特捜戦隊デカレンジャー エピソード.04『サイバー・ダイブ』



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3月7日
派手な弾痕と、宵闇にきらめくパトライト、デカマシン総出演の新アイキャッチが三月の訪れ告げる日曜の朝。三寒四温もなんのその、いってみようか特撮感想日記〜
 て、スーパーヒーロータイムで何じゃれてますか、素顔のバンと剣崎〜

特捜戦隊デカレンジャー エピソード.04『サイバー・ダイブ』
前回のあらすじ、黒幕宇宙人(リコモ星人ケバキーア・声 戸部公爾)が変装していた衛里香王女にだまされ、ウェルネストーンを奪われた経緯が簡単に説明された後、 デカベースの廊下で落ち込むホージー(戸増宝児・デカブルー)から始まりです。「俺はプロ失格だ」先に立たない後悔の、ドツボにハマってお釣りがぴっちゃん。

「あたしはまだ生きている?」本物の衛里香王女は、白い小部屋の椅子で首をかしげてます。誘拐犯・ケバキーアは二次元にしか萌えなさそう(←注・偏見)な異星人だから、日曜の朝らしからぬ心配は無用として……身代金ゲット後も生かしておく理由は? 「安心できないからね」家(パソコン)を運んでくれる新しい相棒が来るまでの保険らしいです。

ケバキーアがディバイス(ハンドベルトコントローラー)をピピっと操作して連絡したのは、 ビルの谷間を渡るダクトにぶら下がった派手なコウモリ宇宙人エージェント・アブレラ。「バーツロイドを追加注文か、了解した」こ、この声は中尾隆聖!?  ていうか、主犯格が変わるのに手下の戦闘員(メカ人間・バーツロイド&アーナロイド)が同じなのは、地球がこいつのシマだからなのかぁ。

一方デカルームでは捜査方針の会議中。 デジタル化した体でネットの世界に住んでいる犯罪者・ケバキーアは、1度外へ出ると体組織が崩壊を始め、住処にしているホストコンピューターに20時間潜伏しないと回復しない。なんてセンちゃん(江成仙一・デカグリーン)が解説し、 ならば踏み込めば逮捕できる、とバン(赤座伴番・デカレッド)が意気込み、「コンピューターの中になんか入れるわけ無いじゃん」とウメコ(胡堂小梅・デカピンク)が突っ込んでいる横で、 ジャスミン(礼紋茉莉花・デカイエロー)が物静かなのはいつもの事として、普段ならリーダーシップを取りたがるホージーまでもが森の湖畔のように静かです。

「それが、入れるんだな〜」入室と同時に会議にも入ってきたのは羽耳メカニックのスワンさん(白鳥スワン)。 ケバキーアの遺留品が物質をデジタルデータへと変換させる装置と突き止め、“物質デジタル化マシーン”作成中だとのたまいます。「あっと驚くタメゴロウね」本日の死語は“ゲバゲバ、ぴっ”ですか、ジャスミンさん。

確実に逮捕するためには、コンピューターそのものを確保する必要がある「ジャスミン、探ってみてくれ」その結果をヒントにバン・セン・ウメコは位置を特定しコンピューターを押収。 地球署最高指揮官ボス(ドギー・クルーガー、犬っぽい宇宙人)が立ち上がった4人に指令を下し、 座りっぱなしのホージーにもネット世界での居場所探索を命じますが「自信がありません」の一言に「意外」と呟くジャスミンをはじめとして全員びっくり。

「どした相棒! らしくないぜ」とバンに肩を叩かれても、あんなミスぐらいでバッカじゃねーの、なんて憎まれ口叩かれても、ホージーに反論の気力なし。 中座し、その後一応端末前に座ったものの、パスワードでいきなりの入力ミス。
「やはり俺はどうかしている」さらに落ち込むホージーを「弘法も筆の誤り カッパの川流れ 猿も木から落ちる 上手の手から水……それだけ良くあるって事よ」 慣用句羅列して励ますスワンさん。でも、廊下でボスに様子を聞かれれば「けっこう重症かも」と腕組みして答えるしかありません。 今までミスの無いエリート街道が祟ってか、ホージーの打たれ弱さは魔法使いLv1(HP2?) 「だがあまり猶予は無い。俺はあいつを信じている」いやぁ青犬さんてば太っ腹。

