魔法戦隊マジレンジャー ステージ45『二人はともだち〜ジー・ゴル・マジュナ〜』
地底冥府インフェルシアの最深部『神々の谷』にしつらえた聖火台(魔火台?)の上で燃え盛る火の玉見つめ、顔を赤く染める一同から、今回のマジレンジャーは始まりました。
「これが、ン・マの魂」感慨深げなスレイプニル(梅津秀行)。「絶対神の転生は近い。程なくン・マの魂は我等冥府神いずれかを選ぶ」ダゴン(大塚明夫)は相変わらずアジテーション口調。
「光栄だ」絶対神ン・マ誕生の礎となる事が出来る「この命、喜んで献上しよう」と二極神らしい発言のスレイプニル。
生真面目なスフィンクス(寺瀬今日子)も頷いてるけどティターン(小形満)はボーっと立ったまま。それにワイバーン(佐々木望)は何気に挙動不審。
「絶対神転生の暁にはインフェルシアは無限の力を得、天空聖界地上界のあらゆる生命の光は途絶えることだろう」口数が多い分、かえって本心が見えにくいダゴンの演説中、沖田総司のように口元押さえるワイバーン。 「ワイバーン様」「どうしたんですか」案じるナイ(演・ホラン千秋)とメア(演・北神朋美)を「こんなのはどって事ない」緑の血がついた手を隠して払いのけちゃいました。 二人を受け止め、そっと地面に下ろしたのはティターン。ここから二人の亀裂は始まってたのかぁ。しかし前回ブレイジェルに技食らって“なんだよコレ”って言ってたのは、深い傷の方でしたか。血を吐いたってことは内臓まで?
「依り代が選ばれる前に、神罰執行神が選ばれるようですね」裁きの石版が光を放ち武器を手に円陣組む冥府神。今回選ばれたのはティターン
「俺が、神罰執行神?」戸惑う巨人に命令下す赤魚「絶対神ン・マが転生を遂げる前に速やかに神罰執行を完了させろ」。
「冥府神ティターン、まいる」
Aパートは平和な小津家の朝飯から。ナイフとフォークで目玉焼きなんですねぇ。 「うめー、やっぱ母さんの料理はサ・イ・コ・ウだ♪」ルンルンの末っ子・魁(マジレッド 演・橋本淳)の横では、長男・ 蒔人(マジグリーン 演・伊藤友樹)が皿と目玉焼きを持ち上げ解説「目玉焼きってのはやっぱこうでなくっちゃな。白身はシッカリ、黄身はトロトロ。裏側の適度な焦げ目。うーん、この絶妙な焼き加減は母さんにしか作れない!」。「褒めすぎよ」照れる深雪ママ(マジマザー 演・渡辺梓)。
「いや、麗姉には悪いんだけど、やっぱ一番は母さんだな」そっと囁く翼(マジイエロー 演・松本寛也)。 一口食べてヒカル(マジシャイン 演・市川洋介)も納得「確かに」。その頬がいきなりグニッと掴まれ「ん〜、そーなんだ(怒)」 次女・麗(マジブルー 演・甲斐麻美)の怖〜い顔にマスオさん候補は未来の地獄を見ちゃいました。 「麗が一番だよぉ〜」大変だねぇ、既成事実=のろいを解くための接吻がある以上、もうヒカル先生は逃げられないだろうな(子供番組だし)。 とはいえ、実母と娘だから2人は笑ってるし「深雪さんが一番、あれ」ヒカル先生も両方なんとか立てられそう。「まぁ、良いから召し上がれ」
「やっぱりお母様がいると一味違いますですね」マンドラ坊や(声・比嘉久美子)も和やかムードに葉っぱツヤツヤ。 「でもさぁ、誰か一人忘れてね?」スモーキー(声・草尾毅)の言葉を聞いて最初に思い浮かんだのはパパでしたが「あ、芳香姉ちゃん」よく見たら長女もいなかった。 珍しく朝寝ではなくお散歩中。そこへ「ただーいまー」古ぼけた椅子を手にして芳香(マジピンク 演・別府あゆみ)がご帰宅。 「なんか可愛いから拾ってきたの〜」パーツ欠けてるから塗りなおすよりマジーネ・マジーネかけたほうがロッキングチェアーさんも喜ぶと思うな。
