魔法戦隊マジレンジャー ステージ27『俺たちの絆〜マジーネ・マジーネ〜』
9月の新ジャンクションはウルカイザーvsトラベリオン。も、もちろんオモチャの販促だと分かってますとも。これが師弟対決を暗示しているものだナンて、都合の良い深読みはカケラも……。
そんなステージ27は地底冥府インフェルシアの奥底から、赤い稲妻飛ばしまくる冥獣帝ン・マの目玉から始まりました。
パンク系少女幹部のナイ(演・ホラン千秋)とゴスロリ系少女幹部のメア(演・北神朋美)がダメージ効果花火(銀星)にビビって抱き合い、
「お静まりくださいン・マ様、ご復活はもうすぐそこに」適当な事言ってた魔導神官メーミィ(声・高戸靖広)が、ンロロ呻きに慌て「滅相もございません。これより満を持して冥獣人四底王を目覚めさせます」と、太鼓売れないからP交代と脚本家投入しちゃいま〜す、みたいな現実的テコ入れ策を打ち出します。
役に立つかはともかくとして(ボソッ)。
『冥獣人四底王?!』 「でもまさか、あの冥府三大大戦の1つといわれる、暗黒谷の決戦で熾烈に戦った」「封印はされちゃったけど、あのブレイジェルを ギリギリまで追い込んだっていう」『冥獣人四底王?!』などど、ナイとメアがグダグタ説明セリフ入れてる後ろでは、メーミィがラメ入り衣装でクルクル舞って詠唱←プチマツケンサンバ状態。 「喝ーっ!」紫の落雷がインフェルシアの大地を叩き、その土煙から現れる4つの影。武装ウーマロとブルドック顔の魔導士、半分骨みたいな鳥女と武者……解説役は、魔法を差し出したせいで地上に行けなくなった魔導騎士ウルザード(演・磯部勉)。 「冥獣人最強の男、イエティのズィー、地獄の賢者コボルトのブルラテス、虐殺の歌姫セイレーンのネリエス、呪いの血刀サムライのシチジューロー」
「冥獣人四底王がついに出陣か」ぶつぶつ言いながら道の真ん中に立ってるウルザードを無視して通り過ぎる四底王。 「何か寂れましたわね、地底も」ネリエス(声 勝生真沙子)も独り言っぽいし、このままOPかと思ったら、鎧の袖が触れ合うのも他生の縁 「ん、肩が触れた詫びを言え」なにやら絡んでくるシチジューロー(声 中村秀利)。 「触れてきたのはキサマだろ」ウルザードが言い返したら、手にしたヒョウタン落し、居合い抜きしてくるサムライさん。 西洋風騎士らしく、盾で受けるウルザード。「やるな」「オメーもな」刃を納め、拾ったヒョウタンから酒をグイとやりつつ立ち去るサムライ。 「ついにあの4人。決戦の時も近いぞ、五色の魔法使いたちよ」ムダに渋く決めるウルザードでやっとOP突入です。
「くぅがつよっかぁ、9月4日、九月四日は串の日だぁ〜 36本食べたいなぁ〜 もっと食べてもイイかもね〜」 ルンルンの長男・蒔人(マジグリーン 演・伊藤友樹)が、イラスト付きで明日の計画をノートに書き付けている所から、Aパートは始まりました。 「今年の串の日は兄ちゃんの担当かぁ……」何か諦めちゃった感じで溜息つくのは末っ子の魁(マジレッド 演・橋本淳)。 「まぶたを閉じれば思い出す、去年の2月9日、肉の日も、ああ〜」なんぞトラウマでもあるのか嘆く長女・芳香(マジピンク 演・別府あゆみ)。 「焼き肉かシャブシャブ期待してたら、出てきたのは納豆とお豆腐と煮豆で」補足解説しつつ溜息の列に参加する次女・麗(マジブルー 演・甲斐麻美)。 「大豆は畑の肉なんだーって……最悪だし」次男・翼(マジイエロー 演・松本寛也)が最後に締めて、お茶会再開。
