忍風戦隊ハリケンジャー巻之四十四『御前様と凶扇獣』かも?



もくじに戻る
巻之四十三 巻之四十五
アフォーの研究室(トップ)に戻る
12月22日
冬至です、カボチャです、ユズ湯です。
でもユズもカボチャもないしなぁ。
しょうがない、黄色いシノビスーツを着た兄ちゃんが駆け回る、テレビでも眺めていましょうか……

忍風戦隊ハリケンジャー 巻之四十四『御前様と凶扇獣』
先週の『絶対究極奥義アルティマレインボー』で天雷旋風神がガインガインを撃破するシーンからです。
色んな武器でボッコボコのハズなのに、サンダールが持ち帰った小さな棺に入っているサーガインの遺体はキレイに真っ二つ。 (虫タイプ宇宙人であっても、死体は写さずジャカンジャ本部センティピードに集う暗黒七本槍の言葉で描写……うまいっ)
もちろんサーガインを斬ったのは、落ちこぼれ忍者トリオではなくサンダール。「第一発見者を疑え」の法則です。 いや推理するまでも無く首領タウ・ザント様は心を読む力を持っていますが「サンダール……惜しい奴をなくした」と口には出しません。 そして色ボケしていなければキレ者のウェンディーヌもなんとなく勘付いてます。サタラクラのセリフも深読みすれば……気づいてないのはフラビージョだけ!?
ともかく、ハリケンジャーの手に怒りの矢メダルが渡った事で、「奴らの上にいる奴が動き出す」というタウ・ザント様のご下命で、 サーガインの遺産、データディスクのコピーを使ってサンダールが探知を始めます。

ハリケンジャーの地下基地では、凄まじい力を持つ怒りの矢のメダルにもし嘆きの弓のメダルが合わさって弓矢になったらどんな武器になるかと案じる一同です。 「いや、何か他に、とんでもない事が起きるって気がしてきた」と深刻な顔の鷹介に慎重派吼太が「とんでもない事って?」と聞けば「全然分からない」
「んあっ」ずっこけつつも、御前様に封印してもらう為、三人で運ぶ事になります。もちろんジャカンジャに見つからないように忍者らしく……

優等生らしいメガネに上までキッチリ止めたツメエリの学生と、白スカーフセーラー服のお下げもスカートも短い女学生に挟まれ、おどおど内ポケットを気にするヒップホップ系着崩し学生が商店街を歩いています。
金ブチメガネに茶髪の冬なのに白スーツを着た、やたら線の細いサラリーマンが三人をさりげなくガードし、子供達にプレゼントを配る若いサンタもヒゲのかげから見守ってます。

集合住宅地まで来た三人は、通りかかった蕎麦屋の出前の兄ちゃんをあわてて止めます。 ホームラン蕎麦「朱里軒」とデカデカ書かれた自転車に乗っているのは菊池丈(宍戸勝=『超力戦隊オーレンジャー』オーレッド)
「バレバレだよ、まずいよ」古典的過ぎると騒ぐ鷹介たちに「ウチのソバはまずくない」と反論するそば屋さん。 それを無視してシュリケンボールを探す三人の手が岡持ちにのびたとき
「何やってるの菊池ちゃん、ソバのびるじゃないの」ベランダから待ちくたびれた奥さんの言葉に救われ 「まったく、今の若いのは何考えてんだかな」と去っていくおソバ屋丈ちゃん。いや6人ともすごくバレバレ。
でもジャカンジャが三人の先回りをしたのは、変装を見破ったからではなく、怒りの矢のメダルを追尾するカーナビみたいな装置のせいでした。

「ここが終点よ」
高架下でフラビージョとウェンディーヌがサーガインの仇と襲い掛かります。
「何だって」「サーガインを真っ二つ?」「俺たちが?」
首をかしげる三人にウェンディーヌはさらに死因への疑惑を深めますが、ヒゲのずれたサンタとおでこメガネサラリーマンが乱入し混乱の中三人は逃げ出し、 くノ一二人は虫兄弟(ゴーライジャー)とのバトルに突入です。

