魔法戦隊マジレンジャー ステージ30『伝説の力〜マージ・マジ・マジ・マジーロ〜』
前回の粗筋を重々しく玄田哲章氏が語った後……暗い地下施設の一角で、マグリットの岩(ピレネーの城)みたいに浮かぶ氷塊にズームイン。
その前で騒ぐ小津5兄弟。
「なんだこれは」日焼けた顔を寒さにゆがめる長男・蒔人(マジグリーン 演・伊藤友樹)。
「世界を凍り付かせるんだって言ってた」長女・芳香(マジピンク 演・別府あゆみ)が昨夜立ち聞きした言葉を口にするけど、イーブルアイスって単語は記憶から欠落してたらしく兄への答えにゃなってません。
「脈打ってやがる、生きてんのか?」巨神兵のマユを診たミトっぽい発言の次男・翼(マジイエロー 演・松本寛也)。 その腕にしがみ付く次女・麗(マジブルー 演・甲斐麻美)「どんどん大きくなってるわ」。 「みんな行くぞ」怖い物知らずの特攻隊長、末っ子・魁(マジレッド 演・橋本淳)がマージフォン構え、マジレンジャーに変身した5人だけど……マジスティックソードで斬りかかったレッドはあっさり弾かれ「硬ぇ〜」と手をプルプル。 ここでなぜ炎属性の魔法剣を使わなかったのか、ちょっと謎。
「ムリだ、あのイーブルアイスには傷1つつけられん」背後から登場しながら、まずは声かけ励行のイエティのズィー(声 遊佐浩二)。 態度だけは正々堂々です。やっぱりイの一番に突っかかるレッドですが、勢い良くスティックで打ち上げられ、天井に穴開けて地上へポーン。 残る4人も、同じ穴から次々ポポポーン! しかしこの調圧槽、怪獣やウルトラマン、オオナマズに雪男と、色んなヤツに穴開けられまくってますなぁ。
「俺とお前らでは強さが違うのだ」続いて地上に上がってきて、青空の元で勝利宣言のズィー。 「俺たちには勇気がある。勇気があれば」『絶対負けない』なんて力入れてエアリアルアタックしてくる5人を「勇気、そんなものは力の前では無に等しい」と、超余裕で待ち受けます。 周りを取り囲む五色の魔法使いをスティックでなぎ倒し「デビルブリザードっ」口から炎ならぬ鏡から吹雪き。凍りつかずなぜか火薬効果で倒れるマジレンジャー。 「解ったか、コレが俺とお前等の違い、力の差だ。フン、戦いなどツマラン」そんなズィーにお奨めのプレイは『初期装備クリア』ですな。いっぺん胸の物理&魔法反射鏡外して“ぬののふく”と“ひのきのぼう”でやってみなされ。格段に楽しくなるぞ?
ますます成長の氷も、地上へ出てきてOP突入。あ、和歌山南部のみなさん、警報解除してよかったね。それと先週から気になってたスノウジェル、やはり声はアテナ沙織こと潘恵子さんでしたか。 いやぁ、お懐かしい。
「どんどん地上の気温が下がっていってるでござりますです」マンドラ坊や(声・比嘉久美子)が嘆く魔法部屋に戻る前、CM中にマジ・マジカ(科学忍法火の鳥)や火の玉マジレンボールは試し済みと解釈しておきます。 「強くなりてぇ、もっと力が欲しい」と拳握る魁が凄く悔しそうだからね。「そうすればやっつける事が出来るのに」ボール係りの芳香も悔しそうだし。 ただ、冷静な蒔人と麗を見てるとマジドラゴンブレスは試してない、かな? しかし、主人公が炎属性だから、熱い攻撃方法には事欠きませんなぁ、この戦隊。
