特捜戦隊デカレンジャー エピソード.07『サイレント・テレパシー』



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3月28日
3月末は桜も咲いて、所に寄っては花見で一杯。だけど、夜はまだまだ冷え込みます。そんな時こそ熱い思いと緑のお風呂、雨降りなんかにゃ負けないぞ。 いってみようか、特撮感想日記〜

特捜戦隊デカレンジャー エピソード.07『サイレント・テレパシー』
夜……鉄くず系廃棄物が山になってる中で、パワーショベルにしょんぼりと座っている少年=日渡氷狩(ヒカル・上村祐翔……ぼのぼの?)に、 クマのぬいぐるみが話しかけるシーンから始まりました。 「手伝ってくれるよね、願いを叶えてあげるから」その声は高戸靖広氏、実写セラムンのアルテミスが山口勝平になった経緯は存じませんが……本家はこっちでヌイグルミにアテレコ?  青服にシャレた赤リボンのクマの言葉に、イジメられてる光景をフラッシュバックさせ駆け出す少年でOPへ。アバンタイトルが今までにない短さです。

デカルームでは、本日の主役ジャスミン(礼紋茉莉花・デカイエロー)が、テーブルに置かれたエスパーカードを当ててます。 バン(赤座伴番・デカレッド)が感心してると「やってみそ」と促すジャスミン。おおいに乗り気の相棒に、「やめとけ、バン。エスパーカードは単細胞には向いてない」とホージー(戸増宝児・デカブルー)が皮肉をぶつけたら、「じゃホージーには向いてる?」なんてジャスミンの一言で全員参加が決定。 「さて、なんじゃらほい」とジャスミンが出したカードを見て「四角だ」「俺は星」「あたしは波」「オレは三角」と言い合う仲間たちですが、 「よござんすか、よござんすね」と鉄火場風味に返してみれば、ウメコ入浴図!? アヒルつき? 描かれたウメコ(胡堂小梅・デカピンク)も唖然です。

「オチャメになったな、ジャスミン」ボス(ドギー・クルーガー)の言葉に「前からですよ」と短く答えるジャスミン。青い二足歩行犬姿のアヌビス星人と、言葉遣いがズレてるエスパー捜査官の過去が気になります。 「そうか……マンガもいけるなお前」そんなホノボノシーンを切り裂くエマージェンシーコール。

オフィスタウンに怪重機出現。今週は時間に余裕があるせいか、チェンジはナレーター解説つき。 デカマシン発進のシークエンスも久しぶりにデカベース・フルナレーションです「SPライセンスセット、エンジン快調、アクセル全開、パトストライカーGO!」 でもシューターのスイッチは目に見えないすばやい切り替え。デカグリーン(センちゃん・江成仙一)の先週の解説は一体……

怪重機エンバーンズは目を光らせ、どこかへ合図した後に、かげろうの様な物を受信して頭のパラボラから発射。ビルを一棟消しちゃいます。一足遅かったデカレンジャーですが、めげずに確保オペレーション。 突入攻撃捕縛の指示をパトシグナーで出すデカピンク。「行くわよパラボラ君」デカイエローがパトアーマーで「ライトフラッシュ」と目くらまし、 「食らえ、ジャイロバルカン」デカブルーがパトジャイラーで攻撃後、パトレーラーから「キャッチロープ」を発射するデカグリーン。 最後はストライカーアームを伸ばし、黄色と緑から受け取ったブレードと柄をドッキング。「このパラボラ野郎、ビルの中には何百人もいたんだぞ」ありえない片輪走行で斬りかかる熱いレッドのパトストライカー。

立ち入り禁止テープで身動きできないエンバーンズは目は口ほどに物を言うのか、地上の少年に合図です。「子供?」それに気づいたジャスミンが重ねたのは、いつも孤独だった幼い頃の自分の姿(演 浅黄理紗)。 少年が手を伸ばして陽炎みたいなのを送った後に、パラボラ光らせて消えるエンバーンズ。パトストライカーは直前で西武警察風Uターンの憂き目に遭っちゃいます。

戦意なくテレポートした怪重機を見て「ひょっとしてビルもどこかにテレポートしたのかな」アゴに手を当てて考え込むグリーン。 一方、デカマシンを飛び出したイエロー。緊急車両のサイレンが響く中、少年の姿を探しますが見当たりません。「なんでもない、ゴメン」歯切れの悪さはオチャメじゃなかった過去のせいでしょーか?