普通の冬服に着替え、アリーナの外らしき広い階段を駆け下りる若者三人組の前に今度はサタラクラの空飛ぶ顔が襲い掛かってきます。 スポンと首を戻したサタラクラは「君たちが例のメダルを持っている限り逃げられないよん」と追跡システムを暴露……でもどうにもなりません。
ところが「毎度毎度毎度〜」おそば屋さんが自転車でサタラクラをはねちゃいます。さらに華麗な回しげりを決めちゃうおソバ屋丈さんが「へい、お待ちっ」と、取り出したドンブリのふたを開ければ、緑のシュリケンボール。 シュリケンジャーに変身してサタラクラを足止めです。「ここは任せろボーイたち、御前様の元へハーリーアップ!」

厚着の若者三人は走り続けてダムの前にかかった橋までやってきます。ダムを超えれば中間点? いや、追尾されているのに真っ直ぐ御前様の元へ向かうのはどうかと……と、そこへ
「そのメダルは貴様らの物ではない。返してもらおう」立ち塞がるのはサンダールです。
シノビチェンジして戦う三人ですが、6人でもかなわない相手ですからコテンパン。 レッドはハヤテ丸を奪われサンダールに踏まれ「引導を渡してやる……トドメだ」グッサリ!?
しかしレッドが胸に隠していた怒りの矢のメダルにハヤテ丸は当たり、電撃がサンダールを弾き飛ばします。
「おのれ〜 いでよ凶扇獣バドーギ」サンダールの扇子から炎がほとばしり、出現する巨大怪獣。ハリケンジャーたちもシノビマシンを出動依頼、またCMの間に乗り込んで、CM明けは合体シーンでした。

旋風神がソードスラッシャーで斬りつけてもびくともしないバドーギは剣を素手で掴んで三つ目からビームッ。 ジャンプによる位置エネルギー+旋風神の全加重を乗せたぴたっとヒトデのスターライトニードロップもパンチ一発で弾き飛ばします。 「こうなったらフニッシュトリック二連発だ」とガトリングカッターとトートハンマーを両手に『ハリケン彗星』『ハリケンスパイラル』を放つ旋風神ですが、手で弾かれて逆にバドーギが吹いた火にやられちゃいます。
サンダールがトドメを命じ、せまってくるバドーギの前で絶体絶命。

フラビージョの瞬間移動と太い金色の二本ハリ(?)を使った棒術に苦しむクワガライジャー、ウェンディーヌの自在剣に追い詰められ、金網の裏に逃げれば「ドキュン」なんて飛び道具食らうカブトライジャー いつもならハリケンジャーをタイミングよく助ける虫兄弟は、駆けつけたくてもくノ一二人に引きとめられてままなりません。
シュリケンジャーも非常階段から放り投げられ、追って飛び降りてきたサタラクラのエルボー食らってます。

助けは来ない……ケースは割れても傷一つ無い怒りのメダルを見つるめる鷹介。
「これしかない」ついに鷹介は『怒りの矢のメダル』をセット、先週ガインガインが振るっていた武器を手にします。 赤い光に一瞬包まれた旋風神がふるう『怒りの矢』はバドーギを雷撃で包み、滅多切り。 「やったぜ」

ホーンブレイカーをフェイントにつかい変わり身の術で惑わせ甲雷撃破でウェンディーヌを撃退したカブトライジャーと、 超忍法牙イナズマでフラビージョから脱したクワガライジャーが駆る轟雷神。
フェイスチェンジでファイアーモードとなり、超忍法分身魔球でサタラクラを下したシュリケンジャーが天空神。
心強い二体の巨大ロボがやっと駆けつけ、これで一安心と思ったら、突然怒りの矢をふるって味方を攻撃する旋風神!?
なんと怒りの矢から出るエネルギーが旋風神を操りだしたのです。