「氷には氷、お母さんの氷の魔法ならなんとかできたんじゃないのかな」熱してダメなら冷やそうと、母の遺品の杖を持ち出す麗ちゃん。 「氷のエレメント、しかし……」寝込み中の魔法家庭教師ヒカル(マジシャイン 演・市川洋介)が言いよどむのを聞きつけ、ベッドの周りで教えてコール「お願いです、俺たちを導いてくれるのは、ヒカル先生しかいないんです」。 乱れた金シャツから胸元チラりズムしつつ先生が教えてくれた、何とかできるただ1人のお方の名はスノウジェル。 「マジトピア最長老の偉大なる天空聖者だ。マジトピアを作った伝説の5人の魔法使い弟子筋にあたる方で、原始の魔法の使い手と言われている」 マジマザーにも魔法の力を授けたスノウジェル「まさに伝説の生き証人でござりますです」でも、筋って事は直弟子じゃないんだよね、マン坊。
「もしキミたちの中に眠ってる力があるとしたら、あのお方の魔法でそれを一気に解放させる事が出来るかもしれない。だがそれがいいのかどうか、僕には判断できない」 眠っている力は未知数だし、引きこもり天空聖者のスノウジェルは、頼んでもうんとは言わない性格だそうで。「お母さんには魔法をくれたのに、どうして? けちんぼ?」別にケチってわけじゃなかろう、芳香ちゃん。 でも魁はとなかくポジティブシンキング「もしかしたら引き受けてくれるかもしれないじゃないか だったら会いに行こうぜ、話はそれからだ」
事情通ランプ猫のスモーキー(声・草尾毅)によれば、スノウジェルマルデヨーナは世界『嘆きの海』にいるけど、そのどこに居るかは知ににゃいとの事。 「大丈夫、行けば解るって。解んなきゃ〜、人に聞けばいいのさ」楽観的にランプ抱いてもう出発する気の魁くん。 頼むといわれると断れないランプ猫「よしきたー、任しとけぇ」トラベリオンに乗り込んで「兄弟ども、全員乗ったかぁ」『おう』うわっ、6人だと運転席が満員SLでんがな。 「ぶっとばすぜぇ、時間がないからな」いや、この状態で急発進すると乗客が転倒して頭打ちますよ、運転手さーん。
地底冥府インフェルシアでは、舞い上がった魔導神官メーミィ(声・高戸靖広)が火照ったミイラ顔を扇でパタパタ。 「もうすぐ地上界は氷に覆われて死滅する。これぞインフェルシアの指導者、我の力」冥獣帝ン・マが池を赤く光らせンロロ寿ぎすると「のほほほほ、ン・マ様もお慶びのご様子v」。 登り調子のヤツには無条件でなびく(?)パンク系少女幹部のナイ(演・ホラン千秋)とゴスロリ系少女幹部のメア(演・北神朋美)は『バンザーイ、バンザーイ』。 気が早いと嗜めつつメーミィもまんざらではないらしく「いくら勝利が見えたといっても、気を緩めちゃいけないわ」優しく注意。 『はぁい』と素直なお返事には「いい子ちゃんね」。 さらに魔導騎士ウルザード(演・磯部勉)への確信つく皮肉も、口調は少々マイルドです。「そなたがあれほど可愛がっていた五色の魔法使いも我が先に倒してしまうけど、構わないわね?」 「構わぬ。力において劣るものは、滅びるのみ」待てコラ、可愛がってた点は否定しないんか。
さて、次元を超え森を走りトラベリオンが辿りついたのは、ハイマルが改心したあの崖。下で波にぬれてる平たい岩床といい、妙に馴染みの風景です。 でも今回のメインは崖やガソリン爆発可能な海岸ではなく、“どんよりした感じの海”。 「こりゃ全部スノウジェルの流した涙だぜ」「この海が涙、全部?」「だから嘆きの海」「そんな……」そりゃまた、大量に水分摂取したもんだなぁ。ペットボトルをラッパのみしつつ噴水状の涙を流す漫画チックな図が脳裏に……。 感傷的な兄弟たちの中で「あ、魚ー」全然違うものに目を向ける芳香、まさにどんな時でも希望の色ですなぁ。 「え、どこどこどこどこ、どっこ? タイ、ヒラメ、マグロ?」場をセンチにした張本人スモーキーを、食い気で浮上させます。
