劇場版『爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中!』



もくじに戻る
アフォーの研究室(トップ)に戻る

【ご注意】記憶力、自信まるでナッシングなのに、劇場版を一度見ただけで書いた暴挙のページ……だったりして。


──15年前……

『ダイノアース』のレジスタンスキャンプに憩う竜人たちの中に、3人の子供がいました。 ミズホとマホロの兄妹と、その幼なじみアスカ。3人は焚き火の側で、賢者アクガル(誠直也=アカレンジャー) が読む竜人族の歴史の本に耳を傾けます。

一万五千年前、恐るべき二匹の青い爆竜が猛吹雪で全ての街を氷の下に閉じ込め、世界に滅亡の危機をもたらした。 その時、王女フリージアは聖なる剣に自らの命を宿し、二匹を永遠に封印した。

挿絵の『爆竜カルノリュータス』と『爆竜カスモシールドン』に怯え、復活する事は無いのかと不安そうなマホロに、 「宝剣と我々ダイノガッツにあふれた竜人がいるかぎり、大丈夫だ」と微笑む賢者アクガルは、子供たちにもう寝るようにと言います。 おとなしく眠りにつくミズホとマホロ。アスカだけは『伝説の剣バクレイザー』から立ち昇る光の中の『フリージア姫』の絵を、目を輝かせて見つめていました。
……しかし、一見クサビ形文字に見える竜人文字。その正体はアバレンジャーの胸のマーク(恐竜の足跡)を組み合わせた表音文字の様です。なぜか日本語が通じちゃうダイノアースの言語体系、知りたいなぁ。

さて、現代の『アナザーアース』の南極に一機のヘリコプターが向かっていました。 英語でくっちゃべる二人のパイロットの下に出る字幕によると、突然出現した巨大な流氷の調査の様です。 ヘリが近づいたとたん、ピシピシとヒビが入り氷山が砕け散り、二頭の青い爆竜が姿を現しました。
ティラノっぽいドリルシッポにウーパールーパーな首突起の2足竜『カルノリュータス』とトリケラっぽいけどセーラー襟な『カスモシールドン』出現の 爆発に巻き込まれるヘリコプター。パイロットの運命やいかにっ(劇中フォローがないけど、氷の海だしタイタニックの乗客のように……哀れ)

赤道直下を航行するタンカーの船長は、空から舞い落ちる雪に首を傾げていました。 航海士とここは赤道だよな? なんて言ってると、波間から青い二体の爆竜がザバーっと出現。タンカーは引っくり返されてしまいました。こっちは謎の生物目撃談とともにニュースになってるから、証言したこの二人は生きのびた、かな?

海の中に身を隠す空母爆竜ブラキオサウルスのお腹の中=爆竜たちの格納庫兼メンテ場では、6体ががん首そろえて 「何か感じたテラ」と近づく気配に騒いでますが……バキケロナグルスとデイメノコドンがいる上にアンキロベイルスがいません。時期的に映画のエピソードは20話以降、21話直前?

で、海底の爆竜達からカメラがパンし、夏の浜辺へとズームイン。
海水浴客に混じって『恐竜や』ご一同も夏休みを楽しんでいました。伯亜凌駕(アバレッド)と養女の伯亜舞ちゃんは一つの器に盛った青い氷を両方からシャクシャク。横ではすけさん(杉下竜之介)も青いカキ氷に舌づつみを打ってます。 えみポン(今中笑里=アバレピンク候補の女子高生)に樹らんる(アバレイエローでメカマニア)、三条幸人(アバレブルーで整体師)とアスカ(アバレブラックで竜人)はビーチバレーに興じていました。 ミスって飛んできたビーチボールを飛び入り参加で打つ凌駕、ノリが良いですねぇ。

そんな凌駕に声をかけてきた女性がいました。「やっと会えた」突然抱きついてほっぺにチュウ!?
女性の姿はビーチの雰囲気からかなり外れています。陶器の髪飾りに二の腕からのソデと赤い縫い取りはユウナ召喚士バージョンで、巻スカートと背中のフードはユウナのスフィアハンターバージョン……に見えてしまう、 ミントグリーンの衣装と金の冠は明らかに異世界風味。

さらに空から光がいくつか降ってきました。海水浴客が逃げまどう浜辺に降り立ったのは、バーミア兵(戦闘員)を引き連れた女怪人『ハナビキニキビーナス』(声優 さあ?) 赤い仮面にステンドグラスのようなド派手な顔飾り、そこから色とりどりの水引(に見える)を生やし真っ赤なビキニスタイルという出で立ちで「その娘を渡せ」と迫ります。

