特捜戦隊デカレンジャー エピソード.26『クール・パッション』



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8月15日
夜中といえども気を抜けないアテネ五輪の寝不足で、朦朧とした頭を振りつつも、ドーピングだけはいけません。 せめてお茶やコーヒーで眠気を払い、ホージーの勇姿でも見ようじゃないか。いってみようよ特撮感想日記〜

特捜戦隊デカレンジャー エピソード.26『クール・パッション』
白地に赤丸の射撃訓練所の的のアップから今週は始まりました。 事件がなくても鍛錬の日々が続くスペシャルポリスたちの暇と言う文字の無い辞書は確実に不良品……じゃなくて6者6様の命中率がなかなか楽しゅうございます。

200発中187発命中のランクSでも「いまいち」と不満げなバン(赤座伴番・デカレッド)はさすがジュークンドー使い。 176発命中でランクAのセンちゃん(江成仙一・デカグリーン)は「まぁ……」と本分が近接戦闘と頭脳労働なのをわきまえている感じです。 171発命中で同じくランクAのジャスミン(礼紋茉莉花・デカイエロー)が髪をかき上げる様を見て、 「さっすがジャスミン」と褒めたウメコ(胡堂小梅・デカピンク)は最後の一発も外して67発命中のランクE(そっか、逮捕しちゃうぞで言えば二階堂頼子だと脚本家の横手美智子さんは認識したか……)。

「どうしたんですかウメコさん、調子でも?」惨憺たる成績に体調を心配するテツ(姶良鉄幹・デカブレイク)でしたが、 「もー最高!」ルンルンなウメコと「いつも30とか40だもんね」「筋力がついてきたんだよ」とフォローのジャスミンとセン言葉を聞いて、 溜息混じりに「ナンセンス」 ところで、ウメコ「へへーん」って嬉しいのはいいが裏ピースはやめてくり。

さて今週の主人公ホージー(戸増宝児・デカブルー)は同じ姿勢で正確な射撃を続け、200発全弾命中のトリプルSランクをたたき出します。 「地球署には、戸増宝児っていうすっげースナイパーがいるって聞いてたんですけど、さすが!」馴れ馴れしく話しかけるテツに「いつも通りだ」とウメコとは対照的に笑み一つ浮かべ無いホージー。 「いつもパーフェクト?!」と問い返しホージーの返事が無いのも気にせず「実は俺、射撃はちょっと」と、4発外した事を告白し“上手くなるコツ”を聞こうとするテツでしたが 「上手いヤツは上手い、ヘタなヤツはヘタ、それだけだ」と面倒くさそうなお返事に、一旦ホージーとの会話を諦めます。

ミもフタも無い言い方だと拗ねる本部からの研修生を「俺の相棒は一見取っ付きにくいけどイイ奴だぜ、気にすんなよ後輩っ」とテツの上行く馴れ馴れしさで慰めるバン。 「気にはしてませんけど」ふて腐れてるテツを振り切るように「パトロールの時間だ」と立ち去るホージー。 「あ、俺も行きます」駆け足でホージーを追うテツ。それを見送るバンの笑顔は、新米婦警・沙織ちゃんを見守る墨東署交通課の面々のよう……って後輩が出来て成長したんだねぇ、バン。

ホージーとテツは、それぞれ白バイ・マシンハスキーと一輪バイク・マシンボクサーに乗って、お揃いの官給品サングラスで街をパトロール。いやぁ、牽引どころか両方ともモロ合成。 お陰でバイクだってのに会話が弾む弾む。いや、ヘルメットの通信機能を使ってるのかも。 「俺って、ホージーさんに嫌われてます?」「どうして?」「……ズバリ、俺が金バッチだから嫉妬してます?」この失礼な質問に答える前にホージーは急ブレーキ。