「変わりまーす、マージ・マジーロ。芳香ちゃん釣竿〜」「ナーイス変身、一本釣りだにゃ〜」ってなわけで、ランプから出た猫とピンクの釣竿がタッグを組んで魚釣り。 エサは……ルアーかな。早速アタリがきて引いてみると……古代魚風味の超大物、全長約50m。一緒に引いてた小津兄弟ごと、釣竿と煙猫をパクンとな。 まぁ、マジレンジャーはブロブに飲み込まれた事もあるしぃ、食べられるのも慣れちゃえばどって事ない、かな。それにFF6でゴゴに会うときみたいに、食べられなければ解らない事もあるしね。
「皆大丈夫か」暗闇の中、びしょ濡れのまま弟と妹たちを心配する蒔人兄ちゃん。 「いやー、なんかヌルヌルするぅ」兄弟よりまず快不快判断の芳香姉ちゃんの後、「待って、今明かりを」やっと麗がマトモな対応を始めます。 照らし出されたのはヌラヌラピンクの壁と胃潰瘍っぽいシミ、そして舵輪に絡むワカメ、牛の頭骨にガイコツ(誰のだ?)、なぜかカーテンで隠された階段(あからさまな)。 「見るんじゃ、なかったな」「俺たちもすぐ、こういう風になるっていうのか」下の弟2人が脱出だと騒ぐ中、 「あれ、スモちゃんは」抜かりなくランプを思い出す芳香ちゃん。だって猫がいないとマルデヨーナ世界から出られないもんね。
「良かった気絶しているだけみたいだ」蒔人がランプを探し当てた直後、その近くから幼子の泣き声が……麗が拾い上げたのは泣いてる壺? いや、暗い紫のカプセルに守られた金属質の肌もつ赤子「大変、みんな来て……この子、天空聖者の赤ちゃんかしら」あの天空聖者ってホントに人間と別種族? 「可愛い」そうかぁ?「子供まで食うなんて」衝動的に魁が壁を蹴ってサカナを大暴れさせ「やめろって」なんて翼とコントしてたら「だれ?」青い口を開く赤ちゃんらしきもの。
「大丈夫、もう怖くないよ」麗がトントンやってたら魁が覗き込み「そうだ、ボク、知らないかな? 俺達天空聖者の最長老ですっげー偉い人探してるんだ」ボクって……青いから男の子と判断したのかな? 麗は女の子だけどマジブルーなのに。 「知らない」ってまつ毛ふるわせたお返事に「そっか、やっぱ知らねーか」失望の魁、なんだかヨーダと初顔合わせしたルークみたいですなぁ。 そこから始まるどちて坊や問答「どうして探してるの?」「そりゃ……眠っている力を解放してもらうんだ」「どうして?」「強くなりたいからさ」 「どうして強くなりたいの?」ここで魁から蒔人に答える人交代「強くなって悪いヤツらを倒すんだよ」さらに翼が補足説明「そして皆の幸せを守る」
「強くなったら守れるの?」更なる質問には女性陣がタッグで回答「弱くちゃ何も出来ないでしょ、負けちゃうし」「だから強くなりたいって言うより、強くならなきゃいけないの」。 ついに質問の種が尽きたか「ウソだよ、強くなっても誰も守れない、自分の身を滅ぼすだけ」大人びた事言い出す青いみどりご。 ここで上の4人はピンと来たようだけど、魁だけは直情径行「子供に何が解る、俺たちが欲しいのはタダの力じゃないんだ、お前みたいな子供にわかるもんか」 ここで「げっ!?」とスモーキー覚醒「バカバカ(どげしっ)解っていないのは、お前の方だ。このお方がスノウジェルだ」『えーっ』ってファンタジーじゃ最長老が小さいのは基礎知識でしょうに。ヘタすると角笛に収まるくらいに。
