魔法戦隊マジレンジャー
ステージ18『力を合わせて〜マージ・ジルマ・ジー・ジンガ〜』って、マジ?



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6月12日
家族や師弟の絆から、沸きあがる勇気と力で、闇や悪意はなんとか出来ても、ゴルフ中継だけはどうにもなりません。 マジレンジャーは2週お休み、仮面ライダー響鬼も1週休みなワケですが、ビデオがあれば……大丈夫? いってみようか特撮感想日記〜。

魔法戦隊マジレンジャー ステージ18『力を合わせて〜マージ・ジルマ・ジー・ジンガ〜』
魔導騎士ウルザード(演・磯部勉)によって冥府門が姿を現したって、玄田哲章氏の渋い声による前回のあらすじから今週のマジレンジャーは始まりました。 ほいほい前線に出て行ったリンこと天空聖者ルナジェル(演・山内明日)のドジのせいって気もするけれど、鈴を破壊したって意味なら、確かにウルザードの功績です。 ともかく……あくまで“リン”と呼ばれる世界の命運を握るゲストヒロインは連れ去られ、門番ガーゴイル相手にマジキングは大苦戦。 冥府門をこじ開けて出てきた凱力大将ブランケン(声 江川央生)がマジキングを斬りつけて、緊迫感溢れるアバンタイトルが終りました。

Aパートは黒くて尖った磔(はりつけ)台で、もがくルナジェルと、前に立つウルザードの会話から始まりました。 「さすがは天空聖者。よもや自分の命に防御呪文をかけていたとはな」そっか、死なない魔法をかけていたから、無茶な戦い方に打って出たのかルナジェルちゃん。それはなかなか用意周到。ただ確証も無しに仮面のウルザードをライジェル呼ばわりするのは、そそっかしいぞ。

「ウー・ウー・ザザレ」盾を掲げて紫の魔導陣で磔台を包むウルザード。ルナジェルの体からはがれた光の粒子が頭上に4つの輪と中心点からなる魔方陣を浮かび上がらせ、なにやら金庫のダイヤルのようにグルグルと。 「それはお前がかけた防御魔法の魔方陣だ。だが俺の解除魔法に寄り4周の文様が揃った時、貴様の命は終る」それが地上界の最後だと言い終わらないうちに、一つ目の模様が揃って盛大に苦しむルナジェルちゃん。 何気にバスタードに出てきた箱舟の、霊子力炉のりミッター解除シーンを思い出す光景です。

OP前は右足が門に引っ掛かってたブランケン様も、ついに地上に御出座。マジキングのチェス盤風コクピットは天井からオドロ線が垂れてそうな雰囲気です。 「無理やり出やがった!」焦るマジグリーン(蒔人 演・伊藤友樹)。「ど、ど、どうする?」うろたえるマジピンク(芳香 演・別府あゆみ)。 「また門が再び閉まったって事は、リンはまだやられちゃいない」冷静に分析するマジイエロー(翼 演・松本寛也)。「そうか。とにかくやるしかねー」破れかぶれにも聞こえるマジレッド(魁 演・橋本淳)の言葉で戦闘再開。

しかし、振り下ろしたキングカリバーは軽くブランケンに弾かれ「魔法使いのガキども。今まで色々と邪魔をしてくれたな。その礼はタップリさせてもらうぜ!」底皇剣ヘルファングで倍以上に返されてます。 パワーもスピードも叶わないなら、大技・天空魔法斬りにかけるマジキング。それを真正面から剣で受けて相殺。「でやぁっ」っとそのまま力任せに剣を振り、マジキングを内野ゴロに打ち取るブランケン(ん?)。 なんとか起き上がったマジキングにトドメの一撃。ヘルファングを黒い炎が覆い、頭からは白い蒸気を噴き出して「これぞン・マ様の闇の力だ。必殺ヘルファング地獄斬りゃああああっ」。 白と黒が混じり合うマーブルスクリューな一撃喰らった5人は、合体解除や巨大化呪文解除も通り越し、生身状態でガレキの街に放り出されてしまいました。いい感じに落ちてますがハイフォールはご本人?

