魔法戦隊マジレンジャー ステージ6『闇の覇王〜ウーザ・ドーザ・ウル・ザンガ〜』
「ン・マ様から授かった、この帝王剣ヘルファングは獲物に飢えておるぅ〜」
朝も早から地底冥府インフェルシアでチャンバラやってる凱力大将ブランケン(声 江川央生)と
魔導騎士ウルザード(演・磯部勉)から、今回は始まりました。
「ウルザード、いつになったらこの俺を地上に送り出すのだぁ〜」こんなヤカましい体力バカに地上に来てもらっては困るので、
ずっと地下でウルザード相手にウップン晴らしてて欲しい、
ベテランアクター同士の殺陣を見られるのは嬉しいし……とはいえ、このままだとお話の方が進みません。
2人の小競り合いを肩寄せ合って見ているのは、 足組んで髪かきあげる仕草がキュートなパンク系少女幹部・ナイ(演・ほらん千秋)と、アゴの下に手を組んで足ブラブラなゴスロリ系少女幹部・メア(演・北神朋美)。 「すごーい、さすがはブランケン様、力はハイゾビル(上級戦闘員)3000人分以上だもんねー」「だもんねぇ」 でも知能は普通のハイゾビル1人分未満かも。 「でも魔導士の限界は一度にハイゾビル20人」「にじゅうにん」 「あたしらみたいに魔導士でなくっても行けると便利なのにねぇ」「ねぇ〜」そうなってたのかぁ、地上と行き来できるインフェルシアの限界キャパシティー。巨大冥獣やバリキオンもハイゾビル20人力しかなかったって事っスね。
「すぐに策を講じろ。さもなくばお前を斬る」怒りのブランケンに壁際へ追い詰められたウルザードですが 「焦るな、見苦しい」地上へ侵攻するには自分の力が必要不可欠だとの自覚からか超余裕 「ザザード!」盾の目をひらいてブランケンをぶっ飛ばしちゃいます。ブランケンのバックステップ飛ばされもいいが『いやーん』ってナイとメアの悲鳴がGoo! 膝をつかされ「おのれー、斬るといったら斬る」ってーか、すでにキレてるブランケンを止めたのは、 更なる地底から響く冥獣帝ン・マ様のンロロ声。いやぁ、番組危機一髪。ナイとメアだけじゃ夏のパワーアップの必要、なくなっちゃうもんなぁ。
「何なになによ、ン・マ様がぁ」「ン・マさまがぁ」 抱きあうナイとメア。一斉に膝をつくゾビルとハイゾビル。 そんなインフェルシアの住人にしか聞こえないン・マ様通信を、単純なブランケンが翻訳することにゃ 「承知しましたン・マ様……ここはウルザードに」そして多くを語らないウルザード 「お力をありがとうございます、ン・マ様」剣が光った後に盾が……なんかパワーアップしてもらったのかな。それとも仲裁してヒイキして貰った事へのお礼かなぁ(だとしたら、イヤミだぞウルザード)
魔法の部屋どころか小津邸全体に響いてるらしい、ガラスの天使のオルゴール。 マンドラ坊や(声・比嘉久美子)がブキミ顔でうっとり揺れ、魔術書たちも空中浮遊。 「なになに、何でコレが流れているの?」最初に部屋に入ってきたのは長女・芳香(マジピンク 演・別府あゆみ)。多分家事の途中でサボる口実として聞きつけたんだろうな。 連れ戻しに来たっぽい次女・麗(マジブルー 演・甲斐麻美)も魔法のホウキたちが揺れてるのを目にして歓声上げてます。 鼻が目立つ次男・翼(マジイエロー 演・松本寛也)が鼻で笑うのはもちろん、長男・蒔人(マジグリーン 演・伊藤友樹)を加えた上3兄弟が見守る、 末っ子・魁(マジレッド 演・橋本淳)の幸せそうな居眠り姿。
「でも、久しぶりね。お母さんのオルゴール」麗たちが懐かしがるのを見て、 魔法組曲のプロローグ『天空界の安らぎ』だと解説するマンドラ坊や。 「マジトピアの曲だったんだ」芳香たちが頭の上で話してても魁ちんが目を覚まさないそのワケは…… 「母さん、これに合わせてよく子守唄、歌ってくれてたもんな」「魁はちっちゃい頃、聴いた瞬間に寝てたよな」 何やらパプロフの犬と言うか、末っ子限定の催眠呪文効果があるのかも……「進歩ねぇ奴」って言うか魁が暴走したとき、ダイノハープみたいに正気に戻すのに使えそうです、このオルゴール。
