爆竜戦隊アバレンジャー第11話『アバレサイキック。ブヒッ。』?



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4月27日
やってきました、チョー飛び石GW。
旅行と言う個人的な理由で遅れた特撮日記、とりあえず行ってみよ〜

滝の音も涼やかな清らかな水に沈む明滅する青い卵。
それは第一話でアスカが取り落とした爆竜の卵の一つでした。

まず動き出したのは破壊の使途ジャンヌ。パビリオンみたいな芸術的な建物の吹きっさらしの場所で緑に光るアンモナイト掲げて探索中。 爆竜を完全に支配できるのが伝説の「鎧を着こなせた証」らしいです。(ああ、今回も大変なロケですねぇ。手すりがあるだけ前回よりマシか)

アバレンジャーの基地も兼ねる和風喫茶『恐竜や』にやって来たのは常連の横田さん。 しかし店には誰もいません。
「何だよ、物騒だなぁ」横田さんがぼやく店の奥では、ダイノアース人アスカの頭と剣に電極つけてやっぱり卵を探索中でした。 でも4つのうち3つは行方不明。感知できる一つも遠いらしく方向しか分かりません。
それでも探しに行くことを決意したアスカは剣を携え店へ。
「どうなってるの、今までいなかったのに」
驚く横田さんにぶつかりかけた事を謝りアスカは西へと旅立ちました。

横田さんの疑いを晴らすため赤青黄色の服着た三人の若者が群がって接客していると、そっと入ってきた女子高生が一人……、 それはアバレピンク候補(自称)の今里笑里ちゃん。普段なら「っはよ〜」と元気な笑みポンが静かな訳はクラスの友達若菜ちゃん(藤原ひとみ)でした。

最近様子が変で心配だと打ち明けた内容はびっくりモノ。若菜ちゃんと笑みポンは運動や勉強の飲み込みの遅さではいいコンビ、成績はいつも最下位争い。 そんな若菜が突然試験で100点取ったというのです。しかもテスト中に落ちた消しゴムを手を使わずにふわっと浮かべたり問題の答えを念写したり?!
早速、伯亜凌駕(アバレッド)は笑みポンと若菜ちゃんの様子を見に行きます。緑の外壁の狭そうな家の前でお父さんらしき人が車のトランクの整理をしています。 そして二階の窓からその若菜ちゃんが顔を出しました。
「お父さんお茶入れたよ」
「いつもすまないなぁ」
「じゃ、予備校行って来るね。夜のオカズは冷蔵庫に入ってるから……」
様子を見ていた凌駕は「別に普通じゃない、て、言うか、普通よりいい子かも」首をかしげますが笑みポンに促され、大天才予備校のマークをつけた手提げを持って歩く若菜ちゃんをつけることになりました。

一方、ダイノアースを手中にし、パラレルワールドのアナザーアース(恐竜が滅びたこっちの地球)も手に入れようと企む『侵略の園エヴォリアン』本部では……。 無限の使途ヴォッファは曲を閃かず、創造の使途ミケラも青いパイナップルに赤いプルコギに黄色いコギャルなんか描いちゃって「どうもピンとこない」と停滞ムードです。 アナザーアース人の涙を集めたいと意気込むジャンヌばかり空回り。

その時莢のベッドが開いて邪命神デズモゾーリャ様(が乗り移った黎明の使徒リジェ)が目覚めました。 それが爆竜を完全支配しアナザーアース征服の為ならと(ジャンヌの真意は伝説の鎧を着こなすため?)、幹部たちに協力を命じます。 結局は第一話の前線基地要塞アノマロカリスと同時期に出撃させたトリノイド第3号の作戦がいい感じになっているとミケラの推薦で作戦は決まりましたが……
「あれ、なーんだ。今回はキスしないの」とリジェちゃんはほっぺをふくらませ「ガッカリ」

大天才予備校の校長室で生徒達をモニターごしに見つめる小太りの男『テンサイキック』(ボンバー森尾)。紫のラインが三本入った奇天烈なアイマスクの視線が一点にとまり、 音響ツマミに似たコントローラーを上げて一つのモニターをアップにしました。映っていたのは若菜をつける笑みポンと凌駕。ちょうど地下道に入る若菜に向かって天才キックが念波をビシッ!