小津家魔法部屋でのお茶会に参加してた、居候兼魔法の家庭教師・ヒカル(マジシャイン 演・市川洋介)は、溜息の教え子たちを面白そうに眺めてます。 「しかし、地上界には色んな記念日があるんだねー」そんなマグルを見る魔法族みたいな態度されてもなぁ。 誤解を解くため「No、No、No! ただの我が家の年中行事」「誕生日以外に20日くらいあるかな」と姉妹が小津家の特殊事情だと解説です。 「ほーんと、仲良しでございますですね、皆々様」マンドラ坊や(声・比嘉久美子)が褒めれば「いい歳して気色悪いぐらいだぜ」スモーキー(声・草尾毅)は憎まれ口。 そんな煙猫がヒカルに睨まれて、ランプに引っ込むのはもう、お約束。
「今年は5人の団結でも高めっかって感じだしな」 持ち回りで担当決めて家族で色んなことをする、その元々の動機はお母さんに楽してもらうため。兄ちゃん以外はマジモードの行事じゃないらしい、串の日。 微笑ましさと諦観の混じった視線を弟たちに向けられた蒔人は、その意味を勘違い「ははーん、ふーん♪ そんなに楽しみか、明日のメニュ〜」とノートを見せびらかし。 一斉に笑い出す弟たちに首傾げてると「なるほど、何かいいじゃないか、このバランス」とヒカル先生。暑苦しい兄を、少々引き気味にぬるく見守る妹と弟で、飲み頃のミルクティー完成って感じですかねぇ。 バランスの意味を聞く兄に「野菜ばっかにすんなよって事だよ」常識的な方向へ明日のメニューを誘導しようとする翼。 そんな小津兄弟を見て「いいなぁ家族って」なんていいだす、ヒカル先生……いやサンジェル。名家の出だけど一人っ子、金持ちだけど実は戦災孤児、なんて生い立ちを妄想させてくれます。
しかし、グリップフォンに冥獣反応(あれ、オシエテルミンはショートしたまま?)。お茶会&串の日計画作成中だった6人が現場に駆けつけると、 剣の柄のダイヤル回し“柱”にしたシチジューローが高層ビルを冥府流真空斬り。「手ごたえはあった、腕はなまっちゃいねーな」言い終わると同時に、斜めにずれて崩壊するビル。 それを見て怒る駆けつけた6人に、正式に名乗りを上げ「命の要らない奴からかかってきな」と、渋い挑発です。というわけで変身タイ〜ム。 今回、ヒカルと兄弟のタイミングがピタッと合っててパチパチパチ。凄いよヒカル先生……変身ポーズが違うのに。
「俺たちは明日の串の日に向かって、高まりまくる団結でお前を倒〜す」気合入りすぎのグリーンの背後で、それぞれやる気を見せる弟たち「信じあう兄弟たちは、最強なんだ!」。 しかしそれが気にいらなかったのか、飲みすぎなのか「団結? 信じあうだと? ヘドが出るぜ」刀のダイヤルを“絆”にするシチジューロー。 そういう絆は大っキライと障子を背景に文字をズンバラリン。ハリケンジャーの決め技とダイノスラスターを混ぜたような攻撃を仕掛けます。 「みんな、伏せろ」マジシャインは側のグリーンを伏せさせるので精一杯。兄より要領良いはずの妹弟たちは、モロに冥府流真空斬りを喰らって変身解除。
4人に駆け寄るシャインとグリーンを肴に、「テメーらの絆は断ち切った。面白れー事になるぜ」ひょうたんの酒を飲むシチジューロー。 しかし、このままトドメを刺すには7時37分は早すぎる。「酒が切れた。じゃあな」ヒョウタンを肩に消えちゃいます。 「とりあえず皆、無事でよかった」起き上がる兄弟たちを、変身といてふりかえる蒔人。だけど、一度魔法部屋に戻って対シチジューロー会議をしようってヒカルの提案には、なぜか反応の悪い芳香以下4人。 蒔人が翼の肩を叩いたら「さわんな、俺はあの家には戻ンねー」さらに「俺もだ」「あたしも」「用事あったら呼び出して。ただしあの家以外のとこね」右に同じの魁、麗、芳香。 全員、バラバラの方向へ歩き出しちゃいます。まとわりつく蒔人を「うっせーんだよ」魁が突き飛ばすの見て「あ、アイツが言ってたのは、こういう意味か」シチジューローの言う“面白れー事”の意味に気づくヒカル先生。
