爆竜戦隊アバレンジャー第27話『アバレッドはアバレブルー』ケラ?



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8月31日
夏休み最後の日曜日。宿題追い込みの息抜きに、いってみようか特撮日記〜

アバレンジャー第27話『アバレッドはアバレブルー
トリノイド第16号ツタコタツ(声 桜井敏冶)が町に出現し、背中のコタツで「真夏のコタツ攻撃〜」なんて町の人を襲っているシーンから始まりです。 火を吹く豆炭が歩道に散らばり、熱波攻撃で背中が燃えちゃう人続出ですが、死人はいなさそう。

倒れた人々にさらなる熱波をぶつけようとするツタコタツ。その前に立ちはだかり、熱波を弾いたのはもちろんアバレンジャーです。 覚悟しろっとアバレイザーを向けるアバレッドに対し「ちょっと待った、俺の負けだ」いきなり謝るツタコタツ。 おわびにとツタコタツ特製たこ焼き(鉄板つき)を差し出します。

「ふざけるなっ」なんてマトモな反応するアバレブルー(三条幸人)の傍らで「ねえねえ、おいしそうよ〜」と嬉しそうなアバレイエロー(樹らんる)、「らんるちゃん……」とずっこけ気味のアバレッド。 気が緩み、銃口がそれた瞬間「ほら、どうぞ」ツタコタツはたこ焼きを投げつけました。 なんともれなくタコ入りならぬ、もれなく爆弾入りだったらしく、たこ焼きに吹っ飛ばされるアバレンジャーたち。

地べたに転げたところで、レッドとブルーにツタがシュルッとからみつき、成す術もなくツタコタツに引き寄せられ、二人の頭に吸盤つきの腕がペタリコ(……この腕、タコと言うよりイカっぽい) 「タコタコチェンジ!」衝撃が走ったらしく、アバレンジャー二人の変身が解けて凌駕と幸人に戻っちゃいました。「ただの電撃じゃないタコよ、じゃあね〜」と意味ありげな捨てセリフとともにツタコタツは逃走。その効果とは……
幸人を助けおこしたアバレイエローは「らんる“ちゃん”、こんなの全然大丈夫“ですよ”」と愛想良く呼ばれて目を白黒。凌駕も「アスカを追うぞ、あいつ一人じゃ」と、似合いもしない渋い顔をしてます。 様子が変だと思ったら、声が……声が、アフレコが「入れ替わってる〜」 じゃない、体が入れ替わってる!?

「不覚だった」とクールに落ち込む凌駕に、「ジャケット変えません?」なんて戦闘中に着替えを提唱する幸人、などと言う頭の痛い光景から立ち直り、 「もう、何やってるのよっ、行くわよ」と二人を促すアバレイエロー……普段は非常識路線の彼女がこの瞬間は一番マトモに見えました。

ジャケットを変えた二人とアバレイエローが到着するまで、アバレブラック(アスカ)は一人でダイノスラスターを手にツタコタツに奮戦です。 しかし、追いついた仲間たちはダイノガッツがブレスに同調してないとかで爆竜チェンジ不能!! さらにトリノイド見物にアバレキラー(仲代壬琴)が御出座です。

キラーは「おいそこのタコさんよ」と協力を持ちかけますが「こいつらはオレの獲物だタコ」とツタコタツは共闘を拒否。 まぁいいか「今回、プレーヤーはやめだ」とキラーはゲームするよりチェンジできなくて苦しむ人格交代コンビの見物の構えです。 しかし、プライドが高いのか何なのか、無謀にもアバレキラーをタコタコチェンジの餌食にしようとするツタコタツ。 当然のごとくチェンジ用のタコ腕を切り落とされちゃって「痛いタコぉ。ミケラ様に治してもらうタコ」とダイノアースに逃げ帰りました。

『恐竜や』に戻った幸人(外見は凌駕)を奥の秘密基地に連れ込み、寝椅子に座らせ変なバイザーをかけさせるらんる。 これで元に戻れる……のか? しかし響き渡るのは凄い悲鳴。 「大丈夫、ですよね」「……さあ?」引きつった笑みを浮かべるくらいなら助けにいこうよ、アスカと凌駕(外見は幸人)。目の周りを煤けさせてフラフラになり、あんな治療二度とゴメンだ、なんて目に遭ってんだからさぁ。

