爆竜戦隊アバレンジャー第42話『アバレキッドに潜みしもの』テゴ?


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12月14日
数日前の水曜日、ドラマ『相棒』(No.9 少年と金貨)で亀山刑事がドリルぎゅいんぎゅいんやってたDXアバレンオー6500円に、東映・朝日の微妙な陰謀を感じつつ、いってみようか特撮日記〜

爆竜戦隊アバレンジャー 第42話『アバレキッドに潜みしもの』
トリックに出てきそうな山村で「ナカだいミコトの事、知ってますカ?」とたどたどしい日本語で聞き込みをしている外国人トリオ(ベン・ドリンクフォーター ダグラス・ソア アレックス …けど、誰が誰だか)から始まりました。スーツにサングラスと、某国の国防省のエージェントにしては目立ちまくりです。

恐竜が爆竜に進化して生き残った平行宇宙の地球・ダイノアース。いまやエヴォリアンのボスとなった仲代壬琴(アバレキラー)が、侵略の園の玉座にふんぞりかえっています。 創造の使徒ミケラは、ダイノアースの珍味(臭いらしい)のサンドイッチを勧めたりして、壬琴のご機嫌取りに余念がありません。 テーブルには珍味サンドの他にも、謎の生物の丸焼きを中心にご馳走がずらっと並んでます。 謎のフルーツのコンポートスライスに、虹色ソースとチョコレートをかけたバナナの蕪・人参・ブロッコリー添え、 煮しめのホップクリーム&缶詰チェリー添えと、青いスープに唐辛子が浮く謎の魚介の姿煮?

「壬琴には、あんたらのダッさい食べ物なんて似合わないんだから」と自称王妃のリジュエルが文句つけてますが……埼玉がどうこう以前にアナザーアース人(恐竜が滅びたほうの地球人)の体質に合うかどうかが心配です。 少なくとも、無限の使徒ヴォッファ愛用の水パイプは合わなかったらしく「気分が悪くなった。何か旨いものでも食ってくる」と壬琴はアナザーアースに転移して行き、 リジュエルはフテ寝してしまいました。

壬琴にヘコヘコする理由を尋ねるヴォッファに「アナザーデズモゾーリャ様は、あいつの中におわす」とミケラは説明します。 ただし、壬琴は邪命神デズモゾーリャの殻のようなもの。殻を砕くにはお前の協力が要ると言われてヴォッファは大張り切りで創作活動開始です。

壬琴の中のデズモゾーリャ様が復活すればアナザーアースは壊滅し、リジュエルの中のデズモゾーリャ様も復活するとミケラから聞いた破壊の使徒ジャンヌ(マホロ)は少し複雑な顔。 「リジュエルという殻を砕いてか……」曲がりなりにもお腹を痛めた実の娘ですしね。

痛いといえば「痛いワニ〜 丈夫そうに見えてワニは痛がりなんです」なんて悲鳴が海岸の白い別荘から響き渡っていました。 テラスでダーツをするのに12月は寒すぎる……とばかりに的をトリノイド・ヤツデンワニに持たせてダーツを楽しむ仲代先生。でも顔色は悪いしハズレまくりです。荒く息をつき、ヤツデンワニが倒れる頃には壬琴もぐったり。 ハウスキーパー・ヤツデンワニが“旨いもの”を作っていたヒマは、無さげです。

別荘地下の格納庫では、キラーのパートナー爆竜トップゲイラーとステゴスライドンが物騒な話をしてました。 「このままだと壬琴さんが死ぬテゴ?」「ああ、ダイノマインダーはもはや限界ゲラ」後、二〜三回で爆発するか肉体が滅びるか……
「人が望んだことは止められないゲラ」とクールなトップゲイラーも、 それで平気かテゴと問われれば言葉に詰ります(爆発したら巻き込まれそうだし)。 ステゴは壬琴をこれ以上戦わせない方法を、小さな脳みそしぼって考えはじめました。

アバレンジャーの基地でもある和風喫茶『恐竜や』では、小さなシェフが新メニュー作りに勤しんでいました。 なかなかいい筋していると介さん(杉下竜之介・老マスター)褒められた舞ちゃんが「今度こそ、失敗しないよ。一番に凌ちゃんに食べさせてあげるね」と養父(伯亜凌駕・アバレッド)に請け合い、 「売り切れ間違い無しね」なんて樹らんる(アバレイエロー)の言葉に笑顔を向けていたら、 「おい、フライパン!」と慌てた三条幸人(アバレブルー)の声が!?