「ザザード……はぁい、たくさん召し上がれ〜」
現在売り出し中のウーザフォンを使い、妖幻密使バンキュリア(声・渡辺美佐)が、屋上で休むシチジューローのヒョウタンに酒を補充してると
「また呑んでおるのか、シチジューロー。ン・マ様の為に働く気があるのか、お前?」ブルテラス(声 青野武)が幻水のリドリー並の厳格さでお説教しにやってきます。
「酒は俺の力の源だ、飲み終わったら一気にやる。本番は派手だぜ」酒場の酔っ払いの繰言みたいなセリフと共にヒョウタンのラッパのみ敢行するシチジューロー。
カタナの長さの10万倍の距離(半径700km…台風14号の強風域かぁ)を切り裂く円月爆破斬りを、ン・マ様復活の前祝に繰り出すらしいです。
でも、円月爆破斬りの名を出したコボルト賢者が、酒を勧められて「ふん、わしは酒を飲む奴は信用せん」なんていってるから、単なる大言壮語の可能性も……。
「相変わらずお堅いこと」なんてバンキュリアは言ってるけど、サムライの酒癖が悪かったら意見は違ってくるだろうなぁ。
さて「まさか、俺たち兄弟が、赤の他人になってしまったと言うんですか」、半信半疑で夜を明かした蒔人は、ドアチャイムを聞いて駆け出します。 家族写真を切なく見ていたヒカル先生は冷静で「魁たちならわざわざチャイムなんか」と止めたけど、照れて臭いからだと耳を貸さない長男。 でもドアを開けたら「まいど、どうも、エエ仕事しまっせ〜、引越しのタケモトですぅ。小津翼さんのお荷物を引き取りに参りましたぁ」 「こんにちは、引越し屋104です」「お待たせしましたぁ、イー(?)さんマークのシュシュッと引越しセンターでーす」と引越しのプロたち(芝崎昇 宇田川新 平田実)がドヤドヤと。
えっと劇場版撮った竹本監督(デカレンぽい星マーク)と、企画者104(斜めマーク)とハリケンですかい? 業者に渡された麗のお手紙“小津蒔人様 共同生活する必然性がないので引越しします。”を読んで「何だよ必然性って」怒鳴る蒔人の抗議も空しく、プロの仕事は速すぎて、 気がつけばカラッポの3人の部屋。しかし、とッ散らかってた芳香の部屋が、よく引越し屋2人でまとまったなぁ。
「そんなバカな、冥獣人に絆を斬られたからって、こんな簡単にバラバラになっちまうもんなのかよ」芳香の部屋でヘタりこむ蒔人。 そこへ魁だけ帰還し、大喜びで迎える長男だけど「やめてくださいよ、グリーンさん」兄弟なんて暑苦しいのは嫌だと、ガオレン風味に呼ばれて愕然です。 戻った理由は、高校生には部屋を貸してくれないからで、仕方なく。「俺の部屋には無断で侵入しないで下さいね」。それ以前に、芳香以外の3人の収入源もかなり謎で、借りた部屋の家賃滞納が心配ですが、まぁ親の遺産使ってるとでも、考えときゃいいかな。 興奮して魁の部屋の引き戸を叩く長兄を落ち着かせ「芳香たちの様子を見てくる……キミは熱くなりやすい。それが逆効果になる時もある」1人で出かけるヒカル先生。
最初に訪れたのは翼が引っ越したアパート富士見荘(やはり学生の身分なのかな)。 ここで引越し屋の伝票から小津家の場所が判明。郵便番号117で電話番号は03と、何気に東京臭いけど……土炉市1丁目の1。つまりオズの魔法使いのヒロイン・ドロシーなのねん。伝票には書いてないけど県名が神指(カンザス)だったら大笑い。 さて、「ああ、熱くなってるんだろうね、小津蒔人氏は」って発言にビックリして、関係ないと扉を閉めた翼に抗議できないヒカル先生。