「ウーザ・ドーザ・ザザレ」その頃、龍騎等で見た気がする“馬の背洞門”前に現れたウルザードが、 青空を暗雲で包みながら呪文通信やってました「天空聖者の力を司る、5色の魔法使たち。今すぐ我がもとに来い!」 兄弟たちのからかいの声は聞こえなくても、ウルザードの声には素早く反応して起きる魁。 とっさにオルゴールを守った翼、エラいエラい。なのに末っ子は 「引っ繰り返ってる場合かよチィ兄! 行こうぜ、母さんのカタキだ」と好戦的なご発言。そりゃ「寝ぼけんな、何言ってんだ」と文句の一つも返したくなろうってモンです。
「夢を見たのか、ウルザードの?」怪訝そうな蒔人。夢じゃない 「兄ちゃんたちにも聞こえただろ、見えただろ? ……あんなハッキリ」焦って行こうとする魁は、 芳香たちになだめられ、寝ぼけたと断定されてプッツン(寝起き悪いな……)。 「もういいよ!」単独でウルザードの呼び出しに応じて飛び出します。生身で駆けつけた三浦半島までの旅費は、魔法の部屋のどこでもドア(仮名)で浮かしたと考えておこう。どうやって帰るつもりだったかは知らないけど。
海岸で叫ぶ魁に応え「我が声が聞こえたか、赤の魔法使いよ」波間に浮かび上がった魔導陣から出てくるウルザード。海中にいたとしても空中歩行で水に濡れなかったとしても、エラいところから出現するモンです。 「母さんのカタキ! お前は絶対ゆるさねぇ!」気のせいじゃなかったと安心しつつやたらテンション高い魁にくらべてウルザードはガックリモード 「貴様1人か。……そうか、お前だけが感じたか」通信バンドに問題があったかと反省しているご様子。 「ンな事はどうだっていい!」単独変身してマジスティックソード構え、突っ込むマジレッド「母さんの仇、やー!」この辺、やっぱ勇気じゃないなあ。
一撃も入らないレッドは、ウルザードの3連撃でぶっ飛ばされた挙句に逆袈裟喰らって、盛大な弾着と銀星に沈みます。 「1人では話にならん。兄弟を呼べ」イラだったウルザードの言葉に、剣を杖に立ち上がり 「俺1人で充分だ!」意地と憎しみの末っ子ちゃん。 「強がるな、たとえ5人でかかっても、あの女から受け継いだ力など高が知れている」この言葉についにプッツン 「母さんの悪口を言うなぁ!」呪文なしで全身に炎をまとい、「なんだあの力は」驚いてボーッと立ってたウルザードを、一撃で岩肌にたたきつけます。これは怒りとか意地とか憎しみパワー。溝呂木や凪副隊長、お仲間ですよ〜。
「赤の魔法使い。やはりキサマ、意外な力を秘めているな。面白い!」 とはいえ、HPは10も削られてなかったっぽいウルザードは、ブランケン相手には悪ふざけ程度の技で「ドーザ・ウル・ザザード」と、レッドをかるーく、いつもの河川敷までぶっ飛ばします。 メテオと言うか週刊少年ジャンプっぽく、背中で地面削り着地するレッド「何がどうなったんだよ、ったく」こちらもあまりダメージはなさそう。 水辺でしゃがみこんだまま固まっていた黒ランドセルの小学生(演・海鉾拓也)に、「コンチハ」とピースしてのける余裕っぷり。 「悪りぃな、ビックリしたか」このよろめく姿が、さすがだ高岩さん。おっとのタイミングが合ってて、成長っぷりがなかなかナイスだ橋本淳くん。
小学生の肩に手をかけ話しかけた直後に、近くに降り立つウルザード。 「逃げるんだ」尻餅ついて動けない子供を背中に庇うレッド。攻撃は最大の防御と突っかかって時間稼ぎしようとしますが……その背景は眩しいほどの青空。 雨が降ってもいないのに梅雨時のロケみたいに橋の下って不思議だなぁと、この時は思っておりました。 モロに剣を喰らわない成長度を見せながら、盾を拳で攻撃して「ってー」痛がる辺りがマジレッドのマジレッドたるアクション。 前転やられして踏まれてそれでも剣を抑えたら「何やってんだ、早く逃げろ」と声かけるあたりは……一応勇気?
