特捜戦隊デカレンジャー エピソード.15『アンドロイド・ガール』



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5月23日
昨夜は、太平洋の彼方アメリカは、大リーグにおけるイチローの2000本安打に興奮し、今朝はまた南仏カンヌから、聞こえてくる最年少で男優賞受賞のニュースにワクワクですが、 気を静めていってみよ〜 日曜恒例特撮感想日記〜

特捜戦隊デカレンジャー エピソード.15『アンドロイド・ガール』
今回の主役、暗い夜空にそびえるデカベース(宇宙警察地球署)のあおりカットから始まりました。
「スワン、例の調整は進んでいるか」最高責任者ドギー・クルーガー(アヌビス星人・通称ボス)が意味深発言しながら、鉄工所(作業場)にやってきます。 徹夜続きだろうにシャキシャキ頑張る羽耳メカニック・スワンさん(チーニョ星人白鳥スワン)によれば、 作業は最終段階突入中。色々大変とボヤくスワンさんを、チェンジするとどこかへ消えちゃう鼻を示しながら「何かきな臭いものが、この鼻に香ってな……近いうちその力が必要になる、そんな予感がするんだ」とボスがせかしていると、 不意に下から灯が消えて闇に包まれるデカベース。

「何なんだよ」デカルームで書類を広げていたバン(赤座伴番・デカレッド)が真っ先に騒ぎ出し、続いてウメコ(胡堂小梅・デカピンク)が「地震雷アリエナイザー?」とパニクります。 「ウメコ、落ち着いて」ジャスミン(礼紋茉莉花・デカイエロー)が冷静に二人をなだめている傍らで、 もっと冷静で気が回るセンちゃん(江成仙一・デカグリーン)が無言で非常電源のスイッチを押し、デカルームの機能が回復。

「何が起きたんだホージー?」デカルームに入ってきたボスに「ポイント402(画面は104)を中心に半径2Km範囲においてあらゆるシステムがダウンしてます、地下のネットワークが破壊されているようです」 そうキビキビ答えたのはホージー(戸増宝児・デカブルー)。アリエナイザーの仕業かと、 ボスの捜査開始命令でパトカー2台と白バイという編成のデカビークルに乗って出動するバン達。その様子に被ってナレーターが解説です。
“現在の都市は地下50mに張り巡らされたライフラインとネットワークに支えられて活動している。その基本を破壊されて地上は大混乱に陥ったのだ。” そして、うなるボスでOPへ「グルルルル」

太いケーブルが闇の奥へ伸びている地下通路で5人の目に映ったのは、シャチにカジられた様に無残な電線や電話線や光通信を保護するパイプ。 漏電の火花が照らす破壊の跡を見て「言語道断、断固糾弾!」得意の四文字熟語でバンが怒っているとブーツの足音が……懐中電灯を向けると、ロングヘアの少女(彩月貴央)が一人。

「きみどうしたの? なんでこんな所にいるの?」目線を合わせて問いかけるセンちゃんに少女は無反応。 「あ、地下鉄で迷子になっちゃった?」的外れなウメコの推理を「んなワケないだろ」と否定したホージーはいかにも宇宙人めいた服装の少女を怪しんでます。 片や咳払いして「女の子の心を開くんなら、この赤座伴番様に……」能天気にも進み出たバン……惚れっぽいのはわかるがこの場合は犯罪では?
いやいや、中学生の衛里香王女を口説こうとした前科がありましたが、未就学児童&小学校低学年の視聴者的には、13歳以上って大人……ていうかオバさんなので実は無問題かも。

センちゃんの依頼でエスパー捜査官ジャスミンが少女の心に触れようと、手袋外して手を握りましたが 「変……何も読取れない、というより“何も無い”というイメージが読み取れたの」つまりハートが空っぽ?!
いぶかしむバンたちを不意に銃撃が襲いました。 「そいつを返してもらおう」階段上から現れるというヒーローみたいな事をしてのけたのは、30分後のカブト虫野郎を紅くして鎧を漂白したようなティタン星人メテウス(小谷津央典)。

ネットワークを破壊したのはお前かと聞かれて「俺は宇宙の破壊王、そんなセコいマネはしねぇ!」キレて銃を乱射するメテウス。デカレンジャーにチェンジして銃撃から身を守り少女を保護する5人。 そしてデカグリーンは「怖い」としがみ付いてきた少女に驚きます。ディーマグナムにディーショットにディースナイパー……5人の集中砲火にメテウスも驚いて「この場は不利だ」天井に穴あけて逃走。