そこへ介さん(『恐竜や』のマスター)が大量の食料品抱えて買い物から帰ってきました。いやぁ老人使いのあらい番組です。 当然腰を痛めたらしく幸人(中身は凌駕)を見つけて大喜び、腰を治してくれるよう頼みます。
直前に舞ちゃん(凌駕の養女)を傷つけないために、しばらく凌駕は幸人のフリ、幸人は凌駕のフリをすると決めていたのでさっそく腰をマッサージです。 しかし本職はインタープリターな凌駕に整体師のマネは出来ません。介さんの悲鳴に奥から戻った幸人(姿は凌駕)がかけつけ、 「見よう見まねで出来る事じゃないんだ」とコキコキっと治し「もう絶対やるなよ」とクギ刺しました。
凌駕に腰を治された上に、良く見れば誂えてやったジャケットも交換されちゃってて介さんは???

ダイノアースにそびえる白い塔、侵略の園……エヴォリアン本部では創造の使徒ミケラがツタコタツを筆でちょちょいっと治療中です。どうせなら、他のアナザーアース人も入れ換えれば、 「奴らは混乱して自ら滅ぶ」という破壊の使徒ジャンヌの作戦が了承され、「がんばってきてね」なんて黎明の使徒リジェちゃんに励まされたりして、こっちの地球はピンチ……なのかなぁ?

それより、凌駕として舞ちゃんを幼稚園にお迎えに行く幸人の方が、かーなりピンチ。「かっこ悪いっ」と言った所で、 危ない事件が多い昨今、見知らぬ男が園児を迎えに行けばヘンタイさんと思われるご時世では仕方ありません。帰ろうかどうしようか柵の外で迷っているうちに舞ちゃんに発見され「凌ちゃん、一緒にあそぼ〜」と園内に引き込まれました。

舞ちゃんのパパの日課は、全園児を『高い高い』するというハードなものでした。憮然とこなす幸人(姿は凌駕)は、さらに「良いもの見せてあげる」と室内へと招きいれられて衝撃を受けます。 そこにはお楽しみ会で園児たちが作ったダンボール製の赤い爆竜プテラノドンと黄色い爆竜ティラノサウルスがありました。 「トリケラが無いじゃないか」そう、幸人のパートナー、青い爆竜トリケラトプスがいないのです。よっく探せば小さいトリケラがティラノの後ろにチョコン。 小さい上に角の数も一本足らないと「ダンボールもってこい」と作り直す気満々の幸人。しかし、はやる心がミスを招き、 プテラとティラノを崩してしまいました。

一斉に泣き出す園児たち。困った幸人は「面白いものを見せてやる」と言っちゃいます(園児の中にツバをわざとらしく目につけてた子がいましたね。いやぁ、名子役っ!) そして披露したのは『ベンベロベラベラ』と言うものらしいですが、舞ちゃんの手を引いて土手沿いの道を帰る画像にパッと切り替わり、詳細を知るのは園児たちと保母さんのみ。気ぃにぃなぁるぅ〜

「ベンベロベラベラ、面白かったね」と興奮気味の舞ちゃんは公園でもうちょっと遊ぼうと凌駕(中身は幸人)に言いますが、「オレにはアバレンジャーとしての使命がある」 一人で遊べと突き放されちゃいます。これからは一人で出来る事は何でも一人でするんだ、俺もそうやって生きてきた。なんて言い出す養父に「今日の凌ちゃん何かヘン」と鋭く突っ込みつつ、まぁ、いいや。と一人で舞いちゃんは遊びに行きました。 「早く帰れよ」と見送る幸人。

幼稚園児を放置して『恐竜や』に帰った幸人に仲間の非難の視線。 追い討ちかけるように始まる臨時ニュース。「都内、数箇所で人格が入れ替わるという奇妙な現象が起こっております。現場のほなみさん?」 と呼びかけるアナウンサーに続いて映し出されたのは、ニャンニャン鳴くゴールデンレトリーバーと、ワンワン吼えるアメリカンショートヘア。 そして鳥打帽に唐草フロシキという伝統的どろぼうスタイルの男が警官を追い掛け回し、乳母車におさまった女性を幼児があやしつつ「あ〜子育は大変だなあ」と愚痴をこぼす、摩訶不思議な光景。

