忍風戦隊ハリケンジャー巻之十九『大箱と風雷巨人』かも?



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海岸の岩場に立つ信号トリオ(ハリケンジャー)と虫兄弟(ゴウライジャー)の背景で起きてるトビのケンカの行方が心配…… じゃなくて、これからは仲間だと盛り上がる信号トリオ
「これからみんなでおぼろさんのとこ行こうよ」『いいねぇー』の合唱の後ラララおぼろさん〜♪と続けたくなるほどの明るさに対し、 虫兄弟は「勘違いするな」とクール。
信号トリオを足手まといと断じ、我らは我らでジャカンジャと戦う。邪魔をしたら容赦はしないと立ち去ります。 虫兄弟の心配は宇宙忍群ジャカンジャを裏切った自分達への制裁でした……

そのジャカンジャ本部センティピードでは、暗黒七本槍(幹部)の一人マンマルバ(非ヒューマノイドの予言虫)のマユを眺めながら、 虫兄弟の裏切りを絶対許さないと天然くノ一フラビージョとお色気くノ一ウェンディーヌがお怒りです。 この間まで「ゴウライジャーさまぁ〜」だったのにと女の怖さにビビるサーガイン。 ちなみにこの2人、首領タウ・ザントを「タウ様」に「タァ様」と呼ぶんですねぇ。

で、前回まで作戦に失敗しまくりタウザントにお仕置きされて後の無いチュウズーボは鎖で封印された黒い巻物を手にします。
「それはっ、チュウズーボ……貴様本気かっ?!」
探しに来たサーガインが顔色を変える(カラクリなので変わらないけど)その巻物とは?

信号トリオの秘密基地では前回の旋風神ハリアーと轟雷神の共闘映像を再生しておぼろさんが喜んでます。 ただ、このままアッサリ仲間にならないのは、おぼろさんと館長も承知済み。 しかしデータを分析したおぼろさんは両巨大カラクリ(ロボット)の基本理論が同じである事から「これはひょっとすると…」と、 早速新たなシノビメダル(巨大ロボへのプログラムインストール用媒体みたいなモノ)の開発開始。

さて虫兄弟は狙われるより自ら乗り込むほうを選び、覚悟を決めてフジツボに偽装されたつまみを回しスイッチオン。 センティピートへ運んでくれる球形の乗り物を海岸に呼び出します。そっとつけてきた鷹介(ハリケンレッド)の目の前で爆発する乗り物。

そして現れるのは、後の無いチュウズーボ。虫兄弟がシノビチェンジした瞬間のスキを突き(掟破り?)、 『宇宙忍法箱陣』と背中のハコから伸びたマジックハンドで引っつかみ箱の中へパクン。見ていた鷹介が「ゴウライジャーを返せっ!」と叫ぶもののお前らは後回しだと消えるチュウズーボ。

箱の中に広がる紫色の空間に捕らわれた虫兄弟はチュウズーボの攻撃にいたぶられています。 この異次元箱の中では貴様らは半分の力も出せないと勝ち誇るチュウズーボ。 作戦を笑われた恨みのチュウズーボに、無二の兄弟の絆を引き裂かれそうになった恨みの虫兄弟。 裏切りのせいで「アレ」が手に入らなかったと忍者の最終奥義にこだわるチュウズーボと「アレ」はもう要らんという虫兄弟には、もはや和解の余地も接点もありません。 で、幻想的なチュウズーボの攻撃は、巨大な顔からガス吐いたり車で跳ねたり、バイクの人間体虫兄弟vsスーツアクター虫兄弟とバラエティ豊か。
「ワシの作戦をことごとくバカにしやがって……ゴウライジャーッ 万死に値する」と マイナスイオンたっぷりな滝の側でジャバラジャカンジャジャカンジャバランと呪文を唱えるチュウズーボに射すカラフルな影はもちろん、 ハリケンウィンガー(ハングライダー)で滑空する信号トリオです。

「ゴウライジャーを返せ」
しかしもう遅い、この箱の中で虫兄弟は間もなく死ぬ。それまでマゲラッパ(戦闘員)と遊んでいろとチュウズーボが呼び出したのは、 CG増殖で全国のヒーローショー向けのマゲラッパ着ぐるみ全員集合ってくらいの数。画面真っ黒、マゲラッパだらけ。
箱の中ではついに虫兄弟は変身を解くほどのダメージ。ピンチっ。

その時、ハリケンブルーがソニックメガホンを構え「ちゅうもーく みんな地面にもぐって〜」全てのマゲラッパが地面にズボッ。 ドラえもんの秘密道具としか思えない、つくづく分からない機能のハリケンガジェットです。
そして決め技三重連トリプルガジェットを向ける信号トリオ。対してチュウズーボは第一話以来の巨大二の槍でドカーン。
たわいも無いとチュウズーボが高笑いした時、信号トリオの疾風丸による剣撃が。そのダメージについに背中の箱の結界が崩れ、危機一髪で雷兄弟は脱出に成功します。