夜明けのデカベース・メディカルスペースで、少女のCTスキャンをしてみたら画面に映るのはギッシリのメカ。 「彼女は精密なアンドロイドよ」スワンさんの結論に「そんな……」ショックを受けるセンちゃん。政府広告じゃないけれど“抱きしめ”は父性スイッチもオンにするようです。 「人間じゃなかったのか」センに比べて今度はホージーの方が冷静です。 「基本プロメグラム以外、ハードの記憶容量 ほとんどカラ……これ以上くわしい事は、分解してみないとわからないわ」スワンさんの分析にセンちゃんの苦悩は深まる一方。

デカルームに戻った5人は、メテウスが金次第でどんな事でもやる危険な兵器を使う凶悪な破壊屋だとボスからレクチャーを受けます(クラッシャーと呼ぶとサンライズから横槍が?)。 ネットワークシステム破壊の事を言い出すウメコに続いて「そんなセコイ事はしないってイキがってたよな?」とバンがジャスミンに振り、狙っていたのはアンドロイドだと続けたエスパー捜査官の言葉を受けて、 分解調査を進言するホージー。しかし「待ってください、彼女はタダの機械じゃないんです」なんとセンちゃんが反論です。

芽生え始めた感情を育てコミュニケーションを取るべきだと申し出たセンちゃんは、反対するホージーを「どんな目的で作られたアンドロイドでも、プログラムさえ正しければ危険は無いからね」と論破します。 “たら”無しセンちゃんの言う事だし「やってみろ」とボスも賛成。ただし、危険防止にバンをつけました。 「一致協力、頑張ります!」駆け出す猪突猛進男の役割は、お目付け役と言うよりボディガード?(近接戦闘に強いグリーンの支援には、一番銃火器の威力が高く一人で弾幕張れるレッドが最適か?)

残る3人が行方を捜しているメテウスは、カラスが鳴いてる都内の林でエージェント・アブレラと会ってました。 なにを探していると聞かれて「俺が作った中でも最も危険なマシンモンスター・ギーガスさ」と答えたメテウスが示した3次元映像を一目見て、 孵化すれば自ら材料を探し喰らって最強モンスターへ成長するなんてウンチク解説するアブレラさん。さすがは死の商人、服着て歩いて飛んでぶら下がる、生きた破壊兵器百科です。 フットボール状タマゴを地球に隠しておいたら、勝手に孵化して暴れだしたそうですが……そういう話がたーっくさん有る地球って、何気に最強兵器の隠し場所として大人気。ハンパに銀河中枢から離れているせいでしょうか?

ディスク2枚目がサウンドノベルな某RPGのデウスシステムっぽいギーガス……その兵器としての意志“ミアン”にあたる少女アンドロイドを、デカベースを直接攻撃して奪い返すとのたまうメテウスの心意気にアブレラは大喜び。 宇宙紙幣3束で「特別攻撃的な怪重機を用意してやる」と大乗り気です。日本円との交換レートは50対1以上? 幾らなんでも300万じゃ安過ぎるし……って事はイーガロイドは怪重機の10倍のお値段なのかも。

怪重機より高価で、多分ファティマ(FSS)並に貴重な少女アンドロイドは、デカベースの屋上でセンちゃんによる紫の上大作戦(ウソ)に付き合ってました。 「花、分かるかい花だよ。きれいだろ?」マーガレットを渡してリリカルに言葉を教えるセンちゃんは、続いて空 雲 鳥(埼玉にカモメがいるとは……田植え時期だから?)を教え「そして俺はセン」と自己紹介。 キミにも名前が必要だと言い出し「この花のように美しいって意味でフローラ」何だかゾロリを意識した様なネーミングセンス(副題・トイレの花子さん)を発揮します。

その教育方針に首をかしげるバンに、感情の源になる心は記憶の積み重ねで生まれるって研究がある、楽しい記憶を積み重ねればきっと正しい心が宿ると説明するセンちゃん。 それを聞いて「なんか楽しそうじゃないぞ」とバンが突っ込むと、センちゃんは“すばらしい思い出を作るところ”に行こうとフローラの手を引いて、タイアップ遊園地へレッツゴー!  もしかして、タキシード着て第2話でOLさんとデートした場所も、提供の一番に出てた東京ドームシティだったりして。

「目、目が回る〜 自分で操縦すんのは得意なんだけどな〜」バンがギブアップする絶叫マシン、ジェットコースターやフリーフォールに乗っても無表情なフローラ(ビバ、女優魂ィ〜)に、 「乗り物は楽しくなかったのかい」なんて聞くセンちゃん。って、兵器の頭脳が平衡感覚の狂いを楽しめる構造じゃマズいだろうよ。 「ううん、楽しかった」って、楽しかったんかフローラっ! 

