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特捜戦隊デカレンジャー  エピソード.37『ハードボイルド・ライセンス』



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10月31日
晴れてりゃ小春日和の気温なのに、外はしとしと雨模様。涙雨かもしれないこんな日は、子供番組で盛り上がろう。 と言っても80年代の刑事物(西部警察、特捜最前線)と『怪奇大作戦』(京都買います・死神の子守唄)が元ネタじゃ、手放しで笑えるポイントは極小。今週末は7時半が重いです。
……めげずに、いってみるさ、特撮感想日記〜

特捜戦隊デカレンジャー エピソード.37『ハードボイルド・ライセンス』
踏み切りの赤い明滅を見上げる会社帰りのOLさんから今回は開始です。金網越しに彼女を狙う怪しいフード……その赤い手から伸びた触手が、白い喉にからみつきます。 気絶したOLさんの首筋に白いバラが咲き、やがてサントリーの遺伝子組み換えなんてメじゃない青バラに変化。この世にありえぬ花を摘んでポケットに入れ、闇へ消える怪しいフード。遺体に被るナレーション。

『この事件は若い女性の突然死として処理され、デカベースには報告されなかった。しかしこれは、この後起きる悲劇の序章だったのである』 遮断機の音とともに赤い題字のOPへ……
ガチです、マジです。西部警察と勝負する気です。って言うか、量(制作費)より質(演出)でデカレンが勝っちまってるよ。 制作費やりくりしても、壊し車は1ヶ月に1台、爆竹と花火はまだしもガソリン爆発は3ヶ月に1度……そんなデカレンが、豊富にパトカーどっかんどっかんの2時間スペシャルより、まさか見応えがあろうとは……もうちょっと頑張れ大門軍団。 オマージュな地獄の番犬(ボス)に負けてるぞ。

では本編へ……本日の主役ホージー(戸増宝児・デカブルー)が、キャラソン歌いながらライトグレイの背広と明るい色の整え「ぷわぁーふぇくっ」、鏡貼りの階段で一回転。 「なに回ってんの?」ファイル抱えたセンちゃん(江成仙一・デカグリーン)の肩を叩き「気にするな、センちゃん。グッドラック!」 全開笑顔で出かけます。ノーネクタイって事は……この相手とのデートは初めてじゃないな。

溜息混じりにデカルームへ入ってくる緑の同僚に「どうしたんだ、センちゃん?」声をかけたのはバン(赤座伴番・デカレッド)です。 今夜非番のホージーが、やけにめかしこんで「めっちゃめちゃ、うっきうっきで、出かけてったんだよねぇ」ぼそっと語る緑の人。地味なのにモテモテ仙一君としては、女ッ気のあるホージーなんてシロモノは、この世で解けない唯一の謎、だったりして。 「めかしこんで、うきうき?」手のフリ付きでやはり疑問を呈するのは長い付き合いのジャスミン(礼紋茉莉花・デカイエロー)。 『あやしい』暖色系お子様コンビは、普段のホージーを真似た“アゴに手ポーズ”+眉間にシワです。

「あ、ボス。おそらく背後に女性の存在が!」我に返ったウメコ(胡堂小梅・デカピンク)は野次馬根性むき出しで、ボス(青犬顔の地球署長 アヌビス星人ドギー・クルーガー)に詰め寄ります。 「相棒のヤロー、ボスすぐに捜査しましょう」その尻馬に乗るバン。 「……ふぅ、ばか」書類から顔を上げ苦笑まじりにお子様コンビをたしなめるボスはオトナのノリ全開。 年下エリートのテツ(姶良鉄幹・デカブレイク)まで寄ってきて、類友というかお子様トリオを見守るボスはさながら保育士さん状態です。

「どんな人でしょうか、美人ですかねv」先週恋破れたテツですが、想像している宝児のカノジョは、やっぱ年上かな。 「ま、オレの彼女よりは落ちるだろうけどな」やたら得意げなバンに「え、先輩っ、いるんですか」なんて興味津々で聞くあたり、スワンさんのキス(あのアングルだと誤解してそう)の傷は浅そうです。
「いないけど……」単なるホージーへの対抗心だった、バンの架空カノジョに全員がずっこける中、一番派手なリアクションしてる、ウメコ案じるボスの視線は理想の上司。 バンはお友達宣告のマイラさんへの未練を断ち切ったか。マリー(新山千春)は現実で野球選手と結婚しちゃうし、ゲスト出演したとしても、新婚早々子供番組でラブシーンはアリエナイザー……。