ジャスミンはエスパーである。犯人に関連する物や場所から、犯人が見たものを感じとることが出来るのだ。byナレーター
遺留品(メカの一部)を手に、ケバキーアが消えた現場に佇むジャスミンが口にした単語、 ドーム 星空 高いタワー 水 数字の1とまるい点? を手がかりにセンちゃんが推理した、塔と池(プール?)が近くにあるプラネタリウムを、二手に分かれて捜す事になった4人ですが……

プラネタリウムに高い塔「その横に池が、ない……わたし達の担当範囲はコレで終了」ジャスミン&バン組は空振り。 デカベースに連絡したら、ホージーがまだネット上のケバキーアの居所を突き止めてないと聞いて 「許せねぇ、あいつ……ジャスミンごめんっ」バンはパトカー・マシンドーベルマンを飛び出し、ダッシュで基地へ戻ってしまいました。

パトカー・マシンブルを別のプラネタリウムに乗り付けたウメコとセンちゃんは、池と塔は確認しますが1と点の謎が解けません。 「よっこらせ」不意にセンちゃんが逆立ち?! これはセンのシンキングポーズである、 こうすると何かが閃くのだbyナレーター……ガオブラック・酒井一圭氏の子役時代も懐かしい「あばれはっちゃく」じゃ〜ん、と突っ込んでいい?

「そうだ!」センちゃんのヒラメキで屋上に昇って、エントランスの屋根と金属オブジェ見下ろせば見事に“1と点”。 さらに、ケバキーアのコンピューターを回収に来たバーツロイド達も見つけて決定的。 「怪しいヤツラがいるんで、先に2人でやってます」ボスに連絡して突撃です。
「待ちなさい!」ノートパソコンを手にしたメカ人間たちを呼び止めるウメコ、ビール瓶での一撃が光ってます。 そして緑とピンク、サクラ餅色の安らぎムードなチェンジ後は、ピンクの背負い投げとグリーンの回し蹴りが光まくり。

「あーいーぼーっ!」 一方、デカルームに駆け込んだバンは、「すまん」と脱力しているホージーに「すまんじゃねーだろぉ!」とドロップキックつっこみ。 さらに「“相棒って言うな”と言えよっ、もっと偉そうにしろよっ」と襟首掴んで怒鳴りまくり、「お前に何がわかる」との拗ね言葉に、「全然わかんねーよ」と切れ言葉。
俺なんかいつも失敗してばっかだからな、いちいち落ち込んでるヤツの気持ちなんかわかんねー、 「悩んでるお前よりは、バカでもやる気満々の俺のほうが100倍マシだ」と、エラーだしまくりつつ、ホージーに代わってキーボードと格闘です。

「んなわけぇー、あるかぁー!」バンの熱さに感化されたホージー、逆襲のラリアットつっこみ〜 今日のデカルームは白いマットのジャングルか。 「ヒヨっ子のお前に何が出来る。いいか、腐っても俺は戸増宝児だ!」啖呵切るだけあって、あっさりとURLを特定し、イスに縛られた衛里香王女の周りをうろついているケバキーアを見つけ出すホージー、アッパレです。

「出来たわよ、デジタル変換システム」タイミングよく、昔のコピー機サイズの機械を押して、スワンさんとボスが入室。 「俺もいきます」「来るな、足手まといだ」と言い争う2人に呆れたスワンさんは、バンとホージーをまとめてデジタル化して、ケバキーアの所へ送り込んじゃいました。一人残したら、うるさそうだしね。

