忍風戦隊ハリケンジャー巻之三十九『七の槍と謎の石』かも?



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青く輝く晩秋の空に、今日もハリケンウインガーは飛びませんでした。
寂しい……
と言う訳で行ってみようか特撮ダイジェストー

忍風戦隊ハリケンジャー 巻之三十九『七の槍と謎の石』
無限に広がる大宇宙。生まれる星滅び行く星……今日もひとつ星が消え、そこから青白い光球が…… 別に白色彗星帝国ってワケではありません(古すぎっ)。
地球とか言う太陽系第三惑星の洋上にそびえるジャカンジャ本部センティピードを揺るがした、稲妻と青白い光、 そしてゴロ寝中のサタラクラに、なぜか真上からアップのウェンディーヌをビビらせた足音の主は……暗黒7本槍最後の一本、 七の槍 サンダール(声 池田秀一)でした。
先週から分かってはいましたが。
「待ちかねたぞ」
との首領タウザント様のお言葉でオープニングテーマです。やはりこのパターンが続くみたいですねぇ。

さて、劇場版で飛来して合体を果たしたトライコンドルといい、流星群で伝えられるメッセージや宇宙忍群ジャカンジャと、地球だけでなく宇宙にも存在する忍術と忍者とシノビマシン。 そのカギを握るのは、次々新しいメカやアイテムをもたらす正体不明のシュリケンジャーとにらんだおぼろさん。
小さな胸に秘密を溜め込んだハムスター館長を問い詰めますが、らちが明きません。
「寒くなったワイ」なんてはぐらかす館長の胸には秘密、巣と頬袋にはヒマワリの種で冬眠逃げ切りもありかな。
ともかく、頼みは信号トリオ(ハリケンジャー)。今回は珍しくもシュリケンジャーの尾行と言う“忍者らしい”任務を命じられた三人です。

街を歩くシュリケンジャーは、トレンチコートの謎の青年『坂本鉄平』(配役は和泉宗兵氏=タイム“子作りレンジャー”イエロー)、に変装してうろうろ。物陰に身を隠す信号トリオもうろうろ。
シュリケンジャーが東京スタジアムの前に立ち止まれば、鷹介(レッド)の推理炸裂「ズバリ、プロ野球選手!!」(理由は野球にちなんだ忍法を使うから)。しかしすっと立ち去りアウトー「違うみたい」
ビジネス街のビル前にたたずめば吼太(イエロー)の推理炸裂「国際的なビジネスマン!!」(理由は語学に堪能だから)しかしすっと立ち去りホワーイ「違うみたい」
楽器店前に足を止めれば七海(ブルー)の推理炸裂「ロックミュージャン!!」(理由はニンジャミセン……トサカ頭はにあってるけどタイムイエローって歌、下手だなあ)しかし立ち去り「良かったー」(ロックと演歌アイドルではファン層が違いすぎるから元々七海のライバルにはならないのでは?)
そして三人は工場街でまかれてしまいます。走り回ってラーメン店を見つけた三人がまさか……と覗けば早い安い旨いのギョウザラーメンセット食ってる怪しい青年。
「まさか」「ランチをどこにしようか」「迷っていただけ?!」
よっく思い出せばスタジアムの横にはタコ焼き屋、ビジネス街には車の移動販売の弁当屋、楽器店の横にはパスタ食べ放題の店がありました。
ガッカリしかけたその時、携帯電話の音に食事を中断するシュリケンジャー、そして「御前様」と人目をはばかるようにトイレに入ってしまいます。 コレは怪しいと店内に入ってトイレのドアにへばりつき、信号トリオが聞き耳を立てていると、トイレのドアがバタン。
「電話、どこからだ」と問い質せば……
「あななたち、テレビ局でしょ」
とテレながら青年がコートを開くと、Tシャツにデカデカと書かれた『日本ラーメン通選手権 坂本鉄平』の文字?! そして外にはもう一人の坂本鉄平がニヤッと笑って走り去る姿が……
尾行に気づいたシュリケンジャーが最初からこのラーメン店の常連客に変装して、今入れ替わった事実に忍者としてのレベルの違いを感じて信号トリオはへたり込んじゃいました。(いや、追跡時の片手腕立て伏せやゴミの分別チェック、背伸びはあまりに目立ちすぎで一般人以下レベル?)