「しかし、彼女までゲットか。ホージーのヤツ、やっぱり最高にのってるな」 “やっぱり”の意味を、ボスにジャスミンが聞いてみると……なんとホージーは特キョウ(特別指定凶悪犯対策捜査官=エリート)への昇進試験にチャレンジ中。 しかも第4次試験まではパーフェクト。後は最終試験の実地だけ。 「憧れの金バッチ」ホージーの口マネするジャスミンの横で「専門クラスにも入らずに通常の職務をこなしながら、あの凄まじい量の勉強をするなんて」経験者は語る状態のテツ。 「ナンセンス?」手振りつきで聞くジャスミンに「いえ、マーベラス。凄いです」マジ顔&敬意です。 「励ましてくれる人の存在が大きいのかも知れんな」ボスの言葉で、さらに相棒への対抗心かきたてられるバン。 「くぁー、どんな子なんだよ、たっくー」ああっ、ホージーの身代わりにプロレス技かけられたセンちゃんが「うっ」……落ちた。

落ち着いたバーに流れる、ギターの音色と歌声。カウンターでワイングラス傾けるホージーが見つめる弾き語り美人は、ロングヘアー真ん中分け(西部警察orかぐや姫)。
「胸に染みたぜ、テレサ。君の歌は聞くたびに良くなる」
「ありがと、宝児さんはどう?」
ステージを終え横に座ったテレサ(演 田中千絵)に、 特キョウ試験の調子を聞かれ「次の事件を本部の決めた条件の中で解決すればいい……オレは絶対合格する自信がある」ホージーはグラス掲げます。 あなたなら大丈夫と付き合いで口にしたワインにむせるテレサは儚げ「この星のお酒、マイク星人の私にはきついんだもの」国際恋愛超えた星間恋愛とは、 こりゃまた障壁が高そうです。

まずは容姿や文化よりもわかりやすい障壁が出現。「クロード?」視線に気づいたテレサが店の入口を見ればじっと見つめている赤シャツの青年が立ってました。 「や、久しぶり」挨拶するホージーを睨みつけた弟・クロード(演 辻本祐樹)は「帰ろう、姉さん。無理して働かなくてもいいって言ったろう」テレサを引っ張り出そうとします。 過保護な弟の手を振り切る姉。「無理なんかしてない。私は好きなの」そういうテレサの視線の先にはホージーの笑顔。だけどこう付け加えるテレサ「歌う、ことが」

そんな姉の気持ちを察したか、自制心にかけたか「今夜はなるべく早く帰ってこいよ、姉さん」立ち去るクロード。見送るホージーは苦笑です。 「どうも嫌われてるな」「ごめんなさい、親をなくして姉弟二人っきりで暮らしてきたから、あまり人を信じられないみたいなの……本当は優しい子なの」 「わかってるさ、君の弟だからな」謝るテレサの手を右手で包み、見つめあい微笑みあうホージーのラブラブっぷりは、シスコンの肉親でなくても吐血モノです。

その頃、公園で首に青いバラ咲かせた女性が崩折れてました。フードの人物が女性の遺体に屈みこんでバラを摘んでいると警邏中のパトカーが通りかかり急停車。 「そこで何してるっ」職質かけようとした制服警官さんは、振り返ったフードの陰から、トゲつきのツルを髪の毛のように振り乱した銀色顔みて悲鳴です。 この程度で悲鳴かぁ。ドギーとかギンとかハクタクとか……メガロポリス市民はエイリアンを見慣れていると思ってたんで、ちと意外。

「いつも送ってくれてありがと」私鉄沿線(うわぁ)のテレサのアパートまで、ギターケース運んできたホージーは、部屋に入ろうとする彼女をソフトフォーカスアップでふり向かせます。「テレサ」 「ごめんなさい、やっぱり私」朝の番組だから、お茶とかその先とか口にしないまま、やんわりお断りのテレサさん。だけどホージーはしつこく食い下がります。「地球人じゃないから、マイク星人だから気にしているのか?」