楽しい時には笑い、泣きたい時には泣く、そうすれば見えない心が目に見えるようになると微笑むセンに、笑い方が解らないと首をかしげるフローラ。 「じゃ、おまじないを教えるよ、1+1は? ……ニーv 笑えたじゃないか」キミはただの機械じゃない、人間と同じ心を持ってるんだ……とまぁ、ワンダープロジェクトJ2なノリでほのぼの進んでいた物語はここまで。

ランランルーとかダンスとか、今週から何気にしゃべりまくりのドナルドと、負けず劣らず身軽なピエロから緑の風船もらって「1+1は2 (*^_^*)」を試すフローラ。でもそのピエロはメテウスの変装。他の風船を手放してフローラの首をガッと掴んで引き寄せます。「センっ」

「フローラ!」呼び合う二人を火を吹いて引き離すメテウス。なぜかそこにバンだけでなく残る3人も集合です。 「待て、メテウス」銃口を向けるホージーの横から「フローラを返せ!」と叫ぶセンちゃん。そんな彼を嘲笑い 「これは俺が作った機械メリアだ」地球に隠しやすいように人間の姿に作っただけ、 破壊プログラムをインストールすれば地上最強の破壊兵器マシンモンスター・ギーガスの頭脳に成長する悪魔の兵器なのよ……メテウスさんてば唐突に、 天井裏に隠密が隠れている時の、悪代官並みのおしゃべりです。

キミは兵器じゃない「どんなことがあっても君を守ってみせる」何気にちせとシュウジ(最終兵器彼女)な悲劇を予感させるセンを中心に、 デカレンジャーにチェンジする5人。対抗してメテウスは低価格ドロイド・アーナロイドを差し向けます「お前たちの相手は、こいつ等で充分だ」いや、多分その10倍はいないと不十分かと……

デカレンジャーたちがアーナロイドとの肉弾バトルしているスキに、フローラを連れて退却を試みるメテウス。 だけど口を押さえるのを忘れてて……「セン」呼ばれてディーブラスター撃つデカグリーン。背中から撃たれて怒ったメテウスは、フローラを手放し剣を抜いて古風な公務執行妨害開始。 グリーンは盾代わりのディーブラスターと長い足を使い分け、見事メテウスを蹴り飛ばし、怖がってしゃがんでたフローラを助け起します。

「1+1は2……」 「こういうときは無理に笑わなくたっていいんだよ」何とかの一つ覚えな痛々しい笑顔を向けるフローラをお姫様抱っこしてその場から退却するグリーン。追いつきそこねて緑色の背中を見送るメテウスですが、口調の方は超余裕「行く先はわかっている、頼むぜエージェント・アブレラ!」

5人揃わないデカレンジャーなど敵ではないと気を取り直したメテウスの「喰らえ、ローリングシュート!」分身魔球……いや分身射撃を受けて、 デカレンジャーたちは遊園地からどこかの駐車場へボトボト落とされ呻いてます。「さすが破壊王って言われてるだけの事はあるぜ」

追い討ちかけるように周辺地域が大振動。地下から現れた特別攻撃的な怪重機キャノングラディエーターは盾形バルカンと剣を携えた白い騎士風味。 「頼むぜ、目標はこいつ等じゃねぇ、デカベースだ」地球署を粉々にしてメディアを取り戻せという命令に従って怪重機を操縦しているのは、中価格ドロイド・バーツロイドです。

「ボス、フローラを匿って欲しいんです」デカルームに駆け込んできたグリーンに「わかった、ここなら安全だ。誰にも指一本触れさせはしない」力強く請合うドギー。 しかし、デカベースを揺るがすキャノングラディエーターの砲撃にフローラはコンソールに体打ち付け、かばうグリーンと窓から怪重機を見るボスも、今の所はお手上げです。「デカベースを攻撃してくるとは」

怪重機に対抗するためデカマシン発進を要請するレッドに「無理よ、この爆撃の中じゃデカマシンを発進させられない」大揺れの鉄工所からスワンさんが叫び返していると、 今度はボスから「例の調整はおわっているか」と催促。今ちょうど終わったとこ「でも、またまた試運転無しで本番?」溜息混じりのスワンさんの返事にボスは「戦いはいつでも突然始まるもんだ」警察官らしい悟り発言です。

「あたしの忠告なんか聞いちゃくれないんだから!」10年夫婦みたいにボヤきながらも、スワンさんはベースビームのスイッチオン。メカの整備と開発だけでなく、デカベースの火気管制官と砲撃手まで彼女が担当の様です。 思わぬ反撃をされてたたらをふむ怪重機。「あわてる事はねぇ、標的は逃げられねえんだ」とここは余裕のメテウスでしたが、次の瞬間は吃驚仰天目からウロコ。