電脳空間上の白い隠れ家に、突然出現した2名のスペシャルポリス。慌てたケバキーアは姫の後ろに隠れますが、すぐに落ち着いて「まぁいい。まとめて始末してやる」人質に銃口向けて盾にします。 しかしバンの次の一言「やかましーいっ、このデコ足らず!」でキレちゃって、人質の存在忘れて「バカにすんなーっ」と突っ込んじゃうドジっぷりを披露(セミ顔、気にしてたのか……)。 すかさずホージーがケバキーアの銃を撃ち落し、バンが飛び蹴り。体制崩したところでホージーの投げ技とバンの回し蹴りが続けさまに決まって、ケバキーアは部屋の端へズッデンゴロリン。 大事な人質を保護されちゃいました。

「お兄さんが絶対お家に帰してあげるからね」頼りがいある所をアピールするバンは、ムチャしやがってと愚痴るホージーもなんのその。 「相棒のフォローを信じてっからさ……賭けるか相棒」「何をだ」「焼肉三人前!」「俺の勝ちだ」「俺だよ」なんて張り合いつつ、デカレンジャーにチェンジです。 電脳世界の場合はデカメタルの送信定着もデジタル化、かな。
「このまま一気だ!」畳み掛ける赤青のスーパーマンカラーコンビ。しかし、ケバキーアが腕のボタンをピピっと押せば有無を言わせず瞬間移動。ありゃ、お姫様までどこかへ?

転送されたのはどこかの屋上? キャットウォークに掴まって、下の道路へ落とされるをなんとか防いだデカレッド。 スピアを手に「落ちちゃえ」と迫るケバキーア。「させるか、ワン・ツー・スリー」無駄の無い格闘術で間合に飛び込み、犯人を蹴り飛ばすデカブルー。 ブルーに渾身の力で引き上げ……いや、上空へ投げ上げられたレッドは、ド派手な回し蹴りで追撃です。 「焼肉はもらった」「よーし……って、おいっ!」

ジャレ合いだか犯人逮捕の手柄争いだか、判別つかない2人の活躍で、スワンさんニワカ作りのデジタル変換システムは煙が出るほどの負荷かかりまくり。ついには花火吹いて壊れちゃいました。 「もうここからは出られない。ケバキーアのコンピューターから脱出するしかないわ」

しかしプラネタリウムでのパソコンの押収も思うに任せません。 「みんな早く来て〜」悲鳴を上げるデカビンク。「来た」短く答えて参戦したのはデカイエロー。3人揃ってやる気100倍 「よーし、もうこっちのもんなんだからっ、と思ったら」大量に湧いて出てきたアーナロイドに邪魔されて思いっきりの混戦です。「何よそれぇ」「つまり」「がんばるっきゃないっ」

電脳世界でも、ダブルキックを決めた赤と青なのに、今度は線路上に転送され電車に轢かれかけてさあ大変。 とっさに窓を蹴破ったのか、吊り革も使う車内バトルに発展です。うわー、特撮でこういうの見たの、車両の人間平らげる龍騎のゼノバイター以来じゃなかろうか。

次の転送先は、走行中のキャリアカー(トレーラー上部・積載車両なし)。 時々高架下をくぐる油断のならないバトルフィールド、その狭い足場の中央に陣取るケバキーアに苦戦して、下部に一端逃れて手早く作戦会議です。 ホージーが腕のデバイス(転送装置)をディースナイパーで撃ち抜き、バンが二丁拳銃ディーマグナムでケバキーアを攻撃。 無事に元の白い部屋に戻って、宇宙最高裁判所へお伺い立てます。 「リコモ星人ケバキーア、営利誘拐の罪でジャッジメント!」『デリート許可』え、営利誘拐……で? 要人誘拐とか不敬罪とか警官殺害未遂とかモロモロあったと思っておこう……かな。

ディースナイパーとハイブリッドマグナムで、2人そろって「ストライクアウト!」青と金の光がケバキーアを包んで消滅させ、無となった空間から赤いウェルネストーンが落ちてきました。 「さ、帰ろう」赤い石を姫に渡した時、部屋のタイル風テクスチャーが粒子化し、崩れ始めるケバキーアの世界。

外でも、銃撃でバーツロイドが投げ出したノートパソコンをグリーンが空中で確保。 ピンクとイエローの同時攻撃でメカ人間は全滅し、液晶を開いてみればギリギリセーフで赤青姫が実体化です。馴れ馴れしく肩に手を置くデカレッドを払いのけるデカブルー。 「あ〜あ、相棒も元のヤなヤツに戻ったし、これにて一件コンプリー……!!」