「そうじゃない、そうじゃないけど……」「だったら」口ごもるテレサに脈ありと感じたか、もう一押し頑張るホージーでしたが、 SPライセンスに緊急コール。テレサは送り狼の危機から脱出です。「ポイント347にアリエナイザーが現れた。OLを殺害した上、職質の警官2名に重症負わせ逃走中だ。ホージー、非番の所悪いが急行してくれ」 「ロジャー」ボスの指令で駆け出すホージー「また連絡する」 見送るテレサの顔は切なげです。

地下道らしきアスファルトに足音響かせるフードの人物。テツの指示で追う5人のSPD。 「フォーメーションR2、いきますか」「よっしゃー、相棒の代わりは後輩、お前だぁ」デカレッドの横に青い相棒ではなく白いデカブレイクが立ち、作戦立案する初事件かと思いきや……「遅れてすまん」デカブルー登場。

「ずるいぞ、相棒。オレに断りもなく彼女作って。特キョウ試験の事も内緒にしやがって」 「無駄口叩くな、アリエナイザーはどこだ」赤青のコンビはさっそく息の合ったボケ突っ込み。 「この地下駐車場のどこかに潜伏中よ」自称リーダーのデカピンクが状況説明。「オーケー、スワットモードだ」主役回らしく、デカブルー単独のモードチェンジですが、お約束の解説はOFF。 その影で、スワットモードを持たないデカブレイクは、あっという間に添え物です。短けぇ春だったね。

熱感知システムで車の影に隠れた容疑者を見つけ「そこだ」ディーリボルバー向けるデカブルー。 駆け出すフードに「止まれ、止まらないと撃つぞ」一応警告しますが、走る相手を容赦なく撃っちゃうあたりプロですなぁ。 もっとも、右腕をかすっただけなのは威力最小限の威嚇なのかも。さすがにデリート許可なく致命傷ってわけにはゆかないか。
「動くな」緑の血を流してうずくまるフードを階段際に追い詰めたら、右手の触手をムチのように振られて大慌て。 思わぬ攻撃に身を伏せた6人が顔を上げたときには、フードは姿を消し、残ったのは血痕のみ。 しかしコンクリートに当たって火花と煙を出す触手って……生体か?(実は部分改造かな)

「司法解剖の結果、被害者の体からは、ある特定の栄養素だけが完全に抜き取られていた」 幾つものホロ画像出して説明するボスの言葉に耳を傾けるデカルームの面々。メイン回だから仕方ないけど、中央のホージーは筋痛めそうな振り返りっぷりです。 数日前にも同じ所見の被害者がいるため事件は連続殺人に発展。その直後、宇宙警察長官ヌマ・Oからも通信が 「特キョウ候補生・戸増宝児。報告と同様の変死事件が7つの惑星において数十件発生している事が判明した。 本件は広域指定事件となった。そこで君に特キョウ試験の最終課題を与える。この事件を48時間以内に解決せよ」

「ロジャー、最善を尽くします」敬礼で応え、早速情報収集の為端末に向かうホージーに、同僚たちは全幅の信頼です。 「ホージーさんなら、ちょちょいのちょいだよね」「特キョウになって別の星に配属されちゃうのは寂しいけど、みんな応援してっから。頑張れよ、相棒」  ウメコが拳にぎりバンが肩に手を置き……ピースや微笑で見守る仲間を振り返り「サンキュ。だが相棒って言うな」そっと方の手を外すホージー。40話も近い今となっては、取っ組みにはならないか。

軽やかにキーボード叩くホージーの右手に光るブレスレットを止めたのは、ロボの開発整備だけでなく科捜研な事までやっちゃう羽耳メカニック・スワンさんの声。 「ドゥギー、現場の遺留物からだいぶ絞り込めてきたわ。おそらく犯人はマイク星人の男性よ」その報告に弾かれたようにふり向くホージー。 「どうしたホージー、心当たりがあるのか」青ざめた部下に声をかけるボスに「いえ」と答えたものの俯いた顔は蒼白です。

白いバラがいっぱいの部屋には、ホージーとのツーショット写真。電車が見える窓際でギター弾いて歌ってたテレサが、 咳こんで中断したその時、疲れ果てたクロードが帰宅です。 ふらつく弟を心配する姉に無理した笑顔を見せ「なんでもないよ、姉さん」休んでなきゃダメだと窓とカーテン閉めて冷えた外気を遮断します。 少しぐらい大丈夫と笑う姉に、あまり無理するなと忠告しながら、クロードが黒いレインコートから出したのは青いバラ。 「この星でも見つかったの、その花?」くったくない笑顔のテレサは花の採取法を、まったく知らないようです。