結局ぶっとばされて腰が抜けたままの子供を「ダメだ、やめろー」抱き締めて庇うレッド。 でもウルザードは剣を寸止め。とっさに剣を打ち上げて胴薙ぎしつつ「どういう事だ?」頭が疑問で一杯のマジレッド。 やっと声を出せた子供の泣き声に、我に返って「もう大丈夫だ」とマズは根拠のない声をかけた後 「ココはとにかく……ランドセルよロケット噴射にかわれ、ジルマ・マジーロ」とよくわかんない練成術で小学生を戦闘フィールドから逃がします。 それはいいけど、ロケット燃料はランドセルの中に入ってた、教科書と文具なのかなぁ。「どこへやったー」って、あとで小学生はド叱られしそう。幸いなのは、間もなく春休みで4月からは別の教科書って点。
ホッとした次の瞬間、ウルザードの猛攻が始まり 「ちょっと待て、さっきのはいったい」質問する前にぶっ飛ばされるマジレッド。 派手に火花散らして横回転倒れやってます。剣を突きつけられ「俺を吹き飛ばした力を、もう一度見せてみろ」とイヤボーンを狙うウルザード。 プリキュアじゃあるまいし、“お前の母ちゃんデーべぇそ〜”の方が確率高いですぜ、オッちゃん。
「魁、避けろ! グリーングランド」危機を救ったのはマジグリーン先頭の兄&姉たち 「気になって駆けつけて良かった」「ごめんね魁ちゃん。夢だなんていって」 「ンな事より、なんですぐに呼ばなかった!」「アイツはあたしたち全員でやっつける相手でしょ!」イエローに頭叩かれブルーに小言いわれるレッド。 「何なんだよ皆、信じてくんなかったくせに」兄ちゃん姉ちゃんに囲まれてホッとしながらもムカつく気持ちはわかるが、敵に背中は見せないように。もちろんグリーンがフォローして、ウルザードの見せ場は5人が注視する中で始まりました。
「ようやく揃ったな、この時を待っていた」剣を収め、巨大化するウルザード。 橋の下戦闘は、ミニチュア合成時の大きさの実感用だったとは。橋の上から見下ろす巨大ウルザードは、かなり迫力あるシーンです。 さらにバリキオンと合体しウルケンタウロスになるのを見て 「あれはお母さんがやられた時の……今度は絶対負けないんだから」「そうだ、この間までの俺たちじゃないんだ、行くぞ!」対抗してマージ・マジ・マジカを唱えるのはいいんだけど、 斜め跳びバンクなウルザードと違って、直立したまま巨大化のマジレンジャーの場合、上の橋に頭ぶつけて……ルーラで気絶するミニデーモン×5にならないか、つい心配に……
半人半馬には、ドラゴン騎乗で対抗と、マジドラゴンVSウルケンタウロスとなるミニチュアセットバトル。 途中、マジドラゴンのブレス爆発の中、森を走るウルケンタウロスCGとか挟まってて、資金の潤沢さに目眩がしそうです。 「今日がお前の最後の日だ。母さんの分までブチのめしてやる!」子供番組でなければ中指の一本も立ててそうなマジフェニックス。 「貴様等ごときに出来るかな?」低く笑みを含んだ声でからかうウルケンタウロス。空中チャンバラの図はカッコイイですねぇ。 「それでも本気か。それとも早く地獄に堕ちて母親と再会し、胸にすがりつきたいか?」からかうウルケンタウロスを 「地獄だとぉ、俺たちの為に、皆の平和の為に戦って死んだ母さんが、地獄にいくはずねぇだろう!」 やたら熱いセリフで否定するフェニックスですが、例の雪の結晶としてマジマザー(小津深雪 演・渡辺梓)がインフェルシアに捕まってる仄めかしだと取るのは、深読みしすぎかなぁ。
「マジになるのはここからだ。俺たちの力、全身に感じやがれ!」 オオカミ顔の紫弾を空中で避けながら、全身を炎で包んだ末弟が熱かったのかマジドラゴンは、 3発同時にホーミングブレス吐いて、正面と左右からウルケンタウロスを炎に巻きます。 「負けるか!」接近後はブレスと光弾打ち合いの消耗戦と言うか我慢比べって展開で、大変ド派手。 「チェックメイト!」すれ違った後、ウルケンタウロスは今まで最多の4本花火噴出してあっけなく爆発。「マジにやったぜ」『うぉー』