地下道に入った凌駕と笑みポンは、緑の光に包まれた若菜の待ち伏せに遭ってビックリ。
「テンサイキック様のジャマをするヤツは許さない」
若菜が二人に手をさし述べると凄い突風で凌駕と笑みポンは地下道の壁に叩きつけられてしまいました。 さらに若菜の目が紫色に光と笑みポンと凌駕は緑の炎に包まれてしまいます。苦しむ二人に冷たい笑みを向け、アンドロイドめいた足取りで歩み去る若菜……
凌駕がアバレチェンジして笑みポンを抱えて脱出し事なきを得ましたが、二人は事態の深刻さを知りました。

そして校長室(どう見ても録音スタジオのブース)にはジャンヌの姿がありました。全国に108分校、45万人のサイキッカーが揃った今、 「超能力で恐怖を撒き散らしなさい」と作戦のGOサインです。でも「後は抜かりなくね」とジャンヌは西へ卵探しに行っちゃいました。

同じころ大天才予備校のパンフレットを手に伯亜凌駕、樹らんる、三条幸人、そして笑みポンが、校内見学を申し込んでいました。 「入学金0、授業料一月たったの100円」なんて胡散臭い予備校がこの二ヶ月の間で急成長、なぜ気づかなかったんだという三人に、ゆとり教育のせいで逆にゆとりが無くなったからと言う笑みポンの視線は落ち着きません。
「でも……ちょっと無理が……」
「まだまだ現役たい」
「バッチリでしょ」
それぞれ銀メガネにブレザー、セーラー服そしてツメエリという潜入調査スタイルは『動物のお医者さん』第一話で要潤が扮した高校三年生並に老け……ゲフンゲフン。
任せて、大丈夫、という三人に不安を感じ笑みポンも一緒に潜入調査に参加です。

案内された第一教室は若菜の教室でした。
一見普通の講義部屋ですが、ホワイトボードの傍らに赤と黒と言う派手な祭壇に安置された空色のダイコンが三本?!
そして入ってきた凄いアイマスクの校長先生は、よくここまで能力を成長させたと皆をほめ、あと一息と空色のダイコンを手も触れず浮かべ幅1mmの輪切りにして、生徒全員の手の平に落としました。
「頂きます、校長先生」厳かに薄い青ダイコンを口にする生徒達。
直後に校長が波動で生徒達を包むと全員が地下道の若菜と同じような状態に…… 天才キック校長がトリノイド第3号テンサイキックの姿に戻っても無反応です。
「チョッチョウッ、アナザーアース侵略作戦の開始だ!」

不意に見学席の天井近くに舞う三枚の制服、すっくと机に立つのは赤青黄色のジャケットに身を固めた社会人三名。 「みんな目を覚まして」とらんるが手にしたアタッシュケースを開き掲げると、振り返った生徒達の目をフラッシュの光が射て催眠を解きました。 助けにきたと笑みポンが若菜に駆け寄り、 校長先生の正体(砂糖ダイコンが頭の回りに突き出したサイ……)に悲鳴を上げて生徒達が扉に殺到します。しかし、カギがかかっているのか扉は開きません。
ここからは誰も逃がさないと笑うテンサイキックは「ようこそアバレンジャー」と他のトリノイド達とは違い三人を見ても驚かず超余裕。 人の弱みに付け込んでと非難する凌駕を、机の下に潜ませておいた(種を蒔いておいた?)バーミア兵に襲わせます。

