忍風戦隊ハリケンジャー巻之十五『タガメと争奪戦』かも?



もくじに戻る
巻之十四 巻之十六
アフォーの研究室(トップ)に戻る
巻之十五『タガメと争奪戦』
満月の夜、ズシンズシンと響く二組の足音。
その正体は本日の中忍、緑の巨大ロボット『カラクリ巨人 メガタガメ』と、ご存知ゴウライジャー (虫兄弟) の轟雷神。
「近い、近いぞ」と興奮するのはメカタガメのコクピットに収まった上忍 (幹部) サーガインです。
メカタガメの右腕のセンサーが強烈に反応する山を轟雷神のプラントアックスがぶった切り、青光りする鉱脈を露出させます。
「あの光る岩を使って地球を腐らせるのだな?」とのメガタガメのパイロットのサーガインのパイロットの  (ああ、ややこしい) 小型のインセクトタイプの宇宙人の質問には答えもしない虫兄弟。

その様子を宇宙忍群ジャカンジャ本部センティピードで見ているマンマルバは、サーガインが虫兄弟の言いなりに意思のない巨大傀儡(くぐつ)を作ったのがご不満の様子。 真っ赤になって蒸気吹いてますが、お色気上忍 (間違い) ウェンディーヌと天然上忍 (ええっと) フラビージョは、 『ゴウライジャー様ぁ〜』のする事は無条件賛成です。
虫兄弟と仲の悪い上忍チュウズーボが先週ついに六連敗で謹慎中で、マンマルバは当たらない占いのせいで信頼されておらず、 ジャカンジャで虫兄弟に反対する勢力は今ありません。
で、そのチュウズーボの居場所は首領タウザントによると
「今どこで何をしているか、奴の運命はそれ次第だ」(ちなみにチュウズーボはメカタガメと轟雷神の足元をちょろちょろしてました)

崩した山から掘り出した鉱石に「ポチッとな」(て、タイムボカンシリーズの女子高生に人気のアイツ?) とメガタガメがビームを発射。 どうやら余計なものを蒸発させ、無重力状態にして結晶を作るハイテクビームのようで、 鉱石は掌サイズの青いクリスタル状になりポタッと落ちます。
「足りないな」とぼやく虫兄弟「鉱脈はあれ以外に無い」とサーガイン。 しかもジャカンジャの技術をもってしても合成できない物質らしいです。
「もう一働きしてもらうぞ」と一同が去った翌朝……。

ああ、ハリケンウインガーで崩れた山を上空から調査するハリケンジャー(信号トリオ)です。
カッコいいです(^^) 
やはりハイテク忍者は滑空しないとねっ!
そして近くの村で聞き込みをして、山の古名が「いかづち山」と知ります。

それを聞いたハムスター館長の口から「やはりシノビニウムか」という言葉が漏れます。古くは『かみなりの石』と呼ばれ、昨夜崩された山と、 今は無人の迅雷流のあったいかづちの谷にだけ存在したレアメタルの名前です。
いかづちの谷のシノビニウムは利用しつくされ、 その近くの山で偶然採掘され結晶化させるため大学の研究室に持っていったのが現存する最後。

信号トリオは急いで西里大学(と、読めた)へ向かいますが、その時、虫兄弟は鉱石入りガラスケースを運ぶ教授と助手を階段で追い詰め強奪中。
一歩遅れた信号トリオは怪我した教授と助手を通りがかりの研究者に頼み、虫兄弟を追います。
シノビチェンジして先回りし、罪も無い大学の職員を負傷させた事を非難するものの、「どうせこんな地球など腐って滅びるんだ。誰がどうなろうとかまわん」と生身の虫兄弟の電撃一閃、 レッドがやられて助け起こしている隙に、見失ってしまいました。

その消えた虫兄弟の行く先は下が砂地の洞窟(海辺っぽい)。豪華な墨ツボというか変なランプというか、そんな機械の穴に昨夜のクリスタルタイプの結晶と、 今、奪ってきたダイヤカットっぽい結晶を入れ、かざすと偉い忍者といった風体の等身大のホログラフィーが浮かび上がります。(スターウォーズ?)
「これより終末の章 最終奥義への道なり。最終奥義 それは 滅びの果て 勇者が……
そこで映像と音声は途切れ、装置から吐き出されて割れるダイヤカットっぽい結晶。
その様子を「アレの秘密か」と隠れてみているストーカーっぽい、チュウズーボ。

さて、虫兄弟に襲われた教授を見舞った信号トリオは意外な事実を聞きます。 実は強奪された鉱石は大学で研究のため作った「純度の低い不完全なレプリカ」で、本物はエネルギー研究所にあるらしい。
さっそくその警備に向かう信号トリオは
「俺、絶対ゴウライジャーに勝ちたい。……心のどこかで信じていた同じ忍者の仲間として、同じ地球の人間として……」「でもそうじゃなかった」 「だからおれ達のチームワークで、地球のために戦う仲間の素晴らしさって奴を、証明してやろうぜ!」
とガッぷりスクラム組んで燃えてます。勝てば正義ってのは個人的には好きじゃないなぁ。

一方、謹慎中なのにノコノコ現れたチュウズーボはタウザントの叱責を受けつつも「ちょっとお耳を……」チクリ?

