忍風戦隊ハリケンジャー巻之三十一『流星と三匹の狼』かも?



もくじに戻る
巻之三十 巻之三十二
アフォーの研究室(トップ)に戻る
連休中日の日曜日。
昨日の満月の夜、霞一甲は胸に抱える宇宙サソリの孵化で、見事に散ったわけですねぇ。
では、その最後の勇姿を心に留めるためにも、行ってみようか特撮ダイジェストォ

「おお、見える、聞こえる。アレが再びこの星で生まれようとしている」
宇宙忍群ジャカンジャの首領タウザントは地球に降り注ぐ隕石群のビジョンを見て感動にうちふるえています。 マンマルバといい、虫型宇宙人って予言の才能があるんですねぇ。
カブトライジャーこと霞一甲は、暗黒7本槍の一人上忍マンマルバに敗北し「死の星の輝きが最高潮を迎えるのラ」なんて宣言される悪夢にうなされています。 予知夢かどうかは……一甲は地球人なので分かりません。 弟一鍬(クワガライジャー)に気づかれぬ様そっと起き出して、寝泊りしている寺(?)の外へ出て見れば空には間もなく満月となる月が……

同じ月をジャカンジャ本部センティピードの窓から笑って眺めるのは、一甲の胸に宇宙サソリの卵を植えつけた張本人のマンマルバ。 緑色に輝くマユを振り返り、一甲の死を確信している様子です。ただ
「我が宿命を受け入れる準備も整ったラ」……?
マンマルバって虫だしなぁ。マユの中から番となるメスのマンマルバが出てきて結婚後タマゴの養分として食われたりして……

深夜になってセンティピードでは、上忍サタラクラが取っておきの中忍。 凶暴な忍狼獣ファングールを三体も呼び寄せて犬笛(狼笛?)でコントロール。地球を腐らせる大作戦の始まりです。 今回は暗黒7本槍も総出撃、信号トリオ(ハリケンジャー)たちの作戦妨害に供える構えです。

月が西に傾く頃、一甲はハリケンレッドこと鷹介を浜辺に呼びつけて「疾風流のワザはニブい」とけなし、 稽古をつけてやると迅雷流甲雷撃波(いかづちりゅうかぶとらいげきは)を伝授しようとします。時間がないと焦る一甲。 その態度に不審を覚えワザを伝授するなら弟に「一鍬に教えろよ」と鷹介は反発しますが、兄を探しに来た一鍬は「兄者の運命を認めるようなことは、オレはしたくない」とワザの継承を拒み続けている様子です。

翌日、茶色、銀色、黒色と、三色の毛皮がそれぞれ個性的な悪魔の宇宙オオカミ、ファングールが町で大暴れ。人々の影をどんどん食ってゆきます。 慌てて駆けつけた信号トリオですが町には人っ子一人いません。そこへシュリケンジャーの天空神(ヘリコプター)が……なんと、影を食われた人たちは理性を失い、野生の獣のように四つんばいになって山に入って暮し始めていました。 山に来てその有様にびっくりの信号トリオ。
さらに三匹のファングールにも取り囲まれます。影を食われ理性を失うことを警戒しつつシノビチェンジして戦いますが、目にも止まらない速度で襲い掛かるファングールの強さはハンパではありません。
苦戦するハリケンジャーたち

その様子は一甲達にも伝わっていました。 「一鍬、お前と一緒に戦うのは、これが戦うのは最後になるだろう」 ゴウライジャーとしての覚悟で宿命受け入ハリケンジャーを影から支え続けるてきた一甲。それを引き継ぐのが……弟よそれがお前の宿命なのだ 「ゴウライジャー出撃だ」くぅ〜 泣かせますねぇ。

雷兄弟の参戦で6対3とスピードはともかく数では二倍の戦力となった正義の戦隊。不利を悟ってファングールたちは町へ向かいます。 被害者をこれ以上増やさない為に追う信号トリオたちですが、ジャカンジャも黙って見ていません。 追わせまいと立ちふさがる、上忍(幹部)のサタラクラ サーガイン ウェンディーヌ フラビージョ。 それぞれ、ハリケンレッド シュリケンジャー ハリケンイエロー ハリケンブルー(彼女は先週の恨みがあるしね)が足止めを食らいます。

