特捜戦隊デカレンジャー  エピソード.38『サイクリング・ボム』だぜ?



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11月7日
カリオストロっぽい偽札乱舞を『かいけつゾロリ』で見たあとは、デカレンジャーで走りまくり、ついでに大学駅伝も走りまくり?!  ヒーローたちがクリスマス商戦にむけてパワーアップすませ、新オモチャが出揃った頃、毎年お馴染みの駅伝中継があるんだよなぁ。 と、いうわけで、いってみよー特撮感想日記ー! ……デカレンジャーだけ。

その前に。あのぅ、石野真子さぁん、チェンジは4年に一度じゃなかったの? 11月からの新ジャンクションで飛び散る羽に日曜朝からむせちゃったじゃないかデカスワン!  デカウィングも華麗に回し蹴り披露して盛り上がったところでアバンタイトルの始まり始まり〜 もちろんスーパーヒーロータイムのOPは無し……寂しい。

特捜戦隊デカレンジャー エピソード.38『サイクリング・ボム』
バン(赤座伴番・デカレッド)がデカルームに鎮座するバスケットを開けてみると……子ブタ!?
「ブタって言うなーっ」鼻息でバンとウメコ(胡堂小梅・デカピンク)の暖色コンビを吹き飛ばしたのはファルファ星人ヤーコです(演と声 中川翔子・前半は手踊り人形)。あくまでE.T.じゃないと言い張る気ですね、スタッフは。 って言うかハマりすぎだよ中川翔子ちゃん。共演の岡本さん(スーツアクター・顔出しあり)のせいで、ベテラン声優さんだと思い込んだくらい。新旧アイドルのアフレコ初挑戦対決は石野真子の完敗か。ま、デカスワンになってもキャラを貫き通す、石野真子のほんわか空気も嫌いじゃないが。

何すんだと怒るバンに「あっかんべ〜」バスケットに突然出現したカギで反撃をシャットアウトするヤーコ。頭の悪いサル状態でバスケットと格闘しているバンを背景にしたボス(犬顔の地球署長)の目線が呆れているような諦めているような……。 そのボスによると、ファルファ星人の幼態はどんなカギでも自在に扱う能力があるそうで……ってカギを外せる幼児ってかなりヤバくないですか? ボタン電池とかクギとかタバコとか……あ、高い所に置けばいいのか。

生まれながらの天才カギ師ヤーコ。彼女を右腕にしていたのがアラドン星人の金庫破りギャンジャバ(演 岡本美登)。 人間態は少々老けられましたが、宇宙人姿はミュータントタートルズとゼイラム混ぜて、晩秋のおジャマ昆虫カメムシで割った感じ。なかなかキモかっこいいです。
「その右腕さんがどうして?」ギャンジャバのクライムファイル見ながら首をかしげるジャスミン(礼紋茉莉花・デカイエロー)。 ボスによれば金庫破りから足を洗いたいと保護を願い出てきたとのこと。 「こいつ、本当に信用できるんでしょうか」ホージー(戸増宝児・デカブルー)が疑惑を口にすると、憎まれ口を叩くバスケット「フン、どうせ宇宙警察のアホどもはアタイの事なんか信じやしないって思ってたさ」

「口悪いな、この子ブタ!」子供っぽくバスケット小突くバンより、ちっちゃいヤーコの方がシッカリ者。 逃げる時ギャンバジャのおじちゃんに開けられないように、暗号で隠し金庫を閉じてきたと取引材料持ち出します。 「ギャンジャバの隠し金庫が保護を認めさせる交換条件、か」冷静なセンちゃん(江成仙一・デカグリーン)の言葉に頷くボス。 そこに単独で裏づけ捜査してたテツ(姶良鉄幹・デカブレイク)から通信です。 「ボス、ギャンジャバの隠し金庫を発見しました。ポイント104の地下駐車場に隠し扉がありました」さいたまスーパーアリーナの消火ホース箱をスライドさせ、ポッカリ開いた四角い闇から白い人が出てくる構図は面白いです。