「おしゃべりしている場合じゃないみたいだぞ」なんと複合ショッピングセンターの自転車置き場で暴れて買い物客に迷惑かけてるのは、緑の直立二足歩行恐竜……ビース星人ビーリング(声 下山吉光)。 「まて、器物損害に加えて迷惑防止条例違反で逮捕だ!」SPライセンスを示すホージーに向かって「うるせー、俺が一番強いんだよ」とトンチンカンな受け答えのビーリングは、二人に殴りかかりテツ&ホージーのWパンチを「いってーな、バぁカ」と張り手で返し、 「勝って賞金を貰うのは俺だぁ」ますます話が通じなくなります。

「その暴力衝動、誇大妄想、筋力の異常増加……お前、もしかしてメガゲストリンを飲んでるな」テツの質問に 「チョーチョが飛んでるぅ、うはははは」と完全にイッちゃった返事のビーリング。 代わりにホージーの方がメガゲストリンの事を聞き返します。中毒となり死に至る非合法の筋肉増強剤メガゲストリン……ホージーが知らないという事は、特キョウレベルの極秘扱いなヤバいクスリの様です(どうして所轄に情報が下りてこないんだ、って青島君の叫びが聞こえそう)。

「チャンピオンは俺だぁ」突っ込んでくるビーリングに対して、2人はデカブルーとデカブレイクにチェンジ。 「らりるれろわ〜」などとロレツまで回らなくなったビーリングを取り押さえようとしますが、そのあまりの怪力とメチャクチャぶりに殴り飛ばされるブルー。 仕方なくデカブレイクは丸腰の相手にブレスロットル操作しての強力拳パワーフィスト(なのに初撃は蹴り)でストレートパンチ。 「痛いよう」やっとマトモな会話が出来るようになったビーリングを確保です。でも「どこで手に入れた! 聞かせてもらうぜ」と軽く締め上げただけで「イリーガルマッチの会場だぁ」と闇組織の本拠地や合言葉までバラしたっぽいビーリング……麻薬更生所生活はかなり長〜くなりそう。

新宿の裏通りっぽい飲食店や飲み屋が並ぶ繁華街を歩く白スーツと革ジャン派手シャツのサングラスコンビは、登場当初キャラかぶりが心配されたホージーとテツです(いやぁ、同じ茶髪でも意外にキチンと区別がつくもんだなぁ)。 2人は『時間外の高級クラブ』って雰囲気の玄関で壁をコンコン。するとマジックミラーの一部が開いて鋭い目が覗き、合言葉を尋ねてきました。 「チャンプのバンダル星人ジーバは連続1999人勝ち抜き中」テツが答えると、含み笑いと共に白大理石のドアが開き2人は中へ……。

ドアの奥は紫煙とアルコールが染みた空気の中を、歓声と怒号と熱気とトレイ片手のバニーちゃんが行き交うアンダーグラウンドの闘技場。 店の中央は広くなっているもののロープもマットもなく、客のテーブルのすぐ横で、今日も赤鬼めいたバンダレ星人ジーバ(声 高階俊嗣)がトゲトゲの別のアリエナイザーを殴り飛ばして喝采を浴びてました。

イリーガルマッチとはアリエナイザー同士が死ぬまで戦う試合にかけて楽しむ違法ギャンブルである、本来宇宙法で硬く禁止されている。byナレーター
テーブルに着いたテツとホージーはさらに説明的なヒソヒソ話。 プロモーターのダーデンは切れ者で、バトルの様子を会員制のネットで全宇宙に流して大儲け。メガゲストリンのアガリも、もの凄い金額、 つまりダーデンは「特キョウ扱いの特別指定凶悪犯です、地球でやってるとは知りませんでした」

トレッドへアのエイリアン(声 清川元夢ってガーゴイルかぁ)と相席になって「元締めは顔を出さないのか」と2人は聞き込み開始。 こんな所にでて来ない、ウワサだとチャンプにしか会わない「VIPルームで御観戦中だろ」と酒一杯奢ることなく有益情報ゲット。いやぁ、早い展開です。 「ここでチャンプになるしかダーデンに会う方法はないってことか」上着脱いだテツは「俺に挑戦するヤツは、いねーのかぁ」と挑戦者を募るジーバの前で、半裸になって挑発です。 しかしVIPルームでブランデー(?)片手に店と客をモニター越しにチェックしていた、タイラー星人の元締ダーデン(声 佐藤正治…デズぽん久しっぶり〜)は、秘書に検索させてテツが特キョウと見抜いちゃいました。

