忍風戦隊ハリケンジャー巻之十二『テッコツと父娘』かも?



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とりあえず、ハリケンジャーからね。
巻之十二『テッコツと父娘』
夜の街に降り立つメタル忍者テッコツメーバ。
ジムボタンの魔神ドリンガーをを想起させるゴツイ奴です。 (あ、ミハエル・エンデの原作童話とはほとんど別物。 石化能力を持った魔神ドリンガーに、機関車エマとジムボタンが戦いを挑むと言う古いアニメです) 仮面ライダークウガのように鉄パイプを剣に変えたり、ターミネーター2のT-1000のように変形して車に取りついたり、トリッキーで楽しい忍者ですが、激弱。

ハリケンブルーに斬られハリケンイエローに撃たれ、ハリケンウィンガーに乗ったハリケンレッドにすれ違いざまスバッと……さらに超忍法でナマス斬り、 最後はチューンナップしたトリプルガジェットで「早すぎるけどサラバだコツ〜」と爆散し、その身は無数の光の粒となってビル街に降り注ぎました。
「復活したハリケンジャーをなめんじゃないぜ」いや、まったく前回入院していたとは思えぬ手際の良さです。オープニングからわずか三分で解決。

ハムスター館長だけは視聴者同様、この展開を怪しみますが、最近イライラしていたおぼろは聞きゃしません。 一応、始発電車が出る時間まで探索は続きましたが、もう大丈夫、と引き返し命令です。
それを「甘いな」と哂うゴウライジャー兄弟。

宇宙忍群ジャカンジャ本部センティピードでも、再生巨大化する事も出来ない完敗ぶりに、非難されるサーガインですが、 「テッコツメーバは……最弱だからこそ、最強となれる力を持っている」と余裕です。

さて、勝利に浮かれるハリケンジャー。おぼろは最短やっつけ記録樹立記念としてホテルのレストランでフルコースの上ゲームセンターと、 カラオケボックス、そしてショッピングへ繰り出そうと言い出します。
反対するハムスター館長は、「館長出撃用」なるボールに入れられ、
「お父ちゃんが調査してきたらええんや」と撃ちだされてしまいました。
「たーまや〜」

ビルの屋上に佇むサーガインはビルに向かって「首尾はどうだ」と尋ねています。するとどっしりと動かぬはずのビルがゆがみ顔になり 「じわじわ〜と育っております」とテッコツメーバの声がっ。何かを感じたサーガインが剣を振るうと背後から飛んできていた茶色の球にジャストミート。
幸い、斬られることなく、とあるマンションのベランダに飛ばされただけで済んでよかったね、ハムスター館長。

しかーし、安心するのはまだ早い。その館長を捕らえる手
「流れ星へのお願いがかなったのね」と岡ユリコなる少女に「ハムちゃん」と呼ばれて飼われる事になる館長。 見てくれはともかく低い声で「チュー」と“言う”ハムスターを不気味と思わないあたりユリコちゃん、大物です。

そんな父親のピンチも知らず、太鼓のリズムゲームや競馬のジョッキーなりきりレースゲーム、あるいは射撃ゲームに興じるおぼろさん。同調して遊ぶ、 レッドとブルー。しかし
「今日のおぼろさん変だよ」と繊細かつ慎重派というイエローらしからぬ性格の吼太は冷静です。

ひと気の無い公園に場所をうつした一行は、轟雷神の調査が進んでいない苛立ちと、その苦労も知らずガミガミ言う館長への不満をおぼろから聞きます。

その館長はユリコから孤独を訴えられています。両親は一番になれとしか言わない。甘えたりしたいのに……
「一番が好きなだけで、あたしのことなんて嫌いなんだ」
思わずしゃべってしまうハムスター館長
「子供が嫌いな親がいるものか……ユリコちゃんが一番じゃない時の賞状も飾ってくれているだろう?……親は子供が心配だから厳しくしてしまう」

しかし、「父ちゃんは厳しすぎるんや」とおぼろは断言。
「そんな事無いっスよ」反論するレッド。
なんと、偶然ハムスター館長が、パソコンのキーボードを押して書いている日記を読んでしまった体験を語ります。その中には…
「一日も早くおぼろにウェディングドレスを……」と、メカの開発に夢中で嫁き送れ確定の娘を心配する親心が。
ま、それはともかく、腹が膨れたりしぼんだりと眠ったハムスターを再現したヌイグルミがやたら可愛らしい。 電池入りでパソコン周りに置く癒し系グッズとして発売されたら買うかも。

そんなほのぼのシーンを邪魔するように地震が。
見ればゆがみ変形するビル群。
コツコツとビルに寄生し成長したテッコツメーバの、推定7万の細胞がいっせいに活動を始めたのです。 吸い寄せられ、テッコツメーバの体となっていくたくさんのビル。全てがあつまれば、その大きさは旋風神の500倍。レッドの脳裏には、なぜか断熱シートの上で踏まれてぺらぺらになる旋風神の姿が浮かびます。

ビルにいた人々はあっという間に避難完了(え゛)。
残されたのは足をくじいたユリコちゃんとハムスター館長(なぜ?)。 その救出は自転車とカギ縄銃装備のおぼろに任せ(えらくローテクな……ランボーのコスプレっぽいし)、 超巨大テッコツメーバの足が未完成で動けない今のうちに叩こうと旋風神に乗って戦いを挑むハリケンジャーです。

しかし、そこへ轟雷神が登場。
吸い寄せられ流れるビル群の間という、かなりシュールな舞台での巨大ロボットの戦闘です。 CGが無ければこんな絵見れませんね。ただ、やはりゴウライジャーには弱いハリケンジャー。そして完成近づく巨大テッコツメーバに、 吸い寄せられるユリコと館長の居るマンション。

「相手をしているヒマはない」と奥の手煙幕です。
姿を隠しても気配で分かる。と斬りつける轟雷神。しかし、手ごたえはあったものの吹っ飛んでいくのはイルカとライオン。 なんと煙に紛れて合体を解いていたハリケンジャー。二人を囮に機動力抜群のハリケンホークが抜け出し「火炎鷹」の炎でテッコツメーバを焼き払いました
「爆発しないと再生できない〜」
金属でもアメーバはアメーバのようで、はぐれメタルに爪の垢を煎じて飲ませたいような火属性への激弱ぶりです。

戦いをさけたハリケンジャーを卑怯と言いつつも、警護対象を倒された轟雷神は撤退。
爆炎の中からユリコをお姫様抱っこで助け出すおぼろさん。カッコえ〜。
ユリコが無事両親と再会したのを見届け、館長もおぼろも言い過ぎを反省し、
「おぼろ……キレイになったな」などと歯の浮くセリフをほざく館長を胴上げ…… いや、マリ投げ状態で終わりました。

来週は白いライオンなバレット(FF7)の右手みたいなトリプルガジェット登場です。
……あれ、おぼろさんの母親の話出なかったな。


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