しかし右腕を痛そうに押さえる弟に、不安を覚えるテレサ。 「それを摘むために、何か危ないことしてるんじゃないの?」そんな姉を心配性だと笑い、谷間に咲いてたとウソをついたクロードは、部屋に不似合いなゴツい顕微鏡の前に座ります。 白手袋をはめ、黄色いサンプルと花の汁をプレパラートに落としてレンズを覗けば、青い汁で消えていくアメーバー状の物。マイク星人のガン化した免疫細胞でしょうか 「すごい、今までの星で採取したエキスに比べて劇的な変化だ。これなら姉さんの病気もすぐに治るよ。あと少しこの花を集めれば……」

「本当に? じゃあ私、本気になってもいいの」嬉しそうな姉の言葉に息を飲むクロード 「……あの刑事のことか」姉弟の齟齬がツーショット写真を中心に表面化する前に、ノックの音で話は中断。「俺が出るよ」花を手に微笑む姉を背中で守るように、ドアを開けたクロードが見たのは、 青い制服姿のホージー。SPDジャケットがこれほど不吉に見える回は初めてです。 「姉に何か用ですか」「君に聞きたい事があるんだ」一瞬目を伏せ、決意のクロードでAパート終了。

「なんですか」線路沿いの狭い道を歩きながら、不機嫌に用件を聞くクロード。 ホージーが無言でその右腕を掴み、シャツを捲り上げると緑の血がにじむ包帯が露になります。 「これはオレから受けた傷だな」訊かれて一瞬目が泳いだクロードは、虚勢の笑みとかすれた声を押し出します「だったら、どうだっていうんだ」 手を振り解き、背を向ける恋人の弟に、硬い声で告げるホージー「重要参考人として、連行する事になる」そんな刑事に向かって、クロードの昔話が始まりました。

両親をスペースシップの事故で亡くしてから、姉さんはいつも自分を犠牲にして俺を守ってくれた 「どんなに辛くても、きっといつか幸せになれるから頑張ろう……ってね」 錆びたドラム缶に手をつき微かに微笑むクロード「オレは努力して異例の速さで医者になった。やっと俺たちにも幸せが来たと思った。でもその矢先に」 ハレーション起す光の中、ヌードっぽいシルエットで倒れるテレサ。素裸かどうかは赤い血のイメージでよくわかりません(女性オルフェノクと同じでチューブトップブラ?)。

「姉さんは幼いオレを養うために、危険な放射線が出ていると噂があった鉱山惑星ガイガミュラで働いて、そして……」 遮断機の鳴る中、クロードは拳握り締め決定的告白です。 「姉さんは元気そうに見えるけど、このまま放っておいたら、あとわずかしか生きられないんだ!」 目を見開くホージーの肩を揺さぶり叫ぶクロードに、行過ぎる電車が重なり、ドアップで明滅する遮断機の赤ランプが危機感を煽ります。 電車が行き過ぎ、静かになってもホージーはかたまったまま。「テレサが」呆然とつぶやくのやっと。

オレはあの花を青く咲かせる物質が特効薬になる事を突き止めた。 そしてあちこちの星で人体実験を重ねた結果、やっとこの星の若い女の体に最適な物質を見つけたんだ。 「なんと言われようと、俺は姉さんを助ける。俺がやるしかないんだ」駆け去るクロード。追いかけることも出来ず佇むホージー。 重なるテレサの歌がまた……生まれた私が悪いなら、命を捨てるつもりだのと、シーンにぴったりで切なさブッちぎり。 この2日間の犠牲者のカットインや、陸橋走るクロードは恥ずかしくなるほど刑事モノ。 ドアまで来たけど情と任務の板ばさみでテレサに会えず、廊下で迷うホージーは完璧に特捜最前線です。

姉の命数と伸びてきた司法の手に追い詰められたクロードは、 高架下の駐輪所へ自転車止めるにきたお下げの女性に狙い定めて、エイリアン姿になりますが…… 「ねえちゃぁーん」駆け寄る歳の離れた弟の靴を指差し 「優介またひも取れてる」と結びなおしてあげる女性の姿に、姉と自分を重ねて立ちすくみます。 女性に気づかれ悲鳴上げられて、地球人姿で逃走するクロード。ところで今時、弟の額をツンする姉っているのかなぁ(サザエさんとリッツCMの沢口靖子くらい?)