でも兄弟の絆が切れてても、師弟の絆には反発して無いのがかなり謎。 芳香なんかノリノリで「二人っきりで対策会議しましょ」なんてマンションに招きいれるし、ヒカルが蒔人の名を出して「あの人の話はやめてください」にならなきゃ、朝に放送できない展開になりそうだったぞ。 絆を斬ったけど、蒔人への思いが強烈すぎて、兄や家への反発として残っちゃったのかな。しかも、師弟の絆は兄との太い絆の影で見過ごされたみたいですなぁ。
真っ青な高級外車をローンで買っちゃった麗ちゃんも、「ヒカル先生v」と全開笑顔「今までは家族なんてモノの為に、必死に節約してたけど、これからは自分の為に楽しい事、いっぱいするんです」 宣言する麗に、仲の良い兄弟だったのにとヒカルが残念がると「小津蒔人さんは不満でしょうけど、正義の心を忘れたわけじゃないし、いんじゃないですか?」なにやらいい訳のようにサングラスをかけたりして、微妙にアバレブルー入ってます。 にゃるほろ、マジメな麗にも、兄弟の真ん中特有のヒネっぽさがあったのかぁ。
帰ってくる意思は無いけれど、インフェルシアが現れれば変身して戦う意思はある「それなりに力をあわせれば」って結論を持って帰るヒカル先生。 しかし、蒔人は魔法部屋のテーブル叩いて「ダメです、そんなの」俺たちはプロのチームじゃない、兄弟だから力を合わせられた「その気持がなくちゃダメなんです!」 マージフォンを取り出し「すみません、何も言わずに、俺にやらせてください」4人にメールだか携帯だかで連絡入れます。
Bパートは川原を少し距離とって歩く4人組「あなた達も呼び出されたんですか?」「でも冥獣いないですよね?」。 首をかしげたその耳に、せせらぎに混じって串の歌が聞こえてきちゃいます「こういう事かよ」。溜息つく前にその串をじっくり見たまえ、4人組。 キュウリやトマトなど、凄いモンが刺さってるぞ? いや、焼きトマトは旨いし、煮たキュウリのあんかけは旨いが、串焼きの素材としてはユニークすぎ。 「皆、今日はクシの日だ。仲良くワイワイやろうぜぇ」差し出された4本の串を、邪険に払う魁。キュウリとミニトマト、芸のないアスパラOnly串はともかく、パプリカとピーマン、そして程よく焼けたコーンは勿体無いなぁ。 「3秒ルール、いいよ、これは兄ちゃんが食べる」串を拾い、フーフーやって砂を飛ばす蒔人が健気。
「だから止めようぜ、家族とか兄弟とか」背を向ける翼に続いて、 家族に縛られるのは旧時代(いや、産業革命以降のニューウェーブなんだが)今は個人主義の時代だ、一人一人が自分を大事にして社会が成り立つ「それで問題はありますか?」小津家家事担当だった経験か、野菜ばかりの串に溜息つきつつ主張する麗ちゃん。 まぁ、バーベキューの後片付けは溜息つきたくなるほど大変だもんな。 「ないかもしれない、でも、何か違わないか」肩抱いて説得しようとする蒔人を突き飛ばし、バーベキューセットを壊し「あなたが悪いんです」つったのも、その辺の恨みが無意識に……?
木の影から見守ってたヒカルが思わず飛び出し「帰ろう、分かっただろう、今は何を言っても」シチジューローの技をキャンセルする方法をいずれ見つけそうな事を言ってますが、 「そんな事ありません」聞く耳持たない蒔人兄ちゃん。カバンから出したのは『きずな 1995 7』と書かれた10年前の思い出のアルバム 「ほら、みんな笑ってる。イイと思うだろ」広げればまだ、小2だった魁、ボクシング始めたばかりの翼、運動会の麗の胸には5-3 初めての制服の芳香はセーラー姿……つまり中1かぁ。 何気に、初めて劇中で年令特定されたような気が……ちなみに、それぞれの子供時代を演じるのは、鈴木敦也、小池唯我、岡室穂香、大島一紗、野辺平歩?
