一言半日記 2004 9_11〜9_20


最新のデータのロード 最新の日記へ
セーブデータのロード 前の日記へ
ひとつ前の日記へ つぎの日記
おしながき(『手書き攻略本』トップページ)に戻る リンクのページへ

ご注意 ヤフーニュースへの文中リンクはクリックすると新しいウィンドウが開きます。
野球の金属疲労を招く先輩後輩の弊害  デカレンジャー エピソード.31 仮面ライダー剣33話  『戦闘員山田はじめ』  プロ野球オーナーがプロジェクトXに出る時…  プロ野球チーム楽天が神戸にやってくる?  旧敬老の日と医師再教育制度  ハウルと新ゲームと「マンゴーミックス オ・レ」  虹色珈琲と『抹茶とカルピス』  デカレンジャー エピソード.30 仮面ライダー剣32話  まずはスト回避……心は特撮映画へGO!
上記キーワード以外で当ページをヒットさせちゃった方、残念ですがハズレです。


9月20日
久しぶりにYOMIURI ON-LINEをクリックしました。野球関係は涙が出るほど酷い記事ばかり……こんなの書かされた記者さんは泣いてるのかな、それとも巨人贔屓に偏った記事書いているうちにジャーナリスト魂なんか磨り減っちゃってるのかな。 某宗教新聞や独裁国の国営放送みたいなコレが、日本の新聞だと思うと泣きたくなる記事の紹介は、リンクしたり引用するなと、しつこく書いてあるので、あえてしないけど。

リーグ&球団が合併する損失予想はしないのにストの損失予想は素早く、テレビに出ないオーナー側の自宅には取材しないくせに、夜中まで生出演して疲れている古田選手会長の自宅のピンポンは鳴らしたらしいムゴさ……これが、オーナー側の方も取材したけど握りつぶされたのでなければ、新聞社全体がダメダメって事になっちゃいます。 いい記事もあるからと記者さんの良心、出来れば信じたいけど……

これも“軍”なんてつく球団で売り上げ伸ばした弊害ですかね。 軍の最小単位はバディ(相棒)そして先輩後輩……優れたシステムなんですよねぇ、悪を外部漏洩させないって点に関しては。 ぶっちゃけ殺人と破壊が目的の軍なら良心を作り変えるシステムが必要ですが、スポーツチームだと……タカリや暴力に裏金といった悪習を、小は学校の部活から大は球団のズサン経営まで「先輩の言う事が聞けないのか」の一言で見てみないフリする“邪悪な文化”でしかありません。

以上は、三宅なにがしという政治評論家が、先週の握手を拒否した古田選手会長を“先輩に対して失礼”と非常識な発言したり、先日の痛ましい兄弟の事件で、『先輩と後輩』関係の歪んだ部分を見過ぎちゃったゆえの、奴隷制度容認の『論語』が基礎となってる東洋思想への単なる絶望、ですけどね。


9月19日
少しずつ、梨から柿の季節になってまいりました。28日にむかって月も綺麗にふくらんでいく秋の日は、心静かに食欲にふけるのもいいけれど、朝はやっぱり熱く行こう。 多分恒例、特撮感想日記〜

特捜戦隊デカレンジャー エピソード.31『プリンセス・トレーニング』
追っ手から身を隠すように走る、 東南アジアの貴婦人の衣装を混ぜてアレンジしてグレードダウン(……)した女性の後姿から、今週は始まりました。 追っているのは赤い飾り帯たなびかせたグレイスーツ。そのグレイスーツを気にするあまり、前方不注意の女性は宅配屋の台車にぶつかり、あろうことかダンボール落した拍子に台車に乗っかっちゃって、あれよあれよと歩道の手すりにドッカーン。 ぶつかった衝撃で歩道橋から転落しちゃってさあ大変。

地面に激突する前に、女性を空中で保護したのはデカレッド(バン・赤座伴番)。 組んでパトロールしていたジャスミン(礼紋茉莉花・デカイエロー)がチェンジしないで駆けつけているところを見ると、 バンの危機察知能力は超能力を超えた能力の様です……ただし、女性被害者限定。でも救いの手を差し伸べるのに容姿は二の次、先週に続いて今回もお嬢さんの顔見てビックリ仰天。 「ウメコ!?」碧の石が嵌ったティアラとペンダントが彩るその顔と髪、同僚の胡堂小梅・デカピンク(通称ウメコ)そのもの。

チェンジを解いたバンは「こんなのつけちゃって」額の紫の石を突付き「作り込み激しすぎ」とジャスミンがプリンセスコスプレに謎の評価を下しているところへ……チェンジ=緊急事態とデカビーグル・マシンブルが到着し、 中から出てきたのはセンちゃん(江成仙一・デカグリーン)ともう一人の……「またウメコ?」「えー!?」「たまげたねーこりゃあ」ジャスミンが首をかしげ、バンが叫び、センちゃんが腕組みしてOPへ

デカルームではダブル・ウメコを見比べて、ボス(アヌビス星人 地球署署長ドギー・クルーガー)が唸りつつミニうんちく 「この宇宙には、自分にソックリな人間が5人いるというが、いやー、似てるな」つまり出身惑星に3人、他の星に2人という勘定でしょうか。 一人離れて検索していたテツ(姶良鉄幹・デカブレイク)がウメコのソックリさんの素性を報告です。 「トカーサ星のイオ・ヨンマールイッチ王女様、王家の伝統行事のために極秘裏に地球にお入りになられたようですね。捜索願が出ています」 それを聞いたホージー(戸増宝児・デカブルー)は 「王女様? どうりでウメコと違って清楚で気品に溢れてる、ふっ」と、鼻で笑ってウメコの怒りを買い「現実、現実」と慰めてるのか貶してるのか判らないジャスミンが怒りを買わないのは……人徳か。

「どうして王女様があんなところに?」バンのもっともな質問に「……それは、あの、その、えと、じつは……色々と、その」と、もじもじしているイオ王女。 「あーっ もう! はっきり言って下さいよ」ついにバンは口をはさみますが消え入るような声で「すみません」な王女から、やっと出た言葉は「こわくて……逃げて」

「もしかして、悪いヤツに追われてたの?」顔は同じでもハキハキウメコの言葉に、イオ王女が目を丸くしているうちに「確かに王女様なら色々と狙われる理由もあるよね」と“たら”のないセンちゃんが推理を展開、 「ご心配なく、事情聴取が終ったら側近の方々の元へ安全に御送りします」慇懃に頭を下げるホージーのせいで“狙われている”が確定事項になり「いやです、わたしは帰りたくない」とイオが首を振って沈黙しているうちに、 「もしかして、命を狙ってるのは身近な誰か?!」とウメコがバンを押しつぶして身を乗り出しました。

「内部の裏切りによる暗殺計画か」漢字だらけのボスの断定に「考えられますね」とホージーが付和雷同「だとしたら、王女様を簡単に帰す訳には」 思案のホージーの言葉をさえぎったのはテツ「しかし、既にトカーサ王家の方々には王女様を保護したと伝えてしまいました。王女様が戻らなければ不審に思われます」困り果てた一同の中で、一人ノリノリにこにこなのはもちろんウメコ 「ボス、私が王女様になります!」『え?』

「なるほど、王女様の代わりに伝統行事を行う中で、怪しいヤツを暴き出して逮捕する」 とボスにお墨付きをもらい「ほんとうですか?」とイオ王女に期待に満ちた目を向けられ、 「まっかせて! これでもデカレンジャーのリーダーよ」なんて胸をそらせるウメコちゃん。 「違うだろ」と突っ込むのはリーダーを自認しているホージー。思えば変なこだわりあるせいで、“相棒っていうな”とか、こまめに掛け合いやってます。 ちなみに「前からなってみたかったんだ、王女様に。よーし、がんばるぞ!」とドリームしちゃってるウメコは、ジャスミンが突っ込むとおり「聞いてないし」……こまめに突っ込んでもバン以外には5割がたスルーされるホージー。ある意味あわれ……

白大理石を敷き詰めた高級ホテルの玄関で「よし」なんて空手式挨拶しているイオ王女……は、もちろんウメコ。 「すごーい」だの「ごーじゃすぅ、憧れのロイヤルライフv」だのとはしゃぐ偽王女を見かねたバンは「しーっ」“おしとやかーにしろ”と小声で忠告。その後ろには髪を下ろした“おとしやかー”な桃色制服SPDが額に肌色のバンソコ貼って、サングラスしてついてきてます……って事は、 額の宝石はトカーサ星人の感覚器官? と思ったら、王女に駆け寄って抱き締め「もうお会いできないかと」なんてやってるメガネの侍女マチカ(河野しずか)や、 「王家にとって大事なお体、軽率な行動は謹んで頂かねば」渋い顔する侍従ゴーチャ(小杉勇二)の額は地球人と一緒。あり?

それはともかく、侍従のどちらかが怪しいと睨んだデカレンジャーたちは、王女の警備を申し出ますが「いえ、けっこうでございます」ゴーチャに断られて不信感5割増し。 そしてSPD制服着たイオ王女のアドバイスなしに、王女姿のウメコを野放しにする不安は10割増し。 断る理由は“他人に知られてはならない厳粛な行事”で“地球に来ている事も我々しか知らない”からだそうで……まぁ、後から考えると……あれが外に漏れたら、王家の権威ってヤツが……ねぇ。

この人ちょっと怪しい……王女様刑事小梅ちゃんのゴージャスな活躍で華麗に解決しちゃうんだから!
ゴーチャに連れられながら手柄を夢見るウメコは着慣れないロングスカート衣装を自分で踏んで階段オチ。「ナンセンス」「だいじょうぶかな」「さぁ」頭脳派3人が頭かかえ行動派2人はうなだれ、 イオ王女は複雑な顔。ところで王女様刑事って……女王陛下のプティアンジェ以上に豪華なドラマになりそうですが、小道具や衣装の点から実写じゃまず無理。 デカレンジャーにゃ、もちろんそんな予算はございません。当然今回のロケ地も日本で、衣装は白い道場着のみ……なぜなら。

「これが伝統ある儀式なんですか?」思わずゴーチャに尋ねた偽王女の頭には白い謎の壺、縄で縛られ正座しているのは何処かのお堂。
トカーサ女王の資格を得るための“伝統ある儀式”の起源は、先祖が地球を訪れた時感銘した風習を“まぜあわせた”もの。 しかも宇宙人ならではの誤解と曲解がプラスされ、成人儀式の皮を被った東洋風サーカスの訓練といった様相を呈してます。いやぁ、風習にも【まぜるな危険】の警告表示は必要かもしんない。

最初の儀式は壺を頭に乗せて、手足を縛り4時間正座する……という暗殺者から大変狙われそうなヤバいもの。 儀式の意味を尋ねてもゴーチャは「キマリですから」と厳かに言うだけ。 「それでは始めさせていただきます」「えーまだ始まってなかったのぉ?」偽王女が文句を言った拍子に落ちる白壺……意外に丈夫ですが、頭に乗せているときにCG化してるあたり、実際小道具としては重そうです。

