爆竜戦隊アバレンジャー第21話『アバレ恋!キロキロ』キロ?



もくじに戻る
第20話 第22話
アフォーの研究室(トップ)に戻る
7月20日
三連休ドまん中の日曜日。この週末、九州は豪雨でさあ大変。 だけど、めげずに博多弁ヒロイン大活躍のアバレンジャーレポート行ってみよう。

アバレンジャー第21話『アバレ恋!キロキロ
今週も爆竜ティラノサウルスによる先週のあらすじ……というかアバレンオー(アバレンジャーの巨大ロボ)がキラーオー(アバレキラーの巨大ロボ)にやられちゃうシーンから始まりました。

アバレンジャーの秘密基地でもある和風喫茶『恐竜や』では、落ち込む伯亜凌駕(アバレッド)三条幸人(アバレブルー)樹らんる(アバレイエロー)を元気付けようと、笑ぽんと介さんがコーヒーを出してます。
爆竜の皆さんの傷は癒えたし「今度戦えば必ずキラーオーに勝てる……と、思いますけどぉ?」
女子高生と老人の頼りな〜い励ましの言葉より効いたのは、アスカ(アバレブラック)のダイノブレス(変身アイテム兼爆竜との通話アイテム)から響く爆竜アンキロベイルス(声 御崎朱美)のミョーに明るい声。アスカがカプセルの形でアナザーアース(こっちの地球)に連れて来た最後の爆竜です。

新戦力参入でアバレキラーにリベンジだと大喜びの一同が「助けてキロキロ〜」という言葉に居場所を聞けば
「えーと、海みたいで〜」探しに飛び出す凌駕(成田空港の鳥居?)。「畑みたいで〜」探しに飛び出す幸人(のどかなあぜ道)。「街みたいで〜」探しに飛び出すらんる。海で畑で街で……そんな場所あるんですか?
「そんなのないキロキロ〜(^▽^)丿」怒るアスカ。……昔から友達も出来ない困ったちゃん爆竜みたいです。

さて、アバレキラーこと仲代壬琴は、断崖と海が眺望できる白い別荘(?)のテラスにいました。パートナー爆竜トップゲイラーをモニターしていたノートパソコンを閉じ、デッキチェアから眺める先にはダーツの的と爆竜たちの写真、そしてエプロンつけてバケツと雑巾を持つトリノイド第12号ヤツデンワニ(声 津久井教生)!?
18話の時は消えたのではなく、アバレキラーのベルトのバックルに捕らえられただけ、の様子。ライドラプター(乗用恐竜)だけではなくトリノイドまで入れておけるなんて、ポケモンボールみたいなベルトです。 とはいえ、お手伝いさん生活に満足しているわけではないヤツデンワニは原隊復帰(?)を望んで、侵略の園エヴォリアン本部に電話をかけました。

「はい、エヴォリアンです」大きめの受話器を取ったのは黎明の使徒リジェちゃん。邪命神デズモゾーリャ様はアバレキラーに関する宣託を下さず、リジェちゃんはちょっとヒマしてたようです。 破壊の使徒ジャンヌは剣の練習中、無限の使徒ヴォッファはキーボードをかきならし……電話を引き継いだ創造の使徒ミケラ(トリノイドの作り手)は、敵であるアバレキラーの所でお手伝いさんしているというヤツデンワニにおかんむりです。
「お前なんかトリノイドの恥だ、二度ともう電話してくんなっ」と、ガシャン。

「てへー、おっこらっせちゃった〜」頭に受話器を戻したヤツデンワニは、目を閉じている仲代を倒して……と一瞬考えますが、こいつは強すぎるからと「アバレンジャーでも倒して、んで手土産にしてエヴォリアンに帰ろう」と独り言。

ヤツデンワニが夢見るのは、四本のロープを手にエヴォリアン本部に凱旋する自分の姿(BGM『威風堂々』)。ロープの先にはもがくアバレンジャー4人。 「キリキリ歩けっ……ただいま帰りました。おみやげでーすっ」大喜びして拍手とバンザイ三唱で迎えてくれるエヴォリアン幹部たち。

