けにずるずると倒れこんだ。。
蓮が駆け寄り肩を掴んで呼びかけるが、真司がもたれた車のサイドミラーとドアには血がべっとりとついていた。
「俺さぁ、昨日からずっと考えてて、それでも分かんなくって、でもさっき思った。 やっぱりミラーワールドなんか閉じたい、戦いを止めたいって。きっとすげえ辛い思いしたりさせたりすると思うけど、それでも止めたい……それが正しいかどうかじゃなくて、俺もライダーの一人として、叶えたい願いが、それなんだ」
苦しい息の下で囁くように言う真司に、蓮が叫ぶ
「ああ、だったら生きてその願いを叶えろ、死んだら終わりだぞ」
「そうなんだよな、蓮、お前はなるべく生きろ」
真司が託すように蓮の手を握り締める。

「お前こそ生きろっ 城戸、死ぬな、死ぬなっ!」
「お前が俺に、そんな風に言って、くれるなんて……な、ホント……(ありがと)」
「城戸っ、城戸ーっ!!」
真司が手を握り締めたまま事切れ、蓮はその傍らにへたり込んだ。

やがて鐘の音とともに、街を焼く煙の中に佇む士郎の言葉が響く。
「時間だ、オーディンと決着をつけさせてやる、最後の仮面ライダーとして」
蓮は握り締めていた真司の手をそっと放し、決戦の為に立ち上がった。

脱獄犯・浅倉威(仮面ライダー王蛇)の潜伏場所を特定した警察では、抵抗すれば射殺もやむなしとの決定が下りていた。 廃工場に佇む浅倉を物陰からスワットのライフルが狙う……

令子とのデートに着て行くスーツを持ってきた吾郎に、北岡は淡々と言った。
「吾郎ちゃん、オレやっぱり、浅倉とはちゃんと決着つけてやんなきゃと思うのよ」

そして、優衣が消えた神崎邸の一室では、鏡の破片に映った兄妹が手をつなぐ絵と上に、黒い羽根が降っていた……

次回予告……この戦いに正義は存在しない。あるのは純粋な願いだけ。という大久保のナレーションの背景に、王蛇に一方的に攻撃されるゾルダやナイトサバイブと二刀流のオーディンとの戦い、そして手すりに捕まって階段を登る蓮と、光に目を細める北岡…… 生き残りはスペシャルや、先行最終回との映画とは違い、蓮みたいですね。

しかし、ヒロインと主人公が逝くとは思いませんでした。衝撃的過ぎて、頭冷えるまで最期のセリフ、書き取り出来んかった……


1月11日
スクウェア・エニックスの合併に黄色信号?
なんでもスクウェア株の40%を持っている、宮本雅史氏が合併比率に納得してないそうですが、やっぱなぁ……

そりゃ、出版社とか抱えてエニックスが安定しているのは分かるけど、秋ごろのスクウェアの株はなかなか高かったですもんね。 なんでエニックスの81%の価値なのか、首をひねった人は多いでしょう。

これで合併がぽしゃったら、『七つ風の島物語』から『エンドネシア』に繋がるエニックスのほのぼのアドベンチャーに、スクウェアの画像技術が反映された、『ミストIII エグザイル』を越える映像美を誇る良質ゲームは日の目を見ないんですね……て、その企画は私の脳内にしかないものでしたね。
合併しなくても、チョコボも出てくるドラクエモンスターズや、スライムがゲスト出演する働くチョコボは出来ちゃったりして。

ところで、合併前の株価急騰ぶりから、インサイダー取引の疑いで調査が入ったってウワサもありましたが、あれからパッタリ聞かないのはシロだった、という事でしょうか。良かったですねぇ。

一応、合併方向で話は進めるということなので、FF11っぽいネットゲームドラクエへの望みは消えてません……て、どんなゲームだか想像不能〜

1/14 追記 0.85株の比率と、4%ばかりスクウェア株の比率が上がったようです。


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