言ったとおりだろ、とバスケット揺らすヤーコをデカビークル(パトカー)で護送して、金庫までつれてく事になったデカレンジャーたち。 ただし、先週出ずっぱりだったホージーは撮影スケジュールの関係か、早々にデカブルーにチェンジ。パトジャイラーで上空から護衛です。 お陰で実写の6車線道路をいくパトカーって日常に、低空飛行する巨大ヘリが合成されて、Aパート冒頭はすげーインパクト。

「下ろせバカヤロー、大変な事になるぞ」デカビークルの助手席で、バンのひざの上のバスケットは暴れまくり。 口汚いヤーコを無視していたバンが「おとなしくしろ」とドついたとたん「う」本当におとなしくなるバスケット。そして「ん、嵐の前の静けさ」運転するジャスミンの言葉が終った直後、修学旅行バスが山道に差し掛かった頃に響く“あのうめき声”と、もらいゲーしそうになるニオイが……。 朝食タイムなので具体的シーンはないものの「嫌な予感……」とバスケットのぞいたバンの顔がもう名演技と言うかなんというか「だから言ったろ、アタイ自動車が苦手なんだよ」

苦しい息とともにさらに吐きつづけるヤーコ。デカビークルは路肩に止まり、パトジャイラーも降りて、暖色コンビは街路樹の根元でうつむくヤーコを看護です「悪かったよ」「これじゃ日が暮れても隠し金庫にたどり着かないよ〜」 少し離れて「こまったねー」と目を細めるセンちゃんも、その横のジャスミンとホージーも車酔いにはお手上げ。豆腐屋のハチロク並みの加重移動は誰も会得してないようで。 そこへ「何か事件ですか?」緑のカーディガンはおった自転車のオッサンが野次馬しにきました。 ヤーコをウメコに押しつけたバンは、オッサンに派手な手振り付きアピール「緊急事態なんです。そこでお願いがあるんですけど」「はぁ」思わず頷いたメガネおじさんから笑顔で自転車接収〜

パトライトつけたデカビークルをお供に引きつれ、バンの鼻歌つきサイクリング護送が始まりました。 「どうだ、風に当たって気分良くなったか?」運転手の質問にそっぽむくヤーコ。 すかさずバンが差し出したのはメロンパン「腹減ってんだろ?」おお、メロンパンがメロンパン喰ってる。ヤーコのモチーフはE.T.じゃなくてブタ鼻つきメロンパンだと言いたいのですな、スタッフさん。

最初は宇宙警察は油断も隙もない、ヤバイもんが入ってるんじゃないかと警戒していたヤーコも、 「そんなことするわけないだろ、要らないんなら俺が食っちまうぞ」って本当にメロンパン食べそうなバンに少しずつ警戒といていきます。 「何だかんだ言ってもまだ子供なんだ」そんな幼いヤーコを犯罪の手先に使うギャンジャバは悪いヤツだとバンがけなしたとたん 「オイチャンは悪い人じゃない!」強い口調で反論するヤーコ。 赤ん坊の頃、両親を強盗に殺されたヤーコを拾い育ててくれたギャンジャバがいなければ「あたい……生きてはいけなかった」

その時「聞こえるか、ヤーコ」自転車のハンドルから伸びてきた通信マイクから声が。「おいちゃん?」究極のハンズフリー携帯がここに……じゃなくて、 パソコンルームでふんぞり返り自転車をモニターしながら通信してきたのは、メガネで緑カーディガンのオッサンです。って、育ての親の声もわからないほど、酷い車酔いだったのか、ヤーコ。 マイク通して「いい子だから金庫のカギを開ける暗号を教えるんだ」優しく話しかけながら、オッサンの姿はアラドン星人に。

