特捜戦隊デカレンジャー  エピソード.50『フォーエバー・デカレンジャー



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2月6日
2月最初の週末は、何気に寒波のド最中。
めげずに早起きできたなら、夜明けのコーヒーふーふーしながら、城も惚れる赤い飛行機のカッコよさと、神がかり作画な『かいけつゾロリ』の感動を、少しの間ワキに押しやって、行ってみよーか、特撮感想日記〜。

特捜戦隊デカレンジャー エピソード.50『フォーエバー・デカレンジャー
デカレンジャーのジャンクションは、ぶっちゃけ1月のままのですが「正義は勝つ!」で盛り上がりまくって本編へ。 最終回のOPテーマはカットです。アイキャッチもありません。しかし提供だけはスペシャル仕様。 さらにタイトル背景のナレーションまで特別仕様。「SPD、スペシャルポリスデカレンジャー、熱いハートでクールに戦う“6人”の刑事たち。彼等の任務は地球に侵入した宇宙の犯罪者たちと戦い、人々の平和と安全を守ることである」

ホント良かったなぁ、テツ(姶良鉄幹・デカブレイクこと6人目戦士)。力強い目のドアップ後、それぞれのチェンジ時の武器を構えた生身ショットでも一番最初だし、ラストは本当に……吉田友一くん、 これからはショーやイベントで仲間はずれギャグかまされて、へこむ事はないんだね(もう番組、最終回だけど)。

「こちら地球署、長官、応答してください」ホージー(戸増宝児・デカブルー 演・林剛史)は、地球へ向かう宇宙警察主力部隊へワナの存在を知らせようとしますが 「ムダだ、通信回線も全て遮断した。もうお前たちにはどうにもならないんだ」高笑いのアブレラ様(声 中尾隆聖)。やはりチェンジシステムだけでなく、惑星間通信システムも抑えてましたか。 アブレラ様がデカベースロボの操縦室へ去った後、生身の5人をいたぶるのは最強最悪のハイパーマッスルギア装備の海鮮傭兵×3。 「負けるもんか、闇に潜んで悪をはびこらす、お前等なんか絶対滅びる。正義は絶対勝つんだー!」 赤と黒だけに加工されたバン(赤座伴番・デカレッド 演・載寧龍二)の顔が、何気に相棒OP風というかヤっちゃん風味。

5人まとめてぶっ飛ばされた後も、一人がんばるバンですが、ゲド星人ウニーガ(声 中井和哉)にボディー入れられヘーロヘロ。 残る4人は起き上がるのがやっとの状態。ついには生身でクロスバースト受けちゃって……それでも意外と元気なのは、打たれ強くなった証拠かな。 「時間の無駄だ、一気に片付けるぞ」ウニーガの言葉に怪しい英語でおどけるドラグ星人ガニメデ(声 岸祐二) 「ユーたち、これで永遠にバイナラねぇ〜」そして、ジャーゴ星人スキーラ(声 篠原恵美)が 「じゃあね〜」と銃口向け、ウニーガの指バッチンを合図に投げキッスして引きがねを引こうとしたその時

銀色の旋風が銃口そらせ、海鮮宇宙人の3人を目にも止まらぬスピードで攻撃しまくります 「何が起こったって言うの?」スピード自慢のスキーラの目をもってしても捕らえられなかった助っ人は、キキーってブレーキ音と共にバンたちを庇うように現れた、ロボット警察犬。 「マーフィー、信じてたよ」パートナーのウメコ(胡堂小梅・デカピンク 演・菊地美香)は大喜び。最近忘れていたけどな……存在を。 「感謝感激だぜ」バンは最終回まで4文字熟語を忘れません。 カニツメに噛み付くロボ警察犬を見て「今のうちにって事ね」頷きあった5人はSPシューターで3傭兵を一斉射撃。