こっそり警護しているデカレンジャーたちも「アンビリーバボー」「まさかあんな事させられるなんて」と呆れ気味。 って、5人とも枝なんか持って隠れるくらいなら、その派手な制服をSPライセンスのコスプレ機能使って迷彩服にしたほうが手っ取り早いというか、 未来の科学に光学迷彩は無いのかと、小一時間くらい問い詰めたい。 そんな中「本当なら、あれをわたくしが……良かった」と呟くイオ王女にバンがちょっと不信顔。

画面を“1時間後”というテロップが、川の流れを模した動きで流れた頃、偽王女の足の感覚は0。「もしここで敵が出てきたら戦えない」危機感をつのらせていた時、 マチカがしきりに腕時計を気にしはじめます。「何を気をもんでおられる?」とゴーチャに聞かれ、苦しそうな王女を見かねてお時間はまだかと……なんて優しい言葉のマチカ。 「同情は無用です」とマチカを嗜めたゴーチャの株は、偽王女の中で下がりまくり「ゴーチャ嫌いっ」だからって冤罪はダメよ、冤罪は。

“3時間後”というテロップがせせらぎの映像背景に流れる頃には、偽王女は脳内麻薬分泌しすぎてナチュラルハイ。 しかし、座禅モドキが終っても、休む暇なく次の儀式が始まります。締太鼓に合わせて踊るY字バランスから始まる新体操風の壺の舞いは、何と猿回しを混ぜたものやら……。 滝つぼに身を浸すのは禊として、なぜにウィリアム・テルみたいに壺と頭の間のリンゴをゴーチャが射抜く必要が?(この場合、ゴーチャが犯人だとしてもアカラサマすぎるから安全?) そして吊り橋の上で行うのは、通過儀礼の代表格バンジージャーンプ! ……壺つき。

元祖バヌアツのランドダイブには死亡事故の例が……つまり、ロープに細工されてたら事故扱いで暗殺されちゃうと、焦りまくり偽王女と、その仲間たちin藪の中。 でも「今日の王女様は先程から少々変でございます。いつもは黙って素直に何でもしてくださいますのに」なんて言われちゃ、おしとやか演技するしかありません。 普段の王女の我慢強さに腹立ててるうちに「仕度が出来ました」偽王女の足にはロープを繋ぐバンドがガッチリ。 ロープを調べさせてくれと頼む偽王女と「王女様の気のすむように」と訴えるマチカの助け舟も空しく、「私が調べましたから」のゴーチャは偽王女を突き落としてしまいました。

「いーやぁーーーー!」でも水面スレスレでロープは切れずセーフ……と思ったら、ビョンビョン跳ねる偽王女……どんな素材を綯ったロープなのやら(ヨーヨーは混ぜちゃダメでしょ)。
とりあえずホッとしたバンですが「よく弾みますね」くすくす笑うイオ王女(桃色制服)の態度にカチン「どうして笑ってられるんですか?」暗殺されるかもしれない危険の中で頑張ってる影武者を笑うなんて不謹慎 「ウメコは命を懸けてるんですよ」「命は大丈夫です、絶対に」王女の漏らした一言に思わずつかみかかるバン「それどういう意味だよ」

実は、イオ王女は命を狙われておらず「皆さんがそんな風に勘違いしておられたので、それなら、そういう事にしてしまえば……と」 つまりウメコは身代わりに儀式をしてるだけ。「ナンセンス!」「しょーがねー王女様だなあ」まぁ、式次第も理由も説明してもらえない極秘の“伝統ある行事”なんて、秘密主義上等、情報が洩れた事を“失敗”などとのたまう球団合併並に恐いですが……。 呆れつつもホッとしたデカレンジャーたちは、ワケを侍従さんに話してもらう事を王女に確約させます「ウメコを解放しなきゃ」

そのウメコは、5連有刺鉄線の火の輪くぐりを前にたじろいでました。なぜか採石場ですが、吊り橋といい劇場版のついでに撮ったのかなぁ。 もし失敗したらタダじゃ済まないとジダンダ踏む偽王女に「服が燃えますな……いえ、われわれトカーサ星人は火には強おございましょう?」ナギナタ片手のゴーチャは涼しい顔。 “あたしトカーサ星人じゃないんですけどー”と口に出したくても出せない偽王女は「キマリなんでしょ」とゴーチャの口癖を先取りし「壺はいいんですか」「壺はいいんです、そういうキマリですから」「ああウレシイ!」決然と炎に向かいます。 でもやっぱり「キッツー……」と侍従たちを横目でチラ……メガネを外し陽光反射させるマチカ、それに応えるかのような山腹からの光に“?”(見ようによってはナギナタも怪しいけど、ま、いっか)

直後「ウメコー、もういいぞぉ」火の輪くぐり会場にバンたちが駆け込んできました「実はですね」ホージーがイオ王女とウメコの入れ替わりを告げる直前、 白い胴着に食い込む一条の弾丸。スローモーションで倒れる偽王女ウメコ。「ウメコッ」「王女様!」侍従2人とバンとセンちゃんが駆け寄り、 ホージー、ジャスミン、テツの3人はウメコ姿のイオ王女の周りに立ち狙撃者の姿を探します。 完璧に人間の盾の影に隠れちゃうあたり、ウメコでイオ王女な菊地美香(公称150cm)ってホントに小柄ですなぁ。

で、SPDになって8ヶ月のバンが警護より仲間の安否を優先したのはしょうがないとして、センちゃんの行動は“相棒”だからなのか、全員で人間の盾やったら本物の王女を暗殺者に教えてしまうと計算しての行動だったのか……“たら”がない推理力ゆえに“腹黒”と言われつつも、 結構熱い男だから……わかんねー。

「何か光った」SPシューター抜いて警戒していたテツは弾の角度から見当つけたか、いち早く狙撃者の居場所を発見。 攻撃は最大の防御と駆け出します。続いてホージーとテツ、そしてセンちゃんとバンも「ジャスミン、王女様とウメコを頼む」って、単独犯じゃなかったらどーすんだとか、突っ込んでも無駄かな。

チェンジしたデカレンジャー達が、一ッ跳びで狙撃地点と思しき丘にきて見れば、剣にもなる銃(といってもガンブレードより派手)を持った、黒タイツに軽プロテクター装備と言う金かけるよりアクションに賭けたアリエナイザーがいました。 「宇宙警察か」見つかっても余裕のプコス星人ジャッキル(声 遠近孝一)。その出身星と名を“宇宙の殺し屋”というベタな通り名付きでよどみなく口にするデカブレイクってば全部の手配書を単語帳のように繰るのが日課だったりして。

「誰に暗殺を頼まれた!」と特キョウ+3人のSPDに迫られても「オレの弾丸を心臓で受けたら教えてやるよ」と軽口で返すジャッキルは、レッドのディーマグナム二丁拳銃の早撃ちを、 「やっほーぅ、ふぉ〜うっ」と奇声発して、デカレンロボが(CGで)やってるみたいに華麗に避け、逆に“ライフルの速射”で4人を的確に攻撃してきます。 格闘術のグリーンを投げ飛ばし、 より来るデカレンジャー男衆を、切先と銃床を使い分けつつバッタバッタと薙ぎ倒し、レッドが至近距離から撃つ弾丸も全て叩き落す銃剣の妙技は、もしかするとボスクラス。 なんだかノリがいい上に「スナイパーの癖に接近戦もイケるなんて」とレッドが文句言うように反則的な強さです。

さて、作り話のはずが……とパニックになる王女を「ウソが偶然本当になっただけ」と慰めつつ警戒するジャスミン。日頃の言動はズレてても犯罪被害者の心の傷に配慮できる繊細さはさすがです。 でもゴーチャとマチカに揺さぶられても動かないウメコが自分のせいで死んだとなれば黙っているわけには行かず「ごめんなさい……じいや、わたしが本当のイオです」涙ながらにサングラスと額のバンソコ取ったイオ王女は土下座姿勢。 「な、な、なんと?!」マチカの声は裏返り、 「おお、王女様はご無事だったのですね」ゴーチャはかき抱いていたウメコをドサッと落して、本物のイオ王女を抱き締めて無事を確かめ 「良かったー」

「良くないわよッ」反論の声は、殉職したはずの影武者から上がりました。幽霊見るような目をしているトカーサご一行に 「ったく、防弾チョッキ着てても痛かったんだからねっ」ムクッと起きたウメコが胴着をはだけてSPDマーク入りの黒ベストを見せます。 未来の科学のはずが、趣味でつけてたアメリカ軍の防弾チョッキ(inアバレンジャー第4話)よりスマートさで劣るのは、異星の武器にも対応してる防弾チョッキだからかな。(アバレの武器防具はアナザーもダイノも、とどのつまり地球産) あと、頭を狙われなかったのは標的が遠かったのと、近くに救命施設が無い山中だからって事にしておこう。

「あなたは?」「あたしは、宇宙警察地球署胡堂小梅!」腰を抜かしたゴーチャに、額の宝石剥がして名乗った後、くるっと振り返ってビシッと指差したのは 「トカーサ星人マチカ、メガネに光を反射させてスナイパーに合図を送っていたのはお見通しよっ」ゴーチャとイオ王女が、意外な犯人に驚いている間もウメコのセリフは続き「そんな悪事をお天道様が許すわけないでしょ。王女様に対する殺人教唆の罪で逮捕しますっ」 ジャスミンの手でマチカに手錠がかけられました。

「王女様を暗殺して外戚関係にあるアタクシの一族が王家を継ぐハズだったのに」とっても説明的なセリフを最後に、マチカは画面に出て来なくなりましたが、告白直後にデカベースの留置スペースに転送されちゃったかな。
「それから、あなた」次にウメコが指差したのはゴーチャ!?「厳しくするのはいいけど、あんな儀式で良いわけ? キマリキマリってあなたね、 キマリだからって意味も判らずやる価値あるの? もっと時代にあった、王室の未来を考えていかなくてどうするのよ」 タジタジのゴーチャは額がくっつくほど睨むウメコの迫力に負け「ごもっともでございます」深々と礼。

「すごいですわ、あのじいやがたじろいでいるなんて……」そろそろ後じさりするイオでしたが「あなたもよ!」ウメコに指差されて思わず直立不動。 「いくら引っ込み思案で強く言えない性格だからって、何時もいつも黙って言うこと聞いてちゃダメ! 理不尽な要求には断固抵抗するべきよ!」「はい……」消え入りそうな声でうつむくイオ王女(ちょっと合成が合って無いけど、ライダーと違ってフィルム形式だし仕方ないか)