リポーターがカメラと共に公園の奥へ進むと、大勢の人々がツタコタツに追われて逃げてきます。 逃げ遅れてこけた幼稚園児は……舞ちゃん!? とっさに庇ったほなみリポーターとともに、ツタに巻かれて拉致されてしまいました。

「オレが一人で行かせたばっかりにっ」コンパスの差か自責の念か、最初に現場にかけつけたのは幸人(姿は凌駕)でした。 「トリノイド! 二人を離せっ」叫ぶ凌駕達にツタコタツはバーミア兵をけしかけました。 久々の生身バトル、カッコイイですねぇ。勝手にやってろタコと階段上へ逃れるツタコタツを混戦を脱した幸人(姿は凌駕)が追いかけます。

しつこい幸人(姿は凌駕)を見たツタコタツは首をかしげます。
「お前は確か、アバレブルーのはずだが。どうした、いつもクールなアバレブルーらくしないタコよ」
いつものオレらしくない? そうか、と何かを思いついた幸人(姿は凌駕)は
「舞ちゃんをはオレの大事な娘だ、離せっ。オレはアバレッド、伯亜凌駕だ!」 唐突にノリノリ……ってゆうか、声まで変わってる〜

追いついた凌駕(姿は幸人)も「そしてオレはアバレブルー、三条幸人だ」と腕組みです。 どうして元に戻ったんだと混乱するツタコタツを見て、こっそり笑う幸人と凌駕。 「おれ達は元にもどったのさ、ね、三条さんっ」「ああ」 遅れてきたらんるたちもコックリとうなづきます。
「こ、これよ。あたしの作った、“ランランチェンジシステム”を使ったのよ」とっさに近くの給油ホースを手にハッタリかますらんるは、アスカにパイプを握らせ、ダイノブレスを光らせます。
「私は、無敵の竜神魂アバレブラック、アスカだ!」変身時の決めポーズをしてみせるらんるを見てアスカも小芝居開始。 「ほら、あたしはらんる、せからしかー!」ポーズしてから、なぜ歌うんだフリつきで〜(15話でらんるが練習するの見て覚えたんだろうなぁ)「勇気で驀進! フーン」

頷きあう幸人と凌駕が「爆竜チェンジ!」とブレスに手をやった瞬間、そうはさせるかとツタコタツはツタを伸ばして二人を絡めとります。 捕まりながら親指立ててグー! やってる二人に対して「タコタコチェンジ!」
「どうタコか? これでもう変身できないタコ」得意げなツタコタツに「引っ掛かったな、タコ野郎」「元に戻してくれて本当にありがとっ」と嬉しそうな幸人と凌駕、「あたしたちの演技も大したものでしょ」のらんるとアスカは爆竜チェンジ。 「荒ぶるダイノガッツ、爆竜アバレンジャー!!」4人揃って爆発つきの変身です。名乗りは小芝居で済ませたので割愛か。

「正義の味方のくせにウソつきやがって」と抗議するツタコタツを「うるさいっ」と怒鳴りつけたアバレッドは、 ダイノウェポン・ティラノロッドのパクパク攻撃で、舞ちゃんとリポーターを捕らえているツタを食いちぎって連続蹴りで追い討ち。人質奪還に見事成功しました。

そしてサクサクっとダイノウェポンを組み合わせ、スーパーダイノボンバーを構えます。 「いきなりそれかよっ」なんて突っ込むツタコタツですが、 舞ちゃんとレポーターも加わって放つ「必殺スーパーダイノダイナマイト!」の前にあっさり撃破されちゃいました。 「みなさんやりました、アバレンジャーの勝利です!!」大喜びのほなみレポーター。 「舞ちゃん、テレビテレビ」と娘と一緒にピースして、何気にポーズ決めるアバレンジャーたち(一番見栄えするのはアバレブラック)。……ってカメラマンも画面に映らない場所で果敢にトリノイドを追跡してたのね。