信号トリオをラーメン屋に置き去りにしたシュリケンジャーはどことも知れないまっ白な光の中、ポツンとある御簾に向かってひざまづいていました。何となく100人一首の上皇っぽいシルエットに向かって、 「御前様、そろそろミーの正体……彼らに明かしても良いころかと?」と聞きますが、相手の声は無いままに
「そうですか、分かりました。では、今しばらく、このまま……何ですって? 星が消えた?! それがジャカンジャの仕業だと? ……ホワッツ? 滅んだ星から光が1つ地球に? 失礼します。大至急ボーイ達に合流を」
一人芝居……ではなく、御前様とシュリケンジャーは、以心伝心テレパシー?

その光の正体、新顔幹部サンダールは腕試しと言う名の新人イジメ(に見える)通過儀礼の真っ最中です。
フラビージョの8の字殺法にウェンディーヌの幻術を食らいますが、意気が上がっているくノ一二人組に対して、息一つ乱さず「お見事です」次はどなたが七本槍の腕前見せていただけるので? と超余裕です。
サタラクラを押しのけて、傀儡(くぐつ)師で二刀流剣士のサーガインが挑み、壁際で交差した刃の間にサンダールの首を捕らえた時、
「そこまで」とタウザント様の鶴の一声で腕試し大会はお開き。
やっぱり大したもんでしょ先輩先輩たちの力は〜 とノリノリのくノ一二人とサタラクラですが、 追い詰めた筈のサーガインは悔しそう。実はサンダールの切っ先が影でぴたりとサーガインの急所に突きつけられておりました。
うーん、サーガインの面目も潰さず、そっと力を示してみせるサンダールってカッコいい……。 あとは、マンマルバの死に関して「坊やだからさ」の一言を〜(生まれて二週間だったから、赤ん坊だからさ……かも)
サンダールが加わってジャカンジャの新たな戦いが今ここに始まったのだ、とのタウザント様のお言葉に、すでに最強にして究極の傀儡(くぐつ=ロボット怪人)を出撃させたとサーガインはアピールします。(タウ様には敗北が分かってますもんねぇ。ここは挽回せねばっ) 指令も無しに先走ったと皆に非難を浴びますが、取り成したのはサンダール。きっと自信があるのでしょうとの言葉に 「やってみよサーガイン」とお墨付きをいただきました。

ラーメン代まで払わされシュリケンジャーを見失った信号トリオは、人々が空から降る金色の粉を浴びて苦しんでいるのに行き当たります。 それは毒々しい色合いのガの羽でヒラヒラと飛ぶ腐食忍者フショクルーガの仕業でした。
早速シノビチェンジとして戦う信号トリオ。するとフショクルーガはあっさり倒れて大爆発。 その爆風と共に金色の粉がまたまた撒き散らされ、バタバタ人々が倒れます。しかも爆発した破片が集まってフショクルーガ復活。 「俺様は不死身ガ、何度でも蘇ってやるんガ」フショクルーガは倒されるたびに腐食リンプンを撒き散らしては再生する、やっかいなクグツだったのです。 コスモスゆれる山の中で兄弟仲良く剣の修行なんかしていて、遅刻した虫兄弟(ゴウライジャー)が信号トリオの制止も聞かず雷撃斬で攻撃してまたまた被害拡大。 サーガインも加わって、さあ大変。人のいないところへおびき出すべく、正義の五人は戦術的転進です(いや、ホントに)。

