忍風戦隊ハリケンジャー巻之四十二『鎧と怒りの矢』かも?



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12月8日
前線が停滞するさむーい日曜日。
こんな時はまだ暖かかった頃に撮影された特撮番組を見るのが一番。
テレビをつければ、水も温そうな海岸が……

忍風戦隊ハリケンジャー 巻之四十二『鎧と怒りの矢』
虫兄弟(ゴウライジャー)と信号トリオ(忍風戦隊ハリケンジャー)の計五人はなぜか海岸で会議中。 議題はもちろん、先週サンダールが封印の石に怒りエネルギーを集めて生み出した『怒りの矢のメダル』とは何なのか、です。
メダルと言えばシノビメダル、まさかと思いつつも『アレの出現』のためのメダルではないかと推測するものの、 確かな事を知っていそうなのは『御前』とか言うヤツだけ。話を聞こうにも居場所も分からない『御前』様。ハムスター館長もおぼろさんも教えてくれない以上、 切り崩すべきは(?)カタカナ散りばめて語るに落ちそうなシュリケンジャー? しかし、 オトリの件から仲間として信頼はしていますが、相変わらず何も教えてくれないのを水臭いと言う鷹介。
その時岩陰に人の気配が……
「誰だ」
「困るなあ大声出すから魚が逃げちゃったじゃないか」
釣竿とクーラーを手に出てきたのは浜田三平(能見達也氏=ダイレンジャーでシシレンジャーの天幻星 大五役)でした。

宇宙忍群ジャカンジャ本部センティピードでは暗黒七本槍(幹部)たちも視聴者への解説をかねた会議中。 それにしても正義側も悪側もスタンディングミーティングで手早く済んで実に効率の良い会議です。
まずは首領タウザント様が『アレ』について語られます。
「嘆きの弓と怒りの矢、1つになりて大いなる力とならん」
しかしメダルから矢にする方法も謎なら、嘆きの弓の入手法も謎というわけでサンダールは手詰まり中。その解明に名乗りを上げ、怒りの矢のメダルを掴んだのはサーガインです。 適役との首領タウザント様の御意に後押しされます。天才科学者だからなと言うサンダールのお世辞は「見え透いた事を」と一刀両断。ボキ達の手柄を横取りするなとのサタラクラの文句も退けます。けれどウェンディーヌには危機感を煽られ「遅れを取るサーガインではない」と強気ですが、窓際ムードです。やばいです。
タウザント様が怒りの矢がメダルになっているなら嘆きの弓もメダルになっているはず「サンダール、何としても嘆きの弓のメダルを手に入れるのだ」なんて命じていた頃、別室で『怒りの矢』のメダルを分析器にセットしたサーガインは画面に表示された6枚のシノビメダルに注目してました。

さて、海岸では
「きっと、話したくても話せない事情ってのがあるのさ、板ばさみってやつさ」
君たちの仲間の話を立ち聞きした、と言う見ず知らずの釣り人浜ちゃんに、鷹介が、なぜか相談持ちかけ中です。
「隠し事なしで何でも話せるのが仲間じゃないですか、違いますか?」
と鷹介に詰め寄られ、空を見つめた釣り人浜ちゃんは
「さてと、ここはもう魚が逃げてしまったからね。別のスポットを探すとするよ。グッバイマイフレンズ」と白い釣竿片手に去ってしまいました。
「一体なんだったんだ、あの変なオヤジ」吼太よ、戦闘時の慎重な注意力は変身時のみですかい (マイフレンズに気づかない事より、33歳をオヤジと呼ぶことのほうが由々しき事態かな。コアなファン層がどの年代か分かっているのかねチミィ……)
そんなイエローに天誅……じゃない、電撃とサタラクラの「みーつけたっと」という明るい声が降り注ぎます。
「嘆きの弓のメダル、ちょーだい」何とも能天気で意味不明な要求。そして怒りの矢のメダルと対になる嘆きの弓のメダルはこの星にある、そんなの持っていそうなのはあんたたちしかいない等など、サンダールが「しゃべりすぎだぞ」と怒るほどにペラペラペラ。

その頃、釣りキチ浜田三平は「仲間だから話して欲しい、か」と緑のボールに嵌ったシノビメダルと岩だらけの島を見つめていました。

さて、爆炎の中で名乗りも無く変身した戦隊五人VSサンダール&サタラクラの土日コンビの戦いがどうなったかと言うと……
信号トリオがサンダールに挑んだものの通常攻撃は歯が立たず、決め技のトリプルガジェットは発動前にサメシュリケンで先制されて自在縄のエジキ。 虫兄弟もサタラクラに挑みますが、スタッグブレイカーもいかづち丸十字の型も効かないばかりか、空飛ぶ生首のれろれろ攻撃という幻術にかかってしまいます。
いやあ大ピンチ。その時サタラクラの口に突然ルアー?!