ちなみに粗大ゴミを拾うのは芳香のクセ。それを捨てさせるのは蒔人の役割っぽいですな。だから長女の部屋はゴチャついてるのか。しかしタンスって、火事でもあるまいに……子供用だよな? 粗大ゴミはゴミだから捨てて来いと怒る蒔人。勝手に決め付けるなと反発する芳香。 「まぁいいじゃないの。蒔人にはゴミかもしれないけど、芳香には価値ある物なんだから」 芳香の先入観なくものを見る目「お母さんは素敵だと思ってた。ねぇ、芳香の好きにさせてあげれば?」とすごい援軍が現れ、今朝は芳香の勝ち〜。
「それじゃ後は宜しくね」長女の頭をひとなでして母が向かうのは隠し部屋。 「お父さんを探しに行くの」追って詳細を聞きたいところですが闇のオーロラが現れたとなっては、家族より地上界の存続優先。小津兄弟+1は変身&出撃です。 「僕チンの知らない部屋があっただなんて」何か違う部分にショック受けてる鉢植えが、部屋に入ると床の白い魔法陣を前に「マージ・マジ・マジーネ」肉体は座ったまま霊体だけ魔方陣から出かける深雪ママ。 「お母様、半透明でござります。これは心を遠くへ飛ばす魔法。インフェルシアへお父様を探しに行くでござりますですね〜」
幽体離脱のお母様「どこ、どこにいるの勇さん」インフェルシアをさまよううち「この感覚」深い地溝へと降りていきます。 映画で白馬が走り、当時ウルザード姿でパパが立ちはだかっていたロケ地……あ、いや闇のソコにはブレイジェル姿で倒れている勇パパ。 「勇さん」でも反応なし。逝っちゃったか〜?
一方地上では……闇のオーロラ揺れるビル街に降り立ったキノコ頭が何やら宣言しています 「我が名は冥府神ティターン。裁きの石版の命によりて、これより神罰執行を開始する」 掲げた槍から光球電が生じて、町の電気を吸い取り成長して上空へ。 その前に立ちふさがるのはマジキングとトラベリオン。 何をする気だと問われて正直に語るティターン。電気を食らった光球は地上へ落ち全てを滅ぼす「安心しろ、事は一瞬、痛みも何も感じない」。 ふざけるなと怒るレッドの横で「え?」なにやら戸惑うピンク。 さらにキングカリバーをバリアーで防ぎ「歯向かうならば止むをえん」まずは一閃して合体解除させ「無益な殺生は好きではない、邪魔をするな」追撃せずに引いちゃうティターン。「殺生は嫌い? あの冥府神……」そんなの嘘だと怒る兄弟達の中で一人ピンクは考えモード。
「手分けしてティターンを探そう」おお、久しぶりのスカイホーキー登場。 だけど「お前いったい何者だ。いったい何が目的だ」眼下で子犬に手を差し伸べるティターン見つけて、連絡するのをやめて変身も解いて、話しかける芳香ちゃん。 「その子は子犬って言うのよ」お腹がすいてるんだろうとポケット探り三度目の正直でキャンディー発見(もしくは一口チーズ? よもやチョコではあるまいな)。 栄養を補給したかったのかと納得のティターンに「かわいーねー、はい」子犬押し付ける芳香。 「温かい」「だって生きてるんだもん」
「アフロくん、あなた良い人でしょ」殺生嫌いって言ってたし、動物好きに悪い人はいないって言うし、命の大切さを知っている。 困惑のフワフワアフロヘアーに「よろしくね」と右手差し出す芳香ちゃん。何だと問われ「握手だよ。握手すると友達になれるんだよ。さ、アフロ君も手を出して」。 しかし虫でも知らせたか、レジェンドマジグリーンが岩魔法ごろごろ。二人の仲を引き裂いちゃいました。 一目散に逃げるワンコ(無事でよかった)