さらに正気に戻った生徒達も次第に冷静さを取り戻し「やだよ、私、超能力をなくしたくない」答を透視して100点を取れたと若菜は言い出します。 超能力でいい点取ったってしょうがない「成績なんか悪くたって優しくて素直ならそれでいいよ」と説得する笑みポンですが、 現実の世の中は奇麗事ではすまない……うちのお父さん人が良いのだけが取り柄でマジメにコツコツやってきた、でも「リストラされた」 あのシャボン玉ホリデーなお父さんの「いつもすまないね」発言にはそんな伏線がっ

笑みポンは再び催眠に陥った生徒達に羽交い絞めにされて『サイキック砂糖ダイコン』のうす切りを食わされてしまいました。 この事態に左門豊作の兄弟のように絡み付いていたバーミア兵の手から脱し、三人は爆竜チェンジ。バーミア兵を蹴散らしてテンサイキックに斬りかかりますが、突然回りの景色は岩場になってしまいました。

突然の場所移動に混乱する三人にテンサイキックは「まずは超能力を使わずにおいてやろう、どこまで粘れるかな」なんて大口たたくから、 投げられたレッドを二人が押し返しアバレイザー(ガンモード)と言う曲芸のような攻撃を食らって角を撃ち落されちゃいました。

「なかなかやるな」と場面は今度は森に……超能力を使えば瞬間移動も意のまま、しかも仲間がいると言い出すテンサイキック。 見ればテンサイキックを生徒達がぞろっと囲んでいます。その中には赤ぶちメガネを手でちょっと動かす笑みポンまでもが。 生徒達は目を紫に光らせ差し伸べ超能力攻撃を始めます。
「みんな目を覚ましてくれ……そんな事で掴んだ未来に価値は無いんだ」とレッドが説得しますが聞く耳持ちません。

爆竜たちも生徒達に囲まれたテンサイキックを攻撃出来ません(大きいって時々困りモノ……)。アスカを呼び戻そうと騒ぎますが、 「いや待て、落ち着けブラ」とブラキオが止めました。

そのアスカはライドラプターにまたがり海岸に差し掛かってました。剣を額にあて卵がまだ遠いと感じたその時、 「あなたも感じたようね……でも絶対渡さない」とジャンヌが出現です。
アバレブラックに爆竜チェンジして挑むアスカですが、適当にあしらわれた挙句、 今全国からアナザーアース人の涙を集めている「今度会うときを楽しみにしてなさい」と捨て台詞とともに多数のバーミア兵に足止めさせて、先に行ってしまいました。 こんな無駄な戦いをしている場合じゃないのにと言いつつ、見事な殺陣でバーミア兵を次々海に放り込むアバレブラック……最後はダイノスラスター(剣)のメモリを合わせ『ファイアーインフェルノ』で蹴散らして先へ行きましたが、 ダイノガッツの残量は大丈夫でしょうか?

森ではテンサイキックに一人突っかかったアバレッドが反撃されてアバレイザー(剣)を落としました。剣を踏み越え攻撃する生徒達……
「ここからは本当の超能力を見せてやる」
テンサイキックの目が光り、オレンジ色の稲妻に包まれたアバレンジャー達は廃墟に瞬間移動です。 幽体のように現れては消える生徒達の攻撃を受けてアバレンジャー大ピンチ。
「トドメだっ!」勝利を確信したテンサイキックの肩(?)を突付く切っ先「ん?」振り返れば剣を構えた笑みポンの笑顔。「うふっ、ヤアッ」
ズンバラリンとテンサイキックの変なアイマスクが斬り裂かれ紫の光が消えると同時に、生徒達が催眠から解けてくたくたと倒れました。

「ありがとう凌駕さん、合図覚えててくれたんですね」笑みポンがメガネを手でちょっと動かす仕草は「秘密の作戦アリ」の暗号らしいです。
「さきま〜」
「キサマじゃな〜い、その気で躍進、心はアバレピンクの今里笑里よ」
とテンサイキックに名乗った笑みポンは『サイキック砂糖ダイコン』を食べても操られなかった理由を 「残念でした、食べさせられたけど飲み込み遅いからまだ効いてなかったのよ」で済ませちゃいます。