「どういう事ぉ? ウルザードの奴、やられちゃうなんて聞いてないよ」「きいてないよぉ」 崖の上のナイとメアのビビり演技がまた可愛い。 「どうする? ブランケン様、怒るよねえ。絶対」「ぜぇったい」 「魔法使いなんてやっぱダメね」「だめね」 それよりバンダイ様のお怒りのほうが恐ろしい。おもちゃ売り出したばかりでウルザードがやられるとは〜 っていうか、直後になんで響鬼のCM? (この前のウルトラマンといい相乗効果狙いかなあ)
マジレッドのアイキャッチ後に始まったBパート。遺影代わりに鴨居のフレスコ画に描かれた、天空の戦車に乗る天空聖者(?)の下に掲げた雪印ワンド(母の形見)に向かって、報告する兄ちゃんたち。 「母さんの仇は取ったよ」「うん」「安心してね、私たちも強くなってるでしょ」「見ててくれよ、このまま一気にインフェルシアぶっ潰すからな」 しかし魁は一人背を向けて椅子に座って物思いモード。 「真っ先にお母さんに報告するかと思ったのに……」不思議がる麗に、スッキリしないと訴えるそのワケは 「あいつ、俺が子供をかばってた時は、攻撃してこなかった」いい奴だったかもしれないと言うのかと渋い顔する翼に 「そうは言わねえよ! そうは言わねえけど」言葉を濁す末弟の胸倉掴む翼「ふざけんなよっ、母さんの仇を倒したんだ。素直に喜べよ!」 「そりゃもちろん嬉しいよ。でも、なんか……あいつと戦ってみて、もうちょっと話してみたい気がしたんだ」それ魁が暗黒面に惹かれているってSW落ちでないといいんですが。
「正々堂々と戦おうとした、あいつなりの勇気だったんじゃないかな」 あんな奴と吐き捨てるように言い、そんなもん勇気じゃないと、むしろ視聴者的にはステージ1とか2の時に突っ込みたいセリフで言い返すチィ兄に 「あいつも魔法使いだろ? だとしたら勇気があるはずじゃんか」と言葉を重ねる魁。 反論したのはすっかり鉢植え化し、EDコーナーも奪われがちなマンドラ坊や「闇にその身を委ねた魔法使いは、魔導士でござりますです。 またの名を黒の魔法使い。闇に作用する魔法は勇気とは違う何かを力の源にしているという噂もあるでござりますです」 勇気とは違う何か……それってちょうど24時間前に他局でやってる特撮番組で、散々テーマにしてるような……
「ウルザードがやられた……」アバンタイトルでは斬るとか言っときながら、いざ本当に倒されるとガックリ落ち込むブランケン様 「まったく、役立たずったらありゃしない。けどその分、これからはワタクシがお役に立ちますから、ご安心を」生身の右半身側をなでなでするバンキュリアを払いのけ「俺はもう、永遠に地上界へ攻め出す事は出来んと言うのかぁー!」ひらりと下段までジャンプしてのけるブランケン様、いや次郎様。やはりあのお腹は筋肉なんですねぇ(……すごひバネ)。 「慌てるなブランケン」何処もともなく響くウルザードの声に「ウソ」と固まるバンキュリア(短けー春だったね) 「全ては計画通り、何もかもこれからだ」
と言うわけで、ウルザードに一番近い位置にいるかもしれない魁にだけ、またも紫色のニュータイプ光(略してニタ光通信)が走ります。 [赤の魔法使いよ]「ウルザード! ……また聞こえたアイツの声が」専用通信機と化した魁の周りに集まる4人。 [本当の勝負はこれからだ]「何だって!」と言うわけで、コンクリートの加工施設みたいなタンクが林立する採石場……もとい、決戦場へと呼び出された5人ですが、白い大地に青空と5色のジャケットがよく映える疾走シーンです。 「出て来い、ウルザード!」叫ぶ兄ちゃんに応じて、今度は天空に凝集した暗い煙から降り立つウルザード。 「出やがったな、本当の勝負って何だ」舌戦開始しようとする翼にカブってしゃしゃり出るのは魁ちん。