「な、な、ナンナンだよ今のは」辛うじて言葉が出たのは背中担当の翼。 頬に傷メイクも痛々しい次女・麗(マジブルー 演・甲斐麻美)や蒔人、芳香はうめくばかり。 「コレが、闇の力っ」口傷メイクの魁をはじめ、全員が気絶した直後……リンの命を守る魔法陣は2つめの文様が揃っちゃってました。 苦しむゲストヒロインの声に意識を取り戻した魁ちんは、兄ちゃん姉ちゃんを揺すり起します「今感じたんだ。リンがウルザードに苦しめられている」 さらに冥府門の透き間が広がり、あたりが夜のように暗くなり「感じるぞン・マ様の力を」浮かれるブランケンとガーゴイルが壊した街の炎が、ナイトシーンにやたら映えまくり。「このままじゃ、世界は終わりだ」翼の言うとおり状況は加速度的に悪化中。

1人コブシを握り締め立ち上がりハッパかける蒔人兄ちゃん「みんなもう一度行くぞ!」さすが長男。 だけどうつむく下の4人。「なんでだ、何で立てねえんだよ」翼が悔しがり「足が竦んで」麗が地面を見つめ「私もさっきの攻撃が頭に浮かんで」芳香が半泣きになって「闇の力ってヤツ、凄すぎるよ。アレじゃ敵わない」魁までもが弱気……そんな弟妹たちを一喝する農業青年。
「バカヤロウ! 兄ちゃんだって怖い。でもこんな時こそ頑張るんだ」みんなの間にしゃがみこみ、頑張ればこれが絶対最後の戦いになる、母さんや父さんが守ろうとした平和はもうすぐそこだと懇々と説きはじめます。 「俺たちの武器は何だ? 母さんが教えてくれた俺たちの一番の武器は何だ?」

俺たちの武器は勇気! どんなに苦しくったってずっと5人で、ずっと勇気で乗り越えてきた(たまに怪しい勇気もあったけどな……) 「俺たちが信じあえば、家族が兄弟が力を合わせれば、出来ないことなんて何もないっ」緑のアニキの周りに集まり円陣を組む小津兄弟を背景に7時38分にやっと副題が出ました。 「ようし行こうぜ、兄ちゃん姉ちゃん」マージフォンを握る魁の手を、押し下げる翼ちん「お前はリンを助けに行け」さすがは作戦担当、優先順位はキッパりしてます。 マジキングじゃなきゃと言いかける末弟に「大丈夫、だって私たち、魁のお兄ちゃんとお姉ちゃんなんだよ。任せなさい」風に髪をなびかせながら麗ちゃんが微笑みます。さすが小津家の頭脳派ツートップ。 「そ、魁ちゃんと山崎さんの結婚式に出るまでは、絶対やられたりしないから」ムードメーカーの長女・芳香が混ぜ返し、魁が照れたスキに「マジドラゴンになるぞ」『おう』「勇気で一気に突撃だ」長男の掛け声で、なし崩しに反撃スタート。

変身、巨大化、合体をかなりはしょってマジドラゴン化した4人は、ガーゴイルの攻撃をいつものバンクで避け、ブレス攻撃であっさり門番冥獣を撃破しちゃいました。 前回、無敵の回避力を誇った瞬間移動は……回数制限があったか、マップ兵器には対処しきれない短距離移動だったと解釈しておこう。 「兄ちゃん姉ちゃん、わかった。俺も見せるぜ、本気の勇気って言うヤツを」その姿を見て駆け出す魁。えーと、せめてマジレッドになってスカイホーキーという選択肢はございませんか。時間は限られてるんだから。