「俺は中3で……ほらこれ、10年前の串の日だよ」よく見ると顔にアザの兄弟たち。 蒔人が不良高校生に絡まれて殴られ、怒った翼が飛び出し、魁と麗と芳香は物干し竿かついで次男を追っかけ 「その高校生の所へ行ってボコボコに…するつもりが、やっぱ相手のほうが強くてボコボコにされて、それでも皆喰らいついて離さなくて、それでとうとう相手も、もうカンベンしてくれって。あの時家族って良いなあって」 そんな蒔人の長話に、頭痛くなる見たくないと言いつつ、なぜか無視して帰らない4人に首をかしげるヒカル先生。 「俺たちが素人なのにインフェルシアと戦えたのも兄弟だからだろ。誰かが傷つけられた事を怒ったり、誰かを守りたいと思ったり、そんな気持が人一倍強いのが、家族や兄弟ってもんだ。それを敵のせいで簡単になくすワケがない」 ま、確かにマジレンジャーは家族以外の犠牲者には淡白だもんなぁ(マテ)。最近、メンメの鏡と有明の月のお願いも聞かなくなっちゃったし。
「俺は信じてる、俺は」説得成功しかけたとき、マージフォンに冥獣人出現のコールが。戦いに行く弟たちの背を見つめ「あと少しだったのに」残念がる蒔人の気持をよそに、山中での巨大戦開始。 しかし派手にいくんじゃないのかシチジューロー。なぜ街中じゃないんだシチジューロー。 まぁ、魔神化しつつも「俺1人で充分だぜ」「いや、俺がやる」とバラバラの攻撃で、お約束の返り討ちにあってる4人も、ナンナンだけどね。 とりあえず“命”モードの剣に叩き落されたのに、マジレンボール化してたマジフェアリーが無事でよかったv。そしてマジレンボールぶつかっただけで倒れるマジマーメイド、個人主義でも役立たずのままかぁ。
でも1人で充分というのは冷静な分析だったらしく、トラベリオンと共に駆けつけたマジタウラス=蒔人兄ちゃんの「よくも俺の兄弟を……絆は俺たちにとって最高の力になるんだ」と1人で放った、『スーパーアニキ、スペシャルクラーッシュ』であっさりやられるシチジューロー。 森に突き立った刀からのビリビリが消えてドカーン。刀は元のサイズに縮小です。 「凄い、たった一人でこんな力を出すなんて」驚くヒカル先生。でも驚くべきは冥獣人四底王の名前負けした弱さの方じゃないかと〜。
これで、絆は元に戻ったはずと、勇んで串パーティー会場に戻る蒔人。しかし、「どうした皆、まだ元に戻ってないのか」4人の態度はよそよそしいまま。まぁ、用もないはずなのに戻った分、何かか復活してる気もするけれど。 そこへ「その通りだ」太い声と共に砂地に突き立つ、シチジューローの刀。 危うく避けた蒔人が引き抜くと、柄の顔の模様が青く光り、長男硬直。 心配して近づいたヒカル先生は、不意に蒔人に斬りつけられてビックリです。そして吹き替えナシで剣の殺陣やってる蒔人に、テレビの前の大きいお友達もびっくり仰天&スタンディングオベレーション。
「何なんだコイツ」魁が辛うじて、蒔人の腕掴んで止めたら、柄で殴られ、翼は蹴られ、ヒカル先生は大ジャンプの甲割り喰らいそうになっちゃいます。 「こいつの体は俺が乗っ取った」と紫の炎に包まれ鬼化……もとい鎧姿となる蒔人。 「そうさ、俺はこの刀に宿って、これを手にした者の体を利用し続けてきたのさ、これが冥獣人サムライ・シチジューローの正体だ」 刀を絆モードにして「体を消された礼だ。こんなもんズタズタにしてやるぜ」攻撃したのはアルバム。 「やめろ、それは蒔人達の大事な思い出だ」止めようとするヒカルは攻撃され、空中に投げたアルバムは紙吹雪状態。 「絆が切れたこいつらには、もう必要ねーだろ」最後に刀から炎を吹いて焼却。
冷静にアルバムの末路を見てた4人だけど、串の日の写真が灰になっていくのを見て『家族って良いな、兄弟って良いな』って正気だった頃の蒔人と、今の高笑い蒔人の落差に「やだ」「やめろ」「やめて」「……!」ついに反応しだす妹&弟。 最後に“きずな”と書かれた表紙が両断されるのみてスイッチオン。おおっと、素面で爆発の中、走ってるではないか。成長したなぁ、4人とも。そして「アニキ」「お兄ちゃん」「お兄ちゃんを返してっ」かつて不良高校生に喰らい付いていったように、鎧蒔人にしがみ付きます。