先週ガインガインが自らに放った赤いイナズマの謎にサンダールがが気づき、御前様が500年の封印の理由に思い当たり、 「わが身を隠している時ではない」と赤い唇で呟き立ち上がったとき、鷹介は「俺が『怒りの矢』をつかっちまったばっかりに」と落ち込みモード。
チャンスとバドーギが火を吹き、三つ目ビームで旋風神をつらぬこうとした時、光に包まれた空飛ぶ女の子がっ?!
といっても、シータやロウランに比べれば大人で露出度も低い……じゃなくて、無冠の頭から元結でまとめた黒髪を垂らし、ずるずる赤ばかまに赤ポンポンつきの白拍子衣装、さらにスキャットつきで登場した御前様は、バドーギを白い光で押し返してしまいます。
「ハリケンジャー ゴウライジャー シュリケンジャー 天雷旋風神ならば、辛うじて怒りの矢に耐えられる。合体せよ」
優しい微笑みに勇気付けられ合体した天雷旋風神の通常攻撃二回で、バドーギは倒されてしまいました。

「奴だ、奴を捕らえよ」
海岸の岩場に佇む御前様を捕らえようと、タウ・ザント様の命令でサンダールが、背中の剣を初めて抜いて襲い掛かります。 御前様の手の平の光バリアとサンダールの剣のせめぎ合い。御前様危うし
飛び出したのはハリケンレッド、サンダールを蹴り飛ばし、疾風斬でしりぞけます。
けれどメインパイロットを失った天雷旋風神はボーッ。
「スキあり!」
サンダールの扇子から『災扇獣デザーギ』が飛び出し、怒りの矢を奪い取ります。
「これで振り出しに戻った。いずれ嘆きの弓も頂く、覚えておけ」
メダルを手にサンダールは消えました。

御前様こと『覚羅(かぐら)』にメダルを奪われた事を謝る鷹介に、「そのおまえに私は助けられた」と礼を言う御前様。 「かわいいじゃん」……なんて言っちゃって、七海にどつかれる鷹介ですが、吼太には妹。七海には一鍬となって、鷹介は御前様ですか……なるほど。
しかしその額に浮かぶ金色の光は『嘆きの弓のメダル』……なんと御前様の身が闇石の封印そのもの。 その力で500年間若い姿のまま生き長らえ、この星の忍者が争わぬように身を隠してきたと語ります……なんだか幻想水滸伝の“真なる27の紋章”みたい。
前に居並ぶハリケンジャー(疾風流忍者)とゴウライジャー(雷迅流忍者)を見つめ、もうこの星の忍者が争う事は無いと確信した御前様は力を合わせてジャカンジャを倒す時と宣言し、 気になることを調べる為、シュリケンジャーを共に空へと消えました。(しかし「追って沙汰をする」てやっぱり罰するのかな) 「近いな」と深刻な一甲の言葉に「ああ、ジャカンジャとの決戦が」と鷹介が答え、うなづく一同が海を見つめる後姿でつづく……

巻之四十五『隠れ家と大掃除』
弁慶みたいなアンパン好きの坊さんを演じるのは大葉健二氏……マドーギなんて新しい扇獣が出てくるようですが、とっても大丈夫そう。 ほ、本当にシュリケンジャー……なんですか? アカレンジャーのスーツアクターまで勤めたこのお方が、華麗なジャンプで魅せるこのお方が……宇宙刑事なこのお方が。

ところで、せっかくダムの近くでゴジラみたいに鳴く怪獣と戦うのに、ダムの決壊うんぬんが無くて寂しい。
それとメダルを額から取り出す方法……御前様の黒焼きじゃないでしょうね。(ライーナ姫じゃあるまいし)

まぁ、ボディーガードはシュリケンジャーたった一人でもやたらと長生きの御前様に比べて、 お兄ちゃんにライダー二人に、ザコとはいえモンスター多数とボディーガードは多くても、短命っぽい優衣ちゃんの運命の方が心配です。


もくじに戻る
巻之四十三 巻之四十五
アフォーの研究室(トップ)に戻る