とはいえ、ハイパーマッスルギアを装備した相手じゃ、小型ハンドガンで有効打は無理な感じ。 反撃の青ビーム避けて二手に分かれるデカレンジャーたち。 「分散するんだ」固まっていればやられると、ホージーの一言で5人バラバラにデカベース内を走ります。 それを監視カメラで眺め嘲笑うアブレラ様「逃げたか。だが変身もできない通信もとれないお前たちに何が出来る」そりゃ、地の利を生かしたゲリラ戦法以外アリエナイって。

「負けるかぁ! 先輩たちも頑張ってるんだ」デカウイングロボに搭乗し、外からデカベースロボを牽制するテツは最チェンジするヒマもない5面10臂の活躍ぶり。 デカベースロボにカカト落しを決めますが、相手はデカ物だし中に仲間はいるし元は自分たちの施設だしと、色々あって決定打とはなりません。 「こしゃくな」とアブレラ様が撃ってきたフィンガーミサイルを回し蹴り迎撃し「機動力ならこっちの方が、上なんだ」と機体特性をアピール。 「おのれ、街の破壊はちょこまかとうるさいハエを叩き落してからだ」アブレラ様を熱くさせて、見事に陽動の任を果たしてます。ノリ的には『フロドの為に』状態かな。

一方、海辺に落着した脱出ボッドから、よろめき出てきた羽耳メカニックのスワンさん(チーニョ星人・白鳥スワン 演・石野真子)は、 デカベースロボとデカウイングロボの戦闘を対岸の埋立地(お台場?)に見て息を飲みます。 「こちらスワン、ドゥギー、何が起きたの?」青犬上司(多分、腐れ縁)の返事がない事から状況を察し 「デカベースが乗っ取られた……完成したばかりのあのシステム、ドゥギーだけは知ってるはずなんだけど」気を揉みながらも、前回のダメージが残っているせいか水辺に膝をついてうずくまります。

スワンが伏線張ったしたそのシステム。「ボス、あの時、何を言おうとしたんですか?」ボスLOVEなジャスミン(礼紋茉莉花・デカイエロー 演・木下あゆ美)はドギーの遺言の内容をしっかり覚えておりました。 アーナロイドの追跡をSPシューターで牽制しながら階段に身を隠してたら、ひっかかっていたディーソードベガを発見。 バーツロイドに発見される危険を冒してジャスミンはボスの形見を手にします。 射撃モードで撃ってみたら防火扉ごとバーツロイドたちは大爆発。撃った方も反動で後ろ飛ばされるだなんて、ベガは剣の皮を被ったバズーカですか。

そして形見を胸に抱いたジャスミンは「そうだ…ボス、教えてください。私たちに伝えようとしたことを」手袋外してボスの思惑をリーディング “ジャスミンはエスパーである。物体を通じてそれに触れていた人の想いを読み取ることが出来るのだ”今日で聞き納めのナレーションの背景に映るのは、 マーフィーの小屋の天井に隠された“FUEL CONTROL”の文字と犬マーク横のスイッチ(点字つき……細かい点まで公共施設ぽさを貫くデティールがたまらなくイイ)。

下からの足音と、銃を構えた影に緊張するジャスミンですが、ベガを向けた相手はスキーラではなくセンちゃんでした。 ほっとしたセンちゃん(江成仙一・デカグリーン 演・伊藤陽佑)はジャスミンが読取った「鉄工所のマーフィーの小屋の奥に隠しスイッチがある。そのスイッチをオンにすればデカベースのコントロールの全ては、鉄工所に移るの」 ってボスの狙いに大きく頷きます「それなら一気に逆転できる」しかし、そこへ今度は本当にスキーラがやってきちゃいました。 「今度こそ、2人仲良く天国に送ってあげるわ」

SPシューターでスキーラを牽制したスキに、ディーワイヤーで階下へ滑り降りた2人は 「どぉこ行ったのかなぁ〜 出てらっしゃーい」なエビ女から息を潜めてかくれんぼ。 そんな中、センちゃんは得意のシンキングボーズ(逆立ち)で作戦をみんなに伝える手段を考えます「そうだ!」と、やってきたのは配電室。ブレーカー操作して灯を一度落とします。