その頃地上は雪の中。拍動するたびに大きくなる浮かぶ氷を見上げるブルテラス(声 青野武)「こいつが成体に育つまであと半日か、そうすれば地上は全て凍りつく」、ズィーは横に来たウルザードを胡散臭そうにチラ見「何しに来た、魔道騎士」。 「地上界の最後を見届けにな」それより、魔力がないのにどうやって地上に来れたのか、そっちを小一時間問い詰めたい。第一、わざわざ地上見物になんか来るから、寝込んでる弟子がムリして起きてきちゃうんですよ。
スモちん(武器)もトラベリオン(ロボ)も居ないのに出て行ったら、やられると忠告する鉢植えを「翼の嫌味のない癒し薬を飲んだから大丈夫だ」HP30回復程度の緑ホーションを論拠に説得試みるヒカル先生。 「ヒカルちんのやろうとしている事は無謀でござりますです」「それでも行かなきゃいけないんだ!」ここてCM突入。そっか、秋風が吹くとマジレンジャケットが出て来るんだねぇ。
一方、魚の腹の中では、スノウジェルが天使羽風味にカプセルを展開、頭に雪の結晶を象った後光らしき飾りまで生やしてました。 「だって子供……それに知らないって言ったじゃん」どっちが子供か解らない魁を説教しつつ自戒のセリフ。 「そなたが言う、偉い天空聖者など私は知らぬ。真実を見ようとしないものが、力を持ってなんとする」 地上と人々を守りたいと蒔人が言うと「力はやがて更なる力に敗れる、そなた等の母のようにな。 私はまた、力を手に入れたものが容易く闇に奪われる様子も見てきた」「それはメーミィの、ライジェルの事ですか?」 「そうだ、そなたらの父も力ある故に不幸な事に……哀れな魔法使いの1人じゃ。私はもうそんな姿は見たくない」 長い人生、いや聖者生の経験から力の無意味さを説きますが、肝心の父の不幸の具体例はぼかしたまま……
そのせいか魁の心には届かなかったようで「それでも俺たちを信じてくれ、俺たちは絶対大丈夫だ。だから」と根拠のない自信を振りかざす末っ子。 「なぜそう言い切れる」と問い返しても「俺たちには無限の勇気があるからだ」と何やら精神論。でもここで、サンジェルの家に代々伝わってた伝説の5人の魔法使いが残した指輪が、葵の印籠効果を発揮します。 「そうだ俺たちには」「無限の」「勇気が」「ある」青桃赤黄緑の順に並んでペッカー。 「この光は勇気の証。これは誓いの指輪が、彼等の勇気にこたえているのか」ついに目を開く最長老(透明パーツだから微妙にウルトラマン)。 2つぶの涙を新たに零しつつ「よかろう」
「内なる力よ、目覚めよ。ジルマ・ゴル・マジュール・ゴゴール」スノウジェルの目の輝きに呼応して、光を増す五色の指輪。 それぞれの色が身を包み、スノウジェルが与えた五色の雪の結晶が吸い込まれる感じでマジレンジャーへ勝手に変身。 「なんだか体の内側から力がどんどん湧きだして来る気がする」レッドの感想に兄ちゃんたちが頷いてると 「どれほどの力を引き出せるか、後はそなたたち自身の勇気が問われている」と後は知らんって感じのスノウジェル。 素直に感謝するブルーに「戻るが良い、そなたらの夢と希望を叶えるために。そして新しい伝説を築くために」別れの言葉を告げると同時に、魚の口が開いて光が差し込む腹の中。 「いこう」「ああ」最後にスモーキー手にしたレッドがペコンと頭下げて光の中へ。