「まず聞かせろ。どうしてあの時、俺に剣を振り下ろさなかったんだ?」ちらっと白黒回想シーン挟み 「武器を持たず、戦う意思のないものに手は出さん。魔導騎士たる者の当然の心得だ」やたらカッコよくポリシー語るウルザード。 単にあそこでトドメ刺したら、直後の計画にさしさわりがあるから……ぢゃないんですね。 「何なんだよお前。そんな心得まである魔法使いのくせに、何でその力を悪に利用すんだよ!」魁の質問に 「前にも言ったはずだ。魔法は力。俺は力でこの地上界をインフェルシアの物にする」マジマザーに言ったセリフを繰り返すウルザード。 「腐ってる。ホンのちょっとでもお前に期待した俺がバカだったぜ!」とりあえず(?)激昂する魁。時間もないことですし(7:49)お互いバンク最短カットで一気に巨大戦開始です。でもセメントタンクを切り崩す巨大ウルザードとそのガレキ避けてジャンブ巨大化する5人は、バンクカットを補って余りある緊迫したシーンでした。
「ウルザード! 今度こそ叩きのめしてやるぜ」剣をランスのように構えるドラゴンライダーなマジフェニックス。 「甘いな、俺はお前たちのお陰で闇の覇王になる力を得たのだ」誇らしげに言うウルザードですが、反応したのは遠く魔法の部屋からモニターしているマンドラ坊やだけ 「闇の覇王! ま、まさかあの、全世界に永遠の闇をもたらすという〜」マジフェニックスたちはと言うと大人しくウルザードのゴタクをご拝聴。 「爆発の瞬間、キサマ等の魔法力を闇の力と融合させ、吸い取らせてもらったのだ」剣を収め ウー・ウル・ザザレと相棒を呼び出すウルザード「魔導力をその身に蓄え、力が漲ってるなバリキオン。ヤツラに見せてやろう、闇の覇王の力を」
ジャンプすると同時に、二足歩行状態になって凄い変形を始めるバリキオン。パワードスーツ状にも見えるその胴体部分に収まるウルザード、最後に盾で胸の防御固めて引きこもります。 「ウーザ・ドーザ・ウル・ザンガ、魔人合体・ウルカイザー!」 やっぱりぃー、闇の覇王・魔神ウルカイザーでござりますですぅ……と魔法の部屋の机の上でアクロバティックな驚き方しているのはマンドラ坊やだけ。多分、戦場の5人はポカーン。 「何が来ようと負けてたまるか、俺たちには母さんから受け継いだ正義の魔法があるんだ」とまずは空中から、三叉ブレスで攻撃してみるマジドラゴンですが「やった」の直後に黒煙の中から無傷で現れるウルカイザー。 槍の一閃で回りの炎ごと煙を切り払います「ウソだろ!?」って、そりゃ再生怪人が弱いって先入観からの驚きですかマジフェニックスたん。
「前置きはいい、本物の力を出せ」一番カッコイイ形態からの決め技を前座扱いされて怒るマジフェニックス 「バカにしやがって、こうなったらマジキングだ! マージ・ジルマ・マジ・ジンガ!」剣を掲げたその瞬間 「ドーザ・ウル・ウザラ」胸の盾から赤いパワーを左手に移し、渦巻きグルグルフィールドを放つウルカイザー。 マジフェニックスとくっついてる、丹田あたりから光球が抜けて、浮いていられなくなるマジドラゴン 「なんでだ、なんでマジキングにならないんだ?」光球は歪んだ力場となってウルカイザーの手に 「これこそ、闇の覇王の暗黒魔法。魔人合体の魔法力を吸い取ったのだ。 もう貴様等は2度とマジキングにはなれん」「なんだって?!」それってWizのドレイン? そっかアスピルとかマホトラとか魔封剣って……弱いながらも暗黒魔法だったのか〜 で、Aパートで、ブレスをバリキオンに吸い取らせたのはマホキテ?
「この力存分に使わせてもらうぞ。ドーザ・ウル・サザレ!」
ウルカイザーが地面に描いた魔法陣から呼び出したのは「ついに、ついに見参したぞ!」なんと巨大ブランケン。
「我こそは凱力大将ブランケン。覚悟しろ、くそ忌々しい魔法使いのガキどもめ」高笑いして這い出した、その背景はいつしか夕方です
「なんだあいつ、今までの冥獣なんかとは、ぜんぜん違う」魁ちん、それはしゃべるからでござりまするか?