「最後に勝つのは闇の力だ。天空聖者に明日はない」ウルザードが3周目の文様も合わせ、冥府門からは赤い光がもれ始め、「ン・マ様のお声が聞こえる」ブランケンは輝く愛刀をなでなで。 ガーゴイルを屠ったマジドラゴンのブレスをヘルファングで斬り弾くという、やたらカッコイイ防御をしてのけます。さらに「そんなもんか、魔法使いのガキどもっ」突っ込んできたドラゴンの首を捕まえて投げ上げて「いつまでも無駄な抵抗してるんじゃねぇっ!」 ヘルファングの一閃で、マジフェアリー、マジタウラス、マジマーメイド、マジガルーダに強制分離。これがドラゴンネックロック地獄投げってヤツですな。

「この辺のはずだけど」リンがさらわれた港湾施設に駆け戻った魁は、ウルザード達が消えた地面ではなく、空中に、青白い光がもれる穴を発見。 「あの光が出ているところに、飛び込むでござりますです」マンドラ坊や(声・比嘉久美子)からマージフォンを通じて緊急連絡「天空聖者が命をなくす寸前に出す光でござりますですぅ」リンを死なせてたまるかと生身で穴に飛び込む魁。 緊急事態だし、熱い行動なんだけど、その先にはウルザードがいるに決まってるんだから、変身しながら飛び込んだ方が良かったんじゃ……。

「もうすぐだ。もうすぐ全てが終わり、全てが始まる」4週目の文様が揃うのをゆるりと待ってたウルザードに「やめろォっ」魁のキックが炸裂。前回のバンクなのか新撮なのかはよくわかりませんが、生身の少年に蹴られてよろけて、防御呪文解除の魔導陣まで解けちゃうウルザード、鍛えてないなあ。 「……魁」「リン、無事でよかった」ゲストヒロインに駆け寄る主人公の前に、もちろん立ちはだかるウルザード「赤の魔法使い、あと一歩で門の鍵を亡き者に出来たはずが」。 ここでやっと変身の魁ちん「俺たちは闇の力なんかに負けない。勝つのは正義の魔法だ!」名乗りとバンクと見得きりやって、手に装着するのはもちろん売り出し中のマジパンチ。 「ウルザード、勝負だ。俺はおまえを倒して、必ずリンを助ける」

「ならば受けてやろう。ウーザ・ドーザ・ウジュラ」スモークたなびくスタジオ……もとい異空間から、晴れた採石場に場面転換「赤の魔法使い、ここなら思う存分戦える」(←意訳 思う存分火薬やガソリンが使える) 「空間転移魔法……」崖の上で磔状態のルナジェルは驚いてますが、炎や爆発がCG合成出来なかった昔の戦隊は、毎回、特に理屈づけもなく瞬間移動するのがお約束。15年前から容姿が変わってないルナジェルちゃんなのに、当時のテレビ番組見てなかったな? 

石の崩落をゴング代わりに、戦闘開始するマジレッドとウルザード。マジパンチと剣の戦いはリーチの差かウルザード有利。 それをワイヤーワーク……もとい、義経の八艘跳びのような身軽さで避けるマジレッド。後ろ回し蹴りや、背後へとジャンプして羽交い絞め。 それを首投げで脱するウルザード。さらにファイヤーストレートを繰り出せば、マジパンチごと剣で相殺。マジレッドはOPで見せた華麗な横回転やられを披露したりと、一瞬も目を離せないバトル展開。

とりあえず、マジパンチの劇中宣伝は済んだと、本来のメイン武器であるマジスティックソードでウルザードに再度挑むマジレッド。 盾を持ったウルザードが西洋剣術なら、マジレッドは日本刀式。守りも攻めも剣一本ですが、未熟なせいか追い詰められ、ダメージ火花まとって崖っぷちからハイフォール。 水たまりに落っこちたあとは、マントから水滴散らして立ち上がり「マジ・マジ・マジカ」大技レッドファイヤーフェニックス(1人科学忍法火の鳥)で一発逆転。