夢(妄想?)を実現するため、アバレンジャーをおびき出そうと鏡面加工ビルに大写しで街に登場したヤツデンワニ。道行く人々をイナズマで攻撃していると、黄色いジャケットの女性が立ちはだかり、ヤツデンワニをにらみつけました。
「あんたって、サイテーなトリノイドねっ」
「ドキ、そんな目でオレを見るなぁ、そんなケイベツのマナコで見られると〜、オレ……オレはぁ、ラーブリ〜 恋してしまう〜」 飛んでくるピンクのハートに気持ち悪そうに体をかきむしる“ケイベツのマナコの女”。いやぁ、日曜の朝っぱらからお子様に説明しにくい展開です。

「突然ですが、イェーイ、オレと結婚を前提にお付き合いしてくださーい」手を取るヤツデンワニに「せからしかーっ!!」“ケイベツのマナコの女”のハイキックが炸裂です。 おのれー、とバーミア兵を召喚したヤツデンワニは“愛するケイベツのマナコ”を捕らえろと命じます。どんどん飛びかかるバーミア兵は白黒の山に……。

「あんなに山盛りになって、あの子大丈夫かな?」ヤツデンワニがバーミア兵の下を覗こうとすると「爆竜チェンジ」の勇ましい掛け声と共に、スローモーションでぶわっと飛び散るバーミア兵の中から飛び出すアバレイエロー。ポーズはもちろんネオ風味(マトリックスリローデット)。……100人とはいかず十数人ぶっ飛ばしとはいえCG班の根性に拍手です。
愛する人が敵と知って悩むかと思ったら「ますます愛してしまってヨダレを垂らしてしまうのね〜」……ヤツデンワニはもはや恋を超えた次元にいるようです。 「どうしてこんなヤツに愛されなきゃならないの〜」相手の恋病の深さにイエローは頭を抱えます。

そこへやっとアバレッドとアバレブルーがかけつけました。「らんるちゃん!」「どうしたんだ?」……ヤツデンワニは愛する人の名を知りました。しかしデータを集めるにつけ嫌われ度も増して行くとは。愛は難しいものですねぇ。

「何でもいいから、この気持ち悪いトリノイドを何とかして」イエローの言葉でまずは「ジャメ、ジャメ」と迫ってくるバーミア兵とのバトルです。レッドはティラノロッド、ブルーはトリケラバンカー、そしてイエローはアバレイザー(銃)で大活躍。 そして「らんるちゃ〜ん」と駆け寄ってくるヤツデンワニもついでに撃つイエローですが「あちちちち〜 あれ、痛くない。気持ちいい〜 愛する者に攻撃されるとこんなに気持ちいいなんて、もっと攻撃してぇ〜」……ヤツデや電話やワニのどこから、この個性が出てきたんだろう。ちなみにレッドやブルーの攻撃は痛いだけ、らしいです。

「愛してる〜、受け止めてボクの気持ちィー」ヤツデンワニが一際大きなハートを放ちました。それをダイノウェポンで叩き返すレッドとブルー。砕けたハートにヤツデンワニ、ノックダウン。戦闘終了と思いきや、すぐ復活したヤツデンワニは 「今度二人っきりで、オレ達の愛についてオールで語り明かそう。でーんわでわ、エブリバティ、さらば、またね、チャンカチャンカ チャンカチャンカ」やたら明るく去ってゆきました。 残されたのは全身にカユミを発症したアバレイエローと、彼女の命令でひたすら背中をかいてやるレッドとブルー……

恐竜やに戻ったらんるは幸人と凌駕にからかわれて面白くありません。その時らんるに『ヤツデさん』から電話が……ってヤツデンワニ!?
なんとヤツデンワニの頭部にある電話は、念じるだけでどこへでも通じるのだそうです、便利なようでハタ迷惑。
迷惑ついでにヤツデンワニは、『サンタルチア』のメロディに乗せて自作のラブソングを大熱唱。受話器を置いても響いてくるカンツォーネらしきものは、機転を利かせた笑みポンが電話線引っこ抜くまで恐竜や店内に流れ続けました。ところでNTTには回線使用料払ってるのかな。