「そしたらあたいを自由にしてくれる?」ヤーコの質問に俺が嫌いになったのかと質問で答えるギャンジャバ。 大好きだけど悪いことをするのは嫌だと答えるヤーコを笑い「お前は金庫やぶりを辞められない。天職だからな」と余裕です。 暗号は教えられないと突っぱねるヤーコに、しばらくサイクリングしてろ「その内に気が変わるだろうからな」と謎発言。 どういう意味だとバンが問い返したら、姿だけでなく心の本性までも現すギャンジャバ「宇宙警察か、ペダルを踏む足を弱めるなよ。一度自速20kmを超えてしまったら、それ以下にスピードが落ちるとその自転車は爆発しちまうんだ」

一同に驚きが走ると同時に、ヤーコの両肩に黒い拘束ベルトが走ります。 前カゴに緊縛状態の子ブタちゃんは指から金のキラキラ放ちますが「何これ、あたいのカギ開け能力が効かない!?」 止め具らしき所をバンが引っぱってみますが、ベルトは外れません。「じゃあな、その内気が変わった頃、また通信するよ」 切れた通信に舌打ちするバン。ヤーコは震える声で「オイチャンがアタイを傷つけるわけないよ、きっと脅してるだけだよ」と必死で自分を慰めます 「だと良いけどな」バンがデカベースの羽耳メカニックスワンさんにサーチ頼んでみると、自転車のギア部分に半径1Kmを吹き飛ばす強力な爆発物が「おそらく、ギャンジャバが言った事は本当ね」

「ボス、通信の逆探知に成功しました。ギャンジャバの隠れ家に急行します」マシンブルにはそんな機能が……じゃなくて、運転しながら逆探知って道交法的にどうなんだろうか、センちゃん。 というわけでバンの自転車からパトカー2台は外れ、護衛は上空から追尾のパトジャイラーのみ。育ての親の仕打ちに気落ちしたヤーコは溜息ついてすっかり無口になってます。 「ボス、俺はどうすればいいんですか」「今、安全に起爆装置をはずす方法を探っている」って事で、こっから『スピード』(米1994)ばりに爆弾vs知恵と体力のバトル開始です。

「だが、念のため爆発の影響が少ないポイント375へ向かってくれ」「えー、そんな遠くまでぇ?!」そこはつまり採石場……泊りがけのロケでしょうか。もうガソリンの生爆発する気満々ですな、このエピソード。 そしてペダルが少しおろそかになっただけで、社内電話みたいな呼び出し音と合成音声による警告が自転車から響きます。『ケイコクします、スピードが落ちています。ジソク20km以下になると起爆装置のスイッチが入りマス』 力抜くなとヤーコにも責められ「ごめんごめん」と頑張るバン。

まずバンが思いついたのはデカレッド姿になって強化スーツの力を借りる事でした「ペダルが軽いぜ、これで楽勝♪」 とたんに警告が……起動時と重量が変化したからと起爆スイッチがオン。 “デカベースから送信されたデカスーツの分、重量が重くなったのだ”冷静なナレーターの声を背景にチェンジを解くバン。『キバク装置のスイッチが切れまシタ』 合成音にホッとするヤーコ。「仕方ねぇ、こうなりゃとことん行ってやるぜぇ」バンは体力勝負を決意です。

次はスワンさんとボス発案の、パトジャイラーによる空中輸送作戦。 マグネワイヤーで自転車釣り上げてデカベースまで運び、後は爆弾処理班が解体。 「スピードセンサーはペダルの回転数に連動してるわ。釣り上げても、そのままこぎ続けて」 E.T.で飛んだ後もエリオット達が自転車こいでた理由は爆弾だったんですね、スワンさん(違うって)。 多少衝撃があるがこぎ続けろとアドバイスするデカブルーに叫び返すバン「気楽に言うな、こっちは命がけだ」それを無視してカウントダウン開始。自転車はふわりと宙へ…… 「サンキュ、相棒」「やっほーい」