「気がすんだ?」肩を叩いたジャスミンは「うん、イチオウっ!」さっきキレたの余韻が残るウメコにSPライセンスを示します。 「じゃ、チェンジスタンバイ」「あ、そうだった」なるほど、ウメコのSPD装備はジャスミンが預かってたのか。 「じいや、王女様を頼みますよ」そういい残して駆けて行く2人がチェンジの光に包まれます。 見送る王女にはちょっとだけ勇気の兆しが……そして肩を抱くゴーチャにはキマリに頼らない敬意と慈しみが溢れている、といいなぁ。

対ジャッキル戦で、あやうくトドメの弾丸撃ち込まれそうになってた男4人を「そうはさせないっ」と助けたのは、ピンクとイエローのダブルキック「あんたは絶対ゆるさないっ」
意外な方向からのダメージに怒ったジャッキルが 「このピンクめ、喰らうか〜」(かな)と発射した弾を前転と宙返りでかわしたデカピンクはカニバサミキックをかまし、Ep17で会得した酔拳っぽい技で畳みかけ 「防弾チョッキしてても痛かったんだからねキーック!」を決めちゃいます。 吹っ飛びながら「なんじゃそりゃー」って、それはむしろジャッキルに言いたい。言動が軽い女に弱いスナイパー……『ジャッカルの日』(1973英・仏)というよりアーヴァイン(FF8)がモデルなんじゃないかと。

ここからは一方的。「行くわよ、みんなっ」ピンクの掛け声で、まずブレイクがパンチ。グリーンとブルーがディーロッドでW突き技、体勢を崩させたところで銃撃でジャッキルの武器を弾き飛ばしすレッド。その肩を足場に、イエローとピンクがディースティックW突きでフィニッシュ。 ところで、ジャッキルの手から撃ち落されたペラいライフルが、アルミパイパーX(タモリ倶楽部)みたいな共振音を出してたのは……まさかテレビ朝日繋がりの、ネタ?

「こんな所でくたばってたまるかぁ、ぃやっほ〜い!」ジャッキルが手首のスイッチで呼び出したのは紺色の怪重機(キャノングラディエーター3)。 なぜか山中でなく街中に出現して、ジャッキルは一跳びで乗り込んでますが……自然とビルが共存するメガロポリスは、やはり東京じゃないんだなぁ(Ep18で感じたとおり京都近郊の山中かも)。 「ローマ君3号」怪重機といえば恒例なのがジャスミンのネーミング(あだ名つけ)でも「前は甲冑君って言ってなかったっけ?」グリーン、ナイス突っ込みです。

と言うわけで「スワンさん、デカマシンを」ピンクの依頼でデカレンジャーロボ発進させる、羽耳メカニックスワンさん(チーニョ星人・白鳥スワン)。 デカベースは鉄工所で「パーッと行くわよ、パーっと」手を打ち鳴らし、ノリノリです。 なんせ今週の出番は、こことED中コントのみ。実質13秒。3分の出番にかけるセラムン四天王並みの気迫が、ほんわかヴォイスとレバー倒す白い手にこもってます。

「逃がさないわよ」時間がおしていたこともあり、全てのバンクをカットしていきなりライデイングデカレンジャーロボが追撃です。 軽い銃撃(どちらも命中せず)後「みんな、合体よ」とスーパーデカレンジャーロボに超特捜合体。 「往生際が悪すぎっ」銃撃をバーニングジャンプでかわし、あっという間のアッパーカットでキャノングラディエーター3をノックアウト。 「プコス星人ジャッキル、57の星における殺人及び王女様の殺人未遂の罪でジャッジメント」 ピンクの依頼で宇宙最高裁判所が出した判決はデリート許可。「まじぃ〜?!」ってジャッキルの万歳が何気にオチャメ。

ガトリングパンチで怪重機ごとジャッキルは爆炎の中に消え「コレにて一件コンプリート。今日はホントにチカレタびー」とパタパタ仰ぐ仕草のピンクに「マネっこだ」と冷静突っ込みのイエロー。 へへーんとピースするピンクで締めるあたり、今週はEp17に匹敵するガールズ祭でございました。

チェンジを解いて、採石場のイオ王女とゴーチャに改めて挨拶のデカレンジャーたち。 「この度は重ね重ねご迷惑をおかけしました」「本当に、すいませんでした」白い壺を手に頭を下げるゴーチャとイオ王女に笑顔で首を振るウメコの顔は、影武者をやり遂げた満足感に満ちてます。 今回のことでウメコさんに学んだ「本当にいいたいことは、勇気を持ってキチンと言うべなのだと」決意のイオ王女は「じいや、星に帰ったら色々と話をさせてください、歴史ある王家の何を守り何を変えていくのが、良いのかを」と制度改革に一生捧げそうな勢いです。

「めでたしめでたし、私も命をかけた甲斐があったよ。暗殺者がいなかったら、あーんな儀式やりたくなかったもん」 晴れやかなウメコの後ろで、目をそらし囁きあう仲間たち「そっか、ウメコ知らねーんだ。王女様のウソ」 真実をつげたのは“言うべき事は言う”方針となったイオ王女「勇気を出して言います、暗殺者が偶然本当に出てきたけど、最初はウソでした。儀式をやりたくなくて、押し付けたのです。ごめんなさい」 深々と頭を下げる王女に「なーんだ、そんな事か」一旦笑顔で背を向けたウメコでしたが「て、ヒドイー!」

王女に掴みかかりそうなウメコを殿中でござるな羽交い絞めにした仲間達に、今度は怒りの矛先が向きました。 真実を黙っていたことにキレて、5人を追い回すウメコという図で今週は引き。

ウメコの我慢が一つの星を変えるかもしれない。古いものも大切だが、新しい未来に向けて変えていく勇気もまた必要だ。 これからも頼むぞデカレンジャー、捜査せよ特捜戦隊デカレンジャーbyナレーター
でも、伝統の儀式の見直しの際、このマチカ事件のせいで『メガネや腕時計含め、反射物を一切持ち込まぬこと』なんてジェニオ独房用特別ルールみたいな新しい【キマリ】が、むしろ増えちゃったりして……ね。

ED『girls in trouble! DEKARANGER』に挿入されたミニコーナは トカーサの記念品編
「記念にって、くれたけどぉ」「結局この壺、なんじゃらホイ?」 ウメコとジャスミンが、例の壺を検分しながら首を傾げます。その疑問はデカルーム全員の議題になっているらしく、普段の捜査会議より真剣な空気が漂ってます。 「判らずじまいか」腕組みボスの横でなぜかスワンさんはニッコニコ 「やーね、意味なんて無いのよ。わかるでしょ?」 うーん……と考え込んだ全員の脳裏にゴーチャの顔が浮かんだ瞬間 『あっ、キマリですから』いやぁ、儀礼主義ここに極まれり。

次回予告 エピソード.32『ディシプリン・マーチ』
「宇宙一のスペシャルポリスになるんだ!」と言うわけで、 パワーアップ編というか厳しい中にハートウォーミングな鬼教官とのふれあいの中、スポコンなバンの活躍が見られそうです。 ところでディシプリン・マーチって……映画やドラマのアメリカ陸軍がランニング中に歌ってるアレですか? 確か……
ファミコンウォーズが出・る・ぞ〜、こいつは手強いシミュレーショ〜ン(……チガウ)

仮面ライダー剣・33話 (9/22差し替え)
仮面ライダーブレイド(剣崎一真・主人公)と仮面ライダーギャレン(橘朔也・挙動不審の先輩)のキンキラばさばさJフォーム対決から今週は始まりました。 橋の透き間から鋭く射す光の筋上で切り結ぶ図はカッコいいんですが、川原から1カットでいつもの港へ場面が移っちゃうのがオモシロイ。刑事物にしろドラマにしろ、派手な殺陣は『採石場』だけだった昔に比べると、『港』『駐屯地』時々『海岸』『廃工場』『操車場』とバリエーションは増えてんだけどねぇ。

ヒーロー2人の争点はアンデッド・ジョーカーこと相川始(仮面ライダーカリス・現在変身不可)の処遇……守りたいブレイドと世界の為に封印したいギャレンのバトルですが、 舞い上がってのバーニングショットを、神懸り動体視力のブレイドに剣で防がれて「しのいだ、俺の攻撃を」って、橘さんてば最近またヘタレ度が上がってます。 逆にブレイドの攻撃(ライトニングスラッシュ)は喰らっちゃって、よく見る縦長タンクを滑落しながら変身解除。入院でもしそうな勢いですが今回はセーフ……すこし身の守りは上がったかな。

バトルをモニター中の広瀬義人によると、Jフォーム(5体以上のアンデッドのパワー上乗せ技)を使いこなせる剣崎の潜在能力が勝負のカギらしいですが、今の所剣崎に匹敵するのは耐久力だけという、箱入り人造アンデッド・トライアルD(声 穴井勇輝)はそんな剣崎に負けないと、謎の自信満々ぶり。 ところでアンデッドの細胞と人間のデータで作った実験体・トライアルD……つまりビオランテ?(データはやっぱヒロイン広瀬栞のお母ちゃん?)

橘の魔の手(?)から剣崎に救われ、居候先のハカランダで寝込んで始は、栗原天音(10歳)に看病されてヒミツのパラメーターが上がってる感じです。ただアイスクリームやスイカはちょっと季節外れです、天音ちゃん。あと「始さん、はじめて」って……ギャグ?  寝込んでる原因は人の姿を保つスピリッツのカードをキングに奪われ、ジョーカーの姿に戻りそうになってるのを無理やり抑えている為(ちらっと顔だけ戻ったかな)。カード奪われててカリスにもなれないし、始は暫く病欠してそうです。

白井農場に戻った剣崎は、大家の白井虎太郎とヒロイン広瀬栞に状況報告。 始とジョーカー、ハートの2に封印されたヒューマンアンデッドの事を話した後「あいつはジョーカーに戻りたくない、だから人類を滅ぼすこともない、俺はそう信じている」と始への想いを激白です。

橘は広瀬パパの施設に招かれてました。剣崎の写真をベタベタ貼ってるストーカーぶりや、トライアルD……アンデッドの不死の秘密から永遠の命を手にする研究なんて、イっちゃってる発言の広瀬パパ。 いくら「全てを話そう」なんて前置きで語った所で、妄想かもしれないのに信じちゃってる橘さん……身の守りは上がっても、精神のステータスが下がってます、ただでさえ洗脳されたり勘違いしたりと低かったのに。

さて、広瀬パパの主張によると、現在始と呼ばれているジョーカーより、ジョーカーの能力を参考にして作られたライダーシステムを使いこなしている剣崎のほうが、人類や世界にとって危険。 だからトライアルDでとっ捕まえて保護し、ベルトを取り上げようとしている……との事。後輩思いの橘さんは剣崎を救うためならとよく判んない理屈で敵に回っちゃいました。

剣崎はコンビニでも販売許可が下りそうな当たり障りの無い薬を持って、始のお見舞いです。 そしてメインの見舞い品はラウズカード1枚(WベスタのJ Fusion)。来週はウルフアンデッド姿で戦う始が見られそうです。