「暗くしてそのスキに、何かしようと言うのか。こざかしい」電力系統が独立している操縦室は明るいままで、アブレラ様ちょっと油断。 「なんなのこれ、どうしちゃったの?」逆に油断なくSPシューター構えるのはちっちゃさを生かして階段の下に隠れていたウメコです。 「敵の作戦か?」洗面所に潜んでいたバンは点滅しだした灯に驚きます。エレベーターホールのホージーは「これは」と息を飲み、 忙しくブレーカーを上げ下げするセンちゃんは、「見つかった」と扉を押さえるジャスミンの声に冷や汗浮かべながら 「わかってくれ、みんな」と祈るようブレーカーの上げ下げを続けます。館内の予約録画とかPCとか、後ですごい事になってるだろうなぁ。

「SPDシグナル!?」驚くウメコや、その解読を始めるホージーたちを背景にナレーターが説明 “SPDシグナルとは、スペシャルポリス同士にしか解らない暗号である、長短2種類の符号の組み合わせで文字を表わし、メッセージを伝えることが出来るのだ” つまり暗号化されたモールス信号ですな(SOSは全宇宙共通で短音連打だったりして)。

「チカチカとうっとうしいのよね〜」配電室ではついに扉を突破してきたスキーラに、ジャスミンがぶっとばされます。 受け止めたセンちゃんの「ジャスミン、後はバンたちを信じて、俺たちはコイツを食い止めよう」って覚悟に対し「賛成の反対の反対」と最後まで死語ギャグで応えるジャスミンが、 ダッグを組んで生身戦闘、開始です。

外では、ニーブレスビーム受けて、ビルを何棟も壊すぶっとばされっぷりを見せるデカウイングロボ。この番組、最後までCGも手を抜いてません。 「諦めろ、勝敗は見えている」笑うアブレラ様に「くはっ、ナンセンス」と苦しい中でも軽口叩くテツの無茶ぶり……もうすっかり地球署の仲間ですねぇ。「ふ、しつこく抵抗した所で、もうあと15分だ」アブレラさんの含み笑いが7時37分。つまり52分には全て解決するって事になるのかな。うわ、こりゃ後日談の時間とかナッシング?

さて鉄工所へ向かうバンとホージー、そして別ルートで進むウメコが一同に会したのは、ガニメデの守る要所……らしきホール。 「どうする、相棒」「相棒って言うな」と赤青がいつもの調子でこそこそ相談していたら ウメコから笑顔と身振りのメッセージ「ここは、リーダーの私にまーかせて」 はぁ? と見送る2人。そして突然開くシャッター。「ホワット?」ガニメデが見たのは湯船いっぱいの泡と三羽のアヒルのオモチャと……バスタイムしているウメコ「ちゅちゅちゅ〜 あーわ泡〜」

「こ、こ、こ これは?」地球人女性の裸より泡に夢中のガニメデさんに笑顔で聞き返すウメコちゃん 「あれ、どうしたの?」「ヘイ、ユー。なぜバスタイムなのだぁ?」そのくったくのなさについつい普通に会話に巻き込まれるガニメデ 「ほえ? けっこう汗かいちゃったしぃ」 「普通はこんな状況じゃ入らないでしょう」「えーそう? そうかなぁ、そんなことないと思うけど」 自分のペースに相手を巻き込むネゴシエイター・ウメコを前に、攻撃することを忘れちゃってるガニメデの後ろを、通り過ぎるバンがこそっとVサイン。 これは最近地上波に降りてきた、戦わずして勝つ天子様の教え?(byグレネーダー)

「正直に言うネ、何企んでる?」すっかり心の鎧を脱がされているガニメデさんは「えー、何も企んでないよぉ。そんな事よりも面白いもの見せてあげる」 ウメコの招きに応じてバスタブの近くへ不用意に近づきます。面白いものってのは胸の谷間ではなく……すぼっともぐった後、跳び出しての泡しぶき。 そしてガニメデの平らな頭に制服姿でチョコンと乗っかる髪も服も乾いているウメコちゃん。