サーガイン有利の戦況をセンティピードでまったり眺めている幹部達に、サンダールが我らも出撃だと言います。 面倒くさいだの、恨まれちゃうだの言う三人に 「残念だ。今こそ我らの力を1つにできる時だと思ったのだが……同じきびしい戦いを戦う仲間として、同士としてっ!!」  「同志!?」その新鮮な言葉に盛り上がる三人は大層乗り気で出撃してゆきます。
センティピードに残ったのはサンダールとタウザント様。そしてサンダールが取り出したのは、 ゴツゴツした金色のイボの間に青い光が明滅するハンドボール大の不気味な石。
「タウザント様、いよいよこれをお見せする時が来たようです」もしかして……態のいい人払い?

さて人のいない所=石切り場なのは戦隊モノのお約束。フショクルーガとサーガインを見事おびき出したものの攻撃方法に悩む五人。そこへわいて出てくる暗黒三本槍です。 そりゃあもう、何としても手柄が欲しかったサーガインは「これは俺の戦いだ、邪魔をするなっ」とお怒りですが、これはみーんなの戦い、そう わたし達同志なの〜 とノリだけはいい三人は気にせず参戦。 あっという間の混戦状態です。

“同志たち”の戦いをガケの上から見下ろすのは、謎の青く光る変な石を手にしたサンダール。
「嘆きの弓と怒りの矢、1つとなりて大いなる力を開かん。これこそ、マンマルバが倒れしときマンマルバがわが胸に遺した言葉。そしてアノ石こそ……」 というタウザント様のお言葉を聞くと、どうやら人払いだけではなく、暗黒三本槍の色物三人衆は『アレ=最強の奥義』のための生贄的な意味合いもあったようです。
しかし、いきなりファイアーモードで天空神を駆って現れたシュリケンジャーが、ヘリのプロペラで天空大裂断と大地ごとフショクルーガと暗黒四本槍御一同をぶっ飛ばし、ファイア剣を浴びせます。 「遅くなってすまねぇ」とシュリケンジャーは飛打千本ノックを放ちますが、同じく高速回転するフショクルーガに見事返されてしまいます。しかしフショクルーガの第三の目に小さなショートが……サーガインは慌てて、「引け」と命じます。

「バイバイガー」とフショクルーガの撤退で「何だか知らないけどチャンスだぜ」と五重連『ビクトリーガジェット』を構え、暗黒四本槍の一掃を図る信号トリオと虫兄弟。
その時、高見の見物していたサンダールが白い風のように降り立ち、正義の五人を蹴散らし「大丈夫だったか同志達」と暗黒四本槍たちを助けます。

「お前は」
「ジャカンジャ暗黒7本槍、7の槍サンダール参上」
名乗りを上げたサンダールは宇宙忍法自在縄という青白い光のラインで正義の6人を捕らえて互いをぶつけた後、大地に叩き付けます。 しかも「今までのジャカンジャとはまるで違う」と驚くシュリケンジャーを引き寄せあっさりと片手で締め上げ何度も地面に打ち付けるサンダール。 それはもう「サ、サンダール、何と言う強さじゃ」とハムスター館長に呟かせるほどの力量差です。

「地球の忍者たちよ、貴様らと戦うのを楽しみにしていた。だが今のは、ほんのウォーミングアップ。 頼むから、ガッカリさせてくれるなよ」
と余裕たっぷりに「来い」と誘うサンダールに、五人でつっかかって引きでした。

なんと最初のおぼろさんのスライド投影以外には、シノビマシンがまったく出ない(活躍しない)お話でした。 こんなの第一話以来かも。

巻之四十『オトリ忍の掟』 忍者は指令のまま動いてこそ忍者……とシュリケンジャーが言うって事は、ヤバイ任務につくのをチャチャいれて台無しにする信号トリオのお話でしょうか。
なんせ元々落ちこぼれで自由にやってた信号トリオ。ハナサッカ導師の時もレッドは任務放棄してゲーセン行ってたもんなぁ。


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