「火を使う時はよそ見してはいけません」と注意され、黒コゲのウズラのタマゴの目玉焼きを見つめて舞ちゃんはしょぼーん。 でも「大丈夫だよ、練習すればすぐに上手くなる。最初から何でも出来る人なんていないの」と笑みぽん(今中笑里・女子高生オペレーター)に励まされ「子供には未来と言う時間がありますから」と時間の乏しい介さんも許してくれて舞ちゃんが再チャレンジしようとしていると……。

幸人のダイノブレス(変身アイテムで通信機)からステゴスライドンの声が聞こえてきました。 キラーの下から逃げてきたのかと聞く一同に違うと申しわけなさそうに答えてから、大切なお願いを切り出します。 「もうアバレキラーとは戦わねーで欲しいテゴ……あの人のブレスはあと何度かチェンジすればお終いテゴ」 試作品のダイノマインダーは強力ながら不安定とアスカ(アバレブラック)が解説します。そういえば、東京を消す爆発をしかねない設定がありました。木星の話で、それを忘れて攻撃した人が約一名いましたが。

海辺でアバレンジャー4人と落ち合ったステゴスライドンは、 「オラがいなけりゃキラーオーにもなれないテゴ。あの人は体もボロボロになってるテゴ、もう戦えないテゴ」と訴えますが、ステゴってこんなにデカかったっけ?

そこへトップゲイラーに乗った壬琴がやってきます。ワナかと身構える4人。 ひらりと飛び降りた壬琴はステゴの言葉を肯定した上で「勝手に抜け出した飼い犬、いや飼い爆竜を連れ戻しに来たんだが、まぁいい。ついでだ」 と凌駕たちの制止を振り切って爆竜チェンジします。「オレは死ぬことなど恐れない。最高のゲームがしたいだけだ!」しかし、暴走したエネルギーらしき青い稲妻に苦しむアバレキラー。

「もう、やめてください」叫ぶ4人に「ほっとけ!」とハイスピード攻撃を仕掛けるキラー。次々と砂地に伏す、幸人、らんる、アスカ。 凌駕を最後に殴り飛ばしたあと「おい、どうした、もうダウンか」と挑発です。

「どうしたら良いの?」(らんるなら悩むより行動でしょ)
「ステゴのヤツが、余計なこと言うから」(懐かしの、僕の心臓?)
「ダイノマインダーを、取り戻します。なんとしても」(凌ちゃん、今まで本気じゃなかったか)
立ち上がる三人に「やってみろ」とキラーはダイノマインダーを見せ付けます。 対峙するアスカが雄雄しくダイノハープを構え「チェンジです!」今週は4人揃って四分割画面で爆竜チェンジとなりました。

「例の伝説の爆竜とやらを、呼べ。キラーオーと勝負だ」キラーはトップゲイラーと融合し 「オラは嫌テゴ、やめるテゴー」と叫ぶステゴを「逃げんな」と空へさらってキラーオーの完成となりました。
ブルーとイエローのダイノガッツをもらいレッドはアバレマックス化、伝説の爆竜スティラコを呼び3人とも融合です(ブラックはおミソ)。 まずはマックスオージャとなったところでブラックが母艦爆竜ブラキオを呼び出しました。

「爆竜だけの夢がある、爆竜だけの愛があるブラ、いでよ爆竜。バキケロナグルス、ディメノコドン、パラサロッキル、アンキロベイルス!」 「行くバキよ」「ステゴのどあほうを取り戻すデメ」「のってきたパラサ〜」 「ふぁ〜、眠いキロ」『アンキロベイルス!(一斉突っ込み)』の四体がさらに合流してマックスリュウオーに……さすがクリスマス前。バンク+αで約2分。ウルトラマンならそろそろカラータイマー点滅です。

巨人バトルの方は、オージャの張り手一発であっさり吹っ飛ぶキラーオー。 「何をやってる」と毒づくキラーに「力が出ないゲラ」とグチるトップゲイラーと壬琴の体を案じるステゴ。 「えーい、黙れ!」と強引にキラーが放った「デスコンバッションファイアー」は足止めにもならず「爆竜必殺リュウオーバスター」に包まれちゃいます。 「人間、この戦いは不利ゲラ」とのパートナーの言葉にも耳を貸さず「やっとゲームらしくなったぜ」と放った体当たり技「デスストライク」はリュウオーを三歩下がらせただけ。 さらに「リュウオージャベリン」で追撃を食らいます。