「宇宙警察地球署、胡堂小梅ちゃんは早変わりも大得意だって知らなかった?」Ep3以来だから本気で忘れかけてました(中盤以降の変装ネタは女装のテツばかりだったしなぁ)。 「ミーが知るわけないっ」怒って頭からウメコを払おうとするガニメデをバスタブへ蹴り落し 「バンとホージーさんは無事通過したから、あんたたちの野望も水の泡ね……行かせないっての!」 ウメコは泡まみれのガニメデとバトル開始。だめじゃん、ジャスミンより大きいと豪語する自慢の胸にガニメデを埋めないで何が最強の戦術か(そりゃ、未明ならまだしも日曜朝にゃ出来ないけどな)。

ウメコのバスタイムに助けられ、鉄工所へと走るバンが不意に首をおさえ、ホージーも階段を駆け下りる途中で見えない何かに首を掴まれます。それはステルスモードで待ち構えていたウニーガ。 二人を壁ブチ破って隣の部屋へとご招待。そこはディーヘリコプターの格納庫。 「残念だが、ここまでだ」温泉もおっぱいもナシで弥次郎ヴォイスのウニーガをどう攻略すればいいのやら。

外ではオートコントロールのデカバイクロボにデカベース特攻をやらせるテツ……オモチャ屋さんで投売りされているからって、 景気良くロボを爆散させちゃうだなんて凄すぎです。デカベースロボは無傷でしたが、爆発の衝撃でよろけたウニーガを、Wキックで退けてバンとホージーは危機脱出。 「バン、そのリフトで上の階へ回れ」「ロジャー」ホージーに言われてヘリの横へ走るバン。 「あれがスイッチか」しかーしリフトを動かすためには、立ちふさがるバーツロイド2体を突破しなきゃならないという厳しい状況。 ホージーはウニーガとタイマン勝負中で援護にいけません。

「素直にあの世へ行きな」ウニーガに羽交い絞めされてるホージーですが、何とか動ける仲間に向かって「バン、とにかく乗れ」と叫びます。 乗っても動かなけりゃ仕方ないと叫び返したバンですが、無理な体勢にもかかわらずホージーは床のコンクリート片を撃ってスイッチにあててリフト稼動と言う曲芸をやってのけます。 動き出したリフトを見て「すげーぜ相棒」と感動しつつ、バーツ2体振り切って、せりあがる床にしがみ付くバン。 追おうとするウニーガとバーツを一人で引き受けるホージー「後は頼んだそ、相棒」最後の最後に、この一言がきましたか。 おどろいて目をパチクリさせるバン。「このヤロ〜」にやっと笑って「相棒って言うな!」下へ向かって叫び返す展開は涙からじわっと。目と目で通じ合う仲間っていいねぇ。

廊下を駆け抜けるバンを見て「何を企んでいるか知らんが、無駄な事だ。もう後1分で主力部隊が網にかかる。ついに宇宙警察も終わりだな」 勝ち誇るアブレラ様のアップで、時間も緊張感も一時チャラの中CMへ。
そしてCM明けは鉄工所を目にして駆け寄るバン。その脳裏に浮かぶ仲間たちの姿と声。相棒、テツ、センちゃん、ジャスミン、ウメコ、マーフィー、スワンさん、そしてボス。 見ててくれ「俺がキッチリ、アンカー勤めさせてもらうぜっ!」 その前に多数のアーナロイドと、ウニーガコピーこと最強のメカ人間・イーガロイド1体が待ち受けます。さすがアブレラ様、勝ちを確信しても手は抜きません。