そこへ喫茶店の常連、横田さん(あだ名は横ちゃんさん?)が耳を押さえ、頭を抱えて逃げ込んできます。二丁目の公園で変なヤツが変な歌をうたっていてすごい近所迷惑?
それはもう、砂場の子供たちを抱き上げた母親がよろめき逃げる途中で次々と倒れ、通りがかったソバ屋のバイクは横転し、散らばったザルソバまでもがピクピクけいれん……さ、さすが江戸前、イキのいいソバですねぇ。
らんるは凌駕と幸人にアンキロベイルス捜索に専念するよう頼み、これはプライベートな問題だからと一人公園へ向かいました。

愛するケイベツのマナコが公園に来てくれたと有頂天のヤツデンワニはヤツデの花束、いや葉の束でプロポーズ。光のリボンをらんるに巻きつけ「ルルベル、ルルベル」と魔法少女のような呪文でらんるを白いウェディングドレス姿に変身させます。当人は赤い蝶ネクタイをして教会へ行こうと大はしゃぎ。 葉の束をつき返し、ドレスを剥ぎ取ったらんるはキッパリ断りますが、ヨダレ垂らしてガブリキス(?)を迫るヤツデンワニは聞いちゃいません。気持ち悪さから逃げ出すらんる。追うヤツデンワニ。いつしか追いかけっこはいつもの港湾施設が舞台となり、勢いあまったヤツデンワニは山吹色のパイプにガブっとキス。
突然爆発が起こり、山吹色の爆竜アンキロベイルスが出現しました。
「見つかっちゃったキロキロキロ」
一緒にエヴォリアンと戦おうとアスカはアンキロベイルスに呼びかけますが「ヤダ、もっと楽しく暮らしたいキロ〜」と手足引っ込めるアンキロに駆けつけた凌駕と幸人もあきれ顔。

「人間、新しい爆竜が現れた。オレ達でいただこうゲラ」爆竜トップゲイラーの言葉に目を開けた壬琴がデッキチェアから身を起こし「ゲームスタート」と不敵に笑いました。 そして、どこをどうやって来たのか、アバレンジャー三人の前に立ちはだかりました。

壬生の出現にあわてて隠れるヤツデンワニですが、愛しいらんるが気にかかります。物陰から見守る目の前でお互い爆竜チェンジした1対3のバトルが始まりました。 レッドが一太刀浴びせれば数倍に返すアバレキラー。三人とも羽ペンソードにズバズバやられてます。 「イエローがんばれー、オレがついてるっ」ヤツデンワニの声が聞こえたのか、腕の皮膜を伸ばし反撃に転じるアバレイエロー「アバレモードだ、カッコイイっ!」その賞賛の声に応えるようにキラーのクビ根っこを交差した足首に引っ掛けて滑空し、地面にキラーを叩きつけるイエロー「おー見事っ」しかし、アバレキラーが空中に描き出した無数の光の矢に撃墜されてイエロー失速…… 「まずいっ」イエローをかばうレッドとイエローがアバレイザーを発射しますが、アバレキラーの羽ペン一振りで返されてしまいました。

「お前たちの相手をしているヒマはない」アバレキラーはトップゲイラーと融合し「いくぞ、ステゴ」「ガッテンテゴ」と先週の今週で息ピッタリのステゴスライドンと爆竜合体してキラーオーに……。 「このワクワクが生きてる証テゴ」ステゴスライドン、本当に嬉しそう。

同時にブラックと空母爆竜ブラキオサウルスも到着し「君は狙われてるブラ(エコーつき)」と爆竜ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンの発進と融合合体、アバレンオーになりました。 そして始まるのは綱引き、いやアンキロ引き大会。力づくでも頂くとキラーオーがシッポをつかみ、そうはさせないとアバレンオーが頭をつかみ、引っ張り合いです。 痛がったアンキロは噛み付きとシッポドリルで脱出し、思いっきりヘソを曲げてしまいました。