「デッかい魚が連れたぜベイベー」
現れたのはもちろん釣り人浜ちゃん。崖から戦場へ飛び降り印籠のように「控えおろう」と取り出したボールで天空シノビチェンジ。シュリケンジャーの参戦です。 
「ソーリー……ユーたちの気持ちを知りたかったんだ」と釣り人に変装して座り聞きしていた理由を明かしたシュリケンジャーに「気持ちを知りたいのは、おれのたちの方だ」と文句言いつつも仲良しさんの六人で反撃開始です。
でも、『ミラクル千本ノック』は、秘打白鳥の湖……じゃない『千本ノック返し』で返され、ビクトリーガジェットのエネルギー弾も土日コンビは手で押し返すしで、またまた大ピンチ。(残る攻撃手段ニンジャミセン?)
しかーし、その時大地が振動。

現れたのは巨大クグツ『メカタガメマークIII 』に乗ったサーガインでした。
文句を言う土日コンビに、やるべき事をしているだけと自信満々のサーガインは、余裕シャクシャクで旋風神、轟雷神、天空神の三体のシノビマシン(今回も三分割画面のハイスピード発進合体)と対峙します。 『スターダストカッター』に『カブトスピアー』『暴れゴマ』の究極奥義三連発にも無傷な『メカタガメマークIII 』は防御9攻撃1のアンバラスパワー配分の巨大ロボ。 しかもバーコードを読取るレジのように、胸部から赤いサーチビームを出して、カラクリボールのデータを取り込む特殊機能つきです。
追い詰められた旋風神の危機を「ミーのフォローがないとダメみたいね」と天空神が救い、「そういうシュリケンジャーも注意が足りないな」と無防備に敵に背中を向ける天空神を轟雷神が轟雷キャノンでフォローと微笑ましい助け合いの後、 ついに三神合体のカラクリボールを繰り出し天雷旋風神の登場。
しかーし、その合体用の三つのカラクリボールをサーチしてCD満杯にデータを集めたサーガインは「本当のショーはこれからだ」とアルテマソーンで破壊される『メカタガメマークIII 』から大笑いで脱出です。

ジャカンジャを撃退して一息ついた後、山積みの謎の答えを得る為に、「いいんだ……なぜなら ユゥたちは仲間だからさ」とのシュリケンジャーの案内で『御前』に会いに行く戦隊御一行。

コクピットに六人ギッチリの天空神が下りたのは、浜ちゃんが眺めていた岩の島。
「俺もトイレ行きたくなって来た」などと言い出す鷹介を「ガキかお前は、来る前に済ませて来い」と一甲がどやつしし、 シメナワがかかった大きな洞窟の中へはいった一同。笙の音に導かれて進んだ闇の先に、光に満ちた御簾がありました。
「御前様、失礼いたします」
御簾を巻き上げるとそこには、熊のヌイグルミ?! 実はホーカ人?
それはともかく、動かぬテディベアのひざに置かれた巻物にはたった一言『未熟者め』

ハリケンジャーの秘密基地では、ハムスター館長が『御前様』のお叱り電話を受け、おぼろさんはマグカップを手にほのぼの〜。 そんな安らぎの時を終わらせたのは、サーガインが全てをかけた巨大カラクリ『ガインガイン』でした。
変身も乗り込みも合体もなく「了解」の一言でロボットバトル突入です。

『ガインガイン』のパワーも装甲も『天雷旋風神』と互角、ロケットパンチならぬ『ガンガンパンチ』なんて飛び道具も持ってます。(即座に次の手が出てくる便利ぶり) パンチをジャンプで避けて、カラクリ剣技天雷疾風斬を繰り出しますが装甲に弾かれノーダメージ。
さらに『怒りの矢のメダル』をサーガインがセットしてレバーをスロットマシンのように下げると、 灰色マーブルのカラクリボールが出現。
得々としてメダルから物質を生み出すシノビメダルシステムの解析を語り『メカタガメマークIII 』がデータ奪い用メカだと明かしたサーガインは、 「人の真似ばっかりしやがって」との抗議にも「偉大なる発明はつねに人のマネから始まるのだ」と胸を張ります。
『暗黒を司る怒りの矢』を生み出したサーガインに、フラビージョは100点満点の評価を下すわ、慇懃無礼なサンダールも「やるではないかサーガイン」と感服し、「でかしたぞサーガイン」とタウザント様からもおほめの言葉で、この世の春です、絶頂です。 まるで、この前、逝ってしまったマンマルバのように……

『怒りの矢』を剣のように構えた『ガインガイン』は、天雷旋風神の鉄壁の防御技『ダブルクロスフォーメーション』も切り裂く暗黒究極奥義「ざんりゅう斬り」を放ちます。 月を背に立つ『ガインガイン』から繰り出される無数の鋭い銀光。
「天来旋風神が落ちるとは」
「みんなぁー!」
ハムスター館長とおぼろさんが悲痛な声を上げますが、コクピットの六人は呻くばかりで戦闘不能。
コクピットに切っ先を向けたサーガインが「トドメだ。くたばれっ!」と叫び、白黒集中線の巨大カラクリ対決決着寸前の図で、つづく。

巻之四十三『超合体と大激突』
地球を守ろうと決意を語る戦士たちより、気になるのは煙吹いてるサーガインのカラクリボディとサンダールのこのセリフ。
「残念だよ、サーガイン」

白黒っぽい止め絵の引きはカッコイイけど、オープニング前からお話が始まるあたりといい、ハリケンジャーがだんだん龍騎化しているなぁ……


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