「アフロ君は悪い人じゃないよ。だから攻撃はやめて」兄の前に立ちふさがる芳香。 勝手に決め付けるな、アフロ君なら分かり合えると主張する妹に、タンスや椅子とは違うとアップで怒鳴るグリーン。 一度は押しのけたものの「やめてって言ってるでしょ!」ピンクの巨大ハリセン変身&スパーンには「え?」思わず頭押さえて変身解除。 そして悪い人じゃないって証明しろとティターンにもムチャな要求する芳香 「神罰執行をやめて」使命だか宿命語ろうとするティターンに「そんなの関係ない」 命の大切さを知っている「みんな死んじゃうんだよ」さっきの子犬も「だからお願い!」
悩むティターンに駄目押しの一言「だったら、まずは私から殺って。同じことでしょう」
蒔人の文句を“黙ってて”で封じ込め、雷型の穂先を首に向けられても強い決意で見つめ返す芳香。
そんな睨み合いの最中、地底深くのインフェルシアではン・マの魂が活動開始。
「果たしてどの冥府神の体を依り代として選択するのか」期待に満ちた巨神の谷で
「まさかあたし達なんて事はないよね」「ないんじゃない」ナイとメアまでもがドキドキモード。しかし魂は裁きの石版から地上へ? 「これは」
頭の固そうなスレイプニル、メガネが手放せないスフィンクス、手負いのワイバーン、腹黒い赤魚の中から選べと言われても……魂にも選ぶ権利があるってことですな。
地上では大きく育った光球がティターンの頭上に。ツインランサーを掲げるティターン「神罰」 「うあっちゃ」「解除」。「……本当に神罰を解除したのか」驚く蒔人。「アフロ君! ほらね、解ってくれた」とうれしそうな芳香だけど、突然地面から生じた赤い火球につんのめってます。 炎のようにティターンを包み、やがて体にべったりまとわりついたのは勿論ン・マの魂。苦しみもがくティターンを追う芳香と蒔人。やがて光は全てティターンに吸い込まれ……公園に響くワイバーンの拍手「おめでとう、ティターン」。 「ン・マの魂が、ティターン、あなたを選びました」スフィンクスが補足説明。 少し遅れてきた蒔人の「どういう事だ」って質問にも丁寧に説明を繰り返すあたり、さすが委員長。
「アフロ君がン・マを生み出すって事? そんなぁ」信じられない芳香。絶対神の転生を見せてくれと促すワイバーン達の眼前で自刎の構えのティターン。 「早くその命、ン・マに差し出しなよ」妙にワイバーンがハイテンションなのは、ティターンさえいなくなれば自分が武術では最強って思ってるのかな。 芳香を見つめ「ふぅ、俺は死なない。やるべきことが見つかった」槍を下ろすティターン。 「命の献上を拒否する?(一体ティターンに何があったと言うのです)」考え込むスフインクスの横で薄笑いのワイバーン。 「裏切り者ってわけだ。じゃあ、たった今からお前は敵だ」自分が遅れをとったブレイジェルにティターンが互角以上に戦うのを見せ付けられた前回から、ずうっと始末したかったと見えますなぁ。
「僕のこの槍で、絶対神ン・マを転生させてやるよ」ワイバーンの前に立ちふさがったのはレジェンドマジピンク。二撃で倒され盾にもなってないけど、本気で反撃する気のないティターンに受身取る時間くらいは与えたようです。 鬼達がプレゼント告知していた植物園に駆けつけて同士討ち+ピンクが冥府神を庇ってる光景見て戸惑う、他のマジレンジャーたち。 「俺にもワカンねーよ」聞かれて説明に困る蒔人のココロの中は葛藤の渦+お母さんの提案。 俺がインフェルシアは全員悪いヤツだと決め付けていただけだったのか?