もちろん、ジャメーバ細胞の雨を吸ってツタコタツは「へい、オオダコ一丁!」と復活巨大化。 応じて「コタツにいらずんばタコを得ず、ブラ」と今回はダジャレ慣用句で登場の爆竜ブラキオサウルスから、三体のパートナー爆竜が出動。 しかーし、ツタコタツが爆竜ティラノサウルスと爆竜トリケラトプスの体をタコタコチェンジ!
「これで合体できないタコ」

「やって見ないとわかんないもんね」
かまわずアバレンジャー3人は融合し、爆竜合体アバレンオーの登場です。そんな〜と慌てるツタコタツですが、 普段と間合が違うため、トリケラパンチもティラノドリルもうまくヒットしません。 ちなみに爆竜は、ケラとテラの語尾は入れ替わってるものの、声優さんは入れ替わってません。すこーし別人格を演じ切れてない、かも。

「俄然有利になったタコね」と喜ぶツタコタツですが、なんとアバレキラーが駆るキラーオーが参戦。今回は観戦じゃないのかと慌てるアバレンジャーたちに、 「爆竜が入れ替わっちまってうまく使えないんだろ、だったら今のうちに俺様のものにしようと思ってね」と迫ります。 しかし、懲りないツタコタツが邪魔しちゃうもんでアバレキラーは攻撃目標を変更「焼きだこにしてやるぜっ、爆竜必殺デススティンガー!」 おお、デススティンガー初勝利じゃん。

しかし、ツタコタツが倒れると同時に人格(竜格)も元通り。 「チッ、元に戻っちまったか」なんてちょっとマヌケなアバレキラーですが、 「どうせ俺の敵ではない、いくぞ」なんて今度はアバレンオーVSアバレキラーのバトル開始!?
しかしダイノマインダーからあふれるエネルギーがアバレキラーを包みます。 「人間、やはりお前」と言いかけるパートナー爆竜トップゲイラーの言葉を封じ「ゲームは次までお預けだ」とキラーオーが撤退して危機は去りました。東京消滅の危機は近づいている気がするけど……

「そんなことがあったんですか〜」 高校に行ってた笑みポンに、『恐竜や』のカウンターで人格交代の話をしていたらしい面々は、おかげでひどい目に遭ったと言う介さんに平謝り。 どうしてと聞かれて舞ちゃんの為と答える二人ですが……
「ねぇ、凌ちゃん、ベンベロベラべラやって」と娘に頼まれて凌駕はぽかーん。幸人はあわてて凌駕を店の奥に連れ込みました。おお、謎のベンベロベラべラを伝授?!

本日の引きは大きくハテナマークの凌駕を背景に、トリケラが担当でした。
「ベンベロベラべラっていったい何だケラ これは絶対見るべきだケラ」

ノレンの向こうから、笑いをこらえながら出で来た凌駕は、目じりと口角に人差し指と親指を当てて、思いっきりクチャっ。 「ベンベロベラべラ、ベンベロベラべラ……」とベロを出しておどけます。
どう? と舞ちゃんに感想を聞くと「やっぱり凌ちゃんより幸人さんの方が上手だね」えーっ
「バレていたのか」照れ隠しに背を向ける幸人に凌駕たちがすがります。「もう一度やってもらえません?」 どう言いつくろおうと、ベンベロベラべラの手本にするためではなく、クールな幸人のオモシロい顔を見たがっているとしか思えない仲間たちに呆れる幸人で引きでした。

幸人のベンベロベラべラは、蔵馬(南野…in幽々白書)のあの顔同様、永遠にヒミツなんでしょうねぇ。

次回予告 アバレンジャー第28話『花嫁はアバレチャン
花嫁がさらわれるという事件が発生……オトリ操作にアスカとらんるの擬似結婚式敢行の模様です。 まほろとの恋の思い出も挟んだりして、アスカが主役の大活躍? リジェもアナザーアースに出現みたいです。ついにリジェの素性がわかるのか!?

今回、凌駕風の演技をする幸人役の冨田翔氏、ノリノリでしたね。ホビー誌のインタビューとか読むと……実はこっちが“地”、だったりして。


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