「やれ」静かに命じるイーガロイド。バンは襲ってくるアーナロイドの群れに臆せず突撃。生身でがんばるその背中から、出ているシャツの裾がバンらしい。 その頃センちゃんもスキーラに踏まれて大ピンチ。ウメコも叩かれ回転倒れしてるし……柱に叩きつけられてるジャスミンは微妙だけれど、ウニーガに投げられているホージーはガチですな。 テツは雄たけび上げながら外で援護の銃連射。しかしもう動けないデカウィングロボはボルカニックパスターのチャージが始まったデカベースを前に絶体絶命。

アーナロイドの群れをかわしたバンと、イーガロイドのぶつかり合い。といっても目的は相手を倒すことではなく鉄工所のスイッチ。足をなぐ剣を飛び込み前転でかわし、SPシューターで鉄工所のガラスにヒビ入れて、 くるっと振り返った後は、迫るイーガロイドにとび蹴り。その胸を足場にとっさに弾こうとする相手の力も利用して、ガラスに体当たりするバン。 顔をかばってガラス片と共に転がり込んだ鉄工所。その窓が、追撃するドロイドたちの目の前で間一髪締まった後、犬小屋に飛び込んだバンはスイッチをポチッとな。 鉄工所の壁がガーっと開いた向こうには、赤い光に照らされた狭くて小さな発令所がチョコン。

「トドメだ」デカウィングロボごと街を破壊しようと、ボルカニックバスターを撃とうとしたアブレラ様ですが、不意に操縦室の明かりが落ちてビックリです。 地上では「止まった…」とテツがホッ。「どういうことだ」焦るアブレラ様をよそにバンは回復したSPライセンスの通信モードを開きます 「みんな、デカベースのコントロールは取り戻した。もう俺達のモンだ!」

「先輩」喜ぶテツ。「何だと?!」通信聞いて驚くウニーガを左アッパーでぶっとばすホージー「やったな、相棒」 ガニメデを足払いしながら嬉しそうなウメコ「って事は……」 戦う内にディーソードベガも手放し大ピンチだったセンとジャスミンは、SPシューターのほぼ0距離射撃でスキーラを退け「いいんじゃない」「ドーンといってみよぉ!」 それぞれの場所でSPライセンス構え、3分割画面で『エマージェンシー・デカレンジャー!』

「長官、聞こえますか、すぐに主力部隊を止めてください。地球のまわりにはワナが張られています」 危機一髪で宇宙警察の主力部隊にもバンの通信が届きます「なんだと、全艦緊急停止」ホルス星人ヌマ・O長官の号令一下、地球到着の一歩手前で無事に停止の宇宙警察主力部隊。現実時間で45分……おや、意外と早かったね。

さて、各所の戦闘は……
まずデカピンクのとび蹴りがガニメデに決まります。デカイエローのディースティック連打と、デカグリーンのディーロッドのコンビネーションを前に、 スキーラは得意の射撃を生かすヒマもありません。デカブルーはウニーガを派手に蹴り飛ばしてました。そしてデカベースロボは元のベースモードへと変形解除(また職員の皆さん方はゴロゴロと……ああ) 「これは」焦るアブレラ様の席がくるっと回転。デカルームにごあんなーい。そして眼前には赤い通路の光を浴びて、駆け込んでくるバン。 「見たか、エージェント・アブレラ!」

「おのれー、変身もできない状態で、この私を出し抜いたというのか」手を震わせ怒るアブレラ様に 「変身できなくたって、みんなバラバラだって(=転属END確定か…)俺たちの心は一つだ!」 力のこもったチェンジを見せるバン“形状記憶宇宙金属デカメタルが、バンの体に定着しデカスーツとなるのだ”このナレーションもついに聞き納め、最後のチェンジバンク、そして最後のジュー・クンドー。 ボスの席に座ったアブレラ様はマントで防御してますが、それなりに効いているのか火花が散ってます。 そして跳び蹴りで、デカベースの口にあたる場所からガラスごと蹴りだされるアブレラ様。先週のボスのお返しに壁の数枚、ブチ破ってそうだなぁ。