デカビーグルに乗っての消えたビル探しは雲をつかむ混迷振り。夜になって長野の八朗ヶ岳で発見……て、近所には未確認生命体で有名な九郎ヶ岳遺跡があるかも知れません。デカペースに連絡入れたのも、一条刑事や亀山巡査?
バンたちが懐中電灯頼りに調べてみれば、無人のオフィスに、場違いなフィギュア二体が転がるだけ。 いわゆるドール(リカちゃんとかバービーちゃん)なOLとサラリーマン風のフィギュアを手に取ったジャスミンが読取ったのは、 夕闇の中、追いかけられて杖で縮められるOLとサラリーマン「アリエナイザーの力でフィギュアにされてしまったみたい」

同じ頃、少年は昨夜と同じ場所に座り込み、ぬいぐるみのくまの言葉に黙って耳を傾けてました。 「ありがとう、お陰で計画は順調だよ。無事にコレクションが完成したら、連れてってあげるね、星の世界」見上げる先にはオリオン座……ウルトラな匂いがいたします。

2人だけがフィギュアにされた謎を解くために、消えた人々の共通項をチェックするデカレンジャーたちですが、年齢性別見事にバラバラ。 そこで、ジャスミンが重い口を開き、最初の現場に少年がいて怪重機の合図を受けていたと証言です。そいつがアリエナイザーだと決め付けるバンに対し、頑なに「違うと思う」を繰り返すジャスミン。 「全然っ理由になってないじゃん」ちょっとバンはキレ気味です。

次に怪重機エンバーンスが現れたのは5街区の学校前。学校を守るため、今回はデカレンジャーロボにビルドアップするデカマシン。 デカレッドは大張り切り「今度こそ一気呵成に捕獲完了だ」久々に四文字熟語の口癖を思い出してます。 エンバーンスの攻撃に横っ飛び避けで対抗し、その後は撃ちまくり。エンバーンスはさほど強くはなさそうです。 しかし油断大敵、連行するためにジャイロワッパーを取り出したらば、不意に消えてなんとデカレンジャーロボにハマる巨大手錠。攻撃手段を封じられたまま青い電撃受けちゃってデカレンジャーロボは少しピンチ。

「あの子がいる」ジャイロワッパーがテレポートした際、校庭から少年が陽炎を送っていたことに気づいたイエローが抜け、 「スクランブルリリースだ」とジャイロワッパーを回収するデカブルー。両手が自由になって再度確保に向かおうとした時には、 怪重機エンバーンスは地中に潜って逃げた後でした。

チェンジを解いたジャスミンが、川岸に繋がれた船に座り込む少年にそっと近づくと「憎らしいデカレンジャー、計画を邪魔するなんて、ねぇ。でもガンバらなきゃ。もう一度アプローチを変えて」って声が……。 少年と話しているクマのぬいぐるみを撃ち抜いて「安心して、あなたの味方よ」と少年保護に近づきますが、背を向けられて切ないムード。

手袋を外し、手すりを通じて読心を試みれば、重々しく扉が閉まる暗くてヘビーな心象風景。 「孤独なのね、あなたも」しかし投げかけた言葉が、その扉をほんの少し開きます。ヒカル君っていうね、人間が嫌いでこんな星にいるのが嫌で、 物質をテレポートするあなたの力を貸してくれたら別の星に連れてってあげると人形に言われて……「私もあなたと同じエスパーよ」

しかしバン達が来た事で氷狩の心は閉じちゃいます。「だったら、何でこんな仲間がいるんだよ。同じなもんかっ!」 ドラム缶によるビッキー風攻撃がバンたちに炸裂。そして氷狩少年は走り去り、「邪魔が入っちゃったんだね」ヌイグルミも捨てゼリフ残して消えました。 「背後に誰かいる、あの子の力を利用してるやつが」

煮詰まったデカベースでは、息抜きに外出していたセンちゃんが一袋のカプセルトイ(フロッグスタイル・ラブリースタンプ一回200円ガシャポン……バンダイさんも商売熱心ですなぁ〜)を持ち帰り、 テーブルの上で開け始めます。寄ってくるウメコの前で2つ開け「あーダブっちゃったよ」と、同じだったスタンプの内一つをウメコにあげたとき「うわーっ」突然叫びだし「よっこらせ」と何かかヒラメくシンキングポーズ=逆立ち。 そのまま、ホージーに端末前でフィギュアにされた人の家族構成を調べるよう頼んで「やっぱりそうだ」