「トリノイドか?!」
と聞けば「失礼ね」とむくれる『ハナビキニキビーナス』。花火 ビキニ ニキビ ビー(蜂) ビーナス(石像) ナス と6つの要素から生まれた『ヘキサノイド』だと得意げに胸を張ります。 「ヘキサってのはギリシャ語で6って意味なの」カメラ目線で説明する笑みぽんに、「誰に向かって話している」と突っ込んだ『ハナビキニキビーナス』は怪しい光線を放ちました。 それを浴びた『恐竜や』ご一行はもれなくビキニ姿にっ。男性も……って、乳当てのぶん露出度が減ってるんだよなぁ。

うふ、なんてボトムをずらして笑みポンがお色気ポーズ取ったり、「あれ、あなたは何とも無いんですね」と凌駕が異世界の女性に首をかしげていると、『ハナビキニキビーナス』は今度はハチを放ちました。 それに刺された笑みポンが石膏像になっちゃって大慌て。爆竜チェンジして「アバレンジャーか!?」なんて驚く『ハナビキニキビーナス』達にアバレイザーを斉射。 身を伏せ砂煙に包まれた『ハナビキニキビーナス』が顔を上げると、アバレンジャー4人と介さんに舞ちゃん、石膏像になった笑みぽんも女性も逃げた後でした。

崖に囲まれた小さな砂浜に一行は身を隠していました(もしかして、一鍬が身の上話した場所?)。 紫の花(山路野菊?)を一輪差し出す舞ちゃんにお礼を言った女性は、フリージアと名乗りました。昔、夢中になった本を思い出し、憧れのお姫様に逢えたアスカは「光栄だ」とヒザをつき猛烈に感激中。 剣に自らを封印したお姫様がどうしてここに? と聞けば、フリージアが取り出したのはアバレイザーによく似た、青い刀身が折れた聖剣でした。

長い間に聖剣バクレイザーは力を失い封印が解けてしまった……剣の力をよみがえらせるには、ダイノガッツが必要だと訴えるフリージアは、 二つに折れた剣の片割れは、エヴォリアンが氷山ごと二体の爆竜をアナザーアースへ送り込んだ時、一緒にこっちへ飛ばされたと言います。 剣を復活させ恐るべき爆竜を封じなければこの世界は氷に閉ざされてしまう。
「この世界を守りたいのです」
凌駕たちの手を取るフリージアの足元では、手から落ちた紫の花が波に洗われていました。舞ちゃんのプレゼントなのに〜

バクレイザーの柄を額に押し当てた凌駕は、東京の方向を指差しました。剣の片割れは東京方面に?  早速、オープンカーに乗ったフリージアとアバレンジャーに変身可能な4人は、ヨットハーバー横の道を一路東京へ。
しかーし突然の銃撃に急ブレーキです。立ちはだかるのは、もちろん『ハナビキニキビーナス』とバーミア兵。
「急がなくては」と必死なフリージアの顔を見たアバレンジャーたちは、凌駕とフリージアだけを先に行かせて、残る3人は敵の足止めに残りました。

残ったらんる、アスカ、幸人に対して、『ハナビキニキビーナス』はまたまたハチを無数に放ちます。 刺された幸人は縮んで、なんとミニ幸人にっ。甲高い声で文句言ってるけど……可愛い。じゃなくて「踏んでしまえ」なんてバーミア兵をけしかけられてさあ大変。

さらにらんるまで刺されて大ピンチ? とか思ったら「マズイ、それはっ」と、顔色を変えたのは『ハナビキニキビーナス』の方でした。 刺されたらんるがなんと分裂し始め、あっという間に100人らんるになっちゃいました。 ヨットハーバーは黄色いジャケットのらんるで埋め尽くされます。自分がこんなに一杯……と一瞬驚いたものの 「よーし、一斉にチェンジして、やっつけるわよ」と意気込むらんる。でも

「戦隊なんてゴメンたいっ」なんと、らんるがらんるに反旗を翻します。 「アイドルになるたいっ」「美味しいものたべるたいっ」「ボーイフレンドをさがすたいっ」口々に自分勝手な事を言い出し、押し合いへしあいになって、敵も味方も戦闘どころじゃありません。 ……ミニミニ幸人、100人らんるに踏まれてないだろうなぁ。要領良いから大丈夫かな。