「いかがなさいますか」お伺い立てるボディーガード(横山一敏)に、特キョウとジーバの戦いもいいと冗談飛ばしてスルーされ、落胆したかどうかはダンディな佇まいで解りませんが 「解っている、帰ってもらえ、丁重にな」とボスらしく命令です。

「調子に乗りやがって」ハラハラ見ているホージーを「失礼」と退けたダークスーツの男たちが 「申しわけございませんがお客様、宇宙警察の方のご参加は、ご遠慮願ってます。お帰りいただけます?」テツを取り囲み、つまみ出し準備完了。 「待ってくれ」そんな男たちに割り込んでくるホージーを見て(かばったりしたら、仲間だって事がバレちまう)と今度はテツがハラハラ。

しかーし「てめー、警官だったのかよ。慣れ慣れしく話しかけてきやがって、妙だと思ったぜ」 なんとホージーはテツを右フックでぶっ飛ばし「こんなヤツ、さっさと放り出してくれ……次は俺がやる」ジーバに間近でガンつけです。 テツが最後に見たのは囃し立てる人垣の中「こりゃ、倒したところで何の自慢にもならないな」と余裕のジーバに殴られ膝蹴りをくらい床にはいつくばるホージーの姿……

「地球人がジーバに敵うワケねーだろう」テーブルにぶつかり、さっきのエイリアンにもバカにされながらバトルフィールドに押し戻されたホージーは、 ジーバの大振りの攻撃避けて2発ほどボディに入れたものの、膝蹴りと強烈な左フックを喰らい倒れちゃいます。 「もう終わりか? メガゲストリンでも飲んだらどうだ?」嘲笑うジーバに 「薬に頼らなきゃ勝てないほど、俺はおちぶれちゃいない」誇りをこめて言い返すも、激昂した相手のつま先がアゴに食い込み、右アッパーで派手に柱に叩きつけられ右手を踏まれ……傷ついた獣のようなホージーの叫びが店内に響き渡りました。

翌日のデカベース内メディカルルームには、全治3週間の傷を負ったホージーが右手の包帯も痛々しく横たわっていました。 「打ち身、擦り傷、筋肉痛」デカルームではジャスミンがホージーの受けたダメージを羅列し「その程度ですんで良かったよ」センちゃんが溜息をつきます。いやまったく、死ぬまでボコにされなかったのは飛び入り参加の調子こいた客と見なされたからかな。

場所は分かっているからとボス(アヌビス星人 地球署署長ドギー・クルーガー)にガサ入れとダーデンの身柄確保を進言するテツ。 「しかし、それではダーデンを取り逃がす可能性がある」と犬署長は穏やかに却下。「よーし、次は俺が出てやる、相棒のカタキを取ってやります」ならばとバンがそう進言した直後、デカルームの扉が開いて負けず嫌いの声が…… 「相棒って呼ばれる覚えも、敵を取ってもらう覚えも無いぞ」

自信満々のセリフは相変わらずながら、壁にすがりながらのヨレヨレ状態のホージーは、 寝てなきゃダメだろ、あとは俺たちがと駆け寄る2人を無視してボスに提案「幸い俺の正体は向こうにばれてません、もう一度行かせてください」 また返り討ちにあっちゃいます「ナンセンス」と切り捨てるテツには一瞥くれただけで、 戦ってみて解ったジーバの致命的な欠点を根拠に「次は必ず勝てます!」
自信満々のホージーもさることながら「わかった、やってみろホージー」任せるボスの根拠がわかるのはBパートにて……。