「いくわよぉ、みんな。ビックリしないでね。特捜起動デカベースクローラー!」スワンさんがスイッチONしてレバー押すと、旋回変形するデカベース
「発進!」 6車線道路(多分)を進み始めましたが、一般車両&門番さん等の移動が済んでいるのか気になります。

動き始めた地球署をみて「何だありゃ、デカベースが動くのか?」「イッツァ、グレート」素直に驚くレッドとブルー。「能ある鷹は爪を隠す」クールなイエローの横ですっごーいとはしゃぎSPライセンスで連絡するピンクに答え、変形モードデカベースクローラーだと親切に教えるボスがちょっと自慢げ(作ったのはスワンさんだけど)。

ベースビームとの違いがよくわからないクローラービームで怪重機を転ばせて(近づいたから減衰率が下がって威力アップ?)、さらに各所ハッチを開いてデカマシンを発進させるスワンさん。格納庫でグリーン以外のシューターも伸びていたのが謎だったり、マシンとベースのスケールに問題があったりしますが、そこは見なかったことにして、残る4人が跳び乗った5つのマシンはデカレンジャーロボにビルドアップ。 「無駄な抵抗はやめろ!」威嚇射撃を合図に歌付き巨大ロボ戦闘開始です。

バンク横とび射撃の後は、今回はセンちゃん主体で操縦のせいか、無言のチャンバラ多い戦闘です。 距離を取って射撃勝負に移行しても、弾丸が空中で相殺しあうこう着状態に……だからって横に跳んだら後ろのビルが……ああ。 二つのビルを犠牲に、フラインクフラッシュ(ジャンプ斬り)、続いてシグナルキャノンにエネルギーフルチャージ、ジャスティスフラッシャーで見事(?)怪重機キャノングラディエーターを撃破です。

「やったか」
倒れた怪重機キャノングラディエーターのまわりにウネウネ生えるCGメカ触手。なんと怪重機に巻き付き地下に引きずり込んでしまいました。 「何だ、今のは……」コクピットでのグリーンの質問に答えたのは、遠くはなれた場所から様子を見守るメテウスです「ふっ、ギーガス……こんな所に隠れていやがったのか」

怪重機は倒した。だが、マシンモンスター・ギーガスの脅威が今始まらんとしている。センはアンドロイド少女フローラを守ることが出来るのか、負けるなデカレンジャー、戦え特捜戦隊デカレンジャーbyナレーター

何だかセーラームーン東映公式のエピソード・スチールを思わせる、夜空に浮かぶセンとフローラとメテウスの三角関係なロマンチック写真で今週は……つづく。

CMでデカベース・クローラーだけでなく、ロボ変形まで出しちゃうネタバレ大盤振る舞いスポンサーに対抗するのは、次回予告のもの凄さ。でもその前にお楽しみの……。

エンディングミニコーナー♪ 今週は関連グッズ販促編?
「私たちの隊員服、さり気無く素敵でしょ?」モデルターンするジャスミンに続く、「腕についてるのはグローブ」「ちゃ〜んとSPDマークも入ってますv」なんだかテレホンショッピングの“あ〜ぁ”が聞こえてきそうなセンとウメコ。さらに「インナーのTシャツにも入ってる」ロゴを指差すユニクロ風味ホージーに対抗するように、 「パンツにも」とズボンに手をかけるバンの前で声を合わせ『ないない』とやったメンバーの努力も空しく「ジャーン!」赤トランクスに“SPD 1番 バン”の白マジック文字がご開帳〜。

てゆーか、パンツ赤っ……いやぁ、空色のスマートレディーの見せパン(DC版)に続いて派手なパンツ尽くしの週末でした。こういう下ネタってメインターゲット用なんですかねぇ……いわゆる幼稚園のお友達用ウケ狙い?

次回予告 エピソード.16『ジャイアント・デストロイアー』
ゾロリに続いて前後編となってしまいましたが……小学生vs妖怪チームのサッカー試合よりも、ボスの生身バトル(いや、ブッチャけきぐるみだけど動きにくそうな分、余計にすごい)とデカベースロボの光の巨人風味な、重々しい歩きっぷりに来週は朝からドキドキわくわく出来そうです。 来週のゾロリは、某べッキンガム宮殿に住むCMでお稼ぎの夫婦ネタより小林サッカーネタで押していかないと、特撮組に負けちゃうぞ〜(って私はどっちを応援してるんだか)

スーパーヒーロータイムの締めはデカレン組
「次回もきぃーっと、きっと、見・て・ねv」
ウメコちゃんの頼みなら、牛角風にヒザついて、全国の茶の間から“よろこんで〜”を唱和です。


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