凌駕とフリージアは東京へ無事たどり着きましたが、町は早朝のように閑散としています。 見上げれば、ビルのオーロラビジョンで臨時ニュースが読み上げられています。赤道付近でタンカーを襲った謎の巨大生物接近で、太平洋沿岸住民に避難勧告が出ているみたい。

おりしもテレビ朝日(おや、今回は実名の上にホントの本社?)の、とあるスタジオでは、 南極で発見された宇宙からの謎の金属についての特番収録(背景は雑誌ムー風のピラミッド……ベタだなぁ)が中止され、報道特番の方にスタッフの召集がかかっていました。 残念そうにスタッフは青い金属片が入ったガラスケースを閉じ、カードキーでロックして灯りを消してスタジオを出て行きました。

突然、剣の反応が消えてオタオタする凌駕は、フリージアにはげまされます。 私、こっちの世界に来た時、温かさに包まれました。私は……この暖かい世界を守りたい。
「がんばります」再度ダイノガッツを注ぎ込んだ凌駕は、反応がテレビ局の建物からだと気づきます。

しかーし、歩道の階段上から『破壊の使徒ジャンヌ』姐さんが登場です。
「その剣は我らエヴォリアンのもの、返してもらおう」
と、竜人族の伝説の鎧に身を包み、戦う気満々で見下ろしてます。 そのジャンヌ姐さんの後姿にかぶった瞬間、ポーズも掛け声も無く凌駕も速やかにアバレッドに変身。 時間が押してるらしく、数合打ち合った後、ダイノブレスからワイヤー射出して、フリージア姫を抱いてビルの上へ、カリオストロのルパンのような華麗なるジャンプ。
屋上からまんまとテレビ朝日社屋へ不法侵入成功です。一応正義の味方なんだけどね。

一方ヨットハーバーでは、100人らんるの混乱は夜になっても収まってませんでした。 らんるやアスカだけでなく、バーミア兵も『ハナビキニキビーナス』もモミクチャにされてヘトヘト。
そこへ聞きなれないエンジン音と車の影がっ
「あ、日野なんとかかんとか(型番、記憶にございません)」本物のらんるがマニアックな車種名を叫んだとたん、 通りすがりの車を追って分裂したらんるは一斉にドドドドドーッ。(それぞれ個性はあっても、古い名機や名車フェチは共通だったのか〜)

「やっと一人になれた」
らんるがホッとしたのもつかの間、同時に解放された『ハナビキニキビーナス』がナスミサイルとか撃ってきます。らんるとアスカも アバレイエローとアバレブラックにチェンジ変身し戦いますが『ハナビキニキビーナス』はノーダメージ。ツルツルの石のようにお肌を手入れした成果だそうで。 そんな『ハナビキニキビーナス』の足元に、ラジコンのレーシングカーがぶつかりミニ爆発。

オモチャのレーシングカーから脱出し、アバレイエローの前に走ってきたのはちっちゃい幸人です。ポーズを決め甲高い声で「ミニミニチェンジっ!」
ちっちゃいアバレブルーは仲間の肩に乗り、アバレイザーに自分を詰めて『ハナビキニキビーナス』の口に向かって撃てと指示するやいなや、イエローが構えるアバレイザー・ガンモードにスポン。

「幸人さんがちっちゃいって事は便利だねっ、攻撃ぃ〜」とイエローは過たず『ハナビキニキビーナス』の口へピンポイント射撃。 「名前が長すぎるっ」なんて突っ込みつつ、『ハナビキニキビーナス』の口から内部へ侵入したブルーは、外が強い奴は中が弱いなんて言いつつ、一寸法師攻撃です。

内臓をアバレイザーで撃ちまくられた『ハナビキニキビーナス』は「どうして私の唯一の弱点が〜」と大爆発。アバレブルーは元のサイズに戻りました……じゃあ、100人らんるも消えちゃったのかな。 突然同じ顔の女性100人に取り囲まれ、なんの前触れも無く100人が消えたのを目の当たりにした、名車のドライバーは、さぞ、混乱しただろうなぁ。

モニターしていた黎明の使徒リジェちゃんは、どうして『ハナビキニキビーナス』がいつものように巨大化しないのかと、創造の使徒ミケラに聞きました。
「うーん、実は……」機能をつけすぎたせいで、ヘキサノイドは大きくなれないと白状するミケラを、リジェに憑いた邪命神デズモゾーリャ様の手からビリビリお仕置き光線が包みました。 アバレッドに逃げられた破壊の使徒ジャンヌもついでにビリビリされちゃいました。
残る無限の使徒ヴォッファは、二人を嘲笑い、ギガノイド作成のためにキーボードへと向かいました。点数稼ぎのチャンスと、むちゃくちゃ気合入ってます。何の曲だかサッパリわかりません。音符もガビガビだし。