ワイバーンに叩きのめされてマジシャイン達に介抱されていたピンクは、ティターンが吹っ飛ばされ「終わりだ、そして絶対神の誕生だ」ワイバーンが何やら大技放ちそうなの見て、 「ヒカル先生、ちょっと貸して」マジチケットとグリップフォンを奪い改札「チェック、マジチケット!」。キター、天空の彼方からグラシャラボラス、いやトラベリオン。派手に轢かれちゃうワイバーン「どワッ」。FF8の召喚技かと思ったよ(もう大笑い)。
「スモーキー、運転お願い」さらに魔法のランプ猫を奪い「アフロくん、いこう」ティターンの手を引いて、トラベリオンに乗り込むレジェンドマジピンク。 とっさに追いかけたのは生身の蒔人。気合とジャンプで、芳香たちが乗った次の巨大客車にかじりついてます。 亜空間へ消える巨大列車をポカーンと見送るマジシャイン&マジレンジャー×3「わけわかんねーよ」「一体何がどうしたって言うんだ」。 「教えてあげましょう。私もあなたたちに聞きたいことがあります」情報提供申し出たのはスフインクス。予告だと包帯拷問してたような?
「にゃんだかニャー。まいっか、あ〜らよっと」頭ぼりぼりの猫運転士。 「大丈夫、アフロくん」客車には駆け落ちでもしてきたかのようなピンクとティターン。 そこへ娘を奪い返しにきた父親の顔した蒔人登場。 「おい、芳香。兄ちゃんはまだ」「アフロ君は悪い人じゃなかったでしょ?」なんてお定まりの会話してたら、不意に揺れる車両。「ティターン、もう諦めなよ。絶対に逃がさないんだから」扉を破って登場したのは轢かれたハズのワイバーン。 駆け落ちドラマの役どころで言えば横恋慕している金持ちのバカ息子かな。奪い合っているのは雲突く大男、だったりするが。
「弾き飛ばしたはずなのに」「車両に取り付いていたのか」
立ちふさがる蒔人を「ザコはひっこんでな」とぶっとばし、飛び込み宙返りで槍をかわし狭い車内を有効利用してキックするピンクに
「格が違うんだよ」二発ほどキツいのお見舞いして「そこをどきな」架空の前髪をファサッとやるワイバーン。
「芳香、ふせろ」手から稲妻飛ばして援護するティターン。さらにダイヤルロッドに魔法が着信「これは新しい呪文?」
「甘いね」なんて首傾けてるワイバーンの足元に「ジー・ゴル・マジカ」突然の落とし穴出現。紫色の渦に飲み込まれ、列車の外へと放り出されるワイバーン 「逃がしはしない、必ずお前を……ティターン!」腹に傷ではなく顔に傷だったらイザークの二つ名を与えたくなる負けキャラ化してますな。
「やったー、イェイ」決意のポーズのするピンクに頷くティターン。 「これで奴等より一歩先んじた。何とか俺のやるべきことをやり遂げることが出来るだろう」 変身といてアフロ君のやりたい事を聞く芳香。 フワフワ頭が言うことにゃ「絶対神ン・マを転生させない方法がひとつだけある」 不思議そうな顔する芳香と、驚く蒔人。そしてどこかの空間へ出ようとしているトラベリオンで今回は引き。
今回の呪文紹介コーナー 『ジー・ゴル・マジュナ』
「今日の呪文は『ジー・ゴル・マジュナ』。芳香ちんの先入観を持たないその勇気でゲットした、穴抜けさせの魔法でござりますです」
今日はマンドラ坊や一人の解説。先週たくさんキャスト出しすぎた反動かな。「もしかしてこの魔法、地面の上で使ったら、地球の裏側まで行っちゃうでござりますですかぁ。ひぃえ〜」
その為に、地球の断面マット画かいた美術さんに拍手〜。
次回予告 ステージ46『湖へ向かえ〜ゴール・ゴル・ゴル・ゴル・ディーロ〜』
「ありがとう、芳香。おにいちゃん」なぬ、ティターンと芳香が結婚〜!? ブレイジェルが怒りで真っ赤になっちゃうぞ。まぁ、オニイチャンが蒔人の名前だと思ってるんでしょうが……
ワイバーンの追撃を振り切りながらの逃避行(兄の付き添いアリ)の行方と、スフィンクスの動向が気になります。
轟轟戦隊『ボウケンジャー』スタート・アップなんて言ってるし、いい死に方できる冥府神の数は限られてるもんなぁ、時間的に。