『ケイコクします、タイヤが地面から離れたのデ、起爆装置のスイッチが入りマス』 慌ててSPライセンス開き磁力を止めろと叫ぶバン。落下した自転車は多少蛇行しつつ見事着地「どうりゃいいんだよー」いや、着地はマジ凄いです。ヘリからじゃなくても。 「あーん」落胆するスワンさんの横で唸るボス。万策尽きた所で 「どうだヤーコ、そろそろ気が変わったか?」モニター前で葉巻くゆらすギャンジャバから通信が入りました。

「オイチャン、わかったよ。暗号を言えば爆弾を解除してくれるね?」 もちろんと請合うギャンジャバ「お前は今まで俺の為にずいぶん尽くしてくれたからな」 そして暗号を口にしようとした瞬間「言うなっ!」バンからダメ出しが入りました。 こんな仕打ちをするヤツだ「言ったって本当のことなんか教えてくれるもんか」 しかし、オイチャンは優しい人だと信じるヤーコは“現ナマに手を出すな”ってパスワードをマイクに向かって言っちゃいました。 「いい子だ」高笑いのギャンジャバ、悔しそうなバン。早く爆弾をとめてくれとヤーコは訴えますが「そりゃダメだ」と冷たいお答えが返ってきました。 「すんなり足洗えるなんて甘えんなよ。裏切った罰だ。そのまま地獄までサイクリングしな」

冗談だろ、そんな人じゃないと半泣きのヤーコに、ギャンジャバは真実を語っちゃいます。 「ついでに教えといてやろう。例の強盗の話、ありゃ真っ赤なうそだ」ファルファ星人のカギ開け能力欲しさに「俺がお前の両親を殺ったのさ」 ウソだというヤーコの叫びも、「ふざけんな、ヤーコはお前を信じてたんだぞ!」ってバンの叫びも、鼻で笑い「アバヨ」と切れる通信機。 「ヤーコ、しっかりしろ」バンが呼びかけても子ブタちゃんは俯いたまま。道はいつしか寂しい森林地帯へ。ひと気がなくてシーンと静まり返っちゃってます。……ヤーコの生い立ちって、何気に幽々白書の躯(ムクロ)?

テレビのリモコンみたいな通信機を投げ捨て、金を金庫から回収したら地球とオサラバするつもりだと、大声で独り言のギャンジャバもハタから見れば寂しい状態。 しかし葉巻の吸殻投げた直後、孤独なアジトの壁を破ってカラフルな3人がご訪問です「フリーズ」「宇宙警察よ」 しかし、推理派にサイコメトラーにネゴシエイターという、あんまり銃器が得意じゃない中間色トリオ(緑黄桃)。 煙幕張ったギャンジャバに逃げられちゃいました。とはいえ「追うぞ、行き先は隠し金庫だ」後列メンバーだけに冷静な判断で追撃です。

1人隠し金庫前で待ってたテツは殺気を感じて横っ飛び。 隠し扉前にはじける花火。「金庫の中身は頂いてくぜ」親指で背後指差すギャンジャバは光学迷彩装備のマッスルギア着用です。 「させるかっ」チェンジして、健気に頑張ってるデカブレイク。クリスマスでの在庫一掃セール狙いかな。 パワー負けしそうですが、スキ突いてエルボーやったりパワーフィストで胸倉掴んで、屋外まで戦場を移動させたりと、ここ最近ない大活躍です。

でも「金庫の前にテメえを血祭りだ」投げられるわ、ボディー入るわ、はっ倒されるわと、結局デカブレイクはピンチになり、そこへ救援に来るグリーン・イエロー・ピンクのスワットモード「さっさと爆弾を解除しなさい」
デカブルーもスワットモードで参戦です「みんな、バンがやばい事になってる」デカブレイク関連の在庫より、発売したばかりのスワットモード関連のオモチャ売り上げが、やはり大事ですかバンダイさん。
暗号を手に入れればヤーコは用なしだと爆弾止める気がないギャンジャバはステルスモードで逃げますが、消えてもムダと熱感知モードで狙撃されちゃいます。 今週も出てこなかったアブレラさん、マッスルギアの改良は口約束ですか〜