さて、エネルギー研究所保管庫の鉄扉前で警備に当たるハリケンジャー……なんだけど、守っているシノビニウムが何か青いゼリーっぽくて美味しそう。 マリンムースそっくり (て、ロマサガ1をプレイした人しか分からない) ゼリフィッシュにも似てる (て、マールをした人しか)
「ここで迎え撃つ!」とやる気満々のレッドに対し、慎重派のイエローは、旧名いかづち山近くの村での聞き込みが気になります。 「大きな影を二つ見たって人がいただろう……一つは轟雷神 もう一つは?」

その疑問は地響きと共に現れた、上から読んでも下から読んでもメガタガメであっさり氷解です。
しかし、メガタガメが陽動だったら……と焦るものの、巨大ロボには巨大ロボでしか対抗できず、研究所を守るために シノビマシン発進、そして旋風神推参です。

合体するまでは三人必要ですが、合体してしまえば一人でも操縦できるらしい?!
「コントロールシステムを七海に集中させるぞ」とユーハブコントロール(なんて言ってないけどベターマンが懐かしいねぇ) 「一人で大丈夫か?」との吼太に「余裕ポン」と七海……ポン? 某しゃっきりポンより分かりやすい用例かな?
吼太(イエロー)のシノビメダルとレッド手作りのメダルチョコ(先々週のケーキ屋Nakatayaで習ったのかな?)を転送してもらい、
「負けないわ」とがんばるブルーを盾にレッドとイエローは警報鳴り響く研究所に駆け戻りました。

弟「遅かったな」
兄「シノビニウムはいただいていくぞ」
大穴開いた保管庫には結晶を手にした虫兄弟。 何と生身で手から電撃放射して変身中のレッドとイエローを倒して余裕で立ち去ります。正義の忍者なのに、よ、弱い。
でもめげません。
追いつき、「力づくでも取り返してやる、シノビニウム」
それに呼応するように虫兄弟も迅雷シノビチェンジ
生身で勝てないのに変身なぞされれば当然(?)イエローとレッドはホーンブレイカーで撃たれるは斬られるわ……。

一方、ブルーが一人ががんばる巨大ロボ戦も旗色が悪いです。 電撃を食らい、例の無重力ビームに捕まり叩き落されます。
「まずはお一人様地獄行きだ。食らえ」
旋風神の右手にある七海が乗るコクピットを一撃され、キャノピー粉砕。ブルーの悲鳴が。
それに気を取られた瞬間、レッドとイエローは背後からモロにずんばらりん。

「みんな…」ハラハラしながら二つのモニターを見るおぼろさん。

「行くぞ一鍬」と虫兄弟が倒れたイエローとレッドに背を向け、 「くたばれハリケンブルー」とサーガインが勝利を確信しトドメを刺そうとしたその時。

ブルーはレッドお手製のメダルチョコを食って元気回復、バルカン砲のゼロ距離射撃で起死回生。
同時にイエローがレッドをぶん投げるという荒業で背後からカブトライジャーを急襲しシノビニウム奪取。
油断大敵、正義の忍者は何するか分かりません。

取り返すべくダブルガジェットを構える虫兄弟ですが、さっきレッドがカブトライジャーの背中に与えたダメージで狙いが定まりません。やむなく兄を置いて一人追う弟。
その頃、ブルーは自分のスキッドアタッカーにガトリングレオを合わせ「前からこんなの、やってみようと思っていた」という 新必殺武器『ガトリングアタッカー』に合成。『ハリケンスパイラル』なる連射系必殺技でメガタガメを見事撃破。
サーガインは「精進して出直してやる〜」と無事脱出(どうせなら骸骨型の爆炎が欲しかったなぁ、もちろんピンクの)

さて、三人揃って無事を喜ぶ信号トリオに弟クワガライジャーが一人足止めに突っ込み、3対1のバトルです。 それを遠くから兄クワガライジャーがダブルガジェットを構えて狙います。
一瞬弟の姿に迷うものの、再び狙いを定める兄
ブルー「うそっ、撃つ気?」イエロー「弟もいるんだぞ」レッド「おい、巻き添えにするのかよっ」
信じかねる信号トリオと奮戦する弟にかまわずダブルガジェットが発射され巻き起こる大爆発。
うまいこと飛ばされてクワガライジャーの足元に落ちるシノビニウム。
ダメージを受けつつ……戻った弟への言葉は
「あれしきの攻撃をかわせぬとは」「すまない兄者」「未熟だぞ一鍬」
兄ちゃん、キビシー

基地では、コレまでになく大きく何かが動く予感に恐れを抱くハムスター館長。

一方、やっとメッセージの続きを聞けると喜ぶ洞窟の虫兄弟に迫る影
「タウザント様がお呼びだ、その鉱石に興味をお持ちでな」
チュウズーボの笑い声と、シノビニウムを握り締め不満げな虫兄弟で引きでした。

しかし、光る鉱石って危ないなぁ。キュリー夫人は青白く光る石を精製して早死にしたけど、 虫兄弟とジャカンジャにもガイガーカウンターを向けてみたいぞ。


もくじに戻る
巻之十四 巻之十六
アフォーの研究室(トップ)に戻る