さて、テレビ朝日の内部へと侵入したアバレッドとフリージアは大道具やセットの間をそっと抜けて、薄暗いスタジオで輝く青い金属片をみつけました。
「これですっ」
嬉しそうに駆け寄るフリージア。レッドがカードリーダー式の錠前を「ごめんなさい」とアバレイザーで破壊すると、壊れたケースから嬉しそうに刀身を取り出したフリージアは、破断面をレッドに向けます。 応じて、レッドも手にした聖剣のツカをフリージアの持つ刀身に押し付け、ダイノガッツを目一杯注ぎこみました。

暗いスタジオ内に青い光が満ち、断面がくっついて聖剣バクレイザーは見事に修復。注がれたダイノガッツも充分で、もうしばらく経てば再び使える様になると、いとおしそうに剣を抱きしめるフリージア。

「その剣はオレにこそ相応しい」
無人だったスタジオに声が響き、カメラマン用クレーンにいつしか白コートの仲代壬琴が座ってました。 テレビ局内でたまたま元医者が通りがかる、とは考えにくいので、剣に引き寄せられたのか……レッドをストーカーしてたのかな。
いつものように、カメラ目線でぼそっと「爆竜チェンジ」して仲代先生はアバレキラーに変身です。

屋上でのレッドVSキラーのバトル開始ですが、突然笑いだしたのはお姫様。 直った剣を構えたフリージアは、とまどうアバレッドをずんばらりん。
追いついたらんる、幸人、アスカの3人が、変身が解けた凌駕を助けおこしますが、フリージアの豹変にはあ然呆然。

だまされやすいアバレンジャーのおかげでバクレイザーも直った。この剣はエヴォリアンからオレが盗んだ剣、とかなんとか言い出すフリージアは、自分の頭皮をつかんでウニュッとひっぱります。 ルパン三世かスパイ大作戦のように顔が伸び、なんと全身までもがビリビリと剥けて、衣装と皮が足元にクタクタと落ちました。 そこに立っていたのは、パール系ながらドギツイ紫色の怪人『次元の流れ者 ガルヴィディ』(声 古川登志男)。いやぁ、ムダに諸星あたる(うる星)とかネオゴーストの首領(009)を思い出しちゃいました。

フリージアのふりをしてダマしたガルヴィディに、ブラキオの中の爆竜たちもお怒りです。つーか、ブラキオの腹を、外から見えるほどにボコボコ蹴るのはやりすぎですって。

バクレイザーが欲しいアバレキラーは、ウィングペンタクトで光の矢を空中に描き出し、無数に飛ばしますが、ガルヴィディは全てを叩き落し、アバレーキラーをも一撃でやっちゃいます。 剣の力がガルヴィディの技量かはわかりませんが、ちょっぴり弱いぞアバレキラー。(かませ犬化してない?)

夜明けの光がさす屋上で、ガルヴィディは剣が2体の爆竜を支配するためのアイテムだと秘密を暴露。 ちょうど東京湾に『爆竜カルノリュータス』と『爆竜カスモシールドン』も姿を現しました。
対するらんるも頬に朝日を受けながら「わたし達にも仲間がいる」と言い放ち、アスカはダイノコマンダーで爆竜ブラキオサウルスに出撃要請です。 変身が解けた仲代壬琴のダイノマインダーから「どうするゲラ?」と言う声が響きます。パートナー爆竜トップゲイラー(声 緑川光)に「好きにしろ」と投げやりに答えてキラー退場……今回も気分じゃなかったのかな?

爆竜ブラキオ(声 銀河万丈)の「ハードボイルド……熱い心を強い意志で包んだ爆竜たちブラ……」の声と共に “横一列に並んで”出撃する“7体”の爆竜たち(元ネタ、古すぎ〜)に、爆竜トップゲイラーが加わり 青い恐るべき二頭の爆竜に立ち向かう、洋上大決戦を背景に、朝日を浴びた4人も正式に爆竜チェンジして名乗り上げと決めポーズです。
「元気爆雷、アバレッド」
「本気爆発、アバレブルー」
「勇気が爆進、アバレイエロー」
「無敵の竜人魂、アバレブラック」
「爆竜戦隊アバレンジャー!!」

