忍風戦隊ハリケンジャー巻之五十『暗黒と新世界』かも?



もくじに戻る
巻之四十九 最終巻
アフォーの研究室(トップ)に戻る
2月2日
二月最初の日曜日。
とりあえず行ってみよう、クライマックス迎えているハリケンジャー。

忍風戦隊ハリケンジャー 巻之五十『暗黒と新世界』
先週のクライマックス、天空神とサタラクラの最後から始まりました。ああ、日曜日の朝から不吉です。

宇宙忍群ジャカンジャ本部センティピードでは首領タウ・ザント様がお経を唱えてます。
「ジャカンジャブツタウザンブツ…… 怒りと嘆きのエネルギーよ我に力を与えよ」
いや、サタラクラの遺品であるバッグパックからエネルギー吸収しての肉体改造呪文みたい。 突然、タウ・ザント様の前に浮いていたバッグパックが緑の光を放射します。食い込んでいた黄色いボール(シュリケンジャーの遺品)が近くまで来ていたハリケンジャーがスイッチを押すと同時にセンティピードへと手引きしたようです。
「次元シールドが破られるとは」ボールを投げ捨てたサンダールが見つめる窓のモニターには、火炎忍法火炎鷹で突入する赤い鳥形メカの姿が映っていました。

センティピードに大穴開けて飛び込んだハリケンホークのコクピットで「かつて我らは、この中にいた」「あの時、タウ・ザントに引導を渡していれば」と後悔する一鍬と一甲……アレ入手のライバルを入念に潰さなかった報いですねぇ。 ともかく土地勘のある二人に案内を頼んで突撃です。
コピージャイアントの整備工房を駆け抜け、劇場版の儀式の間にちょっと似た柱と赤いジュウタンの廊下で待ち伏せていたマゲラッパ群を突破して深部へ……生身のままの殺陣が決まってます、カッコイイ〜

あわてず騒がずタウ・ザント様はエネルギーを浴びながら館内放送でお話です。
「500年前、このタウザントは知った……強大にして究極の力を、アレの存在を。そして今、邪悪なる意思の真の野望を知った。 アレの闇に宇宙の全てを取り込み消滅させた後、闇より出でて新たな支配者として君臨しようとしているのだ。 いいだろう邪悪なる意思よ、我らジャカンジャがその野望を叶えてやる。そして共に新たな宇宙の支配者となろう」 「やはりそういう事か」と呟くサンダールに宇宙の支配者、いいかもとくノ一二人もご満悦。

タウ・ザント様がエネルギーをすい終わると同時にハリケンジャーは飛び込み 「ようこそセンティピードへ」「初めてじゃない人達もいるみたい」とウェンディーヌとフラビージョに笑顔で迎えられました。
けれど、一足遅くタウザント様は巨大化。崩壊するセンティピード。幹部三人と、ハリケンホークに慌てて戻ったハリケンジャーたち五人はなんとか脱出成功です。

海岸にたどり着いたくノ一二人とハリケンジャーたち五人の前にそびえ立つのは『タウ・ザント究極体』です。
巨大化して足が二本に減ったタウ・ザントは嘆きの弓に怒りの矢をつがえて海に狙いを定めました。
「今こそ、今こそ……ついに時はきたれり、あれを今こそっ、ぬおーっ」
海底に突き立った怒りの矢のまわりで水が湧きたちます。(水が無ければアレは生まれない理由付け。もしかして重水素が必要なんでしょうか)
その時、背後から飛び出したサンダールがタウ・ザントの額をグッサリ……
「おのれ、サンダールぅ〜」嘆きの弓を海岸に落とし、赤いエネルギーを放出しながらタウ・ザントは海に倒れてしまいました。

「フンっ」サンダールは驚くくノ一二人に、タウ・ザントにとって所詮我らは捨て駒、だったらこちらも……と主殺しの理由を語ります。 「アレの力で高みに登るのは、このサンダール。タウ・ザントでもサタラクラでも、ましてサーガインでもない」 サーガイン殺しの真犯人とにらむウェンディーヌにサーガインの切っ先が向きます。
「お前たちも同志の下へ送ってやる」
「面白いじゃない」「傑作傑作」笑い出す二人。
自分以外誰も信用しないってわけね、でもあと二人味方につけたほうが有利だよ。 いぶかるサンダールに二人が視線で示した先にはハリケンジャーたち五人の姿。
邪魔者を倒してからアレ=新しい宇宙の所有権を決めようとの提案です。

ウェンディーヌのドキュンにフラビージョのドカンのあと、サンダールの宇宙忍法自在縄を生身でうけてボロボロの五人ですが、
負けるもんかおれ達は、あの人達からうけついだのよ、思いを、力を、絶対負けてたまるかー
サンダールが「ほざけ」と放った爆発の中でシノビチェンジ。 『宇宙統一流の名の下に、超忍法 五人影の舞い』でサンダールたちを攻撃し、五重連ビクトリーガジェットを放ちます。 爆発の後に残ったのはウェンディーヌの蛇の象嵌をした剣と、フラビージョの二本針……くノ一幹部のお二人さん、さよーなら〜(腐兄の皆様の一部もさようなら?)