ウェイトトレーニングに腕立てサンドバックそしてスパーリング……ホージーが伝家の宝刀と磨き上げるのは左のアッパー……のみ?  「わかんないんですよね、射撃ならともかく格闘はホージーさんの得意分野じゃないんでしょ。さっきから同じフリばっかり」 やめたほうがいいって忠告しないのかと聞くテツに「相棒はガンコだからな、言ったら聞かないんだ」とバンは、土手でランニング兼シャドーボクシングに励むホージーを自慢げに見守るばかり。 さらに「おーい、次のイリーガルマッチの日取りがわかったよ」土手を駆け上がってきたセンちゃんも忠告なんていたしません。 「いけるか相棒」「もちろんだ」互いを信頼しきったバンとホージーやり取りですが……口癖の「相棒って言うな」が無いのはキツいトレーニングでドーパミン過剰分泌とか、先日の飛び入り試合以降、パンチドランカーの兆候が?

そして、勝ち拳闘士投票券と宇宙紙幣が飛び交うあの店に、復活のチャレンジャーがやってきました。 「宝児のヤツがきました」ジーバの耳元でボディーカードが囁き、客席の一角には 「がんばれよ、相棒」白ジャケットのバンに「ドキがむねむねするv」緑ワンピースのジャスミン(張り込み時のウメコよりよほどヤンキー夫婦っぽいなぁ)、そしてサッカーの応援と間違えてるウメコとセンがフェイスペインティングつきで声援です(“緑の守護神”“桃○ロのようせい”ってタスキはいったい……?)。

そして真打登場、オープンハートネックレスが光る胸の谷間、そのナイスバディを包むのは、今時流行らない真っ赤なボディコン。短めの裾から伸びる白くて長い足には銀のサンダル、かき上げたパッツンヘアーが縁取る顔には派手メイク、 そしてショッキングピンクのポーチを揺らすむき出しの二の腕はムッキムキ……女装似合ってるんだから、せめて半袖着ろよテツぅ。

「オネーちゃあん、一緒に飲も〜」とまとわりつくジャガイモ顔のエイリアンを「あ・と・で」指先一つで軽くいなし、濃い化粧と女じゃあり得ない肩幅のギャップをモロに受けて倒れかけてるセンの隣へ。 ネックレスとバッグを無断で拝借されたウメコが抗議する横で 「俺は面が割れてるんだから仕方ないんですよ」と女装の言い訳をするテツ。お前大丈夫かよと(多分アタマの中身を)聞かれて「いざとなったらこれで」赤いニットのワンピを少しめくるとフトモモに黒バンドでSPシューターが……って無駄毛処理までやった役者魂に乾杯!

あそっか、ウメコが頼子ならテツは後から来た女装囮捜査官・葵ちゃんポジションか……と言うことは、 猪突猛進のバンが辻本夏実、メカに強い相棒ホージーは小早川美幸、ボスが課長ならセンが東海林巡査長で、老成気味のジャスミンは若い娘の皮をかぶった徳野さん、スワンは和尚+大丸なのか横手美智子女史ぃ〜(あ……意外とハマってんな、性別はともかくとして)

本日のメイーンエベントっ 無制限一本勝負を行います。
2001戦無敗の男、鋼鉄のチャンピオン・ジーバーーー!
今度は果たして、何分何発喰らうまで立っていられるのか、
再挑戦者、ストロングぅ・ホージーーー!
リングアナ(吉永孝宏)の声が響き、興奮と声援とブーイングが高まる店内にゴングが鳴り響きました。

「今日は完全に叩き潰しちまうぜ」殺る気まんまんのジーバに対して、 「ダーデンは来ているのか……そうか、やっと会えるな 早く始めようぜ」ホージーは眼前の対戦相手よりその後を見据えての余裕の微笑み。 そして試合展開は事前のアナウンスとは裏腹に、ジーバの攻撃をガードしかわすホージーが的確にパンチを入れてゆく、ワンサイドゲーム。 「やったv」ってなりきってるのはいいけど、テツの腕……激しく衣装と仕草に合いません。 「自分の欠点もわからないやつに勝ち目は無い」いや、まったくホージーの言うとおり……て女装もだけど格闘もね。