ハカランダを出たところで、剣崎は慌てた様子の望美(睦月のカノジョ)に呼び止められます。 行方不明のカレシ(現在スパイダーアンデッドの意志に操られ活動中の仮面ライダーレンゲル)を探して近くまで来たら、不良に絡まれ……困ってたら赤シャツ男に庇われ、逃げてきたけど「その人弱そうだったから、今ごろボコボコにされてるかも」って……

緊急事態なんだから、バイクにタンデムで駆けつけなさい2人とも。歩いて現場に向かうって何事ですか。感性のズレてる剣崎に相談せず、ちゃっちゃと警察に連絡しなさい、何のために携帯持ってんだよ〜  ポテチ片手の赤シャツ男が、人間に偽装した鉄壁の防御力を誇るコーカサスビートルアンデッドじゃなかったら、どうなっていた事か……ったく、最近の若いモンはブツブツブツ。

“体育の勉強”と称して不良3人と1発殴れたら帰ってもいいよゲームしていた自称キングは、レンゲルではなく剣崎が来たことに不満げです。 それでも始の体調不良の原因を親切に教えます……しかし、アンデッドを封印しないと俺の体はボロボロだネタが、秋に再燃するとは、おっどろいたぁ〜。

今週のクライマックスバトル その1
「正義の味方としては不純だな」なんて言われつつ 始のカードを奪還しようとキングに挑むブレイドですが、斬撃を全て盾に防がれてる様はさっきの不良と50歩100歩。 ただJフォームになるとさすがに人間態のままでは無理と判断したか、額からデカい剣引きずり出したキングはコーカサスビートルのマッチョな姿を正式披露。

ジョーカーを助けても人類は迷惑するだけ、自分が間違ってると判ってるから弱いんだ……なんて説得ワザまで駆使するカブト虫に、今回二度目のライトニングスラッシュ放つブレイドでしたが、 カウンター喰らって崖落ちしちゃいました。やられポーズ撮りそこなったと残念そうなキング……それはいいとして、キャンペーン終了一週間前の放映で、敵役に仮面ライダーチップスを持たせるのって……もうちょっとその、うまいタイアップとか無かったんでしょうか(セブンイレブンは泣いてるゾ)。

オペレーター栞と虎太郎はモニター上から剣崎の反応が消えて大慌て。仮面ライダーギャレンこと橘さんは携帯かけても、ずうっと“電源が切られているか電波の届かない場所”、はたまた着信拒否なのか連絡がつかず、 ついに「橘さんは頼りにならないし」「僕たちだけで行こう」……栞と虎太郎にまで見捨てられたか……もう、白井農場のリビングに夕飯時上がりこむのは無理だろうなぁ。

今週のクライマックスバトル その2
川原……それも石の上で気絶してたのに骨一本折れなかった不死身の剣崎を狙って、トライアルD出現。 巻きついてきたトライアルDのコード触手を変身光畳で弾き飛ばしたブレイドは殴り合いではらちが明かないと、投げ技で距離を稼いでバイクまで戻り(早っ)雷属性なサンダースペイダーで体当たり。 だけど「やはり、封印できないのか」ってのんきに考え事なんかしてるから、射撃技だけで変身解除されちゃう剣崎くん……ヤバイところを虎太郎の車に救われました。

アンデッドサーチャーに反応しない敵(トライアルD)のことを説明して無かったせいで、「アンデッドの反応は無い」と、イマイチ危機感の無い栞たちは、わざわざ駐屯……もとい、自動車事故やアンデッドに遭遇しやすい道を走っちゃってます。 案の定、屋根にトライアルDが振ってきて、慌てた挙句に対向車まで事故らせちゃって迷惑はなはだしい展開になっちゃいました。 後部座席でシートベルトしてなかったせいか、車外へ放り出された剣崎は、最近白い人が死に易い丘へ駆け上がります。

そこには、協力を命じられながら、今までトライアルDに仕事押し付けてた橘さんが網張ってました。橘がトライアルDと通じてると気づいた剣崎の顔で今週は引きですが……ラストカットがたとえダイヤのJだとしても、 橘さんが剣崎捕獲作戦のフィニッシュ担当ってのは、“役者不足”ですぜ、広瀬パパ。

来週は橘が剣崎殴ったり、ウルフが復活したり(といっても中身は始)、キングフォームがTVにも登場だったりするわけですが……またもUPが遅れがちなことを今から謝らせていただきます。水曜日にはなんとか……


9月18日
アニメ放映に特化したチャンネル、キッズステーションの多角経営の一環。ソフトハウスとしてのキッズステーションから『戦闘員山田はじめ』ってGBAソフトが10/27に発売されるそうです。

いわゆる悪役側になってがんばるRPGもしくはSLGというと、ワナ配置系の『刻命館』シリーズや『悪代官』、『AZITO -アジト-』(微妙に違うかな)、カーアクションな『GTA』にモンスターを助けて回るアドベンチャー『moon』、 スーファミ時代だと『カオスシード』や『ダークキングダム』、『緋王伝』に『ダークハーフ』(これも微妙に違うな)がありますが、どれもハードな世界に逆転の発想で、名作ぞろい……マイナーだけど。

とはいえ全年齢対象なGBAですから『戦闘員山田はじめ』は、救いのないシナリオやハードな展開には……ならないかな。 この夏、私を『ふたば☆ちゃんねる』に引きずり込んだ一枚の絵にレス数3桁越えのお絵Bスレッド『仮面ライダーになりたかった戦闘員』(検索すればどこかに保管庫)……戦闘員は消耗品、怪人に出世した仲間は一週間ほどでライダーにやられて死んじゃうって……怖く哀しい展開には。

でも燃えるラストの為には無力感と不条理という影が要るんですよねぇ。

と、言うわけでプロ野球構造改革の燃える展開の準備は整ったぁー。
選手会側の主張を、謙虚な気持ちと真摯な姿勢で、最大限の努力をもって応援しちゃおっと。オーナーを射んとすれば本社を射よ……ただ、 よく考えてみるとパの雄の親企業、西武鉄道は近くにないし、ファミリーマート売却済みの某グループに対して、どう誠意をもって対応したらいいのか……傘下の吉牛の豚丼と、昨日から復活した『すき家』の牛丼の、どっちの常連になるかを決めるくらいかな、“誠意”をもって。


9月17日
初代ポケットモンスターのリメイク(エメラルド)や、FF11の拡張パック(プロマシアの呪縛)……あるいはアンジェリークエトワールなんて話題作てんこもりだった昨日ですが、 ついつい引っ掛かっちゃうのは、プロ野球経営陣の不誠実さ……なんですよねぇ。

会談の場で取り繕うためにウソをつき、帳簿上でもウソをつく……いや、ウソつく手間すら惜しんで、内訳も書かずに赤字って、経営と言う仕事を舐めてる証拠。いや経営者としての失格証明書に自ら署名したようなモンです。

そんな資格すらない経営者に利する提案なんかするな根来コミッショナー。どうせクビをかけるなら、プロジェクトXの主役になれるような独創的でより困難な提案にチャレンジしてください。 球団合併審査委員会(仮称)を設置し、第三者の意見も入れつつ2005年に可否を審査、近鉄とオリックスの合併チームは早くても2006年より始動って言うべきじゃないのんか?  プロ野球有識者会議で今回出されたシミュレーションの監査を“具体的”にキッチリやるってのはどうなのさ。 合併だって新球団みたいなモンだから、2チーム分の選手の年俸を加盟料として預かるって言わなくてもいいんスか? 

仙台と神戸に出来る新チームの参加を年内に認め、来年春に間に合わせたら、NPB関係者も根来コミッショナーもプロジェクトXのイイモン側になれるぞ〜 でも、今のままだと確実に憎まれ役側(乗り越えなくてはならない壁があった……と読み上げられる方)になっちゃうぞ、マジで。


9月16日
プロ野球参入に名乗りを上げてるプロバイダー会社(ライブドア)とカラオケ屋(シダックス)に続いて、日経新聞から聞こえてきたのはオンラインショップ(楽天)の名乗り上げ。

兵庫を保護地区とほざきながら瀬戸内に引きこもり、兵庫県の中部や日本海側に行きたがらない、ヘタれなオリックスが何やら文句言ってますが、 社名に『天』の文字を持ちながら100年間“天下り”の拒否を公言する『楽天』さんは、トリポッドを吸収したワダカマリや、フリースペースでお世話になっている恩と別次元で、めっちゃ応援したい会社の一つです。 頑張れー、新チームの為ならヤブ蚊も坂道もなんのその、ヤフーBBに行ったるでぇー!(14日のオリックス最後……かもしれないホームゲーム観戦は諸事情あってパスしたけど……)

それにしても独立行政法人となった造幣局が、『キティちゃん誕生30周年記念貨幣セット』なんて客に媚びたコレクターズアイテムを出すご時世に、既存球団はいつまで親方日の丸……じゃないや、本社におんぶ巨人軍に抱っこな経営続けるつもりなんでしょうかねぇ。 楽天に神戸を取られたくないなら合併を白紙に戻せばぁ?

ただ、楽天にせよオリックスにせよ神戸市にせよ、ヤフーBBスタジアム近辺に、食い物屋とかみやげ物店の誘致、もうちょっとお願いいたします。……山奥なのに、モノを買う場所が露天を除くと駅構内だけってのは切ないっス。


9月15日
かつて、敬老の日と呼ばれていた15日がやってまいりました。ハッピーマンデー法案のせいで三連休が増えた代わりに、各地の秋祭の日付がフラフラするようになった訳ですが、『だんじり祭』は15日を頑なに守って岸和田の街を疾走です。

あと厚生労働省の長寿番付も旧敬老の日の前日に発表という前例を頑なに守っているようで、 100歳以上が過去最多なんて調査結果が発表されてましたっけ。 内容そのものはめでたくても、伝統を守ってるってプラスイメージより、縦割りの縄張りとか、行政の硬直化なんてマイナスイメージが付きまとって見えるから、お役所って可哀想。

お役所ではないけれど、何様チックでエラソーで、間違っった事しても公共事業並みに反省しないってイメージがつきまとうお医者サマ。 やっとリピーター医師の再教育制度を検討するところまで、きたようです。当たり前の事が、当たり前じゃない世界って怖いですねえ。 あとは、道交法みたいに“見つかったのは運が悪い”的ザル状態だったり、“見せしめに気にいらない医師を吊るし上げ”なんて恐怖政治の道具にならないよう頼んます。


9月14日
始まる前は、グランプリ(金熊賞)もいける。なんて言われていた『ハウルの動く城』がベネチア映画祭で技術賞に終わり、『千と千尋の神隠し』の夕焼け色訴状も示談で決着。世間の目はジブリから、10日後の東京ゲームショウに移ってくる頃でしょうか。