氷結した洋上で、ティラノとカルノリュータスのシッポドリル対決やったり、カスモシールドンが吹く吹雪で爆竜たちが凍ったりしている間、戦いの場を港湾施設へと移したアバレンジャーVSガルヴィディのバトルは、4対1なのにほぼ互角?
となれば、奥の手アバレモード発動です。アバレダッシュ(300kmで体当たり?)でレッドがぶちかまし、イエローはガルヴィディを空にさらって叩き落し、アバレブルーは四足歩行突撃で駐車車両ごと押しまくり、ブラックは足つかんで半壊した車に二回叩きつけ……ブン投げたんでしたっけ?
押せ押せムードのまま、必殺ダイノダイナマイトに持ち込もうとしましたが、ダイノウェポンを合体させて構えたところで、 突っ込んできたガルヴィディに剣で切り払われてしまいました。

ガルヴィディはカルノリュータスに向かって大ジャンプして、融合しちゃいました。 「爆竜合体バクレンオー!!」と、カスモシールドンと変形合体する様子は、ちょっとアバレンオージ風。 操縦席の球(コントロールボール?)のスリットに聖剣バクレイザーぐっさり刺して、操縦体勢。なんと東京は氷に包まれ南極みたいな光景になりました。

対抗して、凍結状態から脱した爆竜ティラノサウルス、爆竜トリケラトプス、爆竜プテラノドンにアバレッド、アバレブルー、アバレイエローが融合し、 「爆竜合体アバレンオー!!」と、巨大ロボ戦に突入です。ちなみに今回、合体エフェクトで降ってきてシッポドリルが砕くのは、火山弾ではなく氷の塊。背景も白い氷の世界と劇場版専用!

まずは、ドリル対決ですが、アバレンオーはあっさり倒されたばかりか、ドリルまでもがれてしまいました。 「ドリルとはこうつかうのだ」得意げなガルヴィディの声。なーんとバクレンオーはアバレンオーから奪ったドリルを装着し、両腕ドリル状態になってました。 ツインドリル攻撃を受け、大苦戦のアバレンオー。

融合してないアバレブラックは、凍って動けない爆竜たちに向かって、ダイノスラスター・ファイヤーインフェルノを放ちます。 氷が解けた爆竜たちは一斉にバクレンオーを取り囲みました。「兄貴のドリルを返すバキ」

「ドリルは返してもらったぜ」次のカットではすでにドリルが元通りのアバレンオー……これぞダイノガッツの神秘です。 さらに爆竜大合体と、トップゲイラーが後背部に合体、足元に爆竜ステゴが……と5体合体キラーアバレンオーとなりました。 白い羽が生えたのはいいんだけど、個人的にステゴはキラーオーみたいに赤いシッポ担当が良かったなぁ。

ともかく、爆竜ブラキオの体を滑り降りる位置エネルギーともに、バクレンオーに全爆竜の必殺技が叩きつけられました。 「爆竜マルチコンバイン!!!」入れ替わりたちかわり総攻撃?

バクレンオーは大爆発。操縦席から飛んだバクレイザーを、 コクピットから飛び出したレッドが空中でキャッチ。 脱出していたガルヴィディにそのままの勢いで突っ込みます。「爆竜必殺バクレイザー!!」(ちょっと技名の記憶曖昧) ガルヴィディを見事、倒しました。

全てが終わり、白く凍りついていた東京も、夏の陽光を浴びてキラキラ雫を滴らせながら元の姿を取り戻してゆきました。 テレビ朝日前の緑地帯で、バクレイザーを手にフリージアは幻だったのかと溜息をついていると、柄の宝玉から光が立ち上り フリージアの立体映像が現れました。
「ずっと見ていましたよ。……私は剣から出られないけど」ほほえみ、礼を言うフリージアの姿が薄くなり、そして剣も捧げ持つ凌駕の手から消えてしまいました。

切なく空を見上げる凌駕……やがて気持ちを切り替え大きく伸びをします。 「あ〜、えらかったぁ」
そして、まだ夏は終わらない、夏休みを楽しむんだ〜とアバレンジャー4人組は海へ駆け出しました。