やっとテレサに真実を告げる決意したホージーですが、ここでまたまたSPライセンスにボスから着信です。 「宝児、ポイント315に逃走中のアリエナイザーが現れた。若い女性を殺害しようとして未遂のまま逃走中だ。市民の安全の為に、一刻も早くヤツを発見するんだ」 静かにライセンス閉じるホージー。目を閉じ……苦悩の末、SPライセンスをチェンジモードにスライドさせます(一種の拳銃携帯許可……)。
ドアの向こうではホージーとテレサの幸せそうなツーショット写真が、通り過ぎる電車の振動で倒れると同時に、二人の恋は終っちゃうよフラグが立ちました。

出動の為、階段駆け下りるバンたちは対照的にノーテンキです 「いいかみんな、この事件は相棒の特キョウ最終テストだ。援護はいいけど、絶対トドメんとこで出しゃ張んなよっ」 「そっくりそのまま、その言葉かえすよ、バン」「そうそう、先輩が一番危ないですからね」 センちゃんとテツの反撃に「なんでだよ」手を広げ肩をすくめるバンは「全く自覚なし」呆れるジャスミンの声も馬耳東風。 「おっしゃー」雄叫び上げるその後ろから「とにかくレッツゴー」と声かけるウメコも自覚なし組かな。

店へ向かう時間となり、カーテンを引きコートに着替えて、ギターケースを手にするテレサ。 咳き込みながらカギかけたときに、雷鳴に気づきます。さっきまでホージーが立っていた場所から暗くなる空を見上げ、台所のアルミ格子にかけてあった赤い傘に手を伸ばすあたり、貧しくても安全だった頃の日本っぽくてノスタルジー。

夜の線路沿いを逃げてきクロードは、帰宅途中のOLが地下道へ降りるのを見て衝動的に駆け込みます。 他に通行人がいないのをみて異星人姿に……触手伸ばそうとした瞬間
「待て」
ふり向けば、 口笛BGMのデカブルーが静かにSPライセンス掲げてました。二度目に注意深く見ればコマンドの位置はジャッジメントモード。  罪状の読み上げや判決のくだりは、歩行者用信号機の青い明滅と赤に変わる様子を見上げるテレサと、雷&降りだす雨で代用です。 そっか、交通安全キャンペーンでバン(役の載寧氏)が一日署長やったのは、SPライセンスのモチーフが歩行者用信号だったからか……。

判決(数十人の殺人なら多分デリート……)を示されたクロードの 「俺がいなくなれば姉さんは死ぬんだぞ。それでもいいのか」って訴えに、「オレは、デカなんだ」感情押し殺し区切るように言葉を押し出すデカブルー。 「姉さんを好きだっていうのはウソだったんだな」2人の姿が六角の窓で、画面の端と端に分けられているあたり相容れない立場と決意を明確にしすぎてて残酷です。 「ウソじゃない、愛してる」ディースナイパー向けるデカブルー。姉の笑顔を思い、最後の逃走試みるクロード。

クロードが駆け上がった地下道出口には地球最強の生き物・女子高生集団。「きゃー」ってベートニンの時とは反応が偉く違うけど気にしちゃいけません(京都民は異人に慣れすぎなんだよ、きっと)。 触手を揮いかけるクロードに向かって、やむなく引き金引くデカブルー。ディースナイパーが火を吹いたところで絵は止まり。倒れる描写は銃声のみで表現です。

赤い傘さして歩くテレサは、前方の人だかりに不吉なものを感じます。「すいません」野次馬かきわけた先で見たものは、 開いたままの目に暗い虚空を映して動かなくなった弟の姿(元からまぶたのギミックは無かったやん……って突っ込みはナシの方向で)。赤いカサ投げ捨てて駆け寄り、弟の名を叫びかきだくテレサ。 ゆっくり地下道から出てきた青いスーツにふと顔をあげたテレサの目に、最初に飛び込んできたのが、手から力なく下げられたディースナイパーのSPDマークってあたりがハードです。