決戦の地は、OPで毎回走っていた夢の大橋。ドーンといつも建ってたデカベースは移動して見えないけれど、この橋はやはり宇宙警察の前庭って気がします。 さらにスキーラ、ガニメデ、ウニーガも蹴り出されたらしく、アブレラ様の周囲に次々落ちてきちゃいました。 その前にずらっと並ぶ6色の刑事「エージェント・アブレラ、お前の野望もここまでだ」

始まったのは最後の名乗り「1つ、非道な悪事を憎み!」「2つ、不思議な事件を追って!」「3つ、未来の科学で捜査」 「4つ、善からぬ宇宙の悪を!」「5つ、一気にスピード退治!」「6つ、無敵がナンかいい!」えー、デカブレイクだけ新名乗り? (っていうか、パーに左の人さし指添えて6かいな) 『SPD』「デカレッド」「デカブルー」「デカグリーン」「デカイエロー」「デカピンク」「デカブレイク」『特捜戦隊デカレンジャー!』 赤いSPDマーク背景にSPライセンス掲げます。

「私は幾つもの銀河を滅ぼしてきた。こんな辺境の星で、やられはしない!」指の表情が相変わらず豊かなアブレラ様の矜持は堂々たるものですが、 デカレンジャーたちも動じません「そいつはどうかなっ、みんな行くぜ!」『ロジャー』火の玉レッドを先頭に突っ込む6人。このシーン、妙に腕が細い気がして……入ってるのは変身前の役者自身?(ブルーの腹と緑と桃の身長比較が出来ないので自信はございません)

「やれ!」アブレラ様の指示でかかっていく傭兵3人。BGMはOPテーマ(2番まで?)。
ディースティックのピンクとイエローのツインカムエンジェルがスキーラ(あ、触覚が飛ばされてる)と戦います 「お金の為に他人(ひと)の人生を奪うやつ等に」「私たちは絶対負けない!」
そしてガニメデにはディーロッドのブルーとグリーン(主に回し蹴り)の寒色コンビがあたります「生きるために一番大事な事が何なのか」「お前等にはわからないだろう!」
ウニーガに対するのはデカブレイク「それは勇気と、愛と」 そしてアブレラ様にはディーマグナムを手にしたレッドが対決「正義を信じる心なんだー!」

「ツインカム」「シュート!」でスキーラが倒れ、W胴なぎ後「ブルーフィニッシュ!」と「グリーンクロス!」(クラッシュかも?)でガニメデが倒れ、 「フルスロットル必殺拳ソニックハンマー!」でウニーガも倒れました。『ゴッチュー』左から桃黄白青緑でキメる5人の背景で爆発する海の幸四天王の残り3名。

そしてレッドとアブレラ様の対決も佳境へ。ハイブリットマグナムでのシュートに向かって突っ込んで、膝をつくアブレラ様は……アレだ、 色々ショックで頭の溶液が沸騰して正常な戦術が取れなかったんだと解釈しておこう。 「レイン星人アブレラ、銀河消滅及び惑星間戦争における大量殺人の罪で、ジャッジメント」 ずらっと並んだ真ん中で、デカレッドがジャッジメント要請。しんどくてもすっくと立ってマント広げて宇宙最高裁判所の判決(デリート許可)を受けるアブレラ様は……最後のダンディズムでしょうか。

「私を倒して終わりと思うな。この宇宙に人類がある限り、絶対に犯罪はなくならない。誰の中にも私と同じ欲望があるのだ」哂うアブレラに向かって拳を握り言い返すデカレッド 「それでも俺たちは信じてる。宇宙に生きている皆の中に、正義の心だって永遠に燃え続けてるってな。それがある限り、悪の栄える未来はないんだ!」 皆がうなづいた時、遠いデカベースからかけてきたのはロボット警察犬「マーフィー!」ピンクが投げたキーボーンくわえて、何ヶ月ぶりかの変形です。 『ディーバズーカ! ストライクアウト』福本清三さんへのオマージュかと思うほど、見事な回転ぶりを見せて倒れるアブレラ様「おーのーれ〜 ヴアー!」