あの崖に囲まれた隠れ家のような浜辺では、すけさんと舞ちゃんが守っていた笑みポンの石膏像が、生身の笑みポンに元通りでめでたしめでたし。

エンディングは、 道路を一列に歩く使徒(エヴォリアン幹部)たちや、踊りまくる『恐竜や』ご一同、 爆竜の代わりに車座になって ガッタイ タタイ なんて言ってるアバレンジャーと、普段のEDとは役割を変えた別バージョン。 大きすぎるヴォッファが『恐竜や』の入口で引っ掛かったり、ミケラがカレー作ったり、恐竜カレーをリジェちゃんが食べたりと楽しそうです。 最後は、エヴェリアンも『恐竜や』のメンバーも(クールな幸人まで踊り狂ってるよ〜)、敵役のガルヴィディもフリージアも、全員浜辺で踊ってましたが…… ひいっ、白コート翻して激しく踊る仲代先生などという、見てはいけないものまで見てしまったぁ〜。

さて、ヴォッファが二体の爆竜をゲットするべく、力入れて作っていたギガノイドですが……無情に響くリジェのお言葉
「もう終わったよ」
「なにぃー!」
「次はファイズ」
サイっぽいシルエットだけのギガノイドを見上げ「絶対ファイズに出してやる〜」と吼えるヴォッファに「がんばってねっ」とリジェのいつもの決めセリフでエンディングでした。

……このギガノイドとパラダイスロストのデカいサイの関連性って……少しはアリ?


【簡易用語集】

『ダイノアース』恐竜が絶滅せず、そのまま進化を続けたパラレルワールドの地球。分岐点は恐竜絶滅の隕石衝突(ファーストインパクト)

『アナザーアース』恐竜が絶滅したこっちの地球

『爆竜』金属質の外骨格と高度な知能と感情を獲得した、進化した恐竜。

『竜人』ダイノアースの人類。

『エヴォリアン』隕石と共に飛来したジャミーバ細胞が密かに進化を続け、ダイノアースを緑豊かな世界から砂漠とガレキに変えた侵略者。本部は女神を象った『侵略の園』と呼ばれる白亜の党。

『トリノイド』動物植物無機物の三つの要素を『創造の使徒ミケラ』が空中に描いて命の実を与えて生み出す怪人。倒されると命の実から噴出す黒雲から降るジャミーバ細胞の雨を吸い、復活巨大化する。

『ギガノイド』クラシック音楽から『無限の使徒ヴォッファ』がヒントを得た曲が漂う空間に命の実を与えて生み出す巨大な怪獣。

『黎明の使途リジェ』次元を超える力をもつ少女で、邪命神デズモゾーリャさまが時々ヨリシロにする。彼女の誕生でエヴォリアンはアナザーアースへの侵略を開始した。

『破壊の使徒ジャンヌ』体はマホロ、心は・・・な直接攻撃系女性幹部。普段は赤いレザーの衣装で、時々、黒い竜人の伝説の鎧をまとう。最近弱体化しているような……第二話で斬り捨てたガイルトンはミズホ?

『恐竜や』杉下竜之介氏が経営する、和風喫茶。店内はマスターの趣味で恐竜グッズが一杯。名物は『恐竜カレー』900円(チューリップ=トリカラとウズラのタマゴつき)。 上の階には若い住み込み従業員(時々正義の味方)の部屋があり、奥にはアバレンジャーの基地がある。某軍事大国の技術を流用した、監視カメラネットワークシステムが、世間の出来事をモニター中。

『ダイノブレス』アバレンジャーの変身アイテムで、パートナー爆竜との通信機。

『ダイノコマンダー』アバレブラックの変身アイテム、通信機で、時々ハーモニカにもなる。

『ダイノマインダー』アバレキラーの変身アイテム。不安定なジェネレーターはいつか爆発するというリスキーな試作品。その爆発は東京も消し飛ぶ威力らしい。

『アバレイザー』剣モードとガンモードになるアバレンジャーの標準武器

『ウイングペンタクト』ペンモード(描いたものを物質化)タクトモード(爆竜洗脳アイテム)ブレードモード(先を伸ばして剣にする)ガンモード(エネルギー弾を柄から発射)とアバレキラーのマルチな武器。

『ダイノウェポン』胸の爆竜マークからアバレンジャーが取り出す武器。レッドはティラノロッド、ブルーはトリケラバンカー、イエローはプテラダガー。釣りバカ日誌でも大活躍。組み合わせるとダイノボンバーという必殺武器になる。

『ダイノスラスター』アバレブラックの武器、柄のダイヤルで色んな属性攻撃が可能。ダイノガッツの消費が激しく連発するとアスカは昏倒する。

『ダイノガッツ』恐竜の生命力のような、逞しい生きる力。誰もが持っているが特に『ダイノガッツ』が強い者が、爆竜とコンタクトしたりアバレスーツを着用したりできる。


もくじに戻る
アフォーの研究室(トップ)に戻る