一方、ついに採石場にきたバンたち。体力の限界、山道、未舗装道路という3重苦で自転車はスピードダウンです。 「ココまで来たら、もう周りへの影響を心配する事ないでしょ。変身したら? 爆発してもあんたは助かるかもよ」 拗ねと覚悟のブレンドされたヤーコの言葉に、諦めるなと叫び返すバン。しかし、爆発してもいい、生きてても誰も信じられない 「あんただって、どうせ最後は変身して、自分だけ逃げちゃうんだろ」とヤーコはそっぽ向いちゃいます。

「俺を信じろ」
SPライセンス出すバンにやっぱりとうなだれたヤーコですが「これを俺とお前の信頼の証として」変身アイテムを手渡されてビックリ。 俺の仲間がギャンジャバを捕まえて絶対爆弾を解除する「それまでは、この足がちぎれようとも、俺はペダルを踏み続ける!」 雄たけび上げて荒野を疾走するバンに、目をうるうるさせたヤーコは、SPライセンス抱い胸に、ETのUFO通信みたいな赤い光を灯します。 そんな2人の世界を邪魔するのは、疾走する自転車の周囲で起こるガソリン爆発×6。撃ったのは行く手で待ち構える、戦闘員たち。メカ人間アーナロイド多数と隊長クラスのバーツロイド。

「どうしても始末するつもりか、どけーぇ!」って、自転車で戦闘用アンドロイドを跳ねますか、バン(人間じゃないな、中身はR田中ならぬR赤座?)。 次はバーツの銃撃。セメント爆発とガソリンのサンドイッチです。なんとか切り抜けたもののヤーコが動かなくなって慌てるバン。 でも運転中によそ見はいけません。目の前にはなぜかグランドキャニオン並みのすごい地割れが。 トドメの一発と立ち上がる巨大ガソリン爆発背景に、宙へ飛んじゃう自転車。うーん、セーラームーンがやってのけたからって、別に素面の役者さんの間近で爆発がなきゃダメって法則はないと思うんだ。 龍二君より5つ以上歳下の女の子が演ったからといってさ。

落下する前カゴから光る腕が伸び、驚くバン。直後に爆発する自転車。炎と共に吹き上がる上昇気流を、虹色の羽に受けた天使がバンを抱えて急速上昇。 「俺は、死んだのか。ヤーコを救えなかったのか」「なに言ってんだよ」「だって天使が見える」足元の火の海から目を離し、背後の天使を振り返るバン。 「あたいはヤーコだよ」人間大の飛行生物が、自分より重いモノ抱えて半径1Kmって爆発から逃れられたのは『名探偵コナン〜天国へのカウントダウン〜』理論かな。

「ファルファ星人はハートに火がつくと子供からオトナに成長しちゃうのさ。バン、あんたがあたいのハートに火をつけたのさ」 な、何だか責任とらなきゃいけない気分になる生長のトリガーです。服が自動的にアジャストしてるのは未来の科学として、成長時の質量保存の法則とかは考えちゃダメなんだろうなぁ。でもって拘束ベルトを外せたのは、“盗賊のカギ”だった幼体の能力が成体となって“魔法のカギ”にパワーアップって事らしいです。じゃ老体になるとファルファ星人は“最後のカギ”にランクアップ?  いやそれより、スペースコブラ15話『竜水晶の友よ!』に何か関わりがあったりする?