先日、拍動する青い光と連動する太鼓のような音と、琴の音色とともに桜吹雪がよぎるデモを背景に、カウントダウンだけが表示さらていたナゾのSCE新作(PS2『ワンダと巨像』と『GENJI』)みたいに、あの手この手で注目を集めようとソフトメーカーは一生懸命。新札切り替えの周知徹底にポスター作戦やってる日銀とは断然真剣味が違います。いやぁ、公式サイトを巡回しているだけでも夜は更けて、小腹が空いてしかたがない。

そんな秋という季節だから、ついつい関心は食欲に流れてしまいます。3時のおやつ系『Miss Parlor』なんて新ブランドでJTが9月27日に発売する 「マンゴーミックス オ・レ」の方に気持ちがぐーっと……気分はトロピカル、ミックスジュースなマンゴープリン? 飲んだら「寝るな、寝るとブタになるぞ」と、無駄肉化防止に読書やゲームにネットに再び励み、またまた小腹が空いて……ああ、無限ループ。


9月13日
10日もすれば秋分の日、“暑さ寒さも彼岸まで”のお彼岸がやってまいります。涼しくなってくればドリンク業界は冬の準備開始です。そりゃもうオレンジキャップのホットペットボトルにお茶の新作発表がめじろ押し。 もちろん緑茶や中国茶だけでなく、紅茶やコーヒーといった舶来っぽい飲料も新作CM打ちまくりです。

日本が江戸時代やってた頃の“古きよきアメリカ”だとか、コンティネンタルなんて横文字で書きたくなるヨーロッパを意識した、シブくて上品なパッケージングだった缶コーヒーに、虹色持ち込んだサントリー(BOSSレインボー缶)は、果たして大英断となるでしょうか。 もっとも、この夏にカルピスがやってのけた冒険に比べれば、ビビる程のもんでもないか……あの『抹茶とカルピス』に比べれば。

青いペプシに続く寒色系飲料の極めつけ。クリームメロンソーダの明るいパステルカラーとは似て非なる、“春山スケッチ後の筆洗バケツ色”の新製品。 舌は薄味カルピスだと報告し、鼻はグリーンティーだと主張して、脳が軽い混乱に。そんな不思議気分にひたれますが、 一度に飲むのは困難です。 子供の頃、冷水や氷を使い果たし、冷やしてあったお茶で緊急避難的にカルピス作った、リアルジャイアン料理な記憶が目覚めるから。

ラベルに書かれた呪文“爽やか仕立て”“カロリーオフ”を唱えて自己暗示賭け、悪しき思い出を封印できれば、がぶ飲み可能なんだけどね。 個人的には“麦茶とカルピス”も出して欲しかった……もちろん98%は“怖いモノ飲みたさ”です。


9月12日
ヒガンバナが赤く咲きこぼれる9月中旬の日曜日。お弁当もってドライブするのに最適ですが、朝はやっぱりテレビの前でアクションの秋と参りましょう。それでは、いってみようか特撮感想日記〜

特捜戦隊デカレンジャー エピソード.30『ギャル・ハザード』
夜中に響くサイレンの音。デカルームへ駆け込んだ5人を迎えるのは、宇宙警察・地球署長ボス(アヌビス星人ドギー・クルーガー)。 「2体の怪重機が戦っているという通報があった」 負傷時とデカマスターにチェンジ(変身)する時以外、宇宙警察幹部のコートを脱いでるのを見たことありませんが、この青犬さんは眠らなくても済む種族なんでしょうか(さすがは地獄の番犬)。 ただ時々シャンプーはしていただかないと……って話がズレた。

「怪重機同士がですか?」バン(赤座伴番・デカレッド)が驚くのも無理はありません。宇宙警察側はまだ気づいてませんが地球近辺の犯罪はエージェント・アブレラが取り仕切ってます。 メカ人間(戦闘員)から怪重機(巨大ロボ)までサポートアイテムを手広く扱うアンダーグラウンドな死の商人としては、顧客同士の利害がかち合って保険と称する賠償問題が発生しないよう、 緻密な管理をしてるはず……て、事にしておこう。87分署シリーズみたいに、複数の事件が同時進行したら小さい視聴者が混乱するから、なんて作劇上のセオリーは考えない方向で……。

「場所はポイント752。ただちに出動してくれ」ボスの指令でチェンジした5人は、シューターからデカマシンに乗り、シートベルトを……って所で6人目の白い研修生が足りない事にデカピンク(ウメコ・胡堂小梅)が気づきました。 「あれテツ(姶良鉄幹・デカブレイク)は?」「特キョウ連絡会議で本部に出張中」答えたのはデカルームにいち早く飛び込んできてたデカイエロー(ジャスミン・礼紋茉莉花)、冷静な状況把握は同僚にも適応されるようです。

「よーし、今日は5人でレッツGO! だ」うきうきしたレッドの声を合図に久しぶりに5台マシンの出動シーンです。映画との並行スケジュールのシワ寄せも、デカブレイクで終わりかな。 それにしても、生身もチェンジ後も全てセット撮影……今週の6人目は出番極小、白つながりのスワンさんと似たり寄ったりの扱いです。

山地を逃げるデビルキャプチャー5(二刀流のゼブラ模様ロボ)を、ナイトチェイサー(森林迷彩)が得物の鎖ガマでガンジ絡めにしていたら、突然 光に照らされました。 「そこの2体の怪重機、ケンカはやめなさい」同時にライトフラッシュを担当するピンクの声がデカレンジャーロボから響きます。 だけど2体は揉み合い続行「聞いてないよー」ダチョウ倶楽部ギャグを淡々述べるイエロー……意味違うし。 仲間割れ? と首をかしげるレッドに 「っていうか、黒い方が逃げようとしているみたいだけど?」デカグリーン(センちゃん・江成仙一)が淡々と解説。そんな淡々仲間にシビレを切らしたのは呼びかけを無視されたピンクです。 「コラーっ」ってハンドル叩いてますが、そのぐらつき加減がチト怖い(税金の結晶を八つ当たりで壊すなよ〜)。

とか、やってるうちに「かたっぽ、やられちゃった」クサリを通じて放たれた電撃で、デビルキャプチャー5は活動停止。 挟み撃ちの危険がなくなったところで、仲裁に入るデカレンジャーロボ「大人しくしろ、事情はデカベースで聞く」しかしデカブルー(ホージー・戸増宝児)の呼びかけも、 やっぱり無視のナイトチェイサーは分銅ぶつけて抵抗です「このー、公務執行妨害だぞっ」やむなくジャッジメントソードで実力行使にでたデカレンジャー、2撃もらった所でナイトチェイサーは胸部の透明パーツから閃光発して、いずこかへ逃走しちゃいました。 残ったのは立ち尽くす警察ロボと倒れて煙吹いてるデビルキャプチャー5……「逃げられたっ」

「倒れた方のパイロットだけでも連行するんだ」実質リーダーなブルーの言葉に「ロジャっ」とイエローがコクピットをスキャンしたら ヒューマノイド型宇宙人の……「女の子? 俺に任せろ」手を打って胸を叩いて素早く飛び出すレッドに続き、「待て、俺だ」下心満々でブルーも続きます。 真の“たらし”グリーンはアゴをなでなで静観の構え「おーおーおー、張り切ってるね〜」 「は〜 一体なんなのよ」肩をすくめるピンクはあきらめ気味「お年頃ですから」腕組みして苦笑のイエローは完璧見限ってる感じです。

SPシューター構えて慎重にコクピットに足を踏み入れたホージー……なんでチェンジを解いている? 危機管理より色気第一リーダーってちょっとイヤン。 金髪振り乱し黒のピチピチ衣装で気絶しているパイロットを見るなり、銃を収め髪をかきあげ最高にカッコつけて抱き起こします。 「大丈夫かいベィビィ。俺が来たからにはもう安心だ」しか〜し、ピアノBGMとピンク花枠ソフトフォーカスをガシャーンと粉砕するヤマンバメイク。 パーフェクトを自認するホージーの“何か”を砕いたのは、蛾のような緑の触角を持つド迫力ギャル(演 あじゃ)でした。

助けおこした中腰姿勢で固まっていたホージーは、やっぱりチェンジといてやってきたバンの「ずりーぞ、相棒」にいつもの“相棒っていうな”を返さず、 「O〜K〜、お前に任した」顔をそらしながらギャルをポーン。倒れてきたギャルの肩を受け止めたバンが横幅と重さとメイクに固まっていると、 逆パンダみたいなアイシャドウに彩られた目が開き「わー、ウッソ信じらんない、何よあんた、この星のデカ?」パニくったギャルのヒザがバンの股間にキーン……バンの“上がっちゃって下りて来ない”顔が、いと哀れ。 それとホージー、武器を持ってない相手になんで無抵抗姿勢とりますか。逆だろフツー。

帰還した5人はすぐにギャルの取調べを開始した…ってナレーション(古川登志夫)とボスに資料見せてる羽耳メカニックのスワンさん(チーニョ星人 白鳥スワン)がマジなだけに、色とりどりのバンソーコー(引っ掻かれた?)貼ったメンツがユカイです。 「どうしたもこうしたもナッシングです」「あの子とんでもないワル」「いやーまったく、一筋縄ではいきませんよ」疲れ果てたホージー、ウメコ、センちゃんがデカルームで死屍累々状態となったギャル相手に、 元気印のバンだけがなんとか対抗……というか取調室で腕相撲同然のつかみ合いでマニキュアコーティングの爪を封じ、何とか供述を取ろうと奮戦中。

「じゃあっ、質問変更、お前なんで降りてきたんだっ」「怪重機に決まってんだろ」「ふざけないで、ちゃんと答えろっ」体力勝負の熱い取調室で、 ジャスミンだけは別次元にいるかのごとく、ノートPCで供述内容の入力作業と裏づけ検索カタカタカタ……猫の勢力争いみたいに高い位置を取ろうと机に足を乗せたバンから備品(PC)を退避させ、ギャルのクライムファイルを読み上げます。

「スロープ星人ファラウェイ愛称ファラ、窃盗で何度も警察に捕まっているようね」不意に目を剥いてバンを振り切るファラ 「窃盗ぉー……ってなに?」噛み付くように答えたのはバン「ドロボーのこったよ!」 「万引きしかしてないっつーの」机を叩き逆ギレ抗議するファラに 「万引きは窃盗なんだっ。立派な犯罪なんだよ!」同じノリで叫び返すバン……お小言にもなってません。

「え、まじ、しんじらんなーい。ワタシ前科モン? お嫁行けないじゃ〜ん」ぶりっ子ファラに、手をワキワキさせたバンが首に筋浮き立たせて天を仰いでいるうちに、ジャスミンが皮手袋脱いだ手で肩に触れ、読心開始。 ところで、容疑者の心を超能力使って無断で読んて知った事実って、裁判では拷問による供述並みに信用度が低かったり、しないんでしょうか。