しかーし、中ボスはHPのバカ高さが取り得なワケで、ウルザードはガソリン爆発の炎の中から不敵な反撃宣言「それが精一杯か。ならば本当の強さを見せてやる。闇の力を思い知れ。ウーガロ。暗黒魔道斬り!」巨大化せずに最強攻撃を仕掛けて来ます。 セメント爆発の中で、ヘロヘロになったマジレッドはマジスティックソードを手放しちゃった上に、ウルザードに蹴られて岩にめり込むという、派手なダメージ表現を見せて中CMへ。いやぁ、前半だけでも内容濃すぎ。

赤のアイキャッチ後は岩にめり込んだマジレッドへのウルザードの勝利宣言から開始「その程度の魔法では俺は倒せん。 言ったはず、魔法は力。そして真の力は闇からこそ生まれる。闇の力に勝るものなど、どこにもないのだ」刃を首に押し当てられながら「そんな事ない。俺の力は勇気だ。兄ちゃんや姉ちゃん、それに母さん父さんが、多くのみんながくれる勇気だ。あふれる勇気があれば魔法は無限大になるんだ」ブランケンにマジタウラス、マジマーメイド、マジガルーダ、そしてマジフェアリーまでもが、果敢に挑んではやられる様をカットインしつつ啖呵切って、さらに剣を掴んで押し返すマジレッド。いやぁ、ウルザードの得物が、切れ味の鈍い西洋剣でよかったね。

「戯言を言うな。くたばれぇっ」切っ先を向けるウルザードを「勇気の爆発だー!」文字通りの嫌ボーンというか、交差させた手から噴出す爆風でぶっ飛ばすマジレッド。 そのまま炎をまとって空高く跳びあがり「マジ・マジ・マジカ」魔方陣でウルザード拘束「レッドファイヤー・ミラクルフィニッシュ!」。 なんとか剣で受けようとしたウルザードだけど、愛刀は折れて爆発の中に倒れちゃいました 「チェックメイト」指を鳴らして勝利宣言後、慌ててルナジェルを助けに崖の上へと走るマジレッド。

磔台から解放されたゲストヒロイン助け起し「凄い、魁……あなた」と何気にえっちぃ気がするお褒めの言葉を貰ってたら、「面白い。お前はどんどん強くなる。いずれ必ず、お前のその炎の力を闇の色に染めてやる。また会おう」ルナジェルが命に防御呪文をかけてたように、ウルザードはリレイズ(みたいな魔法)をかけてのか、フィルム逆回し復活して何やら捨てゼリフとともに、インフェルシアへお帰りになりました。 これは、魁の悪への転落フラグってヤツですか?

「今度こそお前を、絶対倒してやる!」活きのいい事言ってる若者の後ろで「あの男の潔い戦いぶり、ライジェルではないのか。だとしたら一体……」今度はルナジェルが、ウルザード寝返りフラグが立ちそうな発言をやってます。って言うか、知り合いなら声や仕草で判断してください天空聖者さま。 とはいえ冥府門が出た以上、マジトピアに戻らなければならないと言い出すルナジェルちゃん。あの鈴破壊と鈴の持ち主が地上界にいるのが門出現の条件なのかなぁ。

ただ、この世界から出るには行く先が安定しないマージ・マジュナ(下手すると“石の中にいる”魔法)くらいしか……と思ったら、玩具の販売促進の為か、はたまたウルザードの深遠謀慮か、色んな次元を超えてのける4本足のスレイプニルが降って来ました。 「バリキオン!? ココから出る為に乗れって事なのか?」頷いて目を光らせるメカニカルな黒馬に、マジフェニックス化して乗るマジレッド「信じるぜバリキオン」。

St9の乗馬バンクを経て、闇に包まれた現実世界に無事帰還。マジフェニックスの肩に乗ってたルナジェルは「ありがとう魁。みんなによろしく」光に包まれマジトピアへと昇って行っちゃいました 「あなた達なら絶対勝てる。優しさを勇気に変えられるあなた達なら」。後は任せとけと、馬上からサムズアップするマジフェニックスに、マリアの微笑見せて「ありがとう」。って最後の最後に本来の姿(金属質な天空聖者)に戻らないで下さいメイビちゃーん。無邪気に手を振るマジフェニックスもマジフェニックスだよぉ。