雨が染みて青から黒に近くなってるスーツは見るからに寒そう。絶え間なくマスクを伝う雨が、声も無く号泣しているかのようです。 サイレンと赤色灯もけたたましく乗り付けたデカビークルや、降りたったカラフル軍団をもってしても、結末の暗さはどうにもなりません。 チェンジを解いたホージーが暗い雨の中天を仰ぐのを、仲間たちはただ無言で見つめるだけ……

「辞退したんですか相棒、特キョウになるの」ケースに収まったまま本部へ送り返される金バッチを、ボスのデスクから手に取るバン。さすがに今回はトーン低めのためいき混じり。 「あんなに憧れていた特キョウの試験に、合格したのに」ウメコはそう言うけど、愛する人の肉親と引き換えに貰ったバッチつけるホージーじゃあるまいて。 「その後、彼女は」ジャスミンの問いに「行方不明だそうだよ」やはり暗い顔で答えるセンちゃん。

事件直後、メディカルセンターに運び込まれた彼女の体は、回復にむかってたというスワンさんの言葉だけが、一条の救いです(さすがに死神の子守唄まんまじゃね……)。 「クロードの治療が、それなりに功を奏したんでしょうか」テツの言葉に首を振るスワンさん「それよりも、地球に来てからの彼女に、生きたいという思いを強くさせる何かがあったんじゃないかしら」犠牲の上の命じゃない可能性を示すあたり、 お子様への配慮も感じられます。

ラストカットは、黒スーツに黒ネクタイでクロードの墓に花を供えに行くホージー。その行く手には弟の墓参りから戻ってきた尼僧姿のテレサ。 数秒間、涙こらえた目で見詰め合う2人ですが、無言のまま目を伏せ一礼したテレサはすれ違い…… その瞬間、口をひらくも彼女にかける言葉がみつからず、全てを飲み込み歩き出すホージー。ナレーションもなく、ロゴが滑り出してきてシメ。

尼僧となって、弟と犠牲となった人たちの菩提を弔っていく覚悟のテレサ(実は元ネタはマザー・テレサ?)。Ep18で『京都買います』パロだと散々言われた事へのスタッフの意趣返しというより、 パロディに見せかけた照れ隠しって気がするんですが、考えすぎですかねぇ。

EDミニコーナは 一週遅れのデカスワン編
鉄工所でジャスミンとウメコを両脇に従え、ぶりっこポーズのスワンさん。 「スワンさんの華麗な変身、デカスワン!」 ジャスミンの紹介でチェンジシーンのバンクが流れ、ウメコもおおはしゃぎ 「かっこいー、すごーい さっすがスワンさん。これがらは一緒に戦いましょうね」 くるくる回ってスワンの戦闘を再現していた二人ですが「だめよ、あたし4年に一度しか変身しない主義なの」 と言われてガク〜「オリンピックヒロイン?」一応ジャスミンがこち亀なオチつけましたが 「うわーあ」って転んでおいしいトコロ総取りのウメコちゃん……天然だとしたら、なんて恐ろしい子。 そして今日のマーフィーは、オマケシーンで尻尾だけでした。いや……出ただけマシか。

次回予告 エピソード.38『サイクリング・ボム』
バンには爆弾が良く似合う、って苦しい語呂合わせですが……Ep20が『ダイハード3』なら、今度は『スピード』。時速20Km以下になると爆発ってことで、 高速バスではなく自転車で突っ走るあたり、安上がり。いや、小型宇宙人の容貌を見ると、どうやら『E.T.』(米1986)混ぜちゃったようです。 ともかく、デカバイクロボ復活のようでやれやれ。先週壊されたのを修理してたから、今週はロボ出てこなかったのかぁ。つーか、直しながら遺留物の分析までやっちゃうスワンさんて天才どころか、神?!

今週のスーパーヒーロータイムの締めはデカピンク紹介編。
「エマージェンシー・デカレンジャー! フェイスオンっ デカピンク」チェンジシーンから、Ep31の名場面集へ。 「ウメコにお任せ。次回もすっごく面白いよ。絶対見てね」いやぁ、まともでした。さて、再来週はデカブレイク……いや、デカマスターかな。


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エピソード.36 エピソード.38
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