一方「正拳アクセルブロー奥義・必殺拳ソニックハンマー」とデカブレイクはまだまだ販促活動続行中。 でもトドメは刺せない在庫商品の哀しさよ……じゃなくて、自転車が爆発したとスワンさんに聞かされ驚く5人。 「バンは、バンは無事なんですか?」グリーンの質問に答えたのは「これ、返すよ」とヤーコからSPライセンス受け取ってたバン本人 「心配すんな、俺は大丈夫だ!」ミラクルマンってブルーのツッコミが信頼感にあふれてて、遠距離でも相棒っぷりは健在です。

「だったらもう、遠慮は要らないわね」「ジャッジメントタイム」女性陣2名に促され、 SPライセンス掲げたブルーですが、先週も今週もメインってわけにはまいりません。 「うるせー、まだまだだ」銃撃で威嚇した後ギャンジャバはコントローラーその2をポチッとな。 飛んで出てくる巨大ロボは攻撃に特化したキャノングラディエーター4(カラーリングは赤) 「ローマ甲冑くん」「どっちかに決めようよ」チャンポンなコードネームつけるイエローも突っ込むグリーンも、やけに冷静です。

踏み潰してやると迫る甲冑君に「そうはいくか」とデカブレイクが呼び出したのは、デカバイクロボ。単独での特捜変形もスリーブソードもかなりお久しぶりです。 なるほど〜 バンがヤーコと遊覧飛行中だから、スワンさんの修理が間に合っててもデカレンジャーロボやデカウィングロボは出られないのか。

懐に飛び込み手数で勝負のツインダガーなデカバイクロボ。ミドルレンジからの銃撃で形勢逆転と得意がるギャンジャバでしたが、デカマシンだってクリスマスで在庫処分したいんだもん……と出てきたのは、 パトジャイラー。マグネワイヤーもそうだけどジャイロバルカンも久しぶりだなぁ。地上からはやっぱり久しぶりのパトレーラーからシグナルキャノンの援護です。 さすがにパトシグナーとパトアーマーは出せなかったか。ポケモンでもDQモンスターズでも序盤だけの眩しい光と体当たりが、もち技のメカだもんな。

仲間が作ったチャンスに、デカバイクロボが「スリーブソード・ソニックブーム」放って銃器つきの盾と長剣を叩き落します。 攻撃手段を失った怪重機に向かって、今週はデカブレイクがブレスロットルでジャッジメント「アラドン星人ギャンジャバ、 3000以上の金庫を襲った強盗、及び両親を殺害し幼いヤーコを誘拐し、使役した罪でジャッジメント」宇宙最高裁判所の決定はデリート許可ですが、 腕組みして鼻で笑うギャンジャバは「ふふん、やられてたまるか」後じさりで逃走です。

しかしその背にガツンと当たる巨大な壁。 「地獄の番犬が逃がしはしないっ」デカマスターとデカベースロボまでも年末在庫一掃処分バトルに参戦です。 というわけで巨大戦闘のシメは「ボルカニックバスター!!」え゛、大気圏外の衛星爆弾をも破壊する最大最強の火器を地上に向けて撃つんですか?!  そんなジンチェな。幸いというかさすがに威力最小に絞ってたらしく、破壊したのはキャノングラディエーターのみ。 手加減しすぎてギャンジャバはコクピットから脱出成功です。

転がり逃げるギャンジャバの前に降り立つバンとヤーコ「逃がしゃしねーぞ!」「生きていやがったか」ってセリフはともかく、そのサイレンみたいな効果音は……と思ったらOPテーマ背景に、 バンの決め台詞と力入りまくりの単独チェンジ&スワットモード展開です。さすがは主役回、美味しい所とりまくり。 「ギャンジャバ、幼い子供の幸せを奪い、罪の片棒を担がせた上、その命まで奪おうとするなんて、言語道断!」

デカレッドの背後で、ヤーコが虹色の羽広げ優雅に光を操ると、ギャンジャバの腕パーツから光が走ってジョイント部分からマッスルギアはバラバラです。 「てめぇ、育てた恩を忘れやがって!」吼えるギャンジャバに「うるさい、よくもあたいの母さんと父さんをっ」子供の方から逆勘当言い渡すヤーコ。 ウルセーと撃ってくるギャンジャバ。ヤーコの前に盾となって立ちはだかるデカレッド「ヤーコ、下がってろ」
「てめぇの悪行三昧、ゆるさねえっ」とマックスパワーのディーリボルバーでストライクアウト。 あり、ディーリボルバーってエネルギー弾じゃなくって火炎放射器でしたっけ? ともかく爆炎の中にギャンジャバの姿は消えました。 「これにて一件コンプリート」「やったぁ、ありがとうバン」グランディアのラストを思わせるデカレッドの首っ玉にかじり付く光翼人ヤーコの笑顔で戦闘終了。