「大丈夫か?」「お前らに助けてもらうとはな」「もう足手まといとは言わせないんだから」
五対一。それでもチュウズーボはめげません。「まとめて叩き潰してやるわ」と強気です。
「そうはいくか」と名乗りシーン五人分(カットバックつき 信号トリオは傘タイプ) ……今回は掟破りせず眺めるチュウズーボ(爆)は、五人が決めポーズを解くまで待ってから、目からビーム攻撃。
残ったのは五人分空蝉の術の五着の服。
ハリケンブルーとカブトライジャーのタッグ射撃にクワガライジャーのスタッグブレイカーの電撃、 ハリケンレッドの回転空駆け(空中連続キック?)の末トドメとガジェットの三重連、二重連を向け
「勝負あったな」
「そいつはどうかな」

暗黒七本槍の面子をかけたチュウズーボの宇宙忍法人操りで意思に反して引き寄せられ、虫兄弟に銃口を向けさせられる信号トリオ。 さあ撃てと促される両者。引き金を引かせようとする力に必死で抵抗するハリケンレッド。悩んだ末、武器を手放す虫兄弟。
「以前のお前たちなら迷わず撃っていたハズ。弱くなったなゴウライジャー」
チュウズーボに反論したのは信号トリオ。弱くなったんじゃない、強くなったのよ。本当の強さってのは力だけじゃない。人として大事なものを取り戻したんだ。
そして引き金を引かせようとするチュウズーボに気力で打ち勝ち、トリプルガジェットの砲口を空へ向ける信号トリオ。
ビックリしたチュウズーボのスキをついて「伏せろ」直後にカブトライジャーの銃撃とクワガライジャーの蹴りとパンチのコンボ攻撃がチュウズーボに決まりました。

これで貸し借りなしだ、と今回こそトリプルガジェットとダブルガジェットの同時攻撃
「ファイアー」
「サンダー」
しかし、倒れないチュウズーボはふらふらになりつつ叫びます
「頼むサーガイーン!!」

応えてサーガインがウェンディーヌに渡したのは闇魔人魂召還の術が書かれた黒い巻物。それは命を削る禁断の呪文。
その覚悟に応えるウェンディーヌ。
赤い巻物が天空に広がり巨大化パワーアップするチュウズーボです。

対抗して発進合体する旋風神と轟雷神。
しかし、アックスカッターとソードスラッシャーの挟み撃ち攻撃も、A・RPG風の回転切りならぬ杖の回転殴りで跳ね返され、飛び道具ガトリングアタッカーのフィニッシュトリック『ハリケンスパイラル』も杖術で防き、吐き出す激しい炎で旋風神と轟雷神が一度に倒される物凄さ。

しかし、ついにおぼろさんが新カラクリボールを開発。シノビメタル7号8号を送信します。 それは信号兄弟と虫兄弟が同時に使わないと意味の無いもの。
流派超越風雷合体。 ライバル関係にあったわだかまりを廃しついに合体を決意するカブトライジャーです。

『シノビメダルセット』両者から飛び出す金と銀のカラクリボールが合体し、三日月を頂く小ぶりカラクリ武者(ロボット)風雷丸が参上。
「それがし風雷丸と申す者、旋風神殿、轟雷神殿、合体でござる。風、雷、合 ハーッ」 風吹き荒れて嵐呼ぶ、雲引き裂いていがづち走る。風と雷(イカズチ)一つになりて、天下御免の三日月頭。「轟雷旋風神推参」

「成功や、かっちょえー」と作ったおぼろさん自ら大感動のカラクリ巨人轟雷旋風神は、攻撃するチュウズーボの杖が折れ、イナヅマにもびくともしない防御力。 パンチ一発でチュウズーボにタタラを踏ませる凄いパワー

「おのおの方、一心必殺、これっ兵法の基本なり」と繰り出した必殺奥義ローリンサンダーハリケーン(火器一斉射撃……エンドオブワールド)を受け、
「ジャ、ジャカンジャに……栄光、あーれー」
跡形も無く爆発するチュウズーボ。
「やったー」
「よっしゃー」と喜ぶ五人。

「あーあ、チュウズーボ死んじゃった」 今まで落第のハンコばかり押して来たフラビージョが投げ捨てた評価表に最後に押されたのはハナマルでした。(でもセリフの抑揚は一直線)

暗黒七本槍の一人を失ったものの、マンマルバのマユは不気味に脈動しはじめ次回パワーアップしそうな気配。
一方、海岸で「一甲ーっ」「一鍬ーっ」叫ぶ信号トリオ。姿を消した虫兄弟をとっつきにくいと言いつつも、  「ジャカンジャの仲間にならなかっただけでも俺は嬉しいよ」と帰ります。

虫兄弟が高いところ好きなのを忘れていなければ崖の上から見下ろしている姿を見つけられたのにねぇ……つづく

チュウズーボって宇宙忍者の口入れ屋=職業斡旋業者だったんですねぇ。

次回はガジェットも五重連(ビクトリーガジェット)になるようです。寂しい(だからナゼッ)
しかし三つのロボットが合体するオモチャ。CMで見てても複雑すぎてパーツを失いそうです。


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