ジーバの右フックをかわし、がら空きのボディーとアゴにパンチを叩き込み、前回とは逆に相手を見事ダウンさせるホージー。 これには「ワン、ツー」と普段クールなジャスミンもバンと、ハイタッチしながら興奮を分かち合い、 ウメコとセンも踊って大喜び。テツは例の異星人とのハイタッチを寸前でよけて……どっちの操が守られたのやら。

「ぶちのめしてやるぅ」なんとジーバはメガゲストリンのカプセルをてのひら一杯貪って、筋肉どころか全身トゲトゲの異様な姿にパワーアップ。 メガゲストリンは心だけでなく肉体の一部に不可逆な異変をもたらすようです(地球人が飲むと戸愚呂弟みたいになったりして)。 そのパワーはホージーのガードを無視してダメージを与えるむちゃくちゃぶり。 同僚が殴られる様にセンとウメコのポッキーを食べる手が止まり、テツは(不気味に)身をすくめ、 傷だらけの相棒を見つめ食いしばった歯の透き間から押し出す「ドーピングまでして勝ちてぇかよ、卑怯者!」というバンの非難はジーバコールにかき消されます。

紙一重で避けたはずが腕のトゲでダメージを受け、仲間の足元に転がった後、その目の前で頭つかまれ投げ飛ばされるホージー。 思わず助けにいこうとするテツを止めたのは、いつもは考え無しの猪突猛進なバンでした。 「大丈夫だ、相棒は絶対に立つ、必ずやってくれる」その言葉どおり、不屈の闘志で立ち上がったホージーは、大技をかわした直後にミドルパンチをボディーに入れ、よろめいたジーバをアッパーで殴り飛ばすコンボを、再び決めはじめます。

それを見ながらバンが信頼の根拠を語り始めます。
ボスから聞いた話だけどな、元から射撃がうまかったわけじゃないんだ。どんだけ疲れてても腹減ってても風邪引いてても 相棒だけは一日千発の射撃訓練を絶対に欠かさない、だから今の相棒があるんだ「相棒は天才なんだよ、努力のな」もの凄くいい事言っちゃってるバン、もしかして、充満する煙でラリってたりする?

「言っただろ、お前に勝ち目はないってな」ランニングシャツを破って脱ぎ捨てたホージーは「一発狙いの大振りが命とりだ! そしてもう一つ教えてやる 俺はシブといんだ。宇宙で一番なっ」 サンドバック状態となったジーバをジャブから繋がるボディーとアッパーでKO。2階席の観客も総立ちとなり全員でカウント開始……そして10カウント目 「ホージーかっこい〜」なんて黄色い声が飛び交う中、エイドリアーンな「うぉー」で新チャンプは観客に応えます。「努力の……天才」見つめるテツは、デカレンジャーたちから、また一つ掴んだものがあったようです。

「ダーデン様がお会いになります」ボディーガードに先導されてVIPルームに通されたホージーは、ツンツン頭に夜会服のアリエナイザーと対面しました。 「私がダーデンだ、新チャンプを歓迎する」 差し出された右手を無感動に握り返すホージーは「見事な試合だった。地球のような片田舎で君のようなファイターに出会えて光栄だ」 そんな賞賛にも、ファンからの試合リクエストやオッズのデータを見せられても、ニコリともしません。 「君ならジーバ以上のスターファイターになれる、どうだ私と組まないか。勝ち続けるのは気持ちがいいもんだぞ」そこまで聞いてやっと皮肉そうな笑みを浮かべるホージー 「メガゲストリンを飲んでか、悪魔の誘いだな」怪訝な顔をするダーデンの前でSPライセンス掲げてチェンジする、その右手に想い出のブレスレット……ちゃんとしてたんだねぇ。