町の人々の保護をレッドに頼まれた虫兄弟ですが、その前にはもちろん「裏切り者の始末はお任せラ」とマンマルバが立ちふさがります。
「お前らの役目は、『死』それだけラ」
「おのれ、それなら貴様も道連れだ」
しかし、胸の痛みに倒れ変身が解ける一甲。それでも気丈に立ち上がり、
「来いマンマルバ、オレの死に様を見せてやる」
「面白い見届けてやるラ」
マンマルバとともに戦場を霧の中のけぶる迅雷の谷へと移す一甲。レッドは皆に戦場を任せ、一鍬とともに追います。 三人も欠けて残ったメンバー大変そう。空蝉の術で遁走し、敵にポーズ付の名乗りまで上げられちゃいました。
(サタラクラ)「我ら暗黒7本槍が出張ってきちゃったからには〜」
(サーガイン)「もう誰にも止められぬ〜」
(ウェンディーヌ)「地球が腐る〜」
(フラビージョ)「アレがうまれる〜」
だそうで……

橋の上で鷹介は一鍬にタックル。一甲が焦る理由を問い質し、ついに宇宙サソリの卵のことを聞いてしまいます。 「兄者の覚悟を邪魔する事は出来ない」と俯く一鍬に「バカヤロー! それが本当のお前の気持ちか、本当にそれでいいのかよ、一鍬?」と、 ぶん殴ったあげくに、「バケヤロー」を連呼しながら迅雷の谷へ向かう鷹介の心には一甲との思い出が走馬灯のように…… 「死ぬな、死ぬなよ一甲ーっ!!」

街では商店街で逃げ惑う人々の影が次々と食われ、その事件を伝えるSNNニュースのアナウンサーまでもが乱入したファングールに影を食われて獣のように唸り出す…… そんな面白い、もとい、とんでもない番組なのに、テレビつけっぱなしの茶の間にも人は……もういません。 シュリケンジャーに一甲の病状を聞いたイエローとブルーですが、この緊急事態を捨ててはおけず、レッドと一鍬に一甲を任せて打倒ファングールの為に街へと向かいます。

迅雷の谷では一甲の最後(?)のシノビチェンジシーン……東から昇り始めたばかりの中秋の名月(多分)を背景にマンマルバとの対決ですが、 胸の痛みに倒れ、マンマルバの攻撃をうけてカブトライジャーの変身は再び解けてしまいます。
「フフフ、たあいない」マンマルバに踏まれ、結局迅雷の里で果てるのが我が宿命かともがく一甲 「望みどおり、見届けてやるラ、その宿命」
マンマルバが油断した瞬間をついて「忘れたのか。道連れにしてやるっ、そう言ったはずだ」と雷丸を突き出す一甲ですが、その目論見は読まれていました。 剣を奪われトドメを刺されそうになった瞬間。
「やめろーっ」(だめだーっ かも、シャウトしてて分かりません)
鷹介のキックがマンマルバに炸裂。
何が宿命だ、人の命を弄びやがって。一甲は絶対死なせない。
今更何が出来るラと笑うマンマルバに「少なくともお前を倒すことが出来る」とシノビチェンジします。 しかし超忍法空駆けは効きません。苦しい息の下、オレの教えたワザを使えと促す一甲。宿命を認めた事になると一度は拒否するレッドですが、 「迅雷流甲雷撃波」(剣で地面を一かき、目潰しの土煙をまず浴びせ、電撃をまとって高くジャンプ。宙返りしての甲割り二連撃)でマンマルバにダメージを与えます。 あとは……タイミングさえ合えば完ぺきに、との事。しかし直後にサソリが孵化。胸の激痛に転げまわる一甲を胸にかき抱く一鍬。 弟の腕の中で不意に静かになる一甲。 マンマルバは「ついに、ついに、フッハッハッハッ」と笑いながら去りました。

迅雷流の旗が折れて地に落ちる中、鷹介の言葉が響きます。 「こんなの絶対まちがってるぞ、一甲、そんなにスゲー技なら、自分で磨けよ。自分の命は自分で使えよ。闇になんかなるなよ。バカヤロー!!  俺たちは一緒に生きて一緒に戦っていくんだろ、一人で勝手に逝くなよ」

その時、地球の空をおおう大規模な流星雨が発生します。 ハムスター館長は携帯電話で「何ですと? 本当ですか御前様」と怪しい会話。 動かない一甲を胸に抱きながら流星群れを見上げる鷹介たちで引きでした……

次回巻之三十二『死神最終奥義』 あれ、病院の集中治療室で苦しんでいるアレは幽霊じゃなくて一甲? 昨日の中秋の名月の夜の話じゃないの? ……なんか最期じゃないみたい(いや、分かってたけどさぁ)


もくじに戻る
巻之三十 巻之三十二
アフォーの研究室(トップ)に戻る