ここから本番とダイノウェポンを手にテンサイキックを攻撃するアバレンジャー、その背景で「やれーッ、そこだぁ」応援しまくる笑みポン。 ティラノロッドを地面に突き棒高跳びの要領でアバレッドがハイキックを決めた後「撃て、笑みポン!」 笑みポンはガンモードにしたアバレイザーを構え 「はい、シュートぉ! あたった〜」反動ですっ転びながらも大喜び。トドメはダイノウェポンを組み合わせたダイノボンバーの必殺ダイノダイナマイトでドカーン。 回りの景色は元の予備校のロビーに戻り、生徒達も正気に戻って意識を取り戻しました。

「あ、死んだ……あ、生き返った」ダイノアースでのリジェちゃんのモニターどおり、バラバラになったテンサイキックから転がりだした実から噴出す黒雲、そこから降ってくる雨を吸い巨大化再生です。 レッドがティラノに連絡し「ガッテンだ」とブラキオに出撃要請「夢があれば、明日があれば、いいじゃないか……ブラ」爆竜達とアバレンジャーは融合を果たしアバレンオーの登場です。

即座に口からエネルギーの玉を出し、両手で練ってカメハメハのように打ち出すテンサイキック。 「これでも食らえっ」小爆発を起しよろめくアバレンオーを嘲笑い「テンサイは忘れたころにやってくるのだ」さらに駄洒落の精神攻撃(違)
「今のでかえって目が覚めたぜ。トドメの倍返しだ」
久しぶりの爆流電撃スピン(右から左へ地面と平行に一直線)であっという間にテンサイキックは倒されちゃいました。 青空でポーズのアバレンオーはカッコいいけど今回のロボ戦も短かったなぁ。

「ごめんね、笑里。私とんでもないことを」「いいよ、元に戻ったんだもん」夕焼けの川辺で若菜と笑みポンが仲直りしていると後ろから三条幸人の声が
「勉強できなくても健康で正直ならそれでいい……なんてオレは思わない。知識があったほうが人生楽しめるからな」 振り返ると、らんると凌駕も川原に下りてくるところでした。

「確かに今って正直者が馬鹿を見る時代かもね、ズルしてうまくやってるヤツもたくさんいると思う」 凌駕さんまでとらんるが目くじら立てますが「でも止めようよ、だって、キレイな筈の君の魂に悪いもん、ね?」
「くーっ凌駕さん、いい事言うじゃ〜ん」
笑みポンが感激して拳を震わせると、凌駕の体が空中にふわり!?「もしかして私、今から超能力者に?」 嬉しそうに笑みポンが手を広げたとたん、凌駕は地面にドサッ。ビビってらんるの背中に隠れる凌駕の前で華麗にポーズを決め 「よーし、だったら超能力でアバレピンクになっちゃうぞ。じゃあ行きます、爆竜チェンジ!!」
「おーついに笑みポン変身するプラ? この後が楽しみプラ」アバレピンクらしき逆光の三頭身フィギュアと『アバレピンクってどんなのかな?という書き文字背景に、 爆竜プテラノドンが煽ってエンディングへ……

煙が収まるとそこには可愛い子豚ちゃん!!
「お前、それじゃアバレピンクじゃなくてアバレピッグだろ」 もっと英語勉強しろっ。と全員に突っ込まれ「そんな〜」と鳴く笑みポンは、この後元の姿に戻れたんですかねぇ。

第12話『アバレノコギリ、京都を斬る!
京都ロケの成果の集大成。以前KBS京都でやってた太秦で大暴れってこういう意味だったんですねぇ。 時代劇の有名どころ勢ぞろいの中、『伝説の鎧』を着たジャンヌと対峙してる少女が気になります。


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