レッドのセリフが終らないうちに、出現したのは再生怪重機『デビルキャプチャー2』です。鋭いハサミをチョキチョキしながら「許さない、僕を倒したヤツらは許さない〜」聞こえてくる声はケバキーア。 しかし操縦席は空っぽ。パトレイバー劇場版で暴走した実験機“X-10”を連想させる不気味さです。もちろん帆場謹製HOSのせいではなく、ケバキーアの残存データが移植されてるせい……いやぁ、ハイテクハイテク。

対抗してデカマシン発進を要請するデカレンジャー。素早く乗り込みデカレンジャーロボにビルドアップ。 『フリーズ』と銃口向けますが、ヒステリックに笑いながら殴る蹴る切るしてくるデビルキャプチャー2は止まりません。つーか『フリーズ』で止まった怪重機はまだいません。

BGMにはカッコよく歌が流れているけれど、頭部を挟まれ、殴られて、ちょっとピンチのデカレンジャーロボ。 「ここまできて負けるか!」踏ん張ったのはデカブルー。ジャッジメントソードを抜いてデビルキャプチャー2の手から逃れ、切り結び、ついには右のハサミっぽいマニュピレーターを斬り飛ばします。
『とどめだ』青赤の声がハモって「フルチャージ」「ファイブ」「フォー」「スリー」「トゥー」「ワン」『ジャスティスフラッシャー』ドッカーン『ゴッチュー』

「これにて一件コンプリート」クールに決めたブルーでしたが「メガロポリスは日本晴れ」レッドにトリを取られ「って、お前が言うな」と不満そう。
もっと不満そうなのは「デカレンジャーめ、また私の仕事を無駄にしたな」又一風味に“先生”なんて言いそうなドスの効いた声でコメントし、 御行奉為(おんぎょうしたてまつる)な札の代わりに自分が飛んでくアブレラ……次週も絡んでくるんですかねぇ。

「これは確実に我々が保管します、もうあなた方に危険が及ぶことも無いでしょう」 衛里香の父親からウェルネストーンのケースを預かるホージーを押しのけ「一安心したところで、焼き肉いかない?」中学生をナンパするバン「俺の相棒が奢るから」 もちろん、ホージーが引っ掛かったのは相手が未成年であることよりも“相棒が奢る”って点。

「お前だろ?」「何いってんの、トドメ刺したのは俺のお陰なんだから」「何言ってんだ、トドメさしたのは、オ・レ・だ・ろ」 たちまち始まるチョップの応酬、ヘッドロックにローキック。
「みなさん、お食事でもいかがですか」衛里香の母親に誘われ、他のメンツが去っても続く赤青のじゃれ合い背景に、ナレーターの言葉で今週は締め!

デカレンジャーの活躍で衛里香は温かい両親の元に帰った。だが、いつかまた凶悪なアリエナイザーが現れるかわからない。 これからも頼むぞデカレンジャー。戦え特捜戦隊デカレンジャー!

そしてエンディング、今週のデカレンジャー紹介コーナーは……
宇宙人犯罪者アリエナイザーと、地球には良いエイリアンもいるというお話。って、ウメコとセンちゃんてば、すげー身長差。花形・木場社長もメじゃありません(メルマガの「娘じゃありません」ってそういう意味か……)。 じゃないや、驚くべきところは「人間の姿を借りてね」「ジャスミン、君もしかして……」「ぅふ」のイエロー異星人疑惑です。 正体はタコか虫か……下手するとスペースバンパイア風の精神生命体だったりして!?

次回予告 エピソード.05『バディ・マーフィー』
「みんな、応募してくれ」『ロジャー!』な主題歌CDプレゼント告知の後に始まったのは、 心温まらないウメコと最新型ロボット警察犬・マーフィーとの交流物語?! 警察犬カールとはかけ離れた、すげー性格のロボ犬らしく格闘してるウメコちゃん。彼女に明日のお風呂シーンは……あるのか?


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