夕日が照らす崖の上でパラソルさしてるナイとメアも「やったじゃんウルザード」「うるざーど」手のひら返して大喜び「やると思ってたのよね」「のよねー」
「力が有り余ってる、まず俺にやらせろ!」幹部2人揃い踏みですが、夕日背景の山の巨大セットでの決戦は1人ずつ。 「さっきの攻撃で倒せなかったのに、マジキングになれないまま戦ったって……」弱気になるマジフェニックスを咆哮で勇気づけるマジドラゴン 「兄ちゃん姉ちゃん……よーし」かなりの蛮勇ふりしぼって、ドスドス走るドラゴンと共にブランケンのヘルファングと切り結びますが、マジフェニックスはあっさり力負けして、剣を飛ばされます。想定の範囲内でしたが情けないっ。 一撃を避けた後、裏拳喰らってのけぞるマジフェニックスは、長首掴まれたマジドラゴンごと投げとばされてしまいます(宙返りな部分はCG?)。 「不様だな」夕日を横顔に浴びたウルカイザーに見下ろされて惨めさ倍増。
戦意を失わず吠えるマジドラゴンに「刃向かう者は容赦しない……バリジャベリン魔導斬り」魔導陣のパワーを乗せた逆袈裟放つウルカイザー。 転がりよけしたマジフェニックスが、モロに喰らったマジドラゴンに駆け寄ろうとするもブランケンが引き戻し壮大なBGM背景にパンチでいたぶりまくります 「おっと、ふらふらで辛そうだな、坊や。この俺が楽にしてやるぜ。弱い奴を徹底的に叩きのめす。それがインフェルシアの掟だ ウルザード、お前もやれ!」 羽交い絞めにしてお膳立てするブランケン、しかし動かないウルカイザー「どうした」 「断る」このお返事にはマジフェニックスだけでなく「なんだとぉ」ブランケンも頭から湯気立てて驚きます。 「卑怯なマネは主義に反する。その程度のヤツを2人でやる必要もないだろ」
「カッコつけおって。ならばこの俺がぁ」フェニックスの首を刎ねそうなブランケン。
「その程度だと、なめんなー」バカにされて緑の目を光らせ怒り爆発のマジフェニックスは、
燃えて飛び上がり、赤い魔方陣を掌底から展開。「お、どこだ?」体が硬くて目も弱いらしいブランケンの周りで発動させて地下へと押し戻してしまいました。
「何だコレはっ。バカな、これから存分に暴れてやるつもりが〜 覚えていろ、魔法使いのガキどもォ」宵闇迫る山の戦場で、今度こそフラフラで膝をつくマジフェニックマス。
「これが赤の魔法使いの力か……面白いな、貴様の力は」 「ふざけんな、何が面白いだ」言い返すもののもう立てそうにもないマジフェニックスたちを見下ろし 「もう少し楽しみたくなった」「何を」 「今のお前にトドメを刺すのは容易いが、今日はここまでにしてやろう」 背を向け、夕日へ消えるウルカイザー。怒りで一度は立ち上がったものの 「その気まぐれを絶対に後悔させてやる! お前だけはこの手で、絶対に倒してやるぅ」すぐに倒れ伏すマジフェニックス。 「にいちゃん……ねえちゃん」ピクリとも動かないマジドラゴンに手を伸ばしたまま気絶して今週はヒキ。
今回の呪文紹介コーナー 『ウーザ・ドーザ・ウル・ザンガ』きゃ〜ん ナイとメアだ〜vvv
「今日の呪文はコレ」「これ」玉座に画像を映しながら
「ウルザードがウルカイザーって凄いのになれるんだって」「だって〜」並んで手をワキワキする少女幹部2人が可愛いよぉ
「ウーザ・ドーザ・ウル・ザンガ」「ざんが」
「そこだけ真似しないの」ナイがメアの頭をツン「もぅ」むくれて泣きマネ……って、ええ!? メアがしゃべった、ナイといる時に語尾じゃないセリフをしゃべったぁ〜 これは大事件ですよ、ン・マ様ぁ〜
次回予告 ステージ7『夢の中へ〜ジンガ・マジーロ〜』
「あーもぅっ、何でコイツだけ起きねーんだっ」
椅子の上でうなされ、気付け薬かがされてもホッペタぷにぷにされても起きない魁。今回のダメージがかなりキツかった様です。
っていうか「翼、後は頼んだぞ」「結局、俺かよ」ついに来たよ黄色の魔法使いのメイン回。大鍋で得意の魔法薬作りです! 夢の中に入って魁くんの意識連れ戻しですよぉ!
そのファンタジックな内容と、ファンガスな冥獣に今からワクワクもの。母ちゃんにゾビルたち……で、東映大船お得意の不条理バスと映写室と無意味な虚無僧は、出るんスか?