さて、ブランケンがヘルファングを一閃。マジマーメイドとマジガルーダをまとめて倒し、唯一体格で互角なマジタウロスを力技で倒して「まずは緑のガキか」なんてゆったりトドメを刺そうとしてたらば、黒雲を貫いて、天空聖界マジトピアから降ってきた光が、冥府門の中央にあたり、何がどういう仕掛なのか地下へと沈む冥府門。ルナジェルの鈴が再生されたとかそんなんかな。 「何が起きたというのだ、待て、冥府門」ああ、ブランケン様の退路が断たれてしまいました。 「そんな、まさか」今までどこかの屋上で高見の見物してた妖幻密使バンキュリア(声 渡辺美佐)が焦る目の前で、黒雲は消え去り、プランケン様は青空の下で1人ぼっち。

「そんなバカな。どういう事だ」剣を振り回して焦るブランケンに「こういう事さ」馬上から斬りつけるマジフェニックス。 2週間の休み前だからか、友情合体ファイヤーカイザーまで大盤振る舞い。ファイヤースピンブレードでロングレンジからブランケンを3連撃し……「やったな、魁」「頑張ったんだね、魁ちゃん」「遅せーんだよ、バーカ」「何だよ、ちぃ兄」「まぁまぁ、みんなで一気に行こう」集まってきた兄弟たちと和気あいあい。 そんな雰囲気についていけなかったのか、バリキオンはブランケンの演説中に何処かへ……邪魔な馬もいなくなったというわけで「兄ちゃん、姉ちゃん、マジン合体だ」『おう』バンクもなくアッサリ合体変更。マジキングの再登場。

「この俺がやられてたまるか。ハイゾビルとして生まれ、ココまでのし上がったのだ。いずれは冥獣帝としてインフェルシアを支配するのだ!」なんと上級戦闘員(冥府伍長)出身でございましたか、ブランケン様。しかもなんて凄い上昇志向。粗野だけど叩き上げってキャラには弱いなぁ。 だけど、冥府門から漏れるン・マ様の支援効果はすでになく、BGMは主題歌だし、ブランケン様はめっちゃ不利。さっきは圧倒していた相手なのに、パワーで負けた上、足蹴にされてます。

さらにチェス盤コクピットに金色の光が降り注ぎ「新しい呪文だ」「私たち兄弟の、支えあう勇気に応えてくれたのよ」「よーし、行こうぜ!」マジキングはさらに戦力アップ。 「地獄の業火で焼かれろォ。必殺・ヘルファング地獄斬り」に対抗して『マージ・ジルマ・ジー・ジンガ』なんと氷の剣で炎までも瞬間凍結。 「うそ、凍っちゃった?」「これは」「氷の魔法」「って事は」「ああ、母さんの魔法だ」この最後の台詞、はじめて翼に棒読みを感じなかった一言でした。成長したなあ……ちぃ兄。

剣を構えるマジキングの右手に、半透明の白い手が、そっと添えられるのを見て『母さん!』ふと横を見れば、オーロラ色に輝くマジマザーが加勢してました。 ああ、ベタだけど、泣けるシーンでござりますですぅ〜。「母さんも一緒だ」「ああ」「ウン」「うん」「おうっ」最後は『マジカルクライマックス・キングカリバー魔法家族斬り』で、剣を封じられたブランケンを雪の結晶散らす技で撃破。 「この俺がっ、凱力大将ブランケンがぁ、うるぁ〜」派手に爆発するブランケン様。「ああっ、ぁ……ブランケン様……」嘆くバンキュリア、そっかブランケン様は魔法使いじゃないから再生呪文をかけてなかったんだね。ある意味、潔い武人らしい最期でございました。