迫るボディーガードを素早く裏拳で倒し、返す手でもう一人のボディーに一発。 「タイラー星人ダーデン、もう逃げられないぞ」逃げ出すウェブ放送のオペレーターたちと入れ替わりに残る5人もチェンジしてなだれ込んできました。 「スペシャルポリスだったのか。はっ」ってマントから煙幕出して逃げるダーデン……どんな夜会服だか(一着でロンドンの霧まで再現かぁ)

ここで宇宙警察はダーデンの姿を見失っているんだから、普通に逃げりゃいいものを、怪重機アルティメットイビルを持ち出すから、居場所がビル街の中心とバレちゃいました。 まぁ、これは惑星間通信を一時妨害しておいて、 その間にデカレンジャーたちに押収されたデータ類を、デカベースやロボをはじめとするハードごと、地球署の情報システムを潰して隠滅しないと立場がヤバかったからと脳内補完しておこうっと(あ、時空を超えてるっぽい宇宙最高裁との通信は別格と言うことで……)。

羽耳メカニックのスワンさん(チーニョ星人 白鳥スワン)の見せ場、メカの発進シーンをはしょってデカレンジャーロボとデカバイクロボが揃い踏み。 「そのデカイ面、貸してもらうぜ」と怪重機ごとダーデンを確保に向かいますが、パンチをさっとかわし背後に回るアルティメットイビルは激っパヤ系。両腕をさっと横にするだけで予備動作もなくスイスイ死角へ移動です。 「わが怪重機アルティメットイビルの敵ではないな」

デカい口叩きやがってと悔しがるレッドに代わって、 俺が相手だとデカバイクロボが必殺技を繰り出すも、ソードトルネードも当たらなければどうってことないと言わんばかりの分身移動。 挙句に額からの電撃で反撃されちゃってます。挟み撃ちを狙ってのWアタックは避けられて、警察ロボ同士のクロスカウンターに終わり、 倒れたロボの間では「お前のせいだ」とブレイクとレッドで責任のなすりあい。不毛な言い合いを止めたのはもろちん実質リーダーのブルー。

「違う、怪重機の速さが俺たちを上回ってるんだ」的確な分析でケンカを止め、ならばと機動力を生かしたバイクアタックを試みますが、 速くても直線的な動きのライディングデカレンジャーロボはやっぱり苦戦。「ほっほっほっ、遅い」笑いながらシグナルキャノンをかわされちゃどうしようもありません。 「敵の速さは圧倒的だよ」「このままでは勝ち目は、ない」頭脳派のグリーンとイエローが勝ちをあきらめかけた時

「こんなこともあろうかと、改良を加えておいたわ、みんな超特捜合体よ」なんとスワンさんが真田(宇宙戦艦ヤマトかよ)な発言。ここに見せ場がありましたか。 ブレイクとピンクが首かしげている間に「とにかくいくぜ」レッドは指ポキポキで大乗り気。 OPテーマ2番を背景に6分割画面で『超特捜合体スーパーデカレンジャーロボ』となってしまいました。 頭が筒っぽくてシューティアに見えて……到底速そうには思えないんですが 「こーんなことができるんだ、すごい」 「スワンさんの辞書に不可能と言う文字は無し」ピンクとイエローが手放しで大喜び。

スーパーデカレンジャーロボはバーニア噴射によって超高速度で移動する事が可能になるのだbyナレーター
「移動速度は当署比380%アップ、パンチの衝撃度は400%アップよ」とあり得ない数値を言い出すスワンさん。ま、使ってる辞書は不可能が載ってない不良品でも、それでファンタジーな改良が出来るなら、いっかぁ。 「よーし、これならいける」ブルーは大乗り気で 「ハイパーブースター、オン」ポーズ付きでポチットな。後背部に移動したお陰で、左右バラバラ広角度で自由に動くようになったバーニア吹いて怪重機の攻撃を空へと避け、見失っておたついてる横を高速で走りぬけながら一撃、さらに振り向いて素早くパンチと、今度は攻守入れ換えてのヒット&アウェー戦法です。