「耐えろ耐えるんだ」と叱咤激励しようにも二体と1人の心はバラバラ。「もう、やめるテゴ」「人間、お前の力が弱まれば私達も弱くなるゲラ」 その言葉を最後に合体解除、アバレキラー大ピンチ。そして、CMのアイキャッチではカッコつけてる壬琴とトップゲイラーがミスマッチv

CM開け後、海岸で倒れるキラー。 駆け寄ったアバレンジャーたちがブレスの引渡しを要求しますが「オレは負けちゃいない、爆竜どもが弱かっただけだ」とキラーの口は減りません。 「オレはお前たちと戦うために生まれてきたのかも知れないな、今はそう思える」と変に悟ったセリフの後「……いくぞ、トップゲイラー、ステゴスライドン」と爆竜たちに呼びかけますが、 トップゲイラーは見捨てたように飛び去り、ブラキオの頭突きを食らったステゴも「目が覚めたブラか」と“ブラキオのおやっさん”の格納庫に戻るみたいです。
「勝手にしろ」キラーはダイノアースへと転移して行きました。

「ミスター三条、捜したゾ。ようヤくデータが集まっタ」その声にアバレンジャーたちが振り返ると……例のメンインブラックトリオがアタッシュケースを手に砂浜を走ってくるところでした。
「おいしーイ」と『恐竜や』自慢の恐竜カレーを賞賛し、介さんを感激させたトリオがもたらしたのは仲代壬琴の生い立ちに関する資料でした。以前潜伏先を探させていた頃からずっと探索していたようです。 けど、いつしか目的は壬琴を救うヒント捜しになってたみたい。

壬琴少年(岡田尚太朗)が育った山村の写真を見ながら、あらゆる才能が傑出していた子供時代が再現映像つきで語られます。 出来ないことが何も無い自分に退屈した壬琴は、何かしでかすんじゃないかと危惧した両親に疎まれて、 小学校三年生のときに故郷を追い出されるようにして、東京の代議士の養子に……「なまじ力があるために、友達もできず親からも愛される事はなかった」介さんが悲しそうに締めます。

「いいなぁ、出来ないことが何も無いなんて、目玉焼きも簡単に焼けちゃうんだろうなぁ」 フライ返し片手の舞ちゃんは羨ましそうですが、その体に取り付いている謎の少女は「でも、それじゃきっとつまらないよ」と答えます。 それを聞いていた凌駕は、何かをやり遂げる面白さを知らない、何をしてもときめく事が無い壬琴の心理を、分ったような気がすると言い出します。 応じて笑みぽんとアスカも「0号スーツを使いこなそうとするのも、できないことは何もないと思っているから?」と分析。 そして凌駕たちはキラーオーを失い自由に戦えない壬琴の出方を案じます。

さて、エヴォリアン本部……「ケガ無かった?」と心配するリジュエルにも「黙れ」と冷たい壬琴は、 「いやぁ、惜しかったんだなぁ」「これも弱い爆竜どものせいだ」と同情的なミケラとヴォッファに唆されるように 「当然だ。俺は負けちゃいない。もっと強いしもべさえいれば」と自信回復。ニヤっと笑う使徒たちの表情に気づかないまま、 全く新しいギガノイド……壬琴専用のキラーギガノイドを見にギガノイドステージへリジュエルとともに向かいました。 「不滅で出撃した時がヤツの最後」と小声で笑うヴォッファたちが道案内に去った後、「このままにしておく訳には、いかない」とジャンヌは暗躍開始です。

壬琴の別荘で、ケイベツの眼の歌(傷心と小心のダジャレ版)を歌っていた、“愛こそすべてのヤツデンワニ”の頭の電話が鳴ります。 かけてきたのはジャンヌ。 「いい事を教えてやる。間もなくアバレキラーに最後の時が訪れる。ヤツはデズモゾーリャ様復活の生贄となって消えるであろう。お前はそいつを近くで見届けるのだ」 ジャンヌの言葉の裏に気づかず、美味しい話にヤツデンワニはヨダレ流して大喜び。