巨大ロボット戦でも「イエロー、ガンバガンバ」と応援していたヤツデンワニですが、ふと忘れられている自分に気づき「俺ってキャラが薄いのかなぁ?」と岸壁のコンクリートに“の”の字描き。いや、キャラクターは濃いんだけど危険度が薄いからねぇ。 「この受話器で〜」と18話から思わせぶりなだけの作戦はまだ一度も発動した事ないし。

アバレブラックは仲間に加勢してくれとアンキロを説得し続けますが「頭とシッポから引っぱりやがって痛いキロ〜、冗談じゃないキロ」とそっぽ向くアンキロ。 ついに温厚なブラックもキレました。「お前なんか、お前なんか大嫌いだ〜」ブラックは地面をバシバシ叩きだします。

「アスカー、わかったよ。お前の仲間と戦うキロ」本当に反省したのか単なるアマノジャクなのかは分りませんが、シッポミサイルでキラーオーを攻撃し、トリケラの代わりにアバレンオーの右腕に爆流コンバイン『アバレンオーベイルス』の見参です。

キラーオーの目からビームを、ベイルブロッカーなる、トンネル掘削用回転ドリルみたいな円盤で弾くアバレンオーベイルス……というか正確にキラーオーにビームが返ってるあたり、第2の術ラシルド?
さらに爆竜必殺ダブルトルネード(ティラノのシッポドリルとアンキロのシッポドリルの時間差バッテン攻撃、フィニッシュは突き)でキラーオーを退かせます。「こんなもんキロ」

「今日のゲームはここまで……ヤツデンワニ、帰るぞ」バンザイしているヤツデンワニを掴んでキラーオーは光に包まれて消えました。

勝利の後のカレーは旨い。らんる達が名物恐竜カレー(トリカラとうずらタマゴつき)を食べようとした時、またしても恐竜やの電話が鳴り響きます。 プライベートな問題だと仲間たちは電話を取ろうとしません。ものすごーく嫌そうな顔で電話に手を伸ばすらんる……

本日の引きは、ピンクのハート目のヤツデンワニを背景に、プテラが担当。
「悪い予感に震える、らんるの運命やいかに」

意を決して受話器をとったらんるの耳に聞こえてきたのは、ラーメン三つとギョーザ二つ、急いでね……? 「間違いですっ」気分直しに恐竜カレーをらんるはヤケ食いです。

その頃のヤツデンワニは、仲代にアバレイエローを応援していたことをとがめられ、オシオキに飛んでくるダーツの矢にワタワタしてました。 普通のダーツの矢は避けたものの(元々狙っていたのはヤツデンワニの後の爆竜の写真?)、50センチはありそうな巨大ダーツの矢を仲代が手にするのを見て、ベランダを飛び降り、芝生をこけつまろびつ、錆びるから大嫌いなはずの海の中へと一目散に逃げるヤツデンワニには、らんるへ電話する余裕は無さそう。
「次はもっと面白いゲームになるだろう」赤ワイン片手の仲代プレゼンツのゲームとは?

アバレンジャー第22話『娘たちのアバレ歌
期限までにトリノイドを倒さないと爆竜が爆発? バキケロとディメノコが黒ヒゲ危機一髪みたいなタル状の拘束具に囚われているようです。 そしてアンキロベイルスに影響されたのか、舞ちゃんたちが反乱……というか歌うたってますけど、ビジョッコ7みたいなエピソードだったら楽しそうです。

そういえば、ハリケンブルーが歌う『ダイバージェンス・イヴ』のエンディングテーマ『Pump up』って……売れてるのかなぁ。 ところでKBSさん、土曜の朝って放映時間絶対間違ってる。他局では『ダイバージェンス・イヴ』は深夜枠。プリンセス・チュチュを見てた良い子は泣いてるぞ〜。

しかし、先週の予告でのエヴォリアン幹部バンザイの図が、ヤツデンワニの妄想だったとは、だ、だまされた〜。予告における画像トリック、時にはファイズ並とマユにツバつける必要がありそうです。


もくじに戻る

第20話 第22話
アフォーの研究室(トップ)に戻る