それはともかくジャスミンが読取った白黒の回想シーン……地球外言語のチラシが乱雑に貼られたどこかの星の高架下(?)で、ファラとダチがしゃがんで通行人に悪態ついてますが、日本の若者みたいにケツを地面につけてないあたり侮れない筋力です。 マント姿の見知らぬ男が前に立ち「なんだオッサン」と見上げたファラに黒い小箱を渡しました。「ウソ、これを運ぶだけでお金くれるの。やるやるぅ〜」 中は絶対見ないと約束し怪重機(デビルキャプチャーにも恒星間航行可能だったとはっ)を借りての運び屋稼業中……やっぱり開けちゃってブリリアンカットなプラチナキング状の宝石に大感激。 「マジ高そう、まじキっレ〜」怪重機を急カーブさせ(宇宙空間でなぜスキール音?)、ネコババしてとんズラぶっこいて地球へ

「とんでもない子ね」「それで怪重機に追われていたのか」納得する二人の刑事からエスパー能力の事を聞かされ 「信じらんない、チョー卑怯」腕組みしてむくれるファラ、当然です。「ふざけんな」なんて机叩いてるバン……それヘタすると脅迫になるよぉ。 相手が未成年者だからといって弁護士呼ぶ権利とか説明しないのもチト不味かんべぇ。

「ボディチェックした時には持ってなかったよね」ジャスミンに運び屋なんて頼む依頼人は危険な相手だと忠告されても、宝石は途中で落したとモゴモゴするファラ。 「ウソつけこいつ」まるで信じないバンにキレるファラ「なんでウソだってわかんだよっ」「そんなのウソにきまってんだろ」またまた掴み合いかと思ったら、 「警察はいつもそうだ、あたいたちのコト見りゃ、ハナからウソツキだ犯人だって決め付けやがて」なんとしおらしく泣き出します。言い過ぎたとバンが目をそらした瞬間

「ニンv」ファラのつま先が無防備な股間にまたまためり込み「バァーカ、泣くわけないじゃ〜ん」ジャスミン巻き込んで倒れたバンを尻目に、 コード入力タイプのキーに手のひらタッチ。キーナンバー押さずになぜか扉をあけて逃げ出すファラ。股間を押さえつつもパネルを操作してロック解除しようとしたバンですが 「開かない……なんでだよっ」なんとスロープ星のある少数民族は触れるだけでどんな機械でも操作できるそうで(判ってるんなら特殊な手袋でもさせとけジャスミン)、デカベース全体の機能がおかしくなってます。

「えー、どうしてぇ? どうして怪重機が勝手に」鉄工所のスワンさんの努力も空しく、格納庫からデビルキャプチャー5を奪ってファラは悠々デカベスーから逃走です。 コクピットの物入れに隠していた小箱を取り出し青いスモークダイヤ(みたいな石)を眺めてうっとり。 回収した怪重機が格納庫から発進したとスワンさんから知らされたボスは、バン達に追跡を命じますが「だめ、発進システムがロックされてる」スワンさんからストップが掛かります。 けど一呼吸遅かったらしく、シューターにホージー・ウメコ・センの3人が詰って、ボスは引っ張り出そうと四苦八苦(っていうか、なぜ3人ともチェンジしてない?)。 「恐るべし機械操作能力」byジャスミン

「先輩、デカベースに到着許可が下りないんですけど、何かあったんですか?」 SPライセンスから響くテツの声に力を得たバンはポイント372付近を東に向かって逃走中の怪重機(に乗った窃盗常習犯の宇宙コギャル)を「とにかく捕まえて押さえとけ」と手短に状況説明。 そして今週はこのシーン限りの素顔のテツがデカバイクロボへの特捜変形やってますが、これもチェンジしてなくていいんですかねぇ。大気圏突入の衝撃を和らげるためにもデカメタル製スーツは着ておいた方がいいと思うんですが。

ですます調後輩の皮を被った特キョウ(FBIみたいなもん?)が迫っていることを知らないファラは、怪重機運転しながらケイタイという11月1日以降だったら、大型車7000円なんてカワイイ罰金じゃ済まないコトをやってます。 その相手はデートを約束してるピロジー(カレシ?)「ごめーんデカに掴まっちゃってぇ、でもでも大丈夫ぅ、もうちょっと待ってて♪」しかしゴテゴテした図体でスキップする怪重機の図ってのはすごいなぁ。

そのスキップは、よそ見運転の挙句、立ちはだかるデカバイクロボにぶつかって終りました(運転中の携帯電話がいかに危険か、お子様の目にもハッキリくっきり)。 「逃がさないぜ」「でたぁ」霧状の攻撃をしかけるファラに「ナンセンス、そんな攻撃は通用しない」と指を立てデカブレイクは一本背負いを見事決めます。 キャッチロープ(黄色い立ち入り禁止テーブのデカイの)でデビルキャプチャー5を無事拘束。連行しようと立たせたら……怪重機は力なくバタン。 コクピットは既に空っぽでした「やられた」だから、みんなハンドルが揺れるほどコンソール叩くなっちゅーに。

「そう簡単に掴まってたまるかってんだっ」デカバイクロボの様子を見上げながらガニマタ走りするファラの行く先は、愛しいピロジーの待つ花の公園。 ピロジー(上口耕平)は緑の蛾の触角を持つスロープ星人の軽げな華奢男。小箱を胸に内股で駆け寄るふくよかなカノジョにを見て「ファラリーンv」と手を広げ、スローモーションで抱きあいます。 どこぞの宝石屋CMみたいにひしと抱きあう蚤のカップル……あ、蛾か。 「チョー会いたかったぁv」「こんな田舎の星での待ち合わせ、チョー心細かったぜv」2人は小箱を開けて宝石を見つめ、イチャイチャくねくね 「これ売って、100年豪遊? みたいなぁ」「マジスゲー、ファラリン最高ー。オレ何があっても絶対ファラリンのこと守るぜ」

「それを返してもらおう」恋路を邪魔しに来たのはイーガロイド(戦闘員松)、左手には銃器らしきものをつけてますが、今回はしっかりゾロ声(中井和哉)です。 ビビるピロジーですがファラは居直ります「どうせ裏ルートで流してる宝石だろ? バレたらアンタだってブタ箱行きだっての。って事はこれは口止め料だよぉ」 「悪人をお手玉、チョーやるじゃん」カレシに褒められてVサイン。そんなファラたちの周りに無言で威嚇射撃のイーガロイド。ハッタリが通用しないとわかったスロープ星人カップルは一目散に逃げ出します「うわー、殺されるぅ」

アバレンジャーの頃にも見た気がする石のオブジェな公園まで走ってきた緑触覚カップルの前には、SPD制服姿のデカレンジャーが待ち構えてました。 「もう逃がさねーぞ」「それが問題の宝石か」そして後ろからは「それを返せ」とイーガロイド。 切羽詰ったファラは「あむ」なんと石を口の中へポイ。喉に詰って必死で胸を叩くファラ以外が固まった中「ゴクン……これで手出しできないだろ」

「愚か者……」不意に響くフリーザ声のエコー。「誰だっ」バンの誰何(やっぱりEp25で戦闘員発注した件は記憶なしか)に応えて、ブレイド第1話みたいにコウモリが群れ集まった中から現れるエージェント・アブレラ。 「こいつだよ、仕事くれたオッサン」見上げるファラを「簡単な運び屋も勤められんとはな」とうんざり口調で見下ろしてます。 お前が今回の黒幕かと訊くバンに「私は被害者だ。こいつのせいで仕事が一つフイになった」手をみせマントを翻し武器を持ってないことを示しながら 「初めましてデカレンジャーの諸君、ここまでの活躍はよーく知ってるよ。私の名はエージェント・アブレラ。宇宙を舞台にちょっとした商売をしている、しがない商人さ」 いやぁ、最近は後半にならないと悪の幹部(でもないか)の名を正義の味方が知らないってパターンが増えましたねぇ。

「今回も惑星爆破の依頼があってね、こんな小娘を雇ったのは目的の惑星チグニータと一緒に爆発しても後腐れがないように、だったんだが」 その目的と手段に怒るデカレンジャーたち……の顔に貼られた色とりどりのバンソーコーがシリアスな場面の一服の清涼剤になってます。 「まさか」ハッとするセンちゃん。「そう、お前が飲み込んだのは宝石なんかじゃない、惑星破壊ミサイルの誘導装置だ」箱から出した瞬間その宝石に向かってミサイルが発射される仕掛と聞いて、 お腹をおさえ箱をみつめ「ウソ」と泣きそうなファラ。

「じゃあもう地球へ向かって……」センちゃんの嬉しくない推理を「その通りだ。あと30分で地球に到達する」とアブレラは裏付けちゃいます。 「だが、この星が爆発しては商売に差し支えるからな。その娘は宇宙の適当なところに捨てさせてもらう。その方が地球を守る諸君にも都合が良かろう」いやぁ、デカ達が微塵もブラフと思ってないあたり、裏舞台から出てきたかいがありましたねぇ、アブレラさん。

「こんなバカいなくなるのは、宇宙の為と言えるだろう」オッサン理論展開するアブレラは 「ンなワケにいくかっ」と撃って来たバンの攻撃をマントで防ぎ、「これはホンのごあいさつ」アーナロイドボール(戦闘員梅を詰めたブツ)を投げてきます。大量に沸いた戦闘員に応じてチェンジした5人の乱戦を暫く眺めた後「いずれ改めて会う事になる。ごきげんよう諸君」アブレラはとっとと飛び去りました。

その間に、イーガはピロジーを殴り飛ばしファラを捕まえようとしてました。 「うそ……マジィ?」半泣きのファラに「マジ」と返事するあたり戦闘用アンドロイドといえども最高級品はユーモアを解するようです。 カレシに助けを求めるファラでしたが「うるせーよ、バカ。ウゼーよ、お前と一緒に爆発なんてゴメンだ。 宝石だって偽モンじゃんか、知るかよー」愛するピロジーは尻餅のまま後ずさり、裏返った声でふり向きもせずに駆け出します。 気落ちしたファラはイーガに抵抗する気力も失い「死にたくなーい〜」とベソかいたまま引きずられてゆきます。

「やめろっ」すんでの所でアーナの群れからハイジャンプで脱したレッドが、二丁拳銃ディーマグナムをイーガの背中に撃ち込みファラを助けましたが……銃が貫通しない世界で良かったなぁ。 「ファラ、オレから離れんなよ」地面に倒れたファラの盾となりイーガに油断なく銃口向けるレッドに 「そんなこと言って、また捕まえるんでしょ」すっかり人間不信のファラは警戒の目を向けます。 煙吹いて起き上がってきたイーガロイドに「バカな、この娘と一緒に心中するのか」地球に向かっているミサイルはどうするつもりだと訊かれ「うるせえっ、後から考えりゃいいんだよ」と応えるレッド、さすがは猪突猛進ヤロー。

「オレは今までのイーガロイドとは違うぜ」アブレラの依頼に忠実なトゲトゲくんは地球を守るため(?)銃を二刀流の直刀に持ちかえて、レッドの間合の外から斬りつけ一旦排除に成功します。石垣にぶつかって動かなくなったレッド。支援するハズの仲間たちは、アーナロイドに足止めされて思うに任せず、レッドとイーガのタイマン勝負を横目で確認するだけで精一杯。 ファラを追い詰めるイーガロイドを止めるのは「待て、その子に近づくなっ。オレはまだやられちゃいないっ」と強がる割にダメージ煙をまとってフラフラのレッドだけ。

イーガの剣からほとばしる稲妻の爆発(市街地だから銀星だけど)の中、満身創痍で疾走するレッド。銃把で受けきれない太刀からも身を盾にして庇ってくれる姿に、さすがのファラも「デカさん」と“さん”づけです。 「ねぇ、なんで……何でそこまでしてくれんの?」思っても見なかった刑事の好意に、腕を揺すってたずねるファラ。その手をそっと外して、銃をくるっと回して立ち上がった赤い背中が今回はやたら大きく見えます。 「当然じゃんか、お前ひとりの命も、この地球の皆の命も、同じように大事な命だ。だから守るぜ。俺たち警察官だもん」

ファラの憧れの視線に背中越しに頷いて見せたレッドの反撃開始。「ふん、バカめ」武蔵2刀流な構えのイーガに対抗するレッドは「どっちがバカか、いま見せてやるっ」 近い間合に飛び込んでのひじ鉄でスキをつき、見事イーガを蹴り飛ばします。さらにとび蹴りでファラから引き離し、ロングレンジからの射撃ですが……回転するわ腕ふるわ、 トドメの「ディーマグナム・ハリケーンショット」ってバリゲ星人ミリバルみたいにクルクルしながらイーガの頭上へ飛んで後ろを取るまで撃ち続ける技……本当はマップ攻撃じゃなかろーか? 