ギガノイド出現のエマージェンシーコールに、どっかで見たような水のある公園へ駆けつけたアバレンジャーたちは、 自慢げな壬琴に「新しいゲームだ、今度のギガノイドはオレの思い通りに動く。それを止めたかったらおれを殺せ」とギガノイド11番『不滅』(ニールセン交響曲第4番?)を紹介されます。 すべての爆竜のデータを分析しそれをしのぐ力を与えられたキラーギガノイド。BGMは原曲のクラシックのまんま……羽田先生に編曲頼むのも恐れ多いから、まぁいっか。

光の矢を放って高層ビルを破壊する『不滅』に対抗して、アバレンオー(まさにクリスマス商戦だ)に融合合体するティラノ、トリケラ、プテラの3爆竜。 「ステゴ、アイツの事を思うなら力を貸せ」とブルーに言われて「わかったテゴ!」ステゴも久々に正義側で戦います。 アバレンオースライドンは上半身でどつきあい、下半身で弁慶の泣き所に攻撃……ちょっと凶悪。

ヤツデンワニはビルの向こうで展開される巨人の戦いに大喜び「やってるやってる、ジャンヌ様の言ったとおりじゃん。どっこいしょ」寝そべっちゃったりして思いっきり見物モードです。

もちろんブラックはダイノスラスター・スプラッシュインフェルノで津波を呼び寄せしっかりサポート。 さっそく、波乗りして爆竜必殺スライダーアタックをかまそうとするアバレンオーでしたが『不滅』に飛び道具で迎撃されて不発です。 「トドメを刺せ『不滅』!」と追撃を命じる壬琴。しかし 

「今なんだな〜」「不滅よ!」エヴォリアン本部のミケラとヴォッファの指示で壬琴を赤い光で包んで吸い込み、『不滅』はいずこかへ消えました。 ブラックと、アバレンオーを降りたアバレンジャーたちも突然の展開にキョトン。

今週の引きは光輪に吸い込まれかけた幽霊アバレキラーを背景に爆竜ディメノコドンが担当でした。
「アバレキラーのヤツに何が起きたデメ。続きを見ろ、デメ!」

「やったーヤタ〜。グッバーイ、アバレキラ〜」有頂天のヤツデンワニですが、突然鳴ったベルに慌てて身を隠します。 しかし前後に長いその体。尻尾がアバレンジャーたちの目に止まってしまいました。 取り囲まれたヤツデンワニは壬琴消失の件をすっとぼけ「そんな事よりらんるちゃん、何でボクを見つけたの? やっぱり愛の力ぁ」とイエローを脱力させることには成功しましたが……結局『恐竜や』に拉致られてしまいました。

作戦成功に万歳して喜ぶミケラとヴォッファに、当り散らすリジュエル。そんな使徒たちを見ながら受話器をもどしたジャンヌは「アスカ達ならきっと気づいてくれる」と声も表情もすっかりマホロ。

舞ちゃんが「何、この子、かーわい〜」とヤツデンワニを賞賛し、介さんが幼稚園児の感性に首をかしげる『恐竜や』では、ヤツデンワニへのくすぐり拷問が展開されていました。 でもらんるでは喜ぶばかりで何も吐きそうにありません。そこで幸人に選手交代。 「1度、トリノイドの体がどうなっているのか解剖してみたかったんだ」その一言でヤツデンワニはアッサリ白状。 「デスモゾーリャ様が復活するんです、仲代壬琴の肉体を使って。その時がアナザーアースの最後です。ベルベルベル……」

次回予告 第43話『アバレキラーは不滅!?』
『不滅』の体内だか、見守っている植物だかへ、囚われのお姫様……じゃなかった壊れた天才外科医を助けに行く話になりそうです。緑の触手とかFF9の序盤を思い出します。 でも、最大の注目ポイントは、キラーオーに乗っているアバレブラック。なんだか、燃える展開です〜。

スーパーヒーロータイムの締めは『なぞなぞバトル』ティラノおじさんVSケラトくん
「パンはパンでも食べられないパンは何だテラ?」「えっと〜、えっとケラ」大きな冷や汗垂らすも答えられないケラトくんに、ティラノは無情な宣告 「時間切れテラ。答えはフライパンテラ」「ケラ!」ケラトくんてば見事なずっこけを魅せてくれました。ルナより動き良いし笑ったけど、答もヒネって欲しかった。 ああ……去年のサタラクラって幹部は良かったなぁ。


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