吹っ飛ばされたサンダールは煙吹きながらもめげません。
「虫ケラどもが……邪魔はさせんっ」と宇宙忍法巨大身の術を使います。

応じてハリケンジャーたちもシノビマシン発進要請です。発進シーンに乗り込みシーン、旋風神と轟雷神への変形合体シーンに、流派超越風雷合体『轟雷旋風神』見参のフルバージョン。最近は省略されてばっかりだったから新鮮です……もしかして最後だから?

「見せてもらおう、地球忍者のカラクリ巨人の性能とやらを」サンダールの放つエネルギー弾の中、キャタピラーで突き進む轟雷旋風神は拳をくりだしますが、剣で受けられ逆に斬りつけられ倒れます。
「貴様らの力はその程度か」といわれて繰り出したのは『必殺奥義ローリングサンダーハリケーン』。 しかし「当たらなければどういうことも無い」五右衛門みたいに剣で全て弾くサンダール
ハリケンレッドはニンジャミセンをかき鳴らし、リボルバーマンモスを召還し合体『必殺究極奥義サンダーハリケーンストライク』を放ちます。 その爆発の中から、宇宙忍法チョウズガイで飛び出したサンダールの体当たりを食らって、轟雷旋風は神旋風神と轟雷神に分離してしまいました。

その間にも、湧く海はこんどは巨大な渦巻きとなり、ろうと状の穴が広がってゆきます。地下基地のおぼろさんは破滅を止める方法を求めて、コンピューターで必死で分析してました。

「ついにアレが生まれる 新しい宇宙が誕生する このサンダールが支配者となるべき新しい世界が生まれるのだ」
海を見て高笑いするサンダールをにらむ虫兄弟(ゴーライジャー)は、我らがヤツラの懐にいた時、倒していればと責任を感じ、せめてサンダールは我らの手で……とソードスラッシャーを手に決死の攻撃です。
一太刀でサンダールの剣を弾き、宙返りして背後に回るとはがいじめ
「鷹介、七海、吼太。こいつはオレらがっ」「お前らはアレをっ」『この星を守れハリケンジャー』
なんと、サンダールとともに轟雷神もソードスラッシャーで貫き通してしまいました(なんかリーチと肩の稼動角度的に無理な気がするが……)
「無念……だがこの星も終わる。宇宙も終わる、滅びるのだっ」
素顔に戻り吼える虫兄弟とサンダールが爆発と炎に包まれました。

「いやーぁっ」七海はコクピットを飛び出し、一面の炎を前にがっくり膝をつきます。
「……二度と影にはならないって、一緒に戦い続けるって誓ったじゃないか、バカヤロゥ……バカヤロオー!」鷹介が七海のそばで叫びます。

その時、海から巨大な竜巻状のものが天空へと立ち上がり怒りの弓と共にタウ・ザントの身体を巻き上げ、空に生まれた穴の中へと吸い込んでしまいました。
穴は物を吸い込みつつエネルギーも放出し、森や町が炎に包まれていきます。緊急車両のサイレンが響き(とはいえ、馳太さんと九十九社長しか倒れてないけど…) 臨時ニュースのアナウンサーが混乱した口調で地球の破滅を叫びますが、すぐに停電に大地震で放送は途絶えてしまいました。

地震で崩壊を始めた地下基地では「こんな方法しかないんか」とおぼろさんが苦悩の表情です。 あれは怒りと嘆きの弓矢で無理やり生み出されたもの。潰すには逆手順で……つまり、あの穴向こうから弓矢を打つしかありません。しかし邪悪な意思の潜む向こう側から無事に戻れる保障はなし……
そこまで伝えたところで、ハムスター館長を手に包んでかばっていたおぼろさんの上に基地のガレキが落ちてきます。
悲鳴を最後に途切れる通信……

「とうとう俺たち三人だけに…」「みんな、みんないなくなっちゃった。怖いよ、めちゃくちゃ」「オレだって…」「どうしたらいいんだ、俺達」「誰も助けてくれない」「誰も決めてくれないんだ」 弱音を吐く二人。
そして祈るように目を閉じた鷹介のまぶたに虫兄弟にシュリケンジャーに御前さま、おぼろさん、そしてハムスターじゃなかった頃の無限斎の顔と声が浮かびます。(なんで一鍬は「七海」なんだ? 鷹介は二人を公認か?)
「七海、吼太、オレたち弱音はいてる場合じゃねぇよな」
「うん、この星を、宇宙を救えるのは私たちしかいないんだもんね」
「こんな所でくじけてたら仲間に笑われるよな」
「よーしみんな、気合入れていこうぜっ」
素面出して爆発付きで名乗りを上げ、旋風神の乗り込み嘆きの弓を手にします。
「いくぜ、アレの向こうへ」……で、つづく。

忍者ファイルはタウ・ザント究極体ですが、サンダールを飼い犬と表現すべきでしょうか。えっと飼いザメ?

忍風戦隊ハリケンジャー 最終巻『大地
「俺たちは伝説の後継者なんだぜ」
袖が歌い襟が踊るハリケンジャケット取って名乗る三人。黒アンダーシャツに黒ズボンで忍者らしくてカッコいいけど、寒そう……

それと今回素面シーンが多いと言う事は、スーツアクターさんではなく若い役者さんの周りでドカンドカン爆発させていた…… ガオレッド=金子昇さんじゃないけど、五人が爆発恐怖症になってませんように。


もくじに戻る
巻之四十九 最終巻
アフォーの研究室(トップ)に戻る