「やったぜっ」自称“今までとは違う”イーガロイドは爆発の中に消えました。タイマンだとデカマスターでも苦戦必至、ピンクがロボ使ってやっと倒したイーガロイドでしたが、ついにレッド単体(ただし火事場のバカ力+使命感補正)で勝てる相手に堕ちたのね。 それとも、口に刀を咥えるギミックがないイーガロイドならゾロヴォイスとゾロ風構えでも三刀流じゃないから怖くない……って事? 

しかし、ホッとするヒマもなく「うおー、デカさぁ〜ん」ファラの悲鳴に見上げてみれば、そこにはナイトチェイサーが聳え立ってました。市街地に森林迷彩が悪趣味なほど目立ってます(っていうか、こんなデカブツに迷彩の意味って……)。 「バーツロイド今から発進」に聞こえる合成音と共に、コクピットに収まったバーツロイド(戦闘員竹)はファラを掴んだ怪重機を飛び立たせます。

「助けてー、こーえ〜」ああ、アバレキラーの悲劇再び……と思ったら大気圏外に出る前にデカバイクロボのキャッチロープが脚部に巻きつき墜落。 キープアウトテープの耐久度も凄いが、落ちた衝撃で潰れなかった右手のファラの耐久力も並じゃありません。実は宇宙コスメ社(仮名)発売のマンバメイクシリーズはデカルメタル並みの対衝撃吸収力がある粒子使用?

デカブレイクの手配でデカマシン5台も既に現着。何時の間にアーナロイドを片付けたのか、後憂もなく乗り込む5人はバンクをかなり略した超特捜合体。 スーパーデカレンジャーロボと、目からのビームが唯一の武器という両足拘束済みのナイトチェイサーでは勝負になるわけもなく、連続パンチの後 「○○ばりのアッパー」(←聞き取れない)をキャッチロープも切れる勢いで放たれ宙高く殴り飛ばされてます。怪重機の頚椎が折れ、マニュピレーターの油圧がイカれても、人質ファラは無事(コギャルってスゲー)。 空高くで解放されたファラをコクピットから飛び出したレッドが空中で無事保護。 人質を失ったナイトチェイサーは落ちてきたところを、ブレイク中心のガトリングパンチで、爆炎の中へ消え去りました。

大丈夫かと聞かれ頷いたものの「あたしのせいでこの星が吹っ飛んじゃう〜」レッドをすごい勢いで揺さぶるファラ。 「心配無用」強い口調でファラのパニックを止め鼻をこするマネをした後レッドはSPライセンスを開きます。 「ボス、バッチリっスよね?」その視線の先には最大火力を誇る宇宙警察のデカブツロボ「ミサイルの軌道は計算した、後は迎撃するだけだ」 ファラがぼーっと見上げる先でデカベースロボの最大必殺技が天に向かって放たれました。 「ボルカニックバスタァァァ!」デカマスターの熱い叫びとともに極太の熱線が大気による減衰率とか蹴散らして、地球到達前のミサイルを宇宙空間で消し飛ばします。 地上に届いたのは一瞬の閃光だけ。あとは澄み渡った秋空が平和に広がるのみ。

「これにて一件コンプリート」決め言葉中のレッドに「やったヤッタやった」と狂喜乱舞のファラはしがみついて、ブッチュ〜。 イーガロイドの攻撃に倒れなかったレッドもこれにはノックアウト。ディープキスと思しき白リップ跡がクッキリ残ってますが……マ、マスク越しだから……か、間接キッスかな、一応。

デカルームに戻ってチェンジを解いた後も、おでこに氷のう乗せてバンは唸ってます。キスで地球外ウィルスに感染……ってワケじゃなく精神的なダメージで熱出したバンの、意外な繊細さを「おいたわしや」なんてからかう仲間。「しっかしハラハラしたよな、今回は」和気あいあいと雑談してたら、 「ホント、まじハラハラしたよねー」騒ぎの張本人が入室。バンは弾かれるように立ち上がって後じさり。 「誘導装置、何とか取り出したわよ」疲れた顔で報告するスワンさんの画像を指差して「この人マジすげーの、お腹チョー空きぃ」と大絶賛のファラは、もう一人の恩人、バンの腕にしがみ付きます。 「あたしぃ、ちゃんと罪償う〜、今度こそキッパリ足洗ってチョーいい子になる。んでバンの奥さんになるぅ」「え゛ー」

「わーすごいじゃん、バン」ウメコは素直に喜び、センちゃんは「結婚式呼んでよね」「ロジャーん」とピースするファラを笑顔で祝福。「ロジャーじゃない」怒るバンに向かって「この度は誠に……」と深々おじぎするジャスミンの隣でウメコも深々。 「先輩、おめでとうございます」地球から長く離れていたテツは女性の好みもチト不明、Vサイン祝福とセンとの握手はマジだかなんなんだか……「カンベンしてよー」ってバンの発言からするとからかったのかな。 一度切れた鉄工所との通信が回復し「どうしたんスか?」スワンさんの助け舟に期待するバンですが 「新しいドレス買わなきゃ、おめでとうバン。じゃあねぇん」どこで聞いてたのか本当に謎ながら鉄工所へのハシゴも外され、バンにはもう逃げ場なし。

ホージーは、ファラが意識を取り戻した瞬間をバンに押し付けた事を寿ぎつつ(初めて見た異星人に惚れる、潜在的恋愛インプリンティングがスロープ星人に無いとは言えまい……)、婚約騒ぎから離れてエージェント・アブレラのことをボスに報告です。 クライムファイルにも載ってなかった“エーリアンツ”と聞き「この地球でアリエナイザーの犯罪が急速に増えた裏にはヤツの存在があるのかも知れん」考え込むボスの横で「気になりますね」腕組みしていたホージーは窓を見つめ、 ホージーの代わりに腕組みを始めたボスも、光の下に出て来たコウモリ男に思いを馳せます「我々の前に姿を現したことにどんな意味があるのか」 それを、知ってか知らずか、どこぞの地下道でバサっとマントを翻すアブレラで今週は引き。

新たな戦いの予感が静かに地球を包み込む。アリエナイザーの犯罪も熾烈を極めていくことだろう。捜査せよデカレンジャー、戦え特捜戦隊デカレンジャーbyナレーター

エンディングミニコーナは 劇場版紹介編
ポスターのアップを引いていくとバンを除く5人組『絶賛公開中の映画、特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』相当練習したらしく見事に声が揃ってます(ポスター指差すウメコがオチャメ)。 「もう見てくれたかな」バンはデカルームでなぜ仲間はずれ? 「俺は見たぞ」「良かったわよー」デスクから指差すボスにしなだれかかるスワンさん……ウワサの映画EDネタかな。 そんなアダルトカップルに対抗するのは「あたしもバンと行くぅ〜」バンを追い詰め捕獲に成功したファラリン……そっか、仲間はずれじゃなくて婚約者とラブラブかくれんぼ中だったんだね、バン(ご馳走様)。

次回予告 エピソード.31『プリンセス・トレーニング』
お忍びで来日……じゃなくて、来地球中の王女がなんとウメコに瓜二つ!? 『ゼンダ城の虜(とりこ)』から定番の要人との入れ替わりネタ、始まり始まり〜。 影武者として、暗殺者だけでなくお姫様業の苦労まで引き受けた、変装の天才ウメコちゃんの大活躍編みたいです。 それにしても、プリンセス衣装のウメコ、可憐に見えてくるから女優ってヤツはオソロシイ。まさに馬子にも衣装……あ、普段は可愛い系ってコトですよ。

それでは……
仮面ライダー剣・32話
白井農場(居候先)の庭でアンデッドらしき相手と戦う仮面ライダーブレイド(剣崎一真)のピンチに、仮面ライダーギャレン(橘朔也)がレッドランバス(赤バイク)駆って助けに来たところから、今週は始まりました。 人工的なフォルムのアンデッド(?)は「ギャレン、お前ではない」と呟いてベルトを残して液状化。

その後ベルトがどう移動したのか広瀬(ヒロイン・広瀬栞の父)の基地に戻ってます。緑の粘液盛り上げて怪人姿に復元したら「おかえり」と、広瀬パパがいとおし気に抱きしめてますが……
脚本家さん(會川昇氏)……ハガレンとライダーでネタを使いまわすのやめませんか? 連日液体化したお母さんもどき(かも知れない物)を見せられても困っちゃう。 六角バックルにウィルス送って、エタノールに再構築とかはしないでね。まぁ、ハガレンとライダーの脚本家ローテーションがシンクロしている状況も今月末までだけどさぁ。

さて、ネットカフェ事件の参考人として警察に事情聴取されてたオペレーター広瀬栞と、若いおやっさん・白井虎太郎が帰宅し、 剣崎と橘交えて、ジョーカーと呼ばれる相川始(仮面ライダーカリス)に関する情報交換会開催です。 ただ、窓の破損みて剣崎と橘のケンカを疑う栞ちゃん……判るけど、もっとふんわか行こうよ。そして虎太郎、My不動産壊されてるのにニコニコしないっ。もっと、大家の自覚を持てぇ〜。

情報交換会解散後、橘はだんだん家具が整っていくロフトみたいな自宅に、生死不明だった広瀬パパがいてビックリ仰天(ピッキングで潜り込んだか、娘にも連絡とってない不良親父め)。 広瀬義人(演 春田純一)は、政府の“ある機関のデータベース”にボードの全資料があると、プリキュアを思わせるパスワードと「運命と戦え」って妙な宿題残してお帰りになりました。 烏丸所長の非公開記録にアクセスし、ライダーシステムがジョーカーを分析し作られた事を極秘にしてる理由に首をかしげる橘。ジョーカーのカードが他のカードを吸収する画像の終わりで何かにビックリしているのはいいんですが、 入力済みパスワードが********って表示されずBlack and Whiteてモロだしなのは、何ゆえに?