『やったー』幻じゃなくて、ホントに母さんがここに居てくれた気がしたと、喜ぶ小津兄弟が「たっだいまー」と家に帰ってみれば 「大勝利ぃ、おめでとうでござりますですぅ」キャラデコのCMみたいにクラッカーで歓迎する鉢植えマスコット。 しかし、5人の視線は別の所に釘付け状態「どうしたでござりますですかぁ?」。視線の先には魔法のホウキとそれぞれの旗が飾られた壁際に立つ、白く輝く深雪ママ(マジマザー 演・渡辺梓)。 「母さん」安らいだ顔で微笑む5人を見て焦るけど、鉢植えの目にはただの壁しか……マンドラ坊やに見えない理由、“雨と夢のあとに”理論を持ち出せば、心が通じてないから?

5人を振り返り、優しい笑顔を浮かべたまま、姿が薄くなり消えていくお母さん。切なく息を飲む5人「消えた……」「でも見えた、よな?」「うん」 文字通り、幽霊でも見たような5人の顔眺め「お母様が、いたでござりますですか?」すこし寂しそうなマンドラ坊やをよそに 「やっぱ見守っていてくれるんだ。これからも力を会わせて頑張ろうぜ」魁の言葉に結束固める5兄弟。 「ああ、まだウルザードも倒してねぇし、インフェルシアにはン・マなんてボスが居ることもわかったしな」

シンミリした後は笑って引き。翼に頭をガシッと掴まれ「何で掴むんだよ」「お前の頭があるからだ」……単に目立ちすぎた弟を苛めたいだけやろ、ちぃ兄ちゃん。 弟に掴み返されて取っ組み合いに発展しそうな状況に、蒔人が割って入り、姉二人も溜息まじりに「でもま、いっか」「いつもに戻ったしね」「ね」騒ぎに参加。その様子を見守る、形見のオルゴールと家族写真の深雪ママ。

一方、夕日の中、墓碑のように採石場に突き立つ遺品の剣に近づくウルザード「さらばだ、ブランケン。ン・マ様の牙ヘルファング、俺が引き継ごう」夕日を背負って剣を引き抜き、折れた愛剣の代わりに、底皇剣ヘルファングをゲットだぜ?
そして地底冥府インフェルシアでは、今週出番を諦めかけていたパンク系少女幹部のナイ(演・ホラン千秋)と、ゴスロリ系少女幹部のメア(演・北神朋美)が、ブランケン思い出の玉座前で、冥獣帝ン・マの赤い光にビビって抱き合ってました。 『ひぃ〜 ン・マ様ぁ〜』というわけで、マジレンジャーは赤い目玉で二週間のお休みに突入です。

今回の呪文紹介コーナー 『マージ・ジルマ・ジー・ジンガ』
『マージ・ジルマ・ジー・ジンガ』5人揃って翼と蒔人の口から説明開始「この呪文を唱えたら、マジキングに母さんの魔法力が宿ったよな」 『うん』「氷の魔法が合わさったんだ」『ありがとう、お母さん』姉達の感謝の言葉に、魁が胸に手を当てて上の方を見上げてたら、飛んできて嘆くマンドラ坊や「ぼくチンも、幻でもいいからお母様に会いたかったでござりますです」 そんな鉢植えを優しく見守る5人。もしかするとマジトピアの幽霊事情は働かざるもの、会うべからずなのかもよン。

次回予告 ステージ19『魔法のランプ〜メーザ・ザザレ〜』
来週と再来週のマジレンジャーはお休みです、次回の放送は7月3日(日)になります。もっともっと面白くなりますよ! なんてピンク色だけど悲しいテロップが流れる画面では 「俺様の名前はスモーキー。願いを叶える魔法ネコにゃ」ランプから吊り目の人間大の白猫が出てきたり、サブリミナルのように“あれ”が映ってたり、 「地上界に魔法使いがいるとは不愉快」女言葉で扇もった竹田団吾衣装っぽい新男幹部が暴れてたり、ナイとメアが森でライブしてたりと、それなりに面白そうな予告が……でもでも、二週間は長すぎるよぉ〜


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