その頃地上では、「なかなか見事な景色であろう?」半欠けの杖を手に氷見物してたブルテラス御一行。 「ゴー・ゴル・ゴジカ」の声に振り向くと、スカーペットに乗り、マジチケット手にしたマジシャインが光魔法を氷にチュドーン。 少々ダメージ食らったか、雪降らしをやめるイーブルアイス。よろめきながらも「お前たちの好きにはさせない」果敢に決めるマジシャイン。 「おのれ」「許さん、イーブルアイスに手を出したヤツは叩き潰してくれる」いきり立つ四底王の残り2人だけど、主に戦うのはズィーだけ。 東映社屋らしき建物前でドカバキとホッケースティックで殴られてるマジシャインに「弱さは悪だ、強さこそが絶対なのだ」なんてホザくウルザードは、見ぃてぇるぅだぁけ〜。 デビルシュートーで変身解除(でも人間になってる姿)したヒカルを見て「さすがはズィーじゃ」なんて笑うブルラテスも、見ぃてぇるぅだぁけ〜。
「動くから苦しむハメに。せめてとどめは一撃でさしてやる」ズィーが掲げるスティックにでっかい氷の刃が……このままではTVの自主規制コードに引っ掛かる断頭シーンが展開です。 その危機を救ったのは、氷の刃を割る攻撃魔法。「もう、お前たちの好きにはさせないっ」あり、レッドが放ったのか。イエローのマジスティックボーガンかと思ってたよ。 ズィー達が屋上のマジレンジャーに注目してるスキに、主の保護に成功するスモーキー「ダンにゃ、大丈夫か」目にも止まらぬ素早さでヒカルをお姫様ダッコ、と解釈しておきます。
「奴らのこの感じ……」すっかり解説モードのウルザードが見上げる前で、壮大なBGM+新撮ポーズ+フルバージョン名乗り+新魔法陣で二段変身。 「本当の力は」『勇気が生み出す。超魔法変身マージ・マジ・マジ・マジーロ』 頭に突起が増えて、胸にゃ指輪からのモチーフらしきキンキラ飾り、そして手足には雪(スノウジェル)由来の白手袋+白ブーツ、手には古のダイヤルロッド。 で、なんでまた、いちいち岩の上へ跳んで「レジェンド・マジ○○」と叫ぶんですか、小津家の皆々様方(これがいわゆる、煙とヒーローは高いところへ上がりたがるってヤツ?)。そして最後は赤中心の対称にロッド構えてガソリン爆発。そして、はいポーズ。
「本当にスノウジェルの心をとかしたんだ」「ナンだよ、信じてニャかったのか」「信じてたよ。それよりもあの姿、伝説の魔法使いのようだ、彼らが。夢みたいだよ」 猫と飼い主が物影から控えめに賞賛してた頃、「違う、今までの奴等とは」と解説にしゃしゃり出てきたウルザードは「魔法も使えない魔導騎士は下がってろ」と足手まとい扱い。 素直に下がったお陰でサンドバック役から逃れたともいえるから、まぁ、結果オーライかな。
「若いというのはいいのう、命知らずで軽はずみで。ここは痛い目に合わせてやろうぞ、ズィー?」偉そうだけど攻撃は人任せのブルテラス。 素直にデビルブリザードで攻撃する雪男。風雪を避けてレジェンドマジレンジャーが地上に降りた後は、ダイヤルロッドの販促タイムです。 『魔法聖杖ダイヤルロッド』「いくぜ、マジボルト。転がれ岩よ、ハッ」緑の輪から岩がゴロゴロ。 「マジボルト、吹き荒れろ、つむじ風」ピンクの輪から赤い渦。「マジボルト、逆巻け水よ」青い輪から大波が。「マジボルト、降り注げイカズチ」黄色い輪から雨雲へ一度雷撃が当たってカミナリシャワー。 「マジボルト、燃え上がれ炎よ」赤い輪から火炎放射。 5連コンボで吹っ飛ぶズィーとブルラテス。
「ダイヤルロッド、あれこそ原始のマージフォンだ、あんな強力なものを彼らが使いこなすなんて、凄いよ」 そうか、最近の電話はプッシュボタンだもんなぁ。でも本当に原始の電話なら、手回しガリガリ「もしもし」と電話交換手呼び出して、手動で回線を繋がなきゃあね。まぁ、それは最終パワーアップの時のお楽しみと言う事で。