「やったー」勝利を喜ぶ6人の歓声の中、デカピンクはパートナー・マーフィーの労を労いつつSPライセンスを開きます 「やりました、ボス! エージェント・アブレラを……あ」昨日まで当たり前のように応えてくれていた上司は、もういないと改めて感じて声を失う6人。チェンジを解いてお通夜モードです。 「そうだ……ボスは、もう」ウメコが声を詰まらせマーフィーが哀しく咆え「ボス……」俯くジャスミン。 「泣くなよ、ジャスミン、ウメコ」最初は笑顔で元気付けようとしたバンでしたが「泣いたら……天国のボスだって……悲し……」結局ぐじゅぐじゅ。

全員が涙こらえていたその時「誰が天国だって?」SPライセンスから、疲れたような呆れたような懐かしい声が……『ボス!』ウメコのSPライセンスに集まる6人。 そしてマーフィーが橋の向こうへ向かって一声咆え。顔を上げた6人の目に映ったのは、スワンさんに肩を借りて歩いてくるアヌビス星人ドギー・クルーガー地球署長の姿(声 稲田徹)。 奇跡を見るような6人の目が、本当に赤く泣きはらしているのがさすがです。

まずマーフィーがスワンさんの胸に飛び込み(最後までオッパイ好きのロボ犬だったねぇ)、ジャスミンを先頭に6人はボスとおしくらまんじゅう状態に。 「みんな、良くやってくれた。お前たち6人が宇宙最大のピンチを救ってくれたんだ」 「俺たちだけじゃないっスよ。ボスやスワンさんや、みんながいてくれたからです」バンの言葉に重く頷くボス。その背景に行き交うトラックは、援助物資をメガロポリスの各避難所へ運ぶ車両だと思っておこう、うん(あの大騒動で渋滞してないのは違和感だけど)。

「ねえドゥギー、この子達……とうとう宇宙一のチームになったわねぇ」スワンの言葉にうなづいて「そうだな……俺はお前たちを誇りに思う」部下を1人1人抱き締めて労う、宇宙で一番抱かれたい犬No.1。 胸板に顔埋めてるウメコとジャスミンがもう、涙でぼやけて見えませんよ。 「これにて一件コンプリート!」ボスに続いて「メガロポリスは日本晴れ!」喜びを一列に並んで表わす8人と1匹の中で、一際高くジャンプしているバンが最後まで可愛い締めでした。

地球の危機も宇宙警察最大の危機も、バンたちのチームワークで見事に乗り越えることが出来た。だが、これからもデカレンジャーは戦い続ける。 いつの日か、本当に平和な日が来ると信じて。ありがとうデカレンジャー。そしてこれからも頼むぞ特捜戦隊デカレンジャーbyナレーター。
その背景には肩を抱きあい夢の大橋を渡る8人。そしてチェンジして武器を手にポーズを決める8人の勇姿が。 「デカレンジャー、出動」『ロジャー』デカマスターの命令で駆け出す6人を見送るデカスワンが妙に小さいんだけど……中身は40代の乙女こと石野真子ちゃん、ですか?

EDは、その後のみんな編をじっくり見せつつ、スタッフロールの川
「本日付で正式に地球署に配属されました。改めてよろしくお願いします」なんと銀バッジに降格して正式仲間入りのテツ(メイキングでスワンさんが腕のチャックを気にしてるのは、そこだけ金のままだからかな?)。 「気取らない性格ですので、相棒って呼んでください」『なぁ〜んせーんす』背を向けて指振りポーズ(センは、ええ加減にしなさい!)で歓迎する、デカルーム一行の中にバンはいません。 「お前にはまだ早い」「なーんてね、これからもよろしくね」「よろしくな」皆と一緒にテツをモミクチャにしながら、何となくホージーが寂しげなような……まぁ、降格に関してはアレだ。 西部警察の沖田五郎(三浦友和)へのオマージュって事で(殺しても死にそうにないテツだけど)。