「なぜだ、俺が断ち切ったはずの絆が、元に戻るはずなど」そりゃ、切れてなかったし……と、突っ込み入る状況で「絆の力がぁ」なぜか苦しみ始める剣の顔。 「今だ」ヒカル先生はシャインに変身して「ゴー・ルルド」。召喚したマジランプバスター『シャイニング・アターック』で、蒔人の手から剣を叩き飛ばし、バラバラに。 「こんなクダラネーもんに俺が負けるとは〜」砕ける剣の最後の言葉ですが、マジランプバスターをくだらないとは、スポンサー様が怒りまするぞ。 いや、魔物だから絆に7割方ダメージ喰らってたって解釈なのは、分かってるけどね。 そして剣が崩れたあとの紫の邪気は森の中のブルテラスの杖の輪に吸い込まれ「四底王は死してなおその力で、闇を広げる」なにやら不吉な事を……そっか四底王のトリは犬顔賢者か。
「俺は?」姿も心も戻った長兄に「お兄ちゃん、ごめんねー」抱きついて泣く小津兄弟。優しく見守る、ヒカル先生。 残る問題は、台無しになった串の日と、食材「忘れてた。どうすっか」。したらば、蒔人のマージフォンに新しい魔法が着信「兄弟の絆を守ろうとした君の勇気に魔法が授けられたんだ」ヒカル先生の言葉に頷いて「マジーネ・マジーネ」と唱えたら、アルバムと串の日セットが「元に戻った」ってウソーン。 修復……いや、分子レベルから物体を再構成なんて、すんごい高度な魔法なんですけどぉ。ヘタすると人体練成も出来ちゃうぞ? ところでアルバムにOZU。そっかオズ家だったのか。ふいんき同様なぜか変換出来ないけど。
「よっしゃ、とっとと焼いて食おうぜぇ」「絆が戻ったお祝いだ。肉でも何でも、追加して良いぞ」絆がもどらなきゃ、肉抜き疑惑。つーか、大自然の中で肉を何処から追加するのか謎ですが(獲るのか? 魔法か?)、スモーキーはマタタビ積んだ小皿にご満悦。 「ボクちんは、タンとハツがいいでござりますです」ちょっと待て、マンドラ。お前肉食植物だったのか(プチエリコを不気味がってたのは本や蜀台といった無機物を食ってたからか?!)。 ともかく、芳香と麗を助手に肉の串製作開始。魁に火を起させ……ん、既に遠赤外線状態の炭じゃないのか? じゃ火起ししてる一時間、食べろといわれた翼は生の野菜をバリバリと? そんな殺生なぁ。 てな、兄弟を見守りつつ「絆は最高の力か。蒔人もまた、新しい伝説の作り手に違いない」ってコメントするヒカル先生と、 ナスはともかくやっぱりプチトマトを焼きたがる蒔人の指に光る緑の指輪。そして待つ間は写真係になった翼のシャッター音で、今週は引き。
今回の呪文紹介コーナー 『マジーネ・マジーネ』
「今日の呪文は『マジーネ・マジーネ』、ダメになったものを、良い状態にかえる呪文でござりますです」
肉の串を手に解説するマンドラ坊に「呪文は、まじーねまじーね(不味いね不味いね)だけど」とネタ振る麗に答えて「味は、うみゃーねうみゃーねで、ござりますですぅ」。
「ん、何で名古屋弁?」芳香の質問に「んふふ、んふふふふ〜」なんて笑ってるけど、スタッフが郷土愛に溢れた名古屋出身者。
引越し屋のネタ元と同じ楽屋落ちに近いなんて、そりゃ公共の電波じゃ言えんわなぁ。
次回予告 ステージ28『永遠に…〜ジルマ・マジ・マジ・マジーネ〜』
「私には歌しかないの」マミヤレイって何者ですかぁ。突然死って記事も気になるけど「このまま時が止まってくれたらいいのに」森の中や洞窟や、水辺で逢瀬を重ねる翼の主役回
「俺は絶対にレイを救い出すんだー」って気負いに、デカレンEp37『ハードボイルド・ライセンス』臭、しまくりです。
そっか、今年のシリアス担当は翼チンなのか……。
さて、映画、大ヒット上映中に、巨大マンドラを見ちゃった気もするけれど……一応見なかったフリして、9月新ジャンクションで、夕焼け空を背にバイクから飛び降りるノーマル響鬼のカッコよさを心に刻むのが、正しいヒーロータイムの見方かな?