「強すぎるもの、ここは逃げるが勝ちじゃ」ブルラテスは逃げたけど、胸の鏡にヒビが入ったズィーは最強の名に賭けて、撤退も転進も頭に浮かばないご様子。 「このオレに膝をつかせたな、おのれ魔法使いども、許さんぞ。喰らえ、デビルシュートー」 しかし「そうはいくか」と氷のパックはレジェンドマジレッドがロッドで粉砕。 業を煮やしてイービルアイスを召喚するズィー。最後はアルテミスの首飾り撃破を思わせる巨大質量作戦かぁ。
そこは新しい魔法着信で切り抜けるレジェンド・マジレンジャー。さっきの個別攻撃が1番なら、こんどは2番をジーコロ。 「ジー・ゴル・マジボルト。レジェンドフィニッシュ」アラベスクな金と緑の魔法陣を背負ってポーズ。 重ねた杖から魔力の束をズドーンとな。「なんだとぉ〜」ズィーはカメハメ波で吹っ飛ぶがごとく、二次曲線な軌道でイーブルアイスにめり込み『チェックメイト』巨大氷ごとバラバラに。 「ついに原始の魔法まで手に入れたか、五色の魔法使い。楽しみだ」ウルザードは氷のカケラと共に降ってきた、無敵の鏡だったモノをポイッと投げ捨て、ふくみ笑い。でもってそっと撤退。
「やったニャぁ」歓声上げるスモーキー。駆けだして教え子を迎えるヒカル先生 「間違いない、彼らこそが新しい伝説の担い手なんだ」うるむ目に映るレジェンドマジレンジャーの姿は、いつしか5人の若者に。 「ねねねね、オレの新しい姿、見てくれた♪」「俺たちの、だろ」「もちろんだ、素晴らしかったよ」そこへ顔出すランプモードのスモーキー 「んにゃあ、点数にすると98点ってことかニャ〜」「えー、100点満点だろ?」「マイナス2点ってあの犬マンの人逃がしちゃったから?」「ウニャ」 ナンでお前に採点されなきゃいけないんだと食ってかかる魁と、ランプの追っかけっこが兄弟巻き込んで始まって、最後は集団ネコ叩きッコ 「凄い事を成し遂げたって感じじゃないな、この子たち」前髪が鳴る(?)先生が見守る中、無邪気にランプを追いかける5人と、その背景に浮かぶレジェンド姿で、今週は引き。
今回の呪文紹介コーナー 『マージ・マジ・マジ・マジーロ』
「マージ・マジ・マジ・マジーロ、皆々様が本来持っている力を解放して無限のマジレンジャーにする魔法でござりますです。
レジェンドフォームには、まだまだ秘密がいっぱいあるでござりますですよ?」魔法部屋で説明するマンドラ坊やを、興奮のあまり横抱きにする蒔人兄ちゃん
「うぉー気になるぅ」と、マンドラゴラをスポン「ウギャー」白目むいて倒れるアニキ、パワーアップ回もギャグで落ちっスか。
でもって、伝説の力を手に入れた魔法使いも、マンドラゴラの悲鳴を間近で聞くと、気絶はしちゃうんだね。
次回予告 ステージ31『凄まじき魔神〜マージ・ジルマ・ゴル・ジンガジン〜』
「いけない、レジェンドパワーを使っては」お久しぶりです、ルナジェル様(演・山内明日)。劇場で会って以来ですなぁ。
しかし、レジェンドモードをアッサリ授かりすぎたのは、リスク話の後編が漏れなくついてくるからだったとは。
で、俺たちが俺たちでなくなるとか、思い出がどーのとか、「大丈夫だよ、俺たちは」って事は、FF8のジャンクションシステムと解釈してもいいのかな。『はてしない物語(原作)』や『テッカマン』でもいいけどさ。
その直後はもちろん、来週からの新スパヒロタイムで消えちゃう運命の、インフェルシアの花嫁CMターイム。 選挙で言えば投票日前日、最後のお願い感が漂ってます。特に「映画館でマジ待ってまーす」の「マジ」の噴き出しが、何だかとっても切実感。去年より興行成績、ふるってないんだろうな……