そして他のメンツの日々の様子が……ホージーは窓から逃げた触覚のある下着泥棒男を追って「逃がすか」とベランダからダイブ。 マシンブルの中で牛乳とアンパン(張り込み中の定番メニュー?)でご飯済ませていたセンは、不意に何かを思いついて「よっこらせ」とシンキングポーズ。 道行く人が不思議そうに見てても気にせず推理「あ、そうだ!」

ジャスミンは現場へマシンドーベルマンで駆けつけ、車のドアを盾にSPシューター発射。柱の影から狙撃する赤ブチサングラス女の手からライフルを打ち落とし、銃口一吹き「ふっ」

そしてマーフィー大活躍で犯人を確保しながら「ナイス、マーフィー。じゃ、後は宜しくね!」とっとと帰ってウメコは本日二度目のバスタイム。 怒って風呂場に抗議しにしたパートナーを「マーフィー、もうゴメン。ね、一緒に入ろ?」となぜか風呂にドボン。精密機械のような気がするけど……ロボットとはいえ警察犬だし、生活防水完備かな。

そしてテツはこの前、ジャーナリスト二人が姫矢の行方を語り合ってた気がするリバーサイドの公園で、アリエナイザー相手に大捕り物。 「待ちやがれ!」バンを目指す火の玉っぷりですが、相変わらず走り方が微妙。まぁ、毎朝見続てたせいでテツはこーでないと……とは思うけど。

スワンさんは相変わらずメカのメンテ&改造しまくってるらしく、操作バーを離し遮光ゴーグル外して会心の笑み。すするお茶はカモミールティーかな。 最後に「デカレンジャー、出動!」『ロジャー』ボスの号令で立ち上がる5人の座ってたデカルームのテーブルの中央に輝く地球署マークがアップになり……

そのPOLICE部分の背景色が赤になったパトカーの向こうは、幾つもの月が輝く異星の夜空。 子供を抱き下ろしたのは赤いツナギに黒い防弾ジャケットのバン「もう大丈夫だぞ」「ありがとう、ぼくも大きくなったら刑事さんみたいになる」 「そっか頑張れよぉ」フード被った子供の頭をワシワシしてたら、バンのSPライセンスに呼び出し音。 手にしたライセンスは赤がベースのファイアースクワッド仕様です。 「何してる、伴番」ギョク・ロウ(声 浪川大輔)からの通信に「だからぁ、一回にしてバンって呼んで下さいよ」しょっぱい顔で応えるバン。 「いいから戻れ!」豹チーフの言葉に、溜息ついて「じゃあな」別れの挨拶するその空には、エアカーらしき赤色灯が行き交ってて、何気に重大事件の気配です。

屋上で待つギョクの前に立つ赤服3人に「お待たせしました」と混ざるバン。 「よし、突入作戦FSフォーで行く。ファイアースクワッド出動!」『ロジャー!』気合と共に現場をにらみ 「一気に行くぜ〜」Ep1と同じ握りこぶしポーズで気合入れて「エマージェンシー」とバンのライセンスが輝いてCMへ。

魔法戦隊マジレンジャーの番宣と1話の予告の後、最後のプレゼントが……それは提供の背景映像。 ポーズを決めたデカレッドが炎と共に現れた、マジレッドの肩を叩いて、ガシッと新旧のヒーローが引き継ぎ式。仲良く肩を組んだその上下には、 “これにて一件コンプリート!”そして“1年間応援ありがとうございました!!”のテロップが……。

マジレンジャー予告『Stage.1 旅立ちの朝 〜マージ・マジ・マジーロ〜』自然いっぱいの戦闘背景が、デカレンジャーとの違いをアピールしてて、 いきなりお母さんが変身するわ、敵に悪魔系ゴスロリ双子がいるわと、微妙に萌えたわけですが、デカレンジャーの事は一生忘れないと誓えます。21日には劇場版とVSのDVDも出ちゃうしね。


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