一方、高校時代に母を重い病気に奪われ、親父に家出“された”栞ちゃんは、今は同居人剣崎の引きこもりに悩んでます。 解決したのは虎太郎の朝飯作戦。バナナとサンドイッチを差し入れて励ますあたり真ヒロイン(え゛?)の面目躍如。 栞ちゃんはアンデットサーチャーに2体か3体の微弱なアンデッド反応があると教えて(方向も距離も告げず……)一応サポート。 相手が何者であろうとも「誰かを助けるために走る、それが仮面ライダーよね」とにっこり笑ってお見送りです。

さて話題の中心、相川始は自称キングでマクベスが好きな赤シャツ写メ男とその子分(スカラベアンデッド)によって、監禁されてました(去年草加が食事に招待されてた部屋に似ているのは気のせいかな)。 時を操るフンコロガシ(太陽を運ぶ神話が由来の能力?)が看守では、逃げる事も出来ず、スラッシュしたラウズカードをのきなみ没収され、残るカードは人間の姿を保つハートの2だけ。 変身の瞬間をキャプられた……もとい時を止めて撮影した写メールを、まだ始の正体を知らない栗原家に送信すると脅されて、本当の姿になるよう強要されてます。 だけど、画面を緑の光が包みジョーカーの真の姿を見たのは、懐かしがってるキングだけ。えっと「映画の予告でバレてるじゃん」ってのは言っちゃいけないお約束?

で、壁に大穴あけて脱出したものの始は負傷したらしく、腕押さえてどこぞのトンネルを人間態でフラフラとしつつ「二度とあの姿になるな」なんてカーブミラーで自己暗示をかけてます。 その前に現れたのは4人目のライダー、レンゲルこと上城睦月。手品用のジョーカーのカードを大量に投げつけて嫌がらせして、やっぱりジョーカーの姿になれと脅してます。会う人がみな秘されたジョーカーを見たがるのは、ある意味、劇場版の劇中CM?

登場当初、暗所恐怖症(くらいの怖い)だった睦月は蜘蛛アンデッドに心を支配されて、闇の中が心地よくなっちゃって「闇の支配者は一人でいい」とアナザーアギトっぽく始に襲い掛かってきちゃいます。 間一髪助けたのはブルースペイダー(青バイク)でひき逃げアタックした剣崎でした。睦月が、そいつはアンデッドを最後の一匹まで狩りつくす冷酷な殺戮マシーンだと言っても「オレにはお前の方がそう見える」と、 始を後ろに乗せていつもの岸壁までランナウェイ。それはいいんだけど、バイクに当てられただけで変身解除するひ弱なレンゲル……闇の支配者への道は遠そうです。

「えっと、シバハラユウコ、オレが小一のときに好きだった女の子の名前」岸壁で唐突に初恋話を始めた剣崎は、始に秘密の交換会などと言う“特定の趣味のオネエさん方”を喜ばせるようなイベントを持ちかけます。 またジョーカー話かと身構える始でしたが、剣崎の質問はハートの2に封印されているものの正体でした。開始当初は天音パパこと栗原晋説が有力だったその正体を恋バナと引き換えに語る始。 「バトルファイトの勝利者だ」ちなみにヒューマンアンデッドは始そっくりの上半身裸男でした。

2年前、突然封印を解かれたジョーカーは本能の命ずるままアンデッドを封印してゆき、1万年前の遺恨の相手ヒューマンアンデッドを見つけましたが、 なぜか、かつてのチャンピオンは無抵抗で封印され、それ以来「ジョーカーに戻ることを忌まわしく感じてしまった、そしてなぜか人間を……」 どうやら睦月の逆パターン、人間の始祖は最強のジョーカーを内側から侵食する作戦を成功させつつあるようです。 それにしても、人間ソックリで牙も爪も飛行能力も持たない存在が、どうやって勝ち残ったのやら……緑のクウガな超長距離からの狙撃ですかねぇ?(だから卑怯だのおかしいだのとアンデッドたちが人間を恨むのかなぁ)

今週のクライマックスバトル
打ち明け話後、キングとスカラベアンデッドの気配を感じた始と共に、ビル街に駆け込んだ剣崎は性懲りもなく、ピタッ。 時間を止められて静止した人々の間を歩いてきたキングは、面倒だから周りごと止めたと誰も聞いてないのに自慢(?)です。そんなユカイなキングさん、始の再捕獲に邪魔な剣崎を殴って「いっててて」凍れる時の秘法に阻まれちゃってます。 時間凍結の解除をスカラベに命じながら、痛がってる様がちょっとマヌケ。それより、スカラベが空気分子や光子まで止めなかった事、褒めてやれよ。

変身したがらない始を追い詰めるキング。剣崎はブレイドに変身し、こまめに時を止める相手にそこそこ善戦しつつ始を逃がすことに成功します。 イラだったキングは時を止めたブレイドからブレイラウザー(剣)を奪ってビシバシ攻撃。 その様子を物影から観察していた始は、スカラベの時間停止空間で動けるキングの秘密を、腕に巻いたお揃いの汚い包帯(みたいなもの)と見当つけます。 奇襲かけて、見事スカラベから奪った布をブレイドと半分コ。ついにペアルック達成。というか、二人だけの秘密告白大会以降、「始っ」「剣崎っ」と名前を呼び捨てあってるのが、なんともかんとも……製作者様方ってば、冬コミでその手の突発本増えるのが子供向け番組のステータスと思ってたりする?

「お前にオレの時間は止められないっ」カッコよくブレイドはライトニングソニック(必殺キック)でスカラベをスペードの10に封印。 「すっげー大迫力。やるねー人間のライダーも」キングはその様子まで携帯で撮影した後、始から奪ったカードを扇状に開いて見せびらかし、一瞬正体まで披露してテレポート。全てのアンデッドの生死を握ると良くわかんないことのたまうキングさん、次もまた子分つきで出て来そうです。

傷ついた始と、生身で攻撃受けても怪我してない剣崎は、なぜか川原の橋の下で一休み(雨に祟られまくるライダーロケ……誰が雨男or女なのやら)。 あくまで相川始という名の仲間として扱うガンコな剣崎に苦笑してたら、橘さんがやってきてギャレンに変身、ジョーカーを封印するとギャレンラウザー(銃)向けます。 何の生物の始祖でもないジョーカーが勝ち残ると生き残る命は何もない……それが殺戮マシーンの意味だそうですが、 それのどこらへんがジョーカーの存在意義?

始は人類を滅ぼさないと信じ封印以外の「別の解決法があるはずです、もしないなら、その時はオレが封印します」 そう主張する剣崎もブレイドに変身し、ギャレン共々キンキラのジャックフォームとなって川原で切り結ぶ図で今週は引き。
ラストカットは時計を抱いたスカラベという時計ペンダントみたいな図柄のスペードの10『TIME』。強すぎるカードだし、こりゃラウザーのコヤシかな。

それにしても、ジョーカーを封印しなくてはならない理由に「お前の為なんだぞ」って橘さんのセリフがかなり謎。 アンデッドの姿を借りてる始より丈夫な剣崎……その不死身の理由が去年と同じって事はありませんように。そりゃライダーらしい、というか石ノ森っぽい展開になるけどねぇ。

ニュージェネレーション 最終話?
っていうか、これってどう見ても劇場版のトレーラーなんですけどー? それもDVD発売時に流すようなクライマックスまで盛り込んだヤツ。うう゛、映画のネタバレ怖くてコマ送りして見ることが出来ましぇーん。
ニュージェネ最終話は同じバイトの面接に落ちた失業2人組が、黒田と再会し、おっかなビックリ初変身する図だと思ったのになぁ、スパゲティ大盛りかオムライスおかわりと引き換えに。


9月11日
今週末はスト回避となったプロ野球選手会。
クレバーに打者心理の裏をかく古田敦也選手のことですから、 その場を繕うオーナーサイドの口約束(別名・善処します)の言質をバッチリとって、9/17には瓢箪から駒のウルトラC交渉をやっちゃうのを願ってます。 ああ、10月の声を聞く前に新球団の名前とか公募できたら、ス・テ・キ。神戸ブレーブスとか、ライブドア・ブルーウェーブ(採算取れるようになったら地域名にシフト?)とか……いっそ2チーム分の選手とスタッフが流れ込む、サーパス神戸の独立はいかが?

それにしても発表された暫定的合意事項は不安てんこ盛り。否定的な回答かもよ“速やかに回答”、結局やっぱ知らん人は入れませんとか言いそうな“積極的に検討”、5球団になっちゃっても責任取らない“5球団以上とすることを確約”、 何より『プロ野球構造改革協議会(仮名)』のNPBサイドってホントに頼りになるんだろうかと…… ゴメンねセカチュー。最終回は見なかったよ。 ストしたら賠償金とか言う人の心変わりを祈るため、暫く願掛けしてるのさ。

ふぅ、選手側も“ストライキを行わない”よう『前向きに検討する』で良かったのに……実は「正直者がバカを見るのさ」と嘲笑う経営陣の悪辣ぶりと無能ぶりをさらけ出させて、世論の猛反発で骨抜きにしちゃう、深遠な作戦かもしれないけど。

さて今日の話題はと……テロより映画に目を向けて空元気でも出しますか。
『ヴィレッジ』もいいけどこのサイト的にはカプコン(ゲーム)原作の『バイオハザードII アポカリプス』を取り上げるところ……なんですが、やっぱ気になるのは東映まんが祭りの仮復活(金色のガッシュベル)のあおりを喰らって、 今日まで封切日がズレ込んだ『仮面ライダー剣ブレイド Missing Ace』と『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』です。

ブレイドサイドはグレイブ(志村純一・演 黒田勇樹)ラルク(三輪夏実・演 三津谷葉子)ランス(禍木慎・演 杉浦太雄)、デカレンサイドはマリー・ゴールド(演 新山千春)という新キャラ迎えてのサスペンスフルな劇場版。 暗いからと泣き叫んだり退屈して走り回る、映画が理解できないお年頃の観客達が来なくなる上映期間終盤の平日夜あたりに観にいけたなら、軽ーく感想書かせていただきます。さて、今年もネタバレ防止に検索ロボ避け施した、別ページを作っとこうかな。


最新のデータのロード 最新の日記へ
ひとつ前の日記へ つぎの日記
セーブデータのロード 以前の日記へ
おしながき(『手書き攻略本』トップページ)に戻る リンクのページへ