「タイラー星人ダーデン 賭博場開張図利罪 薬物密売罪 および それにまつわる大量の殺人罪により、ジャッジメント」 今週主役の(でも美味しいところをバンに幾つか取られた)ホージーが宇宙最高裁に依頼して出た判決はデリート許可。 バーニア噴射の勢いを利用、連続して叩きつけるパンチは一秒間に80発、厚さ10mの鉄板をも打ち抜くbyナレーターというわけで、 薬物強化のパンチで荒稼ぎしていたダーデンは、ガトリングパンチなる青いソニックブームをまとったパンチの連打で、爆発した怪重機とともに炎の中へ消えました。 「これにて一件コンプリート」『スーパークールに』「パーフェクト!」怪しい発音のテツに最後の一言を奪われ「おいっ」微妙に関西人らしいブルーのつっこみで事件は幕を閉じました。いや……

「イリーガルマッチ関係者50人を逮捕、顧客リストも押収した。最終的には数百人単位の摘発になるだろう」 デカルームで6人に通知するボスの言葉からすると世間的にも裁判所的にも事件はまだまだこれからって感じです。 「おっ手柄だな、相棒」ジャブを見舞って喜ぶバン「痛かったか?」って聞く前に「相棒って呼ぶな」が無いことに疑問を抱かんか〜 「別に どうってことはない」ってホージーを「だよな」で済ますんじゃない。精密検査しろ、絶対に脳に来てるって。相棒を訂正させないホージーはホージーじゃないぞぉ。

「ホージーはジーバを倒した」「経験値が上がった、左アッパーを覚えた!」センとジャスミンのドラクエトークからすると、ホージーは別の職についてその気持ちになりきってるって可能性もアリですかねぇ。 「やっぱりすごいね」ウメコの賞賛に大きく頷くバンの横で、「この前は、嫉妬とか言ってすみませんでした」テツは頭かきかき。「別に、気にしてない」アバンタイトルのセリフを立場変えて返すホージー。 「ホージーさんのやせ我慢っぷり、見習わせていただきます」って、努力ではなく、それをラーニングしたのか、テツ……

バンのジャブに続いてテツとウメコも手荒な祝福。ジャスミンはヘッドロックしてくる上に、テツとタッチしてなんとセンちゃんまで参加です。 どんどんジャブの数が増え、チョキで対抗したものの石には勝てず、ついにダウンし椅子につっぷするホージー(チョップで追い討ちのセン、ひでぇ)。
「勝ったぞー」バンの音頭で5人で万歳して引き……これでホージーの脳みその具合、治ってるといいんだけど。来週さらにフレンドリーになってたらどうしよう。

男はいつでも孤独な戦士、熱い思いをクールなフェイスに隠して戦う。だけど解ってくれる仲間がいる。 負けるなデカレンジャー、戦え特捜戦隊デカレンジャーbyナレーター

エンディングミニコーナー 今週はスーパーデカレンジャーロボ紹介編
なんと潜入時の変装衣装で解説です。 「デカレンジャーロボと」と白い服のバン、「デカバイクロボが」赤いワンピのテツ。その肩に手を置き「超特捜合体」ってホージー、二人をくっつけるんじゃないっ。 『スーパーデカレンジャーロボ』みんなが声を揃えた後、 センとウメコが「パワーもスーパー」「スピードも、スーパー!」と、ノリノリで続け、 ジャスミンがピッと指を立て「スーパーなのはいいことだ」死語のパロディでオチなんだけど、のっけのテツ子さんのインパクトには、勝ててねえ……

次回予告 エピソード.27『ファンキー・プリズナー』
ジャスミン主役回はどうやら48時間ネタ?  エディー・マーフィーならぬ、ヤツデンワニな声のアリエナイザーとタッグを組んだ漫才コンビな捜査の行方は、迷走台風より複雑怪奇。 で、EDの方は3回目の「girls in trouble! DEKARANGER」を期待しても、いい?


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