「ダブったんです。双子なんですよ」なんとフィギュアなOLさんとサラリーマンは双子で同じオフィスビルに勤めてた極レア……もとい、ダブり兄弟でした。 犯人の目的は地球人をフィギュア化してコレクションする事!? 双子はダブりと思って片方を置いていったようです。しかも人間に戻せるのはあと5時間とタイムリミットまであってさあ大変。 て、いうか、スワンさん(白鳥スワン)メカニックなだけでなく、そんなことまでわかるとは、マルチですなぁ。

幾つもの星の人々をフィギュア化してコレクションしてるアリエナイザーとして浮かんだのは、クオーター星人ダゴネール(声 高戸靖広)。子供みたいな言葉使いの一万七百八歳です(ヲタクな星の人がダダコネル?)。 ダゴネールは風船とフィギュアなアジトから、エージェント・アブレラに連絡し、最強の助っ人をご購入です 「お金ならいくらでもあるもんね。ギタギタのバタバタにやっつけちゃって」。珍しく逆さになってないアブレラが手にしたのは赤銅色のイガボール?

氷狩少年の残留思念追うジャスミンですが、サイ・トレーラーは忌まわしくも危険な能力?(て、トリックぢゃないんだから……) 体力の消耗が激しいらしくフラフラです。だから前回や前々回は使わなかったのかも。バンの気遣いを「大丈夫、もう少しで」と断って、ついに廃棄物処理工場のイメージを掴みました。

氷狩少年が、イジメに物質転送能力で対抗したら、さらに仲間はずれにされたのを寂しく思い出していると、二つの足音が……「どうしてここが?」 「言ったでしょ、私も同じエスパーだって」バンをつれたジャスミンでした。仲間のいるヤツに僕の気持ちがわかるもんかと叫ぶ氷狩を 「わかる、私の話を聞いて」説得しようとするジャスミン。でもそこへ、イーガロイド(声 中井和哉……て12時間後は3刀流ゾロの人かよ)が来ちゃいます。 逃げてと促すジャスミンですが「嫌だ、コイツは僕を迎えに来たんだ」氷狩は拒否。

柱の影に隠れた氷狩が見守る前で、チェンジしたデカイエローVSイーガロイドのバトル開始です。 世界一の剣豪目指してる海賊狩りさんの因子でも埋め込んだのか、イエローのディースティックと剣で切り結び、回し蹴りを決めたりして、強い強い。さすが値が張るドロイド(メカ人間)は違います。 金網に剣から発した電撃を伝わらせてイエローを攻撃とはアッタマ良〜い。チェンジしてディーマグナムを抜いたレッドに対しては、銃弾を左手で受け、膝をついたイエローを盾にして牽制です。ちょっとバットオルフェノク入ってる?

この展開に、ビックリしちゃった氷狩くん、うっかり鉄パイプを倒しちゃいます。その音に気を取られたイーガロイドの隙をつき、その手から脱出したイエロー。 こっちは任せろなレッドに促されて、氷狩くん保護に走りますが拒否されて……やむなくレッドの助太刀に。 イーガロイドにぶっとばされたレッドがボスに連絡し、残る3人の救援求めて一気に挽回かと思いきや、「食らえ、クロスバースト」なんと、このお値段が張る戦闘員てば必殺技を放ってきやがりました。赤いグランドクロス風味でなかなかカッコいいんだわ。

突如現れ圧倒的な力を見せ付ける新たな敵、危うしデカレンジャー。ジャスミンは 果たして孤独な少年の心を救う事が出来るのかbyナレーター
ボロボロになりながら、コブシにぎりしめるジャスミンで今週は引き。
「負けない、絶対にッ」

そしてエンディング、今週のデカレンジャー紹介コーナーは
「オレの愛車パトストライカー」とバンのマシン自慢。スピード一番宇宙最速、掴みまくるぜストライカーアーム 「用途色々、一刀両断、どんなもんだい」四時熟語を忘れてなくて何よりです。一時期ただのバカだったもんなぁ。

次回予告 エピソード.08『レインボー・ビジョン』
学生服に変装しての学校舞台のオトリ捜査(一部の方々は萌え?)、 そして今までグリーンがやってた開脚キックまでやっちゃう熱いイエローは「誰も信じるもんか」状態の氷狩少年を救う事が出来るのか。いやぁ、来週もシリアスモードな予感です。

スーパーヒーロータイムのシメに至るまで「次回も面白いぜ 拍手喝采、乞う御期待」 とバンの四字熟語に溢れんばかりに埋め尽くされてました。 この一時間は、お子様方に説明する親御さんたちの国語力テストターイム……だったかも。


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