そしてゲストヒロイン・ヤーコとのお別れは、テツが地球の空気を懐かしんでたあの橋にて。 誘拐されて強要されていたから金庫破りの罪は不問、ヤーコは宇宙警察の協力で自立の道を志すことになりました。 「これからは、自分の幸せの為にその能力を使ってくれよ」 「バン、アタイ……あんたの事忘れない」肩を掴むバンの目を、想いを込めて見上げるヤーコでしたが 「俺もお前の事は忘れられないぜ、子ブタちゃん」バンの最後の一言にカチン。 そんなヤーコから背を向けたバンは、嵐の前触れを知らないまま「鼻息かけられるわ、ゲーされるわ、あんな大変な経験、はじめてだもんなー」と続けてホッペを両手ビンタで挟まれます。 「バンのバカーッ」

そのまま泣きながら回転パンチという園児最終奥義へと繋げるヤーコと、ワケがわからないまま逃げるバン。 そんな赤服カップルを仲間たちは微笑ましく見守ります。 「相変わらずバンって女心がわかんないのね」「あんなに可愛い女の子のハートの鍵を開けたのにね」 ジャスミンとウメコに続いてホージーからは賞賛の声「ヤツは銀河一の金庫破りってワケだ」 「でも自覚なし」吹き出すセンちゃんに頷くテツ「あんな可愛い子なのに、ナンセンスですね」 多分ゲロの世話とサイクリングが、男女と言うより兄妹感情にバンを目覚めさせたと思っておこう。でないとヤーコの設定はロ○すぎてヤバい。

「やーい、子ブタ、子ブタ〜」なんてからかう園児レベルなバンにヤーコが力を揮うと、すとんと落ちるバンのズボン。 ヤーコとウメコが目を覆い、慌てたバンはズボンを足首に絡めてつんのめり、苦笑いの一同はヤーコをなだめに駆け寄ります。「赤の水玉か」って冷静に突っ込むボスで今週はシメ。

幸薄かったエイリアン少女の未来に光が射してくれと、バンは胸の奥で熱く祈るのだった。 正義を信じてこれからも人々の幸せの為に戦えデカレンジャー、特捜戦隊デカレンジャーbyナレーター

EDミニコーナは ファルファ星人のウンチク編
「ファルファ星人ってハートに火がつかないと、ウーパールーパーみたいに子供の姿のまんま大人になっちゃうから、 なかなか数が増えないのよね」一息で言ってのけて最後に存在感をアピールするスワンさん。 「子ブタちゃんは宇宙の貴重種ってわけだ」感心するバンにチョークスリーパーかけるヤーコ「子ブタって言うなー」 デカスワンに助け求めても、この手の揉め事は犬も白鳥も喰いません。ジャスミンはセンと今のケンカを再現したりと、仲間もぬるーく見守り……あ、ボスとウメコがなでているのは……マーフィーK9! ディーバズーカも在庫処分な販促に凄く控えめに参加です。 CMもしてたアイボなロボット警察犬は小売店に何頭ぐらい残ってるのかなぁ。

次回予告 エピソード.39『レクイエム・ワールド』
なんとデカベースが全滅?! キレた来々軒店主が洗わずに盛り付けたワケじゃなさそうです。来週はシリアスなウメコちゃん大活躍編。アクションとファンタジックなシーンの連続です。 いやぁ、スポンサーのロゴで絶妙に隠す様は、ユニクロの男性ヌードCMにも似た職人芸……あ、デカルームで披露してるバク転がウメコ本人か吹き替えかを、スローで確認してただけです。べ、別にパンチラ